ビーグル

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ビーグルの基本情報

原産地:イギリス
毛の長さ: 短毛
成犬の大きさ:9.0~11.0kg
無駄吠え:多い
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:12~15年
価格:10~20万円

ビーグルの原産地と名前の由来

ビーグルはイギリスのウサギ狩りのために使われていた猟犬(ハウンドドッグ)です。その祖先はハーリアやイングリッシュ・フォックスファンドと言われていますが、正確な記録は残されていません。

ハウンドドッグの中ではとても小さいことから、ケルト語の「小さい」を意味するbeagがその名前の由来ではないかと言われています。この他にもフランス語のbegueule(開いた喉)がその名前の由来だという説もあります。

ビーグルの歴史

ビーグルは猟犬としての歴史が長いのですが、ビーグルと名づけられたのは16世紀だと言われています。イギリス王家でも猟犬として愛され続け、品種改良も頻繁に行われました。猟犬の中では小さいワンちゃんですが、品種改良により体高が25センチ程度の超小型ビーグル「ポケットビーグル」の人気が高まっていた時代もありました。

ポケットビーグルの人気が高まったのは、小さなウサギを追いかけるのに、大きな猟犬では入っていけない場所もあり、取り逃がすことが多かったためです。ところが、猟の主流がウサギから、キツネに変わったことで、ポケットビーグルのニーズがなくなってしまいました。

ビーグルの人気がさらに高まったのは、南北戦争後のアメリカに輸出されるようになってからです。1800年代には猟犬としてだけでなく、ショーに出る美しいワンちゃんとしての人気も高まっていきました。

当時からビーグルはアメリカで根強い人気がありましたが、1950年に発表された漫画「ピーナッツ」に登場するワンちゃん「スヌーピー」の元になったことで、世界的にビーグルの愛好家が増えてきました。

日本に初めてビーグルがやってきたのは明治時代です。そこから人気は徐々に高まり、2016年にはアイリスオーヤマが発表している犬の国勢調査で、はじめて10位にランクインしています。

ビーグルの特徴

ビーグルといえば、垂れ下がった大きな耳と、ピンと立ち上がった短い尻尾が特徴のワンちゃんです。さらにまん丸な目と、丸くてまっすぐに伸びたマズル。どこをとっても可愛らしくて愛嬌があるのがビーグルの外観上の特徴です。

被毛は猟犬らしく、雨風にも強いダブルコートです。短毛なのであまり抜け毛をしないと思われがちですが、冬から夏にかけてはかなりの抜け毛が発生します。

被毛の色は、トライカラー、レッド&ホワイト、レモンカラーの3種類あり、スヌーピーのような耳と背中だけが黒いビーグルはほとんど存在しません。トライカラーというのは、黒と白、そして茶の3色がくっきりと出ている最もポピュラーな被毛です。

ビーグルはどんな性格?

ビーグルは猟犬ですので、とても賢くて好奇心旺盛な性格をしています。ただし、他の猟犬のように攻撃的ではありません。ただし、興奮して我を忘れることも多く、しつけには忍耐力が必要になるワンちゃんです。とはいえ、基本的には従順で飼いやすいワンちゃんでもあります。

猟犬で、声で仲間の犬とのコミュニケーションをとりながら、獲物を追い込んでいたということもあって、鳴き声はとても大きいという特徴もあります。さらに、食べることが大好きですので、飼い主さんは、鳴き声と食欲旺盛であるところに頭を悩ませてしまうかもしれません。

寂しがり屋という一面もあり、お留守番があまり得意ではありません。このため、仕事が忙しくてなかなか一緒の時間が取れないという一人暮らしの人には、あまり適していません。甘えん坊で協調性もありますので、できるだけ大勢の人間やワンちゃんがいる環境で育ててあげましょう。

ビーグルはどれくらいまで大きくなるの?

ビーグルは小さな猟犬ですので、基本的にはそれほど大きくはなりません。オスとメスの体重はそれぞれ次のようになります。

オス:10~11㎏
メス:9~10㎏

体重もそれほど多くはありませんが、とても筋肉質で骨太ですので、抱っこしたときにはずっしりとした重みを感じるかもしれません。

また、食欲旺盛なワンちゃんですので、与えれば与えるほどどんどん食べてしまいます。そうなると肥満になりやすいので、上記の体重を超えるようでしたら、早めにダイエットを始めるようにしましょう。

ビーグルの平均寿命

一般的に小型犬ほど長生きすると言われていますが、ビーグルは超小型ということもありませんので、寿命は短くもなく長くもありません。

ビーグルの寿命:12~15年

一般的なワンちゃんは15歳くらいまで生きるのですが、それに比べるとやや短めになります。とはいえ、ここでいう寿命は平均値のようなものです。飼育環境や食事などによって、寿命は大きく変わり、ビーグルによっては20歳まで生きることも珍しくありません。

長生きのための食事の基本は、無添加無着色で安全性の高いものを選ぶことにあります。そのようなドッグフードの値段は少し高めに設定されていますが、そのこだわりで長生きできるなら安いものですよね。長生きのためには徹底して食事にはこだわりましょう。

また、ストレスのない住環境も重要です。夏場の暑い日には常時エアコンをつけて、暑さ対策をしてあげましょう。お留守番でもストレスを感じてしまいます。長生きのためにはできるだけ一緒の時間を過ごすようにしてください。

ビーグルの価格

ビーグルの購入価格相場は10万~20万円です。ブリーダーの数が多いということもあって、価格にバラツキが多いワンちゃんでもあります。ちょっと条件が悪いようなときには、10万円以下で売られていることも珍しくありません。

反対に、毛色の良さなどから20万円を超えることもあります。価格差がとても大きいワンちゃんですが、ひとつの目安として15万円くらいを予算を用意しておきましょう。

少しでも安く購入したいという場合は、ペットショップではなく、ブリーダーから直接購入しましょう。ブリーダーもペットショップに卸すよりも高値で買ってもらえますので、直接販売を積極的に行っているブリーダーもいます。

ただし、ブリーダーによってはショーに出るような血統のいいビーグルばかりを育てているケースもあります。この場合は、販売価格が20万円を超えることがほとんどです。ブリーダーを訪れる前に、どのようなタイプのビーグルを取り扱っているのかを、きちんと確認しておきましょう。

元気に育つ子犬の選び方

犬との出会いは運命的なもの。そういう考え方もあり、直感で選ぶという方法もあるのですが、ペットショップにいる段階で、病気になりやすそうな子犬をわざわざ選ぶ必要はありませんよね。選ぶならできるだけ健康に育ってくれるワンちゃんがいいはずです。

ここではどんな子犬なら健康に育ってくれるのか、それを見極めるためのポイントをご紹介します。

目をチェックする

ビーグルに限らず、健康的な子犬の目はきれいに透き通っていて輝きがあります。まずは目に問題がないかチェックしてください。目やにで汚れている場合や、白く濁っている場合は目にトラブルを抱えている可能性があります。できるだけそのような子犬は避けるようにしましょう。

肛門周りをチェックする

肛門周りが汚れている子犬は、内臓に問題がある可能性があります。きちんと消化できてないから下痢になり、肛門周りが汚れてしまいます。ただし、これは一時的なものかもしれませんので、数日置いてからもう一度チェックしに行きましょう。

体重がずっしりと重いワンちゃんを選ぶ

ビーグルは狩猟犬ですので、見た目よりも骨太で筋肉質です。このため子犬でも抱っこしてみるとずっしりとしています。もし軽いなと感じたら、あまり体の強くない個体なのかもしれません。他のビーグルと比べてもしっかり重たい子犬を選びましょう。

黒色の濃い個体を選ぶ

トライカラーの子犬に限りますが、黒色がはっきりと出ているワンちゃんを選びましょう。灰色になっている個体は遺伝性疾患を抱えている可能性があります。レモンカラーのビーグルの場合は鼻の色が薄すぎないことを確認してください。

性格をチェックする

犬種によって性格がある程度別れますが、その中でも臆病な子犬もいれば、社交的な子犬もいます。人に怯えてしまうような子犬は飼いはじめに、なかなかなつかなくて苦労するかもしれません。反対にはしゃぎすぎてしまう子犬もNGです。

猟犬らしく落ち着きもありながら、楽しそうにしている子犬を選んでください。ただし、成長とともに性格は変わることもあるということも頭に入れておいてください。

ビーグルを飼うときの注意点

ビーグルは比較的飼いやすいワンちゃんですが、それでも飼うときにはいくつかの注意点があります。どのような点に注意して飼育すればいいのか見ていきましょう。

食事やおやつを与えすぎない

ビーグルを育てる上で、最も重要なのは食事やおやつを与えすぎないということです。ビーグルはびっくりするくらい食欲旺盛なワンちゃんです。与えれば与えるほど食べてしまいますので、それに運動が見合っていないと、すぐに肥満になってしまいます。

食事やおやつの量をきちんとコントロールして、体重管理をしてあげましょう。ワンちゃんの肥満の原因は飼い主にあります。少しでも健康的に長く生きてもらいたいのであれば、欲しがっても必要以上に与えないようにしましょう。

ブラッシングはこまめにする

ビーグルは短毛種ですが、思った以上に抜け毛が多いワンちゃんです。夏前には冬毛がごっそり抜け落ちますので、部屋中が抜け毛だらけになってしまうこともあります。スキンシップの意味も込めて、こまめにブラッシングしてあげましょう。

室温を管理する

ビーグルは暑さにも寒さにも強くありません。特に日本の夏の暑さには適していないワンちゃんですので、室温は必ずエアコンで管理してあげましょう。夏場はエアコンのスイッチを切らずに、ずっとかけておくようにしてください。

冬場の寒さもあまり強くありません。エアコンもしくは、ペット用のヒーターを使って寒くない環境を整えてあげましょう。

ビーグルがかかりやすい病気

ビーグルは体が丈夫なワンちゃんとして知られていますが、かかりやすい病気がいくつかあります。病気は早期発見早期治療が回復のための基本です。かかりやすい病気を覚えておいて、異変があったらすぐに対応できるようにしてください。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは激しい運動などで椎間板が変形して、組織の一部が飛び出してしまう病気です。飛び出すことで神経を圧迫し、激しい痛みとなって現れます。肥満気味のビーグルがかかりやすい病気とされています。

軽度の場合は薬での治療を行いますが、症状が進行している場合には手術が必要になることもあります。基本的には太らせないように注意すること、そして痛そうにしていたらすぐに病院で診てもらうようにしてください。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎もビーグルがかかりやすい病気のひとつです。皮膚が荒れたり、痒みが発生したりします。原因はアレルゲンにありますので、まずはその原因を取り除くことが重要になります。獣医さんに相談しながら、アレルゲンを見つけてください。

最初は何がアレルゲンか分かりませんので、まずは部屋の掃除をこまめに行なってください。それだけで炎症が収まることもあります。同時にかゆみを抑える薬を使って、患部が悪化しないようにケアしてあげましょう。

外耳炎

ビーグルはたれ耳ですので、耳の中が常に湿気を持っている状態です。このため、こまめにお手入れをしてあげないと外耳炎になってしまいます。耳の中が臭ったり、耳をかこうとしたりするようでしたら、外耳炎の可能性があります。

まずは獣医さんに診てもらい、薬や耳掃除によってケアをしてあげましょう。大人になってから耳掃除をしようと思っても、なかなかさせてもらえません。耳掃除は子犬の時から習慣づけるようにしてください。

まとめ

スヌーピーのもとになった犬として人気のあるビーグルについて、ここまでごしょうかいしてきました。どんな性格のワンちゃんで、どのような歴史的背景でこれまで人間と関わってきたのなど、これまで以上によく理解できたのではないでしょうか。

猟犬だったという背景を知っていれば、食欲旺盛であることや、好奇心が高いということも理解できるかと思います。人間との関わりを大切にするワンちゃんですので、あまりお留守番などはさせずに、できるだけ一緒にいてあげるようにしてください。

また、とても肥満になりやすいワンちゃんです。食事を与えすぎないように気をつけてください。長生きをさせるためには、日頃からのケアがとても重要です。食事はできるだけ安全性の高いものを選び、適度な運動をして太らないように気をつけましょう。

また、比較的丈夫なワンちゃんですが、かかりやすい病気などもあります。普段からしっかりとコミュニケーションを取って、早めに異変に気づいてあげてください。どんな病気でも早期治療ができれば、それだけ回復しやすくなります。おかしいなと思ったら、すぐに主治医に相談してください。