ゴールデン・レトリバー

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ゴールデン・レトリバーの基本情報

原産地:イギリス
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:25~34kg
無駄吠え:少ない
運動量:多い
食事量:旺盛
寿命:10~12年
価格:5万~30万円

ゴールデン・レトリバーの原産地と名前の由来

ゴールデン・レトリバーはイギリスで誕生したワンちゃんです。スコットランドの伯爵がレトリバーとツウィード・ウォーター・スパニエルを交配して作られたという説が有力です。この他にも様々な説があるのですが、19世紀中頃のイギリスで誕生したという点は共通しています。

レトリバーの名前は「retrieve:回収する」が語源で、狩りなどで獲物を回収する犬ということで、レトリバーと名付けられています。ゴールデンは言うまでもなく、ゴールデン・レトリバーのその美しい被毛のことを示しています。

同じレトリバーという名前に、ラブラドール・レトリバーがいますが、ゴールデン・レトリバーとラブラドール・レトリバーはまったくの別種のワンちゃんです。

ゴールデン・レトリバーの歴史

ゴールデン・レトリバーは1903年に、「フラットコート・ゴールデン」として、英国ケネルクラブに登録されたのが、犬種としての始まりです。ところが、すでにフラット・コーテッドレトリバーという犬種が登録されていたこともあり、それらを区別するために1911年からゴールデン・レトリバー、もしくはイエロー・レトリバーと名称が変わっています。

1920年にイエロー・レトリバーの名称が廃止され、すべてゴールデン・レトリバーとして統一された歴史があります。

ゴールデン・レトリバーが誕生したのは、19世紀に流行った鳥狩猟により、ハンティングドッグのニーズが高まったことにあります。猟銃で狩った鳥を捕獲して戻ってくるためには、我慢強さや忍耐力が求められ、なおかつ水を怖がらないで泳ぐことのできるワンちゃんが求められました。

その結果、ブリーダーは様々な交配を行って、より狩猟犬に向いたワンちゃんの研究が進められていました。その流れの中で誕生したのがゴールデン・レトリバーというわけです。

ゴールデン・レトリバーは1900年頃にアメリカに持ち込まれ、人間への忠誠心の高さからあっという間に人気が高まり、現在でもアメリカで大人気のワンちゃんとして、その地位を確立しています。

ゴールデン・レトリバーの特徴

ゴールデン・レトリバーは、アメリカンとイングリッシュの2種類に分類され、日本にいるゴールデン・レトリバーはアメリカン・ゴールデン・レトリバーです。

アメリカン・ゴールデン・レトリバー

アメリカン・ゴールデン・レトリバーは被毛がストレートで柔らかいのが特徴です。体型もスリムで、イングリッシュ・ゴールデン・レトリバーと比べて、マズルが長めという違いもあります。被毛はゴールドが基本ですが、個体によって濃淡に違いがあります。

イングリッシュ・ゴールデン・レトリバー

イングリッシュ・ゴールデン・レトリバーは、筋肉質で骨太ということもあり、見た目はずんぐりしています。被毛はウェーブのかかった白またはクリーム色で、狩猟に適するために太く硬いという特徴があります。マズルが短いということもあり、アメリカンとは同じ犬種とは思えないくらい違いがあります。

ゴールデン・レトリバーはどんな性格?

ゴールデン・レトリバーの性格も、イングリッシュとアメリカンで少し違います。飼い主に従順で、穏やかで優しい性格をしているという共通点もありますが、一致しない性格もありますので、それらについても見ていきましょう。

アメリカン・ゴールデン・レトリバー

アメリカン・ゴールデン・レトリバーはとても好奇心旺盛で、陽気な性格をしています。その陽気さから、テンションが上りすぎることが多いのですが、基本的には人間に従うことを好むワンちゃんですので、盲導犬などの仕事をするのに適しています。

イングリッシュ・ゴールデン・レトリバー

アメリカン・ゴールデン・レトリバーと比べると、とても大人しく穏やかな性格をしています。泳ぎがとても得意という特徴と、人を助けることが好きだという性格から水難救助犬として働いているワンちゃんも数多くいます。

ゴールデン・レトリバーはどれくらいまで大きくなるの?

ゴールデン・レトリバーの赤ちゃんはとても小さくて可愛いのですが、もちろんしっかり大きく成長してくれます。室内飼いをするには、それなりの大きな家が必要ですが、まず知っておきたいのが、どれくらいまで大きくなるのかということですよね。

オス:30~34 kg
メス:25~32 kg

一般的にはメスよりもオスのほうが大きくなります。30kgを超える大きさになると、人間の子どもとそれほど変わらないくらいのサイズです。家で迎えるときには、家族が1人増えたのと同じくらいの感覚で、十分なスペースを確保してあげましょう。

ゴールデン・レトリバーは食欲旺盛なワンちゃんですので、好きなだけ食べさせていると、これ以上の体重になることもあります。きちんと体重管理を行って、食事量のコントロールと適度な運動を行うようにしましょう。

ゴールデン・レトリバーの平均寿命

一般的に、大型犬ほど寿命が短いとされていますが、ゴールデン・レトリバーも例外ではなく、10~12年でその生涯を全うします。7歳くらいまでは活発に動き回りますが、その後は老後となり、ゆっくりとした生活を送るようになります。

もちろんゴールデン・レトリバーでも、飼い主が長生きできるための環境を整えてあげることで、
12歳以上まで生きることがあります。そのポイントになるのが運動と食事です。1日2回、30~40分の散歩を行って、運動不足にならないようにしましょう。

ゴールデン・レトリバーは食事量が多いため、ついつい低価格のドッグフードに頼ってしまいますが、安く手に入れることができるドッグフードは安全性がきちんと確保できているとは言えません。長生きしてもらうためには、値段が高くても無添加で安全性の高いドッグフードを選びましょう。

適度な運動と食事の管理でストレスが少なくなります。ゴールデン・レトリバーに長生きしてもらうには、ストレスを以下に減らすかが重要です。規則正しい生活を行って、少しでも長く生きてもらうための環境を整えてあげましょう。

ゴールデン・レトリバーの価格

ゴールデン・レトリバーの価格は5万~30万円とかなりの幅があります。ネットショップなどでは5万円くらいから売られていることもありますが、ペットショップでは10万~20万円くらいが価格相場になっています。

ショーに出るようなゴールデン・レトリバーは、価格が60万円を超えるようなこともあります。少しでも安く手に入れたいのであれば、ペットショップではなくブリーダーから直接購入するようにしましょう。

ただし、ブリーダーでも血統にこだわっている場合は、ペットショップよりも高値になることもあります。できるだけたくさんのブリーダーさんを訪れて、自分に合った価格帯で販売してくれるブリーダーさんから購入してください。

また、イングリッシュ・ゴールデン・レトリバーは、ペットショップではまず入手できません。ブリーダーさんも少ないのですが、いないわけではありません。インターネットで検索して、ブリーダーさんに相談してみましょう。ただし、価格は50万円台くらいになるため、アメリカンよりも多めの予算を用意しておきましょう。

元気に育つ子犬の選び方

ゴールデン・レトリバーの子犬を選ぶときには、すくすくと健康に育ってくれるワンちゃんを選びたいところですが、初めてゴールデン・レトリバーを飼う人は、どこをチェックしていいのか分からないですよね。ここでは、そんな人のために、元気に育つ子犬の選び方を紹介します。

目をチェックする

まず最初に行うことは、目のチェックです。白く濁っていないか、目ヤニが溜まりすぎていないかを確認してください。健康なゴールデン・レトリバーの目は、とても澄んだきれいな色をしています。キラキラと輝くような目をしている子犬を選んでください。

肛門周りをチェックする

ゴールデン・レトリバーに限らず、子犬をチェックするときには肛門周りを必ず確認してください。健康な子犬の肛門周りはきれいなのですが、内臓のトラブルを抱えていたり、病気がちなワンちゃんは、下痢などを頻繁に行うため、肛門周りが汚れていますので注意して確認しましょう。

持ち上げて体つきを確認する

子犬を選ぶときには、抱っこしてみることも忘れないようにしましょう。ゴールデン・レトリバーの子犬はとても小さいのですが、健康な子犬はずしりと重たいという特徴があります。骨もしっかり太いことを確認してください。

また抱っこしたときに嫌がるようですと、性格に少し難があるかもしれません。抱っこしようとして大騒ぎして逃げ出そうとする子犬は、従順性が低いため避けるようにしましょう。

歩き方をチェックする

関節などのトラブルを抱えている場合は、歩き方が不自然になっています。足を引きずるように歩いている子犬や、歩き方のバランスが悪いような子犬は、足になんらかのトラブルが発生しています。できるだけ、軽快に走ったり歩いたりしているワンちゃんを選んでください。

ゴールデン・レトリバーを飼うときの注意点

ゴールデン・レトリバーは大きなワンちゃんですので、人気の小型犬を育てるのとは違った難しさがあります。ここでは、ゴールデン・レトリバーを飼うときに気をつけたいポイントについて説明します。

最適な温度と湿度の管理を行う

ゴールデン・レトリバーは日本の高温多湿という環境に、あまり向いていないワンちゃんです。夏場はエアコンを使って湿度の管理をしっかり行いましょう。湿度は50%くらいを目安に、きちんと除湿してあげましょう。室温は夏場であれば23~25℃が理想です。

夏場に留守番をさせるような場合には、停電の可能性も考えて、水分をきちんと摂取できるようにしておきましょう。

床はフローリングではなくカーペットにする

ゴールデン・レトリバーの子犬はとても活発に動き回ります。このため、床がフローリングのような滑りやすいものですと、滑って関節を傷めてしまう可能性があります。フローリングの上にカーペットを敷くなどして、安全に走り回れる環境を整えてあげましょう。

散歩以外の運動も行う

散歩は1日2回、30~40分でいいのですが、これだけですとゴールデン・レトリバーにとっては運動不足になってしまいます。散歩の途中でジョギングをしてみたり、走り回ることができるドッグランなどを活用したりして、運動不足にならないように注意してください。

ゴールデン・レトリバーがかかりやすい病気

ゴールデン・レトリバーは体つきがしっかりとしたワンちゃんですので、見た目はとても健康的に感じるのですが、それでもかかりやすい病気というものがいくつかあります。早期発見早期治療で治るものもありますので、かかりやすい病気について把握しておき、体の異変などをすぐに気付けるようにしてあげましょう。

股関節形成不全

ゴールデン・レトリバーがかかりやすい病気のひとつが、股関節形成不全です。先天性な股関節の形状の異常で、足の骨がきちんと股関節にはまっていないため、脱臼などをしやすいという特徴があります。腰を振るようにして歩いたり、うさぎ跳びのような歩き方をしたりするときには、注意してください。

食事療法や投薬で回復することもありますが、症状がひどい場合は手術が必要です。早めに動物病院に連れて行って、対処するようにしましょう。

白内障

白内障もゴールデン・レトリバーがかかりやすい病気のひとつです。目の中の水晶体が白く濁ってしまう病気で、視力が低下してしまいます。悪化すると失明する危険性があります。部屋の中を歩くときに、家具などにぶつかりながら歩いていたら、すぐに目をチェックしてください。点眼治療で進行を遅らせることができます。

皮膚炎

ゴールデン・レトリバーに多く見られる皮膚炎は、膿皮症、外耳炎、アレルギー性皮膚炎です。たれ耳ですので、耳の内部がこもってしまいやすいため、外耳炎になりやすく、アレルギー体質による皮膚炎もよく発生します。ハゲて皮膚が見えていたり、しきりに体を掻くようでしたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

まとめ

日本でも人気の高いゴールデン・レトリバーはとても穏やかで、飼い主に従順なワンちゃんです。日本の小さな家では飼いにくいという問題がありますので、誰でも飼うことができるわけではありませんが、それでも性格だけで考えれば、初めてでもしつけもしやすく飼いやすい犬種です。

人気が高いということでブリーダーが多いのですが、価格にはとても幅があります。ショーに出るようなゴールデン・レトリバーや、数の少ないイングリッシュ・ゴールデン・レトリバーは50万円を超えるような価格設定になっています。

大型犬ですので、寿命が短いという特徴がありますので、子犬を選ぶときにはできるだけ健康なワンちゃんを選びましょう。体つきがしっかりしていて、目がきれいな子犬がおすすめですそれでも遺伝的にかかりやすい病気があります。早期に発見して、早期治療を心がけましょう。

飼うときには大きなスペースが必要で、温度管理や湿度管理をきちんと行わなければいけませんが、ゴールデン・レトリバーはペットというよりは家族の一員です。家族の健康を守るのだという意識で、多少お金がかかっても最適な環境を整えてあげましょう。

とても従順なワンちゃんですので、ゴールデン・レトリバーのいる生活は、毎日が楽しく輝いたものになります。これから犬を飼いたいなと思う人で、少し大きな家に暮らしている人は、ぜひゴールデン・レトリバーとの暮らしも検討してみましょう。