アメリカンショートヘア

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アメリカンショートヘアの基本情報

原産地:アメリカ
毛の長さ: 短毛
成猫の大きさ:3~7kg
鳴き声:控えめ
運動量:活発
食事量:やや多い
寿命:10~13年
価格:15~20万円

アメリカンショートヘアの歴史

イギリスで迫害されていた清教徒(ピューリタン)が、迫害から逃れるために北米大陸に渡ったことからアメリカの歴史が始まりました。そのときに使われた船が、メイフラワー号ということはよく知られていますが、そこに乗っていた猫がアメリカンショートヘアの始まりということは意外と知られていません。

もちろんその当時はアメリカンショートヘアという名前ではなく、ブリティッシュショートヘアという種類の猫で、アメリカでの生活が始まってからは、ドメスティックショートヘアと名付けられました。その後1960年代にペルシャと交配され、アメリカンショートヘアという名前に変わりました。

なぜアメリカンショートヘアがメイフラワー号に乗っていたかというと、船の中の食料をネズミから守るためと言われています。実際にアメリカンショートヘアはネズミ取りや害虫駆除がとても上手で、英語圏ではアメリカンショートヘアのことをマウサーと呼んでいます。

日本の猫も経典をネズミなどから守るために、大陸から伝わってきたのと似ています。猫の多くはペットとして飼われるというよりも、ネズミや害虫を駆除するという、実用性を考えて飼われていました。アメリカンショートヘアもそのうちのひとつということです。

アメリカンショートヘアは日本で人気が高い猫

アメリカンショートヘアはアメリカよりも日本で人気が高い猫です。日本で飼育されている数もスコティッシュ・フォールドに次いで2番目に多く、猫といえばアメリカンショートヘアをイメージする人が多いのではないでしょうか。

アメリカでももちろん人気の高い猫ですが、ドメスティックショートヘアと呼ばれていた頃に、ただの雑種として扱われて、人気が大きく落ちたという背景があります。すでに紹介したようにペルシャとの交配を重ね、時間をかけてその美しさを作り上げていきました。

その美しさから日本でも何度かアメショーブームが起こり、現在では人懐っこい性格と、よく動き回る活発さ、そして物覚えのいい賢い猫としてのイメージが定着しています。そのため、とても飼いやすい猫で、初めて猫と暮らす人にも最適な猫とされています

アメリカンショートヘアの特徴

アメリカンショートヘアの特徴は白地に黒もしくは茶色の縞模様というイメージがありますが、実は経路は70種類もあります。この縞模様のことをタビーといい、白黒模様のアメリカンショートヘアは、シルバークラシックタビーと呼ばれています。

日本の雑種猫でも同じように、縞模様のサバトラやキジトラと呼ばれる猫がいますが、代表的なアメリカンショートヘアの縞はマーブル模様のようになっているのに対し、サバトラやキジトラの縞はシマウマのような模様です。

アメリカンショートヘアは目と鼻の位置がとても近く、日本猫と比べると、目の位置が低く見えるのも特徴です。鼻が低いため、顔全体が丸くなって見えるのも、サバトラやキジトラなどの日本猫との違いです。

アメリカンショートヘアは、無駄鳴きをすることがほとんどないのも特徴のひとつです。よほどのことがない限り、鳴いて何かを要求することはありません。

アメリカンショートヘアはどんな性格?

・おだやか
・人懐っこい
・いたずら好き、冒険好き
・自由奔放
・活発

アメリカンショートヘアが飼いやすい猫とされるのは、その穏やかさと人懐っこい性格にあります。人見知りをすることがほとんどなく、他の猫だけでなく、犬や人間の赤ちゃんとも上手にやっていけるとても賢い猫です。

環境の変化に強く、ストレスを溜めにくいというのも、アメリカンショートヘアの穏やかな性格につながっています。普通の猫は引越しなどをした直後は情緒不安定になるのですが、アメリカンショートヘアは家が変わってもほとんど気にせず、新しい場所で生活を始めます。

そうかと思うと、とんでもないいたずらをして飼い主を困らせることもあります。これはネズミを捕まえていた頃の名残で、狩猟本能が残っているため、じっとしていられない活発な性格からくるものです。

アメリカンショートヘアはどれくらいまで大きくなるの?

アメリカンショートヘアをイメージするときに日本の野良猫と同じくらいか、もしくはもうひと回り小さいような感覚を持つかもしれません。実はアメリカンショートヘアの体重は環境によってずいぶんと変わってしまいます。

雄:4.0kg~7.0kg
雌:3.0kg~6.0kg

雄よりも雌のほうが小さいのはアメリカンショートヘアも同じで、体重も一般的な猫とそれほど変わりません。ただし、他の猫よりも食欲が旺盛で太りやすいため、運動不足や食べ過ぎで体重が標準よりも高めになる傾向があります。

可愛いからと言って、いくらでも食べさせてしまうと、どんどんと体重が増えていってしまいますので、食べさせるならしっかり運動もさせるようにしましょう。

アメリカンショートヘアの平均寿命

猫に限らずペットを飼うときに必ずやってくるのがお別れの日です。ほとんどの場合、猫のほうが早く寿命を迎えてしまうため、飼い主が見送ることになります。その日を避けることができなくても1日でも一緒にいたいところですよね。

それではアメリカンショートヘアの寿命はどれくらいなのでしょう?室内飼いにしているか、外に出られるようにしているかで変わりますが、一般的には10~13年がアメリカンショートヘアの寿命です。

猫の平均的な寿命は15年とされていますので、アメリカンショートヘアの寿命は他の猫よりもやや短めです。儚さがさらにアメリカンショートヘアの美しさを高めているのかもしれませんが、環境次第では15年以上生きるケースも珍しくありません。

体調の変化に気をつけてあげたり、ストレスの少ない環境を用意して、適度な運動を促してあげたりすることで、健康な状態を保てるようにしましょう。

アメリカンショートヘアの価格

アメリカンショートヘアは日本でとても人気が高いため、とてもどこのペットショップでも必ず見つけることができる猫種です。とはいえ人気が高いということもあり、ペットショップでの値段は決して安いものではありません。

アメリカンショートヘアの価格:15~25万円

子猫が20万円以上することも珍しくないのですが、売れ残ってしまったアメリカンショートヘアは10万円以下に価格設定されていることもあります。20万円以上でもあっという間に飼い主が決まってしまうため、この子と思うアメリカンショートヘアに出会ったときは熟考している時間はあまりありません。

それでもブリーダーから購入する場合は、それほど高くはなく10万円前後で買うことが出来ます。もちろんショーにでるような血統のいい猫は、ペットショップで買うよりも高額になります。そのうえ、ブリーダーが売るかどうかを決めるため、ブリーダーとの相性も重要です。

忘れていけないのは猫を飼うときの初期費用です。ワクチンを摂取したり、去勢や避妊手術などをしたりする必要がありますし、猫のための生活用品も揃えなくてはいけません。全て合わせて25万円くらいかかるつもりでお金を用意しておきましょう。

アメリカンショートヘアの子猫の選び方

アメリカンショートヘアの子猫を選ぶときのチェックすべきポイントは大きく分けて2つあります。ここではそれぞれのチェックポイントについて紹介します。

見た目の美しさを確認する

まずチェックしたいのは縞模様の美しさです。もちろん美しいかどうかというのは主観ですので、自分が見て、美しいなと思う縞模様の子猫を選びましょう。そのためにはたくさんの子猫を見る必要があります。できるだけ多くのアメリカンショートヘアの子猫を見比べましょう。

立ち姿の美しさも重要です。チェックするのは筋肉がきちんとついていることと、骨格がしっかりしているということです。立ち姿が弱々しい子猫は発育がよくない可能性があります。子猫でもどっしりとした安定感のある体つきをしている子を選びましょう。

それぞれの性格を見極める

アメリカンショートヘアは人懐っこいことで知られていますが、すべてのアメリカンショートヘアがそういうわけではありません。人間と同じように、おっとりしている子もいれば、神経質な子もいます。日本の猫のように警戒心が強いアメリカンショートヘアもいます。

アメリカンショートヘアだからということだけで性格を決めつけずに、ペットショップの店員さんや、ブリーダーさんにその子猫の性格を確認しながら、行動をチェックするようにしてください。その上で、自分と相性がいいと感じた子を選んでください。

最後は直感で決める

アメリカンショートヘアはとても人気が高い猫です。まずはどの猫にするか決めるのではなく、できるだけたくさんのアメリカンショートヘアを見るようにしてください。ある程度アメリカンショートヘアの特徴がわかってきたら、そこから子猫選びを始めましょう。

もし「この子に違いない」と思える運命のアメリカンショートヘアに出会えたら、そこからは即断即決で家に連れて帰るための手続きをしましょう。ちょっと迷っているすきに他の人に買われてしまう可能性があるので気をつけましょう。

アメリカンショートヘアを飼うときの注意点

それでは実際にアメリカンショートヘアを飼うときに、気をつけたいポイントについて紹介します。すでにアメリカンショートヘアと一緒に暮らしている人も、これから暮らすという人も、ぜひ参考にしてください。

肥満にならないように気をつける

アメリカンショートヘアはとても太りやすい猫です。肥満にならないようにするポイントは、毎日しっかりと運動をさせてあげることです。遊ぶことが大好きで活発な猫ですので、運動不足が続くとストレスを招くことがあり、そのストレスが肥満の原因にもなります。

室内飼いをする場合は特に、室内に「キャットタワー」を設置するなどして、気軽に運動できる環境を作ってあげてください。もちろん食事の量も十分気を付けてあげましょう。運動量に合わせて量を調整するようにしましょう。

餌は脂質と炭水化物を少なめに

太りやすいアメリカンショートヘアは餌の栄養成分にも気をつける必要があります。筋肉になりやすいタンパク質が多く含まれている肉や魚で作られている質の良いキャットフードを選んであげましょう。避けたいのは脂質と炭水化物です。これらが多く含まれているキャットフードはアメリカンショートヘアを太らせてしまいます。

猫にはそれぞれ好き嫌いがありますが、猫に向いている食事の基本は良質のタンパク質ですので、それらを中心とした食事にして、健康を維持できるようにサポートしてあげましょう。

アメリカンショートヘアがかかりやすい病気

アメリカンショートヘアは雑種に近い状態が続いた歴史があるため、個体としてはとても強い猫です。そのため、特別に注意してなくてはいけない病気というのは、太りやすいということからくる糖尿病と関節疾患です。

糖尿病になる理由はいくつかありますが、基本的には運動不足とストレスからくるものです。飼い主がきちんと遊べる環境を整えてあげることで、アメリカンショートヘアは自然と活発に遊び回って、運動不足もストレスも解消されます。

また太りすぎることで、関節に負荷がかかってしまい、歩き方がおかしくなることもあります。少し高いところからジャンプできなくなったり、階段の昇降をしなくなったりしたら太り過ぎと関節疾患のサインですので気をつけてください。

またペルシャとの交配を進めた結果、ペルシャによく見られる多発性嚢胞腎にも遺伝的にかかりやすいという特徴があります。腎臓に嚢胞ができてしまい、腎臓が正常に機能しなくなりますので、定期的な検査が必要です。

まとめ

アメリカンショートヘアはアメリカ以上に日本で人気の高い猫です。日本猫のように警戒心が高くないため、人を怖がることもほとんどなく、なおかつ賢いことがその理由です。本来はネズミなどの害虫を駆除するための実用的な猫だったこともあり、とても活発であることも、その高い人気につながっています。

日本猫のキジトラやサバトラに似ていますが、アメリカンショートヘアの多くが、シマシマ模様ではなくとても美しいマーブル模様をしているのがアメリカンショートヘアの特徴です。

一緒に暮らすときに気をつけたいことは、とにかく太らせないことです。猫種としてはとても強い個体が多いのですが、食べ過ぎや運動不足、そしてストレスによって太ってしまうのがアメリカンショートヘアです。

食事の管理をしっかりして、できるだけ良質のタンパク質中心の食事を心がけましょう。そうすることで、アメリカンショートヘアの寿命も長くなりますので、可愛いからと言って餌を必要以上にあげないように注意してください。

それさえ気をつけて、あとは定期検診を受けていれば健康面での不安はありません。ぜひアメリカンショートヘアがのびのびと暮らせる環境を整えてあげて、1日でも長く一緒に楽しい時間を過ごせるようにしてあげましょう。