シェパード(ジャーマン・シェパード・ドッグ)

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シェパードの基本情報

原産地:ドイツ
毛の長さ: 短毛
成犬の大きさ:23~40kg
無駄吠え:やや多い(しつけ次第)
運動量:多い
食事量:よく食べる
寿命:9~13年
価格:10~25万円

シェパードの原産地と名前の由来

シェパードはドイツ原産のワンちゃんです。ドイツの軍用犬を作り出すために、オールド・ジャーマン・シェパード・ドッグが選び出され、これに品種改良を加えることで、攻撃的かつ忠誠心の高いシェパードが作り出されました。

名前の由来は「shepherd:羊飼い」にあります。羊飼いの犬ということで「shepherd dog:牧羊犬」と呼ばれています。牧羊犬というのは実に幅広く、世界には200種類くらいありますが、日本ではジャーマン・シェパード・ドッグのことを「シェパード」と名付けています。

シェパードの歴史

シェパードは、ドイツの軍用犬になるために品種改良されたワンちゃんですので、その歴史はそれほど長くはありません。19世紀末に繁殖プロジェクトが進められて誕生していますので、第一次世界大戦前くらいに誕生したとされています。

2度の大きな戦争時にはドイツの軍用犬として活躍しましたが、現在は軍用犬としてだけではなく、その知性を活かして警察犬や麻薬探知犬などを主な役割として活躍しています。ドイツでとても高い評価を受けたことから、そのニーズはヨーロッパやアメリカへと広がっていきます。

ナチス軍の軍用犬というイメージが強いため、第二次世界大戦後には世界各地で処分されたという悲しい歴史もありますが、人間との関係性に優れていることから、欧米ではペットとしても常に人気ランキング上位に入るくらいポピュラーな犬として飼われています。

日本では警察犬に採用されることが多く、体の大きさもあってなかなか家庭でのペットに定着しないワンちゃんですが、今後さらに飼い主が増えていくことが期待されています。

シェパードの特徴

シェパードは基本的に短毛種のワンちゃんですが、ときどき長毛のシェパードも生まれます。国によってはこれを正式なシェパードとして認めないこともあり、長毛のシェパードはペットショップなどでも安い価格で販売されることもあります。

ショーに出るようなシェパードはピンと立った耳が必須ですが、ときどき耳が立たないシェパードもいます。ショーに出ることはできませんが、日常生活をするにあたって、耳が立っていないことが問題になることはありません。

シェパードはどんな性格?

・従順
・勇敢
・賢い
・警戒心が高い

シェパードの印象としては、このようなイメージを持っている人も多いかと思います。犬が苦手な人にとっては「怖い」と感じる人もいますよね。実際に飼い主の言うことをほとんど聞かない、攻撃的なシェパードも少なくありません。

どのような性格になるのかは、育て方によって大きく変わります。しつけを徹底していれば小さな子どもと一緒に暮らすこともできますが、しつけを甘くしていると子どものいる家庭では飼うことができないケースもあります。

とにかくしつけが重要なワンちゃんですので、そういう意味では初めて犬を飼うという人には向いていない犬種でもあります。どうしてもシェパードを最初の1頭にしたいという場合は、しっかりとしたしつけを教えてくれる人にアドバイスを受けながら飼育しましょう。

シェパードはどれくらいまで大きくなるの?

シェパードは大型犬ですので、室内飼いをする場合にはどれくらいまで大きくなるのか気になりますよね。いま住んでいる部屋があまり狭い場合は、シェパードにストレスがかかってしまいそうですので、どれくらいのサイズになるかは知っておきたいところです。

オス:30~40kg
メス:23~33kg

基本的にはメスよりもオスのほうが、ひと回り大きくなります。大型犬とはいえ、それほど大きくならないことが分かります。これくらいの体重になってくると、個体差が大きいため肥満具合を確認しにくいという問題があります。

とても食欲旺盛なワンちゃんですので、しっかり運動させなければどんどん体重が増えていってしまいます。主治医に適正体重を教えてもらい、その体重から大きく逸脱しないように気をつけて育てるようにしましょう。

シェパードの平均寿命

一般的にワンちゃんは大型になるほど寿命が短いと言われています。大型犬のシェパードの平均寿命はどれくらいになるのでしょう。

寿命:9~13年

9~13歳まで生きますので、大型犬としては平均的な寿命です。とはいえ、寿命というのは育て方によって大きく変わってきます。基本的にはストレスの少ない環境が重要です。大きくなってからストレスを感じさせないためにも、しっかりとしたしつけが重要になってきます。

しつけを怠るとワガママに育ち、何をするにしてもストレスを感じることになります。そうならないためにも、小さいうちに心を鬼にしてしつけを徹底してください。

また、安全性の高いドッグフードを与えるようにしましょう。無添加無着色で安全なドッグフードは価格が高くなってしまいますが、何が入っているか分からない安物のドッグフードを与え続けるのは心配ですよね。

少しでも長く生きてもらいたいのであれば、「何を食べさせるのか」についてはしっかり考えて、ワンちゃんの体に最適なフードを与えるようにしましょう。

シェパードの価格

シェパードはやや大きめのワンちゃんですので、価格も高いのでは?そう思う人もいるようですが、実はそれほど高値というわけではありません。

価格:10万~25万円

まず、日本では警察犬などの役割がありますので、とても多くのブリーダーさんがいます。繁殖のためのノウハウも多くありますので、10万円台から25万円台くらいで購入することができます。ただし、ペットショップですとやや価格が高めですので、少しでも安く買いたい場合は、ブリーダーさんから直接購入しましょう。

ブリーダーさんにもタイプがあり、ショーに出すことを目的に繁殖している場合は、どうしても子犬の価格が高くなります。50万円という値段がつくこともありますので、どのようなタイプのブリーダーさんなのか確認してから、シェパードの子犬を見に行くようにしましょう。

通常のブリーダーさんであれば、ペットショップよりも割安で販売してくれます。飼育のノウハウなども教えてもらえますので、ペットショップでの購入だけにこだわらず、ブリーダーからの購入も頭に入れておきましょう。

元気に育つ子犬の選び方

シェパードは基本的に元気に育ちやすい強いワンちゃんですが、それでもより健康的に育ってもらいたいと思うなら、子犬の段階できちんとした見極めが必要です。直感で選ぶという方法もいいのですが、これから長い付き合いになる愛犬ですので、少なくとも大きなトラブルを抱えていないことは確認しておきましょう。

比較的大人しい子犬を選ぶ

元気に育つ子犬を選ぶなら、やんちゃで元気がいい子を選ぶべきだと思うかもしれませんが、そういう子犬は成長過程で、かなりの運動量が必要になってきます。元気過ぎるシェパードは散歩をするにしても飼い主が振り回される可能性があります。結果的にワンちゃんも飼い主もストレスを感じながら生活をおくることになります。

おすすめなのは比較的大人しい子犬です。ただし、健康的であることは必須です。おどおどしているのではなく、知的で落ち着いた雰囲気のある子犬が理想です。子犬に触れられるなら、ひっくり返してみて、あまり抵抗しない子犬を選びましょう。

体つきがしっかりしている子犬を選ぶ

シェパードは筋肉質のワンちゃんですので、どの子犬も体つきがしっかりしているとは思いますが、抱っこをしてみて軽く感じたり、筋肉よりも骨が気になるようであれば、少し体が弱い可能性があります。ずっしりと重くて、筋肉質な個体を選ぶようにしましょう。

できれば子犬の両親の体つきもチェックしておいてください。犬は遺伝の影響が強く出る動物で。両親の体つきがしっかりしていれば、その子犬も強くたくましく育つ可能性がかなり高いと考えてください。

シェパードを飼うときの注意点

それでは実際にシェパードを飼うときには、どのようなことを注意すればいいのでしょう?シェパードが賢く育つための注意点についてご紹介します。

散歩の時間は1時間くらい

シェパードを飼うのを諦める理由のひとつが、散歩の時間を確保できないからというような人も多いかと思います。シェパードは運動が必須のワンちゃんですので、散歩の時間は1日2回、それぞれ1時間ずつは歩かせたいところです。

1日のうちに2時間もワンちゃんの散歩に使えない。そういう忙しい人はシェパードとの生活には向いていません。散歩ができない生活はワンちゃんにとってかなりストレスですし、何よりも肥満の原因にもなります。

毎日の散歩は欠かさないようにしてください。ただし、まだ小さいうちはそれほど長い時間の散歩は必要ありません。老犬になってからは運動量が少なくなります。年齢に応じて、しっかりと散歩をさせましょう。

ドッグランはしつけと体ができてから

元気いっぱいのワンちゃんですので、ドッグランで走らせてあげたいと思う飼い主さんもいると思いますが、シェパードはドッグランではあまり歓迎されません。過去にトラブルを起こしたシェパードが少なくないからです。

まずシェパードをドッグランに連れて行くまでに、完全なしつけが出来ている状態にしてください。飼い主の言うことを聞かない状態でドッグランに連れて行くと、他の犬とトラブルを起こす可能性があります。

また、生後1年に満たない場合は、まだ体がしっかりとできていません。そんな状態で好きに走り回ると、間接などに高い負荷を与えてしまうことがあります。体がまだでききってない状態ではドッグランには連れて行かないように気をつけましょう。

毎日のブラッシングと掃除は欠かさない

動き回っているシェパードの面倒を見るのも大変ですが、それと同じくらい飼い主さんを悩ますのが、シェパードの抜け毛です。特に換毛期にはびっくりするくらい、部屋のあちこちに抜け毛が散らばってしまいます。

基本的には毎日のブラッシングをしてあげましょう。そうすることで部屋に舞っている抜け毛の量を大幅に減らすことができます。それでも抜け毛はどんどん増えていきますので、毎日の掃除も忘れないようにしてください。

夏場はエアコンで室温管理をする

シェパードは寒さに強いワンちゃんですが、日本の暑さには適していません。基本的には夏場はエアコンをつけて室内の温度管理をしてあげましょう。お留守番をするときなども、エアコンはつけっぱなしにしてください。

また、散歩も朝の涼しい時間帯と、夕方以降の日の沈んだ時間帯に行ってください。強そうに見えるシェパードでも日本の夏ですと熱中症になることもあります。夏場はできるだけ涼しい環境を整えてあげましょう。

シェパードがかかりやすい病気

シェパードは比較的強い犬ですが、もちろんかかりやすい病気というものがあります。どのような病気にかかりやすいのか見ていきましょう。

白内障

目が白濁して最終的には失明してしまう病気です。通常は老犬がかかりやすい病気なのですが、シェパードの場合は、わりと若い段階から白内障になる個体が目立ちます。毎日目をチェックして、白く濁っていないかを確認してください。物にぶつかって歩くというのも白内障の症状のひとつです。

点眼治療をすることで進行を遅らせることができますので、気になったらできるだけ早く主治医に確認してもらいましょう。

股関節形成不全

股関節形成不全は先天的なものが多く、先天性の場合は生後6ヶ月後くらいから、その症状が見られるようになります。また生後60日までの間に、股関節に負荷をかかりすぎて発症することもあります。シェパードの場合は後者の傾向が強く、成長期の体重増加に股関節が耐えきれなくなることがその最大の原因と考えられています。

基本的には安静にしていることが重要で、肥満にならないように食事制限する必要もあります。症状が進行しすぎると、投薬や手術などが必要になります。

まとめ

ここでは欧米で根強い人気を誇るシェパードについてご紹介しました。大型犬ですので、日本の家庭で飼っている人はそれほど多くありませんが、忠誠心の高さや賢さから気になっている人も多いかと思います。

しつけが重要なワンちゃんですので、初めての飼育にはおすすめできませんが、しつけをサポートしてくれる人がいたり、すでに飼育の経験があったりする人なら、最高の相棒になってくれる可能性があります。育てる環境によって性格も変わりますので、徹底したしつけを行いましょう。

散歩の時間も長く、食事量も多いため、何かと手がかかるので面倒に感じるかもしれませんが、だからこそお互いの距離が縮まっていきます。しっかりとした信頼関係を築くことができますので、強くてたくましい犬と暮らしたい人におすすめのワンちゃんです。