フレンチブルドッグ

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フレンチブルドッグの基本情報

原産地:フランス
毛の長さ: 短毛
成犬の大きさ:8~14kg
無駄吠え:少ない
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:10~12年
価格:15~30万円

フレンチブルドッグの原産地と名前の由来

フレンチブルドッグという名前からもわかるように、フレンチブルドッグはフランスで生まれた犬種です。ブルドックはイギリスを代表する犬ですが、そのブルドッグをフランスに移住したイギリス人が持ち込んだのが始まりと言われています。

ブルドッグはもともと気性が荒い闘犬ですが、パグやテリアと交配することで、ブルドッグとは正反対のおとなしい性格の犬へと品種改良されたとされています。

ところがフレンチブルドッグはブルドッグとは関係なく、古くからフランスやスペインにいたマスティフ系の闘犬がベースとなっているという説もあります。ブルドッグもマスティフ系の闘犬ですので、いずれにしてもマスティフ系の闘犬を品種改良したものがフレンチブルドッグであるということは変わりません。

フレンチブルドッグの歴史

フレンチブルドッグは1800年代にフランスで大流行しました。最初はパリの中央市場でネズミを捕獲するために繁殖されていたのですが、見た目の可愛らしさが注目され、フランスの上流階級の人たちの間で流行しました。

本家のブルドッグをペット化するときにも、フレンチブルドッグが活躍します。ブルドッグは闘犬ですので非常に闘争心が強い犬ですが、この性格がペットには向いていないことから、イギリスでもその数が減っていきましたが、おとなしい性格のフレンチブルドッグと掛け合わせることで、ブルドッグのペット化に成功しています。

フレンチブルドッグが世界的な人気を得るようになったのは、アメリカに渡ってからのことです。フランスを訪れていたアメリカ人が、フレンチブルドッグを気に入って、アメリカに持ち帰ったのが、アメリカでのフレンチブルドッグ人気の始まりと言われています。

1898年にはフレンチブルドッグだけのショーも開かれ、アメリカ人はその可愛さの虜になります。その後、アメリカでは最も人気のある犬の座を確立し、全世界にフレンチブルドッグが広まっていくことになりました。

フレンチブルドッグの特徴

フレンチブルドッグはブルドッグのような闘犬の血筋にあるため、体つきががっちりしているという特徴があります。外見の特徴としては、鼻がとても低く、何といってもバッド・イアと呼ばれている大きな耳が目立ちます。尻尾が短く、ほとんど振ることができません。

がっちりとした体とは真逆の、たるんだシワのむちむちの皮膚がフレンチブルドッグのチャームポイントのひとつになっています。歩く姿も、一つひとつのしぐさもコミカルで可愛らしいことが、フレンチブルドッグが高い人気を誇る理由のひとつです。

フレンチブルドッグはどんな性格?

フレンチブルドッグは、物静かで繊細、そのうえ深い愛情を示す犬です。喜怒哀楽の表現がとても豊かで、嬉しそうな表情や悲しそうな表情をするため、まるで人間のように見えてくるときがあります。とても賢いだけでなく、好奇心旺盛ですので遊ぶことも大好きです。

何かを発見したり探し出したりするような、宝探しゲームのような遊びを自分で考えてたりもします。賢さも犬の中ではずば抜けていて、家族の会話のほとんどを理解することができます。話かけると、こちらの目を見つめたまま首を傾げ、一生懸命に聞いて、言葉の意味を理解しようとします。

また、飼い主さんの行動から状況を察することもでき、お留守番も簡単にこなします。飼い主さんの言葉に対する理解力が高いことにより、激しく怒ったり、厳しいトレーニングをしたりすることはあまり効果がありません。むしろそういったことが続くと、とても臆病になってしまい、フレンチ・ブルドッグの良さいが損なわれてしまします。叱る1割、褒める9割くらいのつもりで、褒めて伸ばすしつけを行いましょう。

フレンチブルドッグはどれくらいまで大きくなるの?

成犬となったフレンチブルドッグの理想体重は、8~14kgと言われています。実際には10kgを超えることが多く、雌よりも雄のほうが大きくなりやすい傾向にあります。14kgにもなると、体つきがとても大きく、中型犬に近いサイズになります。

食欲旺盛ということもあって、体重が増えやすいということも知っておきましょう。理想体重の幅が広いため、体格がそれほど大きくないフレンチブルドッグでも「まだ大丈夫」と食べさせて肥満にさせてしまうことがよくあります。

飼っているフレンチブルドッグに合った理想体重にするためにも、定期的に動物病院でチェックしてもらうようにしましょう。肥満になってしまうとなかなか痩せにくい犬種でもありますので、体重の管理だけはしっかりしましょう。

フレンチブルドッグの平均寿命

フレンチブルドッグの寿命は10~12歳と言われています。飼育環境によってそれ以上長生きするワンちゃんもいるのですが、小型犬の中では寿命が短い犬としても知られているため、13歳以上まで生きるフレンチブルドッグはあまりいません。

少しでも長生きさせるためのポイントは、質のいいドッグフードと、適度な運動、そして飼い主による健康管理です。できるだけストレスのない生活環境も重要です。飼い主次第でフレンチブルドッグの寿命は大きく変わります。体調の変化には早めに気づいてあげるようにしましょう。

定期検診を受けることも病気の早期発見には役立ちます。人間が1年に1度定期検診を受けているのと同じように、フレンチブルドッグにも1年に1度の定期検診を受けさせて、体に問題がないかチェックするようにしましょう。

フレンチブルドッグの価格

フレンチブルドッグはとても人気の高いワンちゃんですので、市場での流通が多く、手に入れやすい犬種です。ペットショップなどでの販売価格は下記のようになります。

価格:15~30万円

フレンチブルドッグの価格は性別、毛色、年齢などによって変わってきます。雄よりも雌のほうが1~2万円価格は高く、バイドと呼ばれる白地に黒や茶色などのカラーが入ったタイプの毛色に人気があり、価格も高めに設定されています。

ブリーダーから直接購入すると、相場よりも安く買うこともできますが、ショーなどに出ている血統のフレンチブルドッグになると、30万円以上の値段がつくこともあります。またそのような血統の良いフレンチブルドッグは順番待ちをしている人がたくさんいるため、簡単には手に入れることができません。

元気に育つ子犬の選び方

フレンチブルドッグは決して強い個体ではなく、病気になりやすい犬でもありますので、一緒に暮らす子犬を選ぶときは、できるだけ元気のいいワンちゃんを選びたいところです。ここでは健康ですくすくと育ちやすいフレンチブルドッグの選び方について紹介します。

鼻の色をチェックする

フレンチブルドッグを選ぶときにまずチェックするのが鼻の色です。色素が濃いほど健康的だと言われていますので、まずは鼻の色が薄くないか確認をしましょう。1匹だけではわかりづらいと思いますので、できるだけ多くのフレンチブルドッグをチェックして、まずはその違いを感じられるようになりましょう。

湿疹や脱毛がないかチェックする

フレンチブルドッグは肌の弱いワンちゃんですので、子犬であってもその影響から湿疹ができたり、脱毛になったりすることがあります。ペットショップで確認するときは肌にトラブルを抱えていないか確認しておきましょう。

できるだけ大きなワンちゃんを選ぶ

フレンチブルドッグは大きな個体ほど健康的に育ちやすいため、ペットショップで数匹並んでいたり、ブリーダーから譲り受けたりするときは、できるだけ大きな個体を選びましょう。ペットショップの場合は、生まれた日が違うことがありますので、比較するときは誕生日が近いもの同士で比べるようにしましょう。

フレンチブルドッグを飼うときの注意点

それでは実際にフレンチブルドッグを飼うときの注意点を紹介します。フレンチブルドッグだからこそ気をつけたい飼い方などがありますので、これから一緒に暮らすことを考えている人は、しっかりと頭に入れておきましょう。

食べ過ぎと運動不足に注意

フレンチブルドッグは食欲旺盛なワンちゃんです。与えれば与えた分だけ食べてしまいます。その結果として肥満気味なフレンチブルドッグに育ってしまう可能性がありますので、食事量はしっかりと管理して、食事やおやつを与えすぎないように注意してください。

肥満にならないためには散歩だけでなく、自由に走り回ったり、引っ張り合いのような筋力を使った運動をしたりすることも必要です。平日は散歩だけにしても、休日などはドッグランのような走り回ることのできる環境で、思いっきり遊ばせてあげましょう。

暑さ対策をしっかりと行う

暑さに弱いため日本での飼育に向いていないとされているワンちゃんですので、夏場の室温管理と暑さ対策をしっかりとしてください。室内の温度が上がりすぎないように注意することと、夏場は早朝の散歩を心がけましょう。

適度な運動が必要なワンちゃんですが、過度な運動は禁物なワンちゃんでもあります。興奮しすぎて自分をコントロールできていないと感じたときには、飼い主がきちんとコントロールしてあげましょう。夏場の散歩や遊び時には保冷剤を使って首筋を冷やしてあげるようにしましょう。

飛行機移動はNG

ほとんどの航空会社は夏場のフレンチブルドッグの輸送をNGとしています。暑さに弱いことがその理由ですが、JALなどは冬でもNGとしていますので、飛行機での移動はそれくらいリスクのあることだと考えてください。

引越しなどで長距離移動がある場合は、新幹線や車などの温度管理がしっかりされている移動手段を利用しましょう。また、ペット専用の輸送サービスもありますので、それらを利用するなどして愛犬がつらい思いをせずに移動できるようにしてあげましょう。

フレンチブルドッグがかかりやすい病気

フレンチブルドッグは鼻ぺちゃのワンちゃんですので、病気になりやすい傾向があります。飼う前にかかりやすい病気をしっかりと把握しておいて、異変が起きたときにすぐに対応できるようにししておきましょう。かかりやすい病気は下記のようになります。

アトピーなどの皮膚病

まず気をつけたいのがアトピーなどの皮膚炎です。フレンチブルドッグはシワが多いため、その間に汚れが溜まりやすく、皮膚のトラブルが発生する可能性がとても高いワンちゃんです。皮膚炎にならないようにするためにも、こまめに汚れを取り除いてあげてください。

水頭症

フレンチブルドッグは先天的に水頭症になる可能性が高いワンちゃんです。まっすぐ歩くことができなくなったり、ぼんやりすたりするようなことがあった場合はすぐに病院で確認してもらいましょう。早期発見で寿命を伸ばせる可能性がありますので、成長過程に注意深くチェックしましょう。

鼻腔狭窄

鼻ぺちゃのワンちゃんに共通している病気ですが、フレンチブルドッグも鼻腔狭窄にかかりやすいという特徴があります。鼻の穴の通りが悪くなることで発生する病気で、呼吸困難になってしまうこともあります。鼻息がいつもよりも荒いと感じたときには病院に連れて行って確認してもらいましょう。

膝蓋骨脱臼

フレンチブルドッグによっては、先天的に膝蓋骨脱臼になってしまうことがあります。軽症の場合は自分で治すことができるのですが、重症になると足をつくことができなくなります。歩き方がおかしいなと感じたときは、獣医さんに確認してもらいましょう。

まとめ

フレンチブルドッグはとても愛嬌があり、しかもとても賢いワンちゃんですので、初めて犬を飼うという人にも向いています。その反面、極端に暑さに弱いため日本での飼育が難しいとされているワンちゃんでもあります。

一緒に暮らすときには室内の温度に気を使い、なおかつ肥満などにならないように、体重管理もしっかりとしてあげましょう。皮膚にシワが多いため皮膚病になりやすいため、こまめに汚れを落としてあげるなどのお手入れも必要です。

一緒に暮らすにはいろいろと手がかかるのですが、フレンチブルドッグはそれを差し引いても一緒に暮らしたくなるほどの魅力に溢れた犬ですので、飼うための注意事項をしっかりと守って、大切な家族の一員として健康に育ててあげましょう。

病気になっても早期発見であれば大事にならないことがほとんどですので、毎日しっかりとコミュニケーションを取り、体調の異変などに早めに気づいてあげるようにしましょう。そうすることで、よりお互いの信頼関係も築きやすくなります。

1日でも長く愛犬と一緒に暮らすためにも、フレンチブルドッグの特徴をしっかり把握して、ストレスのない生活を送れるようにしてあげましょう。