ペットの主食 ドライフードについて

犬や猫の食事として当たり前のように与えているドライフードですが、実はドライフードの歴史はそれほど古くなく、日本初の国産ドックフード「ビタワン」が発売されたのが1960年です。それまでは、ワンちゃんもニャンちゃんも人間の食べ残しを餌として与えられていました。

たった60年の歴史の中で、ドライフードが定着したのにはきちんとした理由があります。ここではそんなドライフードが高い人気を維持している理由と、ドライフードの上手な活用方法について紹介していきます。

ドライフードの役割

ドライフードが定着した理由は様々あるのですが、その大きな要因は次のようなものが挙げられます。

・保存期間が長い
・取り扱いが簡単
・価格が安い
・栄養バランスがいい

これだけの理由があれば、ペットの餌としてドライフードが定着するのには十分です。毎日食事を作る必要はありませんし、フードを与えるときに手が汚れるようなこともありません。ベタつきませんので、食器洗いなども簡単です。

さらに、長期保存できることと様々な食材を使えることで、価格を抑えることもできます。様々な食材を使えることについては、後ほどそのメリットとデメリットを紹介しますが、価格面では大きな貢献となっています。

さらにドライフードは総合栄養食となっていますので、これだけでワンちゃんやニャンちゃんの栄養をすべて満たすことができます。成長過程に合わせてドライフードを与えておけば、ワンちゃんやニャンちゃんがすくすくと育ってくれるわけです。飼い主にとってこんなに便利なものはありません。

さらに、ドライフードはペットの顎を鍛えることができ、歯石の除去効果も期待できます。ただし、これらはすべて飼い主側の立場でのメリットです。必ずしもワンちゃんやニャンちゃんにとってのメリットになっているわけではありません。

これがドライフードの難しさのひとつです。理論的にドライフードがどれだけ正しくても、食事というのはそれだけではありません。ここからは、ドライフードの良い面だけでなく、良くない面についても含めて説明していきます。

ペットフードはドライフードで十分?

ドライフードは栄養バランスがよく、それだけで十分なペットフードです。ところが、ワンちゃんやニャンちゃんからすると、とても味気ない食事になります。例えば私たちの食事のすべてが、シリアルだったらどうでしょう?いくら栄養バランスがよくてもすぐに飽きてしまいますよね。

そして食事に対する楽しみが小さくなってしまいます。ワンちゃんやニャンちゃんの味覚は人間ほど複雑ではありませんが、味や匂い、そして食感の好みがあります。ウェットフードを使ったことのある人ならわかると思いますが、ドライフードとウェットフードでは食いつきがまったく違います。

ペットは「美味しい」と口にすることはありませんが、それらはすべて行動になって現れます。ウェットフードの食いつきがいいのは。明らかにそちらのほうが美味しいからです。でも飼い主さんは金銭的な理由からドライフードを与えたいのが本音ですよね。

ドライフードだけで済むなら、それが理想かもしれません。でも自分がシリアルだけの食事になったときのことをイメージしてみてください。もしくは実際に数日シリアルだけの食事にしてみましょう。おそらくほとんどの人が元気がなくなってしまうはずです。

もちろんワンちゃんやニャンちゃんの中には、ドライフードが大好きという子もいます。ずっと飽きずに喜んで食べてくれるなら、それに越したことはありません。ペットがカリカリと呼ばれるドライフードを食べないのは、ワガママだから甘やかせてはいけないという人もいます。

そこはペットとの向き合い方の問題ですので、何が正解ということはありません。理想はドライフードもウェットフードも喜んで食べてくれることです。そうなるための工夫をするのが飼い主さんの役割でもあります。

ドライフードと添加物

ペットの食事をドライフードだけに制限したくない理由のひとつが、ドライフードに含まれる添加物です。栄養を与えるための添加物もありますが、ほとんどの添加物は、保存期間を伸ばすための添加物です。見た目を良くするための着色料などもあります。

添加物はきちんと安全性が確保されたものが使われていることになっていますが、人間の食べ物には使ってはいけない添加物が、ペットの場合には使用を認められていることもあります。そもそも人間の食品に使われている添加物も、本当に安全かどうかは判断が難しいところです。

ドライフードでも理想は無添加のものを選ぶことですが、無添加のものは使い方を間違えると、ペットフードそのものがペットに害を与える可能性もあります。例えば酸化防止剤ですが、これが入っていることで、開封後もしばらくは食べられる状態を保ってくれます。

酸化防止剤が入っていないと、あっという間にペットフードが酸化してしまい、食べられなくなります。酸化防止剤の入っていなドライフードのほうが、ワンちゃんやニャンちゃんにはおすすめですが、酸化防止剤がないために酸化してしまったドライフードを与えるのは避けなくてはいけません。

さらに添加物が入っているため、ドライフードは価格を抑えることができます。無添加が良いと分かってはいても、添加物入りのドライフードの価格を見てしまうと、やっぱり添加物入りのドライフードを選びたくなりますよね。

ドライフードに添加物については、様々な議論がされています。インターネットで検索すると、添加物はすべて悪というような記事がいくつも見つかります。でも、本当に危険なのかは飼い主さん自身がきちんと知識をつけて判断するようにしましょう。

少なくともわたしたちは日常生活で様々な添加物を口にしています。ワンちゃんやニャンちゃんだけ無添加にこだわるというのも、ちょっとバランスが悪いですよね。むしろ自分たちの食事は無添加にこだわっているから、ワンちゃんやニャンちゃんも無添加にこだわりたい。そういう考え方のほうが自然です。

添加物は入っていないことが理想ですが、添加物が入っていないということで起こることもきちんと把握したうえで、ドライフードを選ぶようにしましょう。

ドライフードを与えるときの注意点

それでは次に実際に、ドライフードを与えるときに注意したいポイントについて説明します。

水をしっかりと与える

ドライフードにはほとんど水分が含まれません。私たち人間も含めて、動物は食事からたくさんの水分を摂っていますので、食事をドライフードに限った場合は、どうしても水分が不足します。食事のときだけでなく、1日の中で水を摂りやすい環境を整えてあげましょう。

水はできるだけ新鮮なものを用意しましょう。数時間飲んでいない場合は、もったいなくても新しい水を入れ替えてあげてください。水はなつでも冷やす必要はなく、常温のままで問題ありません。

保存は密閉容器で行う

ドライフードの保存は、賞味期限内でも必ず密閉容器を使うなどして、酸化しないように注意してください。特に無添加のドライフードを使っている場合は、ドッグフードを酸素から守らなくてはいけません。

袋のチャックだけでは、日本の高温多湿からドライフードを守ることは簡単ではありません。袋のまま保存する場合は、冷蔵庫などに入れてドライフードが湿ってしまうことを避けるようにしましょう。もちろん直射日光は絶対にNGです。

食いつきが悪いときの対処法

いつもはちゃんと食べてくれるのに、なぜか急に食いつきが悪くなってしまった場合は、ドッグフードを水でふやかしたり、ウェットフードを混ぜたりするなどをして、ワンちゃんやニャンちゃんの食欲を高めてあげるようにしましょう。

もちろんウェットフードを使うときも、添加物には気を使いましょう。コンビニなどで簡単に体にれることのできるウェットフードには大量の添加物が入っていることもありますので、きちんとどのような原料から作られているかを確認しましょう。

また、どのような方法でも食べないような場合は病気にかかっている可能性があります。下痢や嘔吐などの症状がないかチェックしてください。あまりに長い期間、食欲がもどらないようであれば、動物病院で相談してください。

ドライフードの選び方

ここまでの説明で、ドライフードの利点や使用するときの注意点を理解してもらえたかと思います。安全性などをきちんと考えて、ワンちゃんやニャンちゃんの体にいいドライフードを与えてあげたい。そう考える飼い主さんが増えていくといいですよね。

それではどのようなドライフードが、ワンちゃんやニャンちゃんにとって最適なのか、その選び方についても説明しておきましょう。

年齢に合ったドライフードを選ぶ

ドライフードは、「成長期用」といったライフステージに合致したものを与える必要があります。生まれたてのワンちゃんやニャンちゃんと、老齢のワンちゃんやニャンちゃんとでは、必要な栄養が違います。成長期はどんどん体が大きくなっていきますし、歳をとると代謝が悪くなります。

きちんとペットの年齢に合わせたドライフードを選ぶようにしましょう。安いからという理由だけで、年齢に合わないドライフードを与えると、ちゃんと成長しなかったり、肥満になってしまったりすることがあります。

原材料がきちんと分かるものを選ぶ

どんなドライフードでもちゃんと原材料の記載がありますが、そこに書かれている原材料の中には、聞いたことのない名前のものがたくさん使われています。例えばチキンミールやミートミールというものですが、ミールのことをきちんと理解できている飼い主さんはあまりいません。

「お肉なんでしょ」と思っている人もいるかもしれませんが、ミールはお肉だけではなく、内蔵などの副産物も含んだ加工品です。必ずしも悪いものとは限りませんが、ミールが何から作られているかわからないものは避けるようにしましょう。

穀物が使われているかどうかをチェックする

ドライフードはお肉だけで作ると、価格がとても高くなってしまうため、多くのメーカーが安価に作るため穀物を大量に使っています。もちろん栄養バランスを高めるために使っているケースもありますので、穀物が入っているものが必ずしもNGというわけではありません。

ただし、ワンちゃんやニャンちゃんの体は穀物を摂取するようには作られていません。明らかに穀物の量が多いようなドライフードは避けるようにしましょう。

理想は無添加のドライフード

安全に気を使うなら選びたいのは、やはり無添加のドライフードです。無添加ですと保存が大変だと紹介しましたが、それでも安全な食事をしてもらうには、よくわからない添加物がたくさん含まれているものよりも、安心して食べさせられるものを選びたいですよね。

価格は少し高めですが、合成保存料や合成着色料を使っていない、無添加のドライフードをペットに食べてもらうようにしましょう。

推奨したいフード

ドライフードの良い面や、利用するために知っておきたいことなどをここまで紹介してきましたが、実際にどのようなフードを与えればいいのかわからずに、困っている飼い主さんもいると思います。ここではそんな飼い主さんのために、おすすめのドライフードとそれを補うためのフードを紹介します。

犬用ドライフード/全年齢犬用プレートスリー

当店であつかているドライフードの中で最高級のフードです。プレートワン、プレートツーにさらにプラスの栄養素として、グルコサミンやコンドロイチンといったが含まれています。これらはおもに、下記のような効果が期待できます。

  1. 体内の水分量のコントロール
  2. 細胞を出入りする物質の調節
  3. 骨の形成を助ける
  4. 傷をすみやかに治す
  5. 細菌の感染を防ぐ
  6. 関節組織の円滑化
  7. 血中脂質の改善
  8. 血液凝固の抑制
  9. 血管新生の調節
  10. 目の透明度を維持する

関節系で悩んでいる子には特にお勧めできます。またオメガ3、オメガ6といった脂肪酸も入っており、皮膚の弱いワンちゃんには非常に向いているとされております。全年齢犬用ですので、「とりあえず試してみたい」という方にもお勧めです。

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レトルト/チキンオカラベジ

高質で厳選された国産鶏肉を使っているフードです。にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜も多く入っているため、栄養バランスもいいフードです。栄養だけでなく、「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。

食欲がないワンちゃんも、歯が丈夫でないワンちゃんもこれひとつで心配いらずですよ。100gあたり45kcalの低カロリーの秘密はおからにあり。

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おやつ/ササミジャーキー

歯磨き代わりにもなる魔法のおやつ!?あります!完食したときにご褒美をあげましょう!ササミを食べやすいように一口サイズにカット天然素材を使用した無添加おやつです。

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