ヒマラヤン

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ヒマラヤンの基本情報

原産地:アメリカ
毛の長さ: 長毛
成猫の大きさ:3.0~5.5kg
鳴き声:控えめ
運動量:少なめ
食事量:普通
寿命:14~16年
価格:15~25万円

ヒマラヤンの原産地と名前の由来

ヒマラヤンは人間によって作られた猫種です。人間に作られたといっても、もちろんアンドロイドなわけではなく、ペルシャとシャムを交配して作られたニャンちゃんです。交配は当初イギリスで行われていましたが、最終的にはアメリカで今の姿のヒマラヤンが誕生しています。

名前からするとヒマラヤ育ちの猫のように思えますが、原産地とヒマラヤはまったく関係ありません。一説によると、マズルと耳が黒いヒマラヤウサギによく似ているからという理由で、「ヒマラヤン」と名付けられたとされています。

ヒマラヤンの歴史

ペルシャとシャムの交配が始まったのが1924年のことです。そもそもはスウェーデンの研究者が、ポインテッドのペルシャを作り出そうとして、シャムと交配させたところが始まりと言われています。現在のヒマラヤンはほぼペルシャの姿をしていますが、当時はまだシャムの雰囲気も強く残っていました。

ペルシャに似ているということで、単独の猫種として認められるのには、かなりの時間がかかりました。イギリスで認定されたのが1955年、アメリカでは1957年ですので、30年以上も品種改良が続けられてきたということになります。

ただし、ショーなどではヒマラヤンという項目ではなく、ペルシャの一部として評価を受けます。ヒマラヤンは完全に独立した猫種だという考え方と、ペルシャの一種だという2つの考え方があるということを知っておきましょう。

ヒマラヤンの特徴

艶のある長い被毛とポインテッド、これがヒマラヤン最大の特徴です。ベースはペルシャですが、ところどころでシャム猫の美しさのいいとこ取りをしているため、ペルシャとはまた違った魅力があります。特にサファイヤブルーの目は、吸い込まれてしまいそうなくらいの美しさです。

他の猫のようにほっそりとした体型ではなく、足が短いうえに幅広でずんぐりしていますが、これもヒマラヤンの特徴のひとつです。それに加えて太い骨としっかりとついた筋肉、風格とも言えるその姿に一目惚れした飼い主さんも多いのではないでしょうか。

また、鳴き声の美しさにも定評があります。ヒマラヤンは基本的にはほとんど鳴くことがなく、集合住宅での飼育にも適しています。それでもたまに聞かせてくれる柔らかくて甘えるような鳴き声で、飼い主さんを幸せな気分にしてくれるニャンちゃんです。

ヒマラヤンはどんな性格?

ヒマラヤンはその筋肉質の体からは想像できないくらい運動が嫌いです。運動をすることなくマイペースでのんびりと歩き回ったり、お昼寝をしたりします。そんな姿からも想像できると思いますが、とても温厚な性格で飼い主さんを癒やしてくれる存在です。

飼い主さんに限らず、人や他の猫と遊ぶのが大好きで、とても社交的な性格をしています。その一方で、自立心もしっかりしていますので、程よい距離感を保ち続けることができます。

猫の中ではとても賢い部類にも入り、飼い主さんの言動をよく見て、何をすべきかを認識してくれます。しつけもしやすいニャンちゃんですので、初めて飼う猫としてもとてもおすすめです。

ヒマラヤンはどれくらいまで大きくなるの?

猫を飼うときに気になるのが、どれくらいまで大きく育つのかということですよね。あまり大きくなりすぎると部屋が狭い場合にちょっと窮屈に感じるかもしれません。でも安心してください、ヒマラヤンはそれほど大きくなりません。

オス:4.0~6.0kg
メス:3.0~5.0㎏

ヒマラヤンを抱っこしてみると、かなり重さを感じるかもしれません。これはヒマラヤンの見た目に対して、しっかりとした筋肉がついているためです。長毛種ですので、ちょっとずんぐりしているように見えますが、実際の重さは普通の猫とそれほど変わりません。

ただし、個体によっては大きく育ちやすいニャンちゃんもいます。それとは別に肥満になりやすい個体もいますので、体重に関しては肥満なのか、体の大きさによるものなのかをきちんと判断して、肥満にならないようにしっかり管理してください。

ヒマラヤンの平均寿命

ヒマラヤンの寿命は14~16歳で、比較的長生きする猫と言われています。とはいえ、これはあくまでも平均寿命であって、人間と同じように長生きする場合もあれば、早い時期に病気になり、早死にするケースもあります。

寿命を完全にコントロールすることはできませんが、少しでも長く生きてもらうために飼い主さんにできることはたくさんあります。まずは生活の中にできるだけストレスをなくすことです。大きな声で叱ったりしないようにしましょう。

また食事の安全性にもこだわりましょう。理想は無添加無着色のキャットフードです。価格が少し高めなのですが、安全性が疑わしい安いキャットフードを与えるのは、ちょっと気が引けますよね。長生きのためには、いい材料で作られた安全性の高いキャットフードを与えるようにしましょう。

ヒマラヤンの価格

ヒマラヤンは見た目が美しい仔猫ほど高い値段がつきます。このため、同じように見える仔猫でも、それぞれ値段が違います。

仔猫の価格:15万~25万円

価格の平均は20万膳前後です。ブリーダーの数も少なくないので、価格は安定していますが、人気が高まると販売価格も上がります。もし少しでも安く買いたいのであれば、ブリーダーから直接購入をしましょう。

ブリーダーもペットショップに卸すよりも高値で販売できるため、人によっては個人売買を積極的に行っているブリーダーもいます。ただし、ショーに出るようなヒマラヤンを育てているブリーダーの場合は、相場よりもかなり高値になることもあります。

その価格にびっくりしてしまわないように、ブリーダーに問い合わせをする前に、どのようなタイプのブリーダーなのか、きちんと調べておきましょう。

元気に育つ子猫の選び方

猫を飼うときにほとんどの人が見た目で選びます。良いように言えば「直感を信じて」ということになるのですが、実際にはその結果として体の弱い個体を選んでしまうことがよくあります。もちろん直感で選ぶのも良いのですが、ある程度の体の強さ、病気になりにくい個体を意識して選ぶことも大切です。

犬や猫は人間のように保険が効きませんので、病気になると驚くような治療費がかかります。だとすれば、最初から病気になりにくい子猫を選ぶというのも、選択肢のひとつとして意識しておきたいところです。ここではどんな子猫が元気に育ちやすいのかご紹介します。

ポインテッドがはっきりしている

ヒマラヤンらしさはポインテッドに表れますので、ポインテッドの濃さがはっきりと出ている個体を選びましょう。これはヒマラヤンに限ったことですが、あるべき色が薄いニャンちゃんは遺伝的な欠陥を抱えている可能性があります。

ただし、柄の美しさと健康体かどうかはそれほど関係ありません。ポインテッドがきれいな個体を選びがちですが、その色が薄いようなら避けるようにしましょう。また、他の部分に問題がないかもきちんとチェックしてください。

目が透き通っている

健康なヒマラヤンはきれいに透き通ったブルーの目が特徴の猫です。これは子猫の段階から変わりません。基本的には透明感があり、なおかつキラキラ輝いている子猫を選びましょう。目が白く濁っているようでしたら避けてください。

また目やになどがついていたり、涙が溜まりすぎていたりするのもよくありません。まずは目を覗き込んで、健康そうであるかどうかをチェックしてみましょう。

肛門周りが汚れていない

子猫は病気をしていたり、内臓にトラブルを抱えていたりすると下痢をしやすくなります。そうなると、肛門周りがどうしても汚れてしまいます。目をチェックしたら次は肛門周りが汚れていないのかしっかりチェックしてください。長毛種ですので素人でも汚れの有無はわかります。

ただし、一時的に体調を崩しているだけという可能性もありますので、気に入った子猫を見つけたときには、数日後にもう一度チェックしに行ってください。それでも汚れたままの場合は、別の個体にしましょう。

抱っこして体つきを確認する

ヒマラヤンは骨太で筋肉質のニャンちゃんです。抱っこしてみるとかなりずっしりとした体重を感じるかと思います。そうではなく、思ったよりも軽く感じるようであると、体が弱い可能性があります。1匹ではわからないと思いますので、数匹抱き比べができれば理想的です。

また抱っこしたときに、骨が太いかどうかの確認もしましょう。無理にぎゅっと掴むと嫌がる可能性がありますので、柔らかく包み込むようにして確認しましょう。

人に対して怯えていない

体が健康なだけでは元気に育つには不足です。ストレスを感じにくいマイペースなニャンちゃんであることが重要です。そのためには人間に対して極度に怯えてしまうような子猫は避けるようにしましょう。本来ヒマラヤンは人になつきやすい賢い猫です。それが怯えるというのは、なんらかのおかしい状態が発生しています。

そのような心に問題がある子を育てるのはとても大変です。なかなか懐かなかったり、しつけをしても覚えなかったりしますので、人見知りせずに、遊んで欲しいと寄ってくる子猫を選びましょう。

ヒマラヤンを飼うときの注意点

ヒマラヤンを飼うときにはいくつかの注意したいポイントがあります。購入前にはその注意点をきちんと把握しておきましょう。

ブラッシングは必ず行う

ヒマラヤンは長毛種の猫ですので、ブラッシングなどのお手入れをしていないと、毛が絡まってしまいます。さらに大量の抜け毛で悩まされることになります。理想は朝晩1回ずつのブラッシングです。そこまで時間がない人は、少なくとも1日1回はブラッシングしてください。

それで抜け毛もある程度は回避できますが、100%なくせるわけではありません。ノミやダニ対策のためにも、部屋の掃除は毎日行って、きれいな状態を維持してください。

夏はエアコンで室温管理

ヒマラヤンは長毛種ですので、日本の夏の暑さが得意ではありません。湿度の高さも体調を崩してしまう可能性に繋がります。ヒマラヤンを飼うのであれば、夏の間はずっとエアコンを使って室温管理をしてください。

ただし、部屋を冷やしすぎないということも重要です。人間がそれほど暑さを感じない程度であれば十分ですので、エアコンの設定温度は28℃くらいに競ってしておきましょう。

ヒマラヤンがかかりやすい病気

ヒマラヤンは比較的病気に強い猫ですが、それでもかかりやすい病気がいくつかあります。早めに気づいてあげることができれば、早期回復も期待できます。かかりやすい病気の症状は飼い主さんがきちんと把握しておきましょう。

毛球症

ヒマラヤンに限らず、長毛種によくある病気です。吐き出すことができずに、飲み込んでしまった毛がお腹の中に溜まってしまうことがあります。これが毛球症と呼ばれる病気で、嘔吐や食欲低下といった症状が見られます。

治療方法は、薬もしくは手術のいずれかになります。基本的には薬で飲み込んだ毛球を溶かしてしまいます。毛球症が深刻な状態になっている場合は、開腹手術により飲み込んだ毛球を取り除くこともあります。

多発性嚢胞腎

父親もしくは母親が多発性嚢胞腎を発症していると50%の確率で同じように発症します。多発性嚢胞腎は腎臓に水が貯まってしまう病気で、悪化すると腎臓の働きが弱まってしまいます。症状としては、食欲不振や多飲多尿などが見られます。

基本的には治療方法がない病気ですが、早期発見で進行を遅らせることはできます。腎臓に負担の少ない食事に切り替えるなど、飼い主さんができることもありますので、異変に気づいたらすぐに獣医さんに相談してください。

まとめ

ヒマラヤンはおとなしくて賢い猫ですので、これまで猫を飼ったことのない人でも、あまり頭を悩まさずに飼育できます。ほとんど鳴きませんし、鳴き声もとても小さいため、マンションなどの集合住宅での飼育も可能です。

子猫を選ぶときには、抱っこをして体つきがしっかりとしていることを確認しましょう。骨太で筋肉質なニャンちゃんですので、抱っこをすると子猫でも思った以上のずっしり感があります。また、目に透明感があり輝いているというのも重要です。

多くの人が健康に育つことよりも、見た目の柄の好みで決めてしまいがちです。それでも、病気の少ないヒマラヤンでも、人間と同じように強い個体と弱い個体があります。15年前後一緒に暮らす猫ですので、体の強さも重視して選ぶようにしてください。

遺伝的に多発性嚢胞腎のような治療方法のない病気にかかることもありますが、きちんとしたブリーダーであれば、多発性嚢胞腎のヒマラヤンには繁殖させていないはずです。ペットショップで購入するのもいいのですが、信頼できるブリーダーから直接購入というのも頭に入れておきましょう。