ブリティッシュショートヘア

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ブリティッシュショートヘアの基本情報

原産地:イングランド
毛の長さ: 短毛
成猫の大きさ:3.4~6.4kg
鳴き声:控えめ
運動量:子どもの頃は多め、成猫は少なめ
食事量:多め
寿命:14~17年
価格:15~25万円

ブリティッシュショートヘアの原産地と名前の由来

ブリティッシュショートヘアは、その名前からわかるようにイングランドが原産のニャンちゃんです。イングランドの短毛猫は、そもそもは野良猫だったという過去もあります。野良猫を様々な猫と交配することで、現在のようにブリティッシュブルーと呼ばれる美しい毛並みを持った猫が誕生しています。

ショートヘアという名前からもわかる短毛種ですが、長毛種のペルシャと交配を進めた時代もあったため、ときどき長毛種が生まれることもあります。この長毛種はブリティッシュロングヘアとして、アメリカの団体が公認しています。

ブリティッシュショートヘアの歴史

イギリスで暮らす野良猫がそのベースになったと言われていますが、その野良猫を定着させたのが、2世紀頃にブリテン島を侵略したローマ人とされています。ローマ人はブリテン島を去ったときに、猫はそのまま置いてきたことで、ブリティッシュショートヘアの原型が作られました。

イギリスでの歴史では1800年代から始まります。それまで野良猫状態だったのですが、頭が賢くて、ネズミ捕りを上手に行うニャンちゃんということで、1880年代にはイギリス国内での人気も徐々に高まっていきます。

第2次世界大戦により、一度は絶滅の危機寸前まで数が減っています。ところが愛好家の懸命な努力によって、世界的にも人気の高いニャンちゃんとして定着しています。

もともとペットショーでも入賞するなど、愛猫家のあいだで注目が高まりつつありましたが、世界的な認知度が上がったのは、アメリカに持ち込まれてからです。今ではブリティッシュブルー以外の新色も増え、現在もアメリカでは高い人気を誇るニャンちゃんのひとつです。

ちなみに不思議の国のアリスに出てきた、チェシャ猫のモデルとなった猫が、ブリティッシュショートヘアと言われています。

ブリティッシュショートヘアの特徴

ブリティッシュショートヘアの特徴は、その美しいブルー(灰色)の毛色にありますが、最近はブルー以外の毛色も増えています。ブリティッシュブルーの個体は、他の色の個体よりも厚みのある毛で覆われています。そのさわり心地の良さが、他の色よりも人気がある理由のひとつです。

丸い顔に丸い目、そして短めで太い足ですので、とてもずんぐりむっくりした姿に見えます。とても筋肉質で、各パーツがしっかりとした太さを持っていることも特徴のひとつです。特にオスは首周りがとても太くなる傾向にあります。

一見するととてものんびり行動するニャンちゃんに見えますが、ネズミ捕りが上手なことからもわかるように、俊敏な動きのできるニャンちゃんでもあります。

ブリティッシュショートヘアはどんな性格?

ブリティッシュショートヘアはとても賢くて、おだやかな性格をしています。ところが、自立心がとても高いため、人間に抱っこされるのをあまり好みません。無理にコミュニケーションを取ろうとするのではなく、ニャンちゃんのほうから近づいてきたら遊んであげましょう。

賢い猫ですので、褒められるとそれをちゃんと理解して喜びます。トイレのようなしつけなども簡単で、お手などの芸を覚えることもあります。抱っこされるのを嫌がることを除けば、猫というよりも犬に近い性格をしているように感じるかもしれません。

抱っこが苦手なので、クールな性格をしていると思いきや、実は甘えん坊なニャンちゃんでもあります。このため、飼い主とのふれあいの時間はとても大切です。近づいてきたらなでてあげたり、遊んであげたりして、ストレスが溜まらないように注意してください。

ブリティッシュショートヘアはどれくらいまで大きくなるの?

ブリティッシュショートヘアは、オスとメスでサイズが少し違います。一般的にはオスのほうがメスよりもひと回り大きめで、体重も重くなっています。

オス:4.5~6.4㎏
メス:3.4~5.5㎏

筋肉質なニャンちゃんですが、他の猫と比べて特別に大きかったり、重かったりするわけではありません。マンションやアパートなどの狭い部屋で飼うときには、あまり大きくなりすぎる猫は避けたいところですが、ブリティッシュショートヘアなら、許容範囲内に収まるかと思います。

高齢になると、運動量が一気に減ってしまいます。このときに餌を同じ量与え続けると、体重がどんどん増えて肥満化することもあります。成猫になったら体重が増えることはありませんので、きちんと体重測定を行って、肥満にならないように注意してください。

ブリティッシュショートヘアの平均寿命

ブリティッシュショートヘアは、比較的長生きしやすい猫とされています。実際に、平均的な猫よりも長生きする個体が多く、少しでも長く一緒にいたいという飼い主さんに向いています。

寿命:14~17年

猫全体の平均寿命は約16歳ですので、それと比較すると14~17歳というのは、あまり変わらない寿命に思えるかもしれません。ただし、育成環境をしっかりと整えることで、20年近く生きることも可能です。

例えば、室内飼いに徹することで、猫は長生きするというデータがあります。屋外飼いのほうが、伸び伸び自由に生きているため、ストレスもなく長生きしそうですが、家の外には危険がいっぱいあります。その結果、本来の寿命を全うせずに死んでしまうニャンちゃんもいます。

また、長生きをさせるコツは、安全性の高い食事を選ぶということです。市販品のキャットフードには様々な添加物が含まれています。ただちに健康に問題が発生するということはありませんが、できるだけ、無添加・無着色の安全性が確保されたキャットフードを与えるようにしましょう。

ブリティッシュショートヘアの価格

ブリティッシュショートヘアの価格は、日本でも人気の高いニャンちゃんのひとつです。このため入手性もよく、価格も極端に高くなるということはありません。

価格:15~25万円

こちらが、ブリティッシュショートヘアの価格帯です。安いものは15万円前後で購入できますが、ショーに出るタイプの血統が良い個体は、25万円以上の価格となることもあります。また、ブリティッシュブルーのような人気のニャンちゃんほど、価格は高めになります。

15万円でもまだ高いなと感じる人は、ペットショップではなくブリーダーさんから直接購入してみましょう。ペットショップよりも、かなり低価格で購入が可能です。ただし、ブリーダーさんによっては、血統にこだわっていることもあり、その場合はペットショップよりも高くなります。

ブリーダーさんでも価格が二極化していますので、相場をしっかりと把握して、自分に合ったブリーダーさんから購入するようにしましょう。

元気に育つ子猫の選び方

猫を購入するときや、譲り受けるときには直感で決めてしまう人がほとんどではないでしょうか。直感で選ぶというのも悪くはありませんが、一緒に暮らし始めて病気がちになってばかりでは、心配がどんどんと積み重なっていきますよね。

そうならないために、できるだけ元気に育つブリティッシュショートヘアの子猫を選びたいところです。ここでは、どのような子猫を選べばいいのか、わかりやすく説明します。

抱っこして体の強さを確認

あまり抱っこをさせてくれないかもしれませんが、まずは体つきを確認するために、できれば抱っこをして、骨の感触を確かめてください。子猫でも健康体のニャンちゃんは、しっかりと骨太になっています。このときに筋肉がきっちりあることも確認しましょう。

筋肉質なニャンちゃんですので、抱っこしたときにずっしりとした重さを感じます。もし、思った以上に軽いという場合は、骨や筋肉が弱い可能性があります。ただし、一匹だけ抱っこしたのでは、その基準がわかりませんので、できるだけたくさんの子猫と触れ合っておきましょう。

被毛をチェック

ブリティッシュショートヘアを選ぶときには、ほとんどの人がブルーであるかどうかを気にしますが、もっと重要なのはさわり心地です。柔らかで艶のある被毛の個体を選びましょう。子猫の健康状態は被毛にも現れますので、撫でてみて柔らかさをチェックしてください。

目をチェック

ブリティッシュショートヘアに限ったことではありませんが、子猫をチェックするときには目を確認してください。白く濁っているようですと、目に問題を抱えている可能性があります。透き通るようなきれいな色で、目がキラキラ輝いているニャンちゃんを選びましょう。また、目ヤニや充血などがないことも確認しておきましょう。

肛門をチェック

体調が悪い子猫は、下痢気味になる傾向があります。下痢になると肛門周りがどうしても汚れてしまいます。ペットショップではこまめに拭いているため、判断がつきにくいかもしれませんが、チェックポイントのひとつですので、必ず確認してください。肛門周りの被毛がきれいな状態なら問題ありません。

ブリティッシュショートヘアを飼うときの注意点

実際にブリティッシュショートヘアとの生活が始まったときに、どのような点に気をつけて飼えばいいのかについても紹介しておきます。

構いすぎず放置しすぎない

すでに紹介しましたように、ブリティッシュショートヘアは自立心が強いニャンちゃんです。このため、基本的にはすべて自分でなんとかしようとします。一方で飼い主さんに構ってもらえないとストレスを感じます。

とてもバランスが難しいのですが、基本的には好きなように遊ばせて、遊んで欲しそうにしてきたらかまってあげるようにしましょう。

肥満にならないようにする

ブリティッシュショートヘアは若いうちはとても活発に動き回りますが、年をとってくるとあまり動きたがりません。このため、食事量を変えなければ、あっという間に肥満になってしまいます。そうなるとさらに運動をしなくなるため、肥満度がどんどん高まっていきます。

無理に運動をさせるのはストレスになりますので、運動で痩せさせようとするのではなく、飼い主がしっかりと摂取カロリーのコントロールを行ってください。

ブリティッシュショートヘアがかかりやすい病気

ブリティッシュショートヘアは野良猫時代が長く、さらに交配を繰り返してきたこともあり、比較的体の強いニャンちゃんです。ただし、生活習慣の中でかかりやすい病気などがありますので、それらも含めて、ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気について説明します。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の筋肉が大きくなってしまう病気です。筋肉が大きくなることで、本来の機能を果たせなくなります。血液が流れにくくなるため血栓ができやすく、他の病気も誘発しやすい危険な病気です。

食欲がなかったり、元気がなさそうにしていたりした場合。もしくは呼吸が荒くなっているような場合には、すぐに動物病院でチェックしてもらいましょう。

糖尿病

ブリティッシュショートヘアは肥満になりやすいニャンちゃんですが、その結果として糖尿病を引き起こす可能性があります。適度な運動と、食べさせすぎないように注意する必要があります。糖尿病にかかったら、インシュリン注射で血糖値をコントロールしなくてはいけません。

治療に時間がかかる病気ですので、まずは糖尿病にかからないように、生活習慣を安定させておきましょう。水を多く飲むようになったり、たくさん食べているのに体重が増えなかったりというような症状が見られたら、主治医に確認してもらいましょう。

皮膚病

ノミやダニ、そしてアレルギーにより皮膚炎が発生することもあります。皮膚炎は様々な原因で起こりますので、何が原因なのかを飼い主さんが判断するのはとても大変です。痒がっている状態が続くようでしたら、原因特定も含めて病院でチェックしてもらいましょう。

尿結石

腎臓や膀胱、尿管などに石ができてしまう病気です。原因は飲水の不足やストレスにあります。ブリティッシュショートヘアは、ストレスにあまり強くありません。ストレスのない生活習慣を整えてあげるようにして、その上で定期的に尿の状態をチェックしておきましょう。

血尿や、おしっこの量が少ないようでしたら、尿結石の可能性があります。自然回復することはほとんどなく、場合によっては手術も必要になりますので。早めに治療を開始しましょう。

まとめ

アメリカでとても高い人気を誇るニャンちゃんが、ブルーの被毛が美しいブリティッシュショートヘアです。最近ではブルー以外の被毛も増えていますが、それでも最も美しく、人気が高いのはブリティッシュブルーのニャンちゃんです。

とてもおとなしく自立心が強いため、好きなように遊ばせるのが基本ですが、飼い主とのコミュニケーションも重視するため、ときどき飼い主に甘えてくることがあります。そういうときは、できるだけ時間をとって遊んであげましょう。

基本的には病気にも強く、賢さを備えていることもあり、とても飼いやすいニャンちゃんです。もちろん、まったく病気にならないわけではありませんので、できるだけ健康に育つ個体を選んで育てるようにしましょう。キャットフードも安全性の高い、無添加無着色のものを選ぶようにしてください。

他の猫よりはやや長生きしやすいニャンちゃんですので、病気は早期発見早期治療をこころがけて、できるだけストレスのない環境の中で育ててあげるようにしましょう。1日でも長く一緒に暮らすために、できることはなんでもしてあげましょう。