カニンヘン・ダックスフンド

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カニンヘン・ダックスフンドの基本情報

原産地:ドイツ
毛の長さ: 長毛・短毛
成犬の大きさ:3.2~3.5kg
無駄吠え:多い
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:13~16年
価格:15~25万円

カニンヘン・ダックスフンドの原産地と名前の由来

ダックスフンドは、スイスにあるジュラ山岳地方に生息するジュラ・ハウンドがその起源になると言われています。そこから様々な犬との交雑が行われ、現在のようなスタイルが定着しています。ただし、当時の体重は10㎏以上あり、かなり大きなワンちゃんでした。

ダックスフンドの名前はアナグマを意味するドイツ語の「Dachs(ダックス)」と、犬を意味する「Hund(フント)」を合わせたものです。その名前からもわかるように、アナグマを狩るために品種改良を行われてきました。

ダックスフンドは大きさによって、3種類に分類されます。3つのダックスフンドのうち、最も小型のワンちゃんがカニンヘン・ダックスフンドと呼ばれています。カニンヘンはドイツ語で「ウサギ」という意味があります。

カニンヘン・ダックスフンドの歴史

カニンヘン・ダックスフンドはとても小さくて可愛らしいワンちゃんですが、小さくなったのは可愛らしさを追求した結果ではありません。

ダックスフンドは、狩猟犬として活躍をしてきましたが、獲物が巣穴に逃げ込んだときに、取り逃がしてしまうということがよくありました。そこで、ダックスフンドの品種改良が行われ、どんどんと小型化が進められたという歴史があります。

カニンヘン・ダックスフンドはその中でも、ウサギやネズミの巣穴にも入り込めるように、最も小型化が進められたワンちゃんです。ヨーロッパではカニンヘン・ダックスフンドが、今でも狩猟犬として活躍しています。

日本に初めてカニンヘン・ダックスフンドがやってきたのは1995年です。その小さな体つきは、日本のそれほど広くない家との相性が良く、あっという間に人気のワンちゃんとして定着しました。

カニンヘン・ダックスフンドの特徴

カニンヘン・ダックスフンドの特徴は、胴長短足の愛くるしい姿にあります。狩猟犬ですので、見た目からは想像できないくらい速く走ることができます。

被毛は下記の3種類です。

・スムースヘアード
・ロングヘアード
・ワイヤーヘアード

ダックスフンドはもともとスムースヘアードのみでしたが、狩猟中にケガをしにくくするために、品種改良が行われた結果、長い被毛を持つダックスフンドが増えてきました。交配に使われた犬種が違うため、性格もそれぞれ違いがあります。

また、カニンヘン・ダックスフンドは、生まれた国によって少し体つきが違います。原産国はドイツですが、日本に輸入されているダックスフンドの多くが、イギリスやアメリカ、そしてオーストラリアの血統だそうです。

最近はドイツ血統のカニンヘン・ダックスフンドも増えていますので、これから飼おうと考えている人は、どの血統のダックスフンドなのかを意識して比較してみましょう。そうすることで自分好みのカニンヘン・ダックスフンドを見つけやすくなります。

カニンヘン・ダックスフンドはどんな性格?

カニンヘン・ダックスフンドは遊び好きで、飼い主のことをとても大切にするワンちゃんです。狩猟犬ですので、好奇心旺盛でやんちゃな一面もあります。一方で、神経質なところもあり、しっかりとしつけをしないと、吠えグセがついてしまうこともあります。

また、被毛の種類によって性格もそれぞれ違いがあります。

スムースヘアード:活発、人懐っこい、明るい
ロングヘアード:神経質、気が強い、おだやか
ワイヤーヘアード:忠誠心がある、自立心が強い、攻撃的

カニンヘン・ダックスフンドはどれくらいまで大きくなるの?

ダックスフンドは生後15ヶ月での大きさによって3つの種類に分けられます。カニンヘンに分類される条件は次のようになっています。

・胸囲:30cm以下
・体重:3.2~3.5㎏が理想

カニンヘン・ダックスフンドはかなり小型のワンちゃんで、とても飼いやすいのですが、必ずしもカニンヘンサイズに収まるとは限りません。カニンヘンの子犬として買ったにも関わらず、大きく成長して、ミニチュア・ダックスフンドになってしまうこともあります。

体の大きさは遺伝しやすいため、あまり大きくなってほしくない場合は、親のサイズも確認した上で子犬選びをしてください。

カニンヘン・ダックスフンドの平均寿命

小型犬ほど長生きすると言われていますが、超小型犬のカニンヘン・ダックスフンドもかなり長生きをするワンちゃんです。

カニンヘン・ダックスフンドの寿命:13~16年

平均としては15歳くらいまで生きますが、飼育環境次第ではもっと長生きするカニンヘン・ダックスフンドも珍しくありません。長生きさせるポイントはストレスを与えないことと、体に優しい食事を与えることです。

強く叱ったり、かまってあげなかったりすると、ストレスがどんどん溜まっていきます。きちんとしたしつけは必要ですが、それがストレスにならないように気をつけてください。また、運動が好きなワンちゃんですので、たまにはドッグランなどで、思いっきり走らせてあげるのも長生きの秘訣です。

食事はできるだけ無添加無着色のものを与えましょう。そのようなドッグフードは価格がかなり高めですが、安全性の高い食事を与えることで、病気をしにくくなります。結果的に医療費なども抑えることができますので、多少高くても体に優しいドッグフードを与えるようにしましょう。

カニンヘン・ダックスフンドの価格

カニンヘン・ダックスフンドをペットショップなどで購入する場合の価格は、15~25万円となっています。とても人気のあるワンちゃんですので、入手性が良く、価格も安定しています。人気の色ほど価格が高くなり、さらに血統がいい場合には30万円を超えることもあります。

少しでも安く購入したいのであれば、ペットショップではなくブリーダーから直接買うようにしましょう。ペットショップが仲介しない分、相場よりも安い価格で購入できます。

ただし、ショーに出るようなカニンヘン・ダックスフンドを育てているブリーダーさんの場合は、相場よりもかなり高い価格での販売となります。どのような方針で育てているのかによって、価格が変わってきますので、自分に合ったタイプのブリーダーさんを見つけるようにしましょう。

元気に育つ子犬の選び方

カニンヘン・ダックスフンドは比較的長生きをするワンちゃんですが、個体によっては病気がちになることもあります。そういうワンちゃんでも、一緒にいれば可愛いものですが、それでもできれば健康で元気なワンちゃんを選びたいですよね。

ここでは元気に育つカニンヘン・ダックスフンドの選び方についてご紹介します。

目をチェックする

カニンヘン・ダックスフンドに限らず、子犬を選ぶときには、まず目をチェックしましょう。キレイに澄んでいる目であれば問題ありませんが、白く濁っているようでしたら、目に病気を抱えている可能性があります。

また、目やにがひどかったり、涙が大量に出ているというのも病気になる可能性があります。少しでも異変を感じるようでしたら、ブリーダーさんやペットショップの店員さんに、問題がないのか確認してください。

肛門をチェックする

こちらもどのワンちゃんにも共通することですが、肛門周りがきれいであることを確認しましょう。下痢などでお腹をこわしている場合には、肛門周りが汚れています。この場合は、すでに何らかの病気になっている可能性があります。

あえて下痢をしているカニンヘン・ダックスフンドを選ぶメリットはありませんので、できるだけ肛門周りがきれいなワンちゃんを選びましょう

抱っこして体つきをチェックする

カニンヘン・ダックスフンドはとても小さなワンちゃんで、華奢なところもあるのですが、健康な個体は、骨が太く体重もずっしりとしています。必ず抱っこをさせてもらい、骨格がしっかりしていることを確認しましょう。

また、抱っこされるのを嫌がる個体は、骨などにトラブルを抱えている可能性もあります。抱きかかえるときに嫌がったり、逃げようとしたりする個体は避けるようにしましょう。

遊んでみて性格をチェックする

犬も人間のように個性があります。おとなしいワンちゃんもいれば、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きだというワンちゃんもいます。同じカニンヘン・ダックスフンドでも、細かい性格はそれぞれに違いますので、性格もきちんと確認しましょう。

人懐っこいか、臆病ではないかなどをチェックしてください。フレンドリーで遊ぶのが好きそうなワンちゃんがおすすめです。反対に吠え続けているような子犬は、しつけがかなり大変です。できるだけそのような子犬は選ばないようにしましょう。

カニンヘン・ダックスフンドを飼うときの注意点

カニンヘン・ダックスフンドはとても小さなワンちゃんですので、飼い方にいくつかの注意点があります。ここでは、安全に育てるための注意点をご紹介します。

毎日散歩をする

狩猟犬でとても運動が大好きなワンちゃんです。毎日の散歩は欠かさないようにしてください。できれば1日2回、それぞれ30分くらいの散歩をしてあげましょう。散歩をしないと筋力が衰えてしまい、さらに肥満になる可能性もあります。

雨などで散歩が難しい場合には、室内でのボール遊びなどをして、体を動かすようにしてあげましょう。体を動かせないことはストレスにもつながります。健康を維持するためにも、信頼関係を深めるためにも、散歩もしくはしっかりとした運動を行ってください。

フローリングではなくマットを敷く

カニンヘン・ダックスフンドは胴長ですので、腰骨にとても負担がかかります。フローリングなどの滑りやすい床材は避けて、マットを敷くようにしましょう。そうすることで、椎間板ヘルニアなどの防止にもなります。

部屋の中の段差をできるだけなくしてあげることも重要です。ソファやベットのような高い場所から下りるのもあまり得意ではなく、ケガにつながる恐れもあります。人間にとってはなんでもない段差が大きな障害となることもありますので、部屋の中はできるだけフラットにしておきましょう。

夏場は室温をきちんと管理する

カニンヘン・ダックスフンドは比較的寒さには強いワンちゃんですが、日本の高温多湿の夏にはあまり向いていません。このため、夏場は常にエアコンを入れて、熱中症にならないように温度管理をしてあげましょう。

冬場も寒さが厳しい場合には、暖房を入れたり、寝床にタオルを置いたりして、寒さをしのげるようにしてあげましょう。

カニンヘン・ダックスフンドがかかりやすい病気

カニンヘン・ダックスフンドは長生きするワンちゃんですが、体が小さいことでかかりやすい病気がいくつかあります。病気は早期発見早期治療が基本です。すぐに気づけるように、どのような病気になりやすいかをきちんと把握しておきましょう。

椎間板ヘルニア

カニンヘン・ダックスフンドがかかりやすい病気の代表として知られているのが、椎間板ヘルニアです。胴が長いため、どうしても背中が反ってしまい、背骨に負荷がかかります。それにより軟骨が潰れてしまい強い痛みを感じるようになります。

ちょっとした段差の昇り降りを嫌がったり、歩き方がおかしくなったりしたら、できるだけ早く動物病院に連れていきましょう。悪化させると手術が必要になることもあります。早期に発見してあげて、これ以上悪化させないように気をつけましょう。

進行性網膜萎縮症(RPA)

カニンヘン・ダックスフンドの多くが、進行性網膜萎縮症の遺伝子を抱えていると言われています。進行性網膜萎縮症にかかると、最初は暗いところでの視力が低下し、最終的には失明することもあります。

夜の散歩などで、障害物にぶつかるようでしたら、進行性網膜萎縮症にかかっている可能性があります。家の中では目が見えなくても歩けたりするので、なかなか気づけないのですが、「もしかしたら見えてないかも」と感じることがあったら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

まとめ

体が小さくて、育てやすいカニンヘン・ダックスフンド。狩猟犬だった時代の名残から、ときどき攻撃的な一面を見せることもあります。ただし、基本的には飼い主に従順で、遊ぶのが大好きなワンちゃんです。

ストレスを減らし、安全な食事を与えることで、とても長生きするという特徴もあります。毎日の散歩をきちんと行い、たくさん遊んであげること。そして無添加無着色のような安全性にこだわった食事を与えるようにしましょう。

また、胴長短足な体型から、椎間板ヘルニアになりやすいため、室内での段差をできるだけなくすようにしましょう。ソファやベッド、階段などから飛び降りたりしないようにして、なおかつフローリングを避けて、滑りにくい床材を導入してください。

カニンヘン・ダックスフンドの健康を守るのは飼い主の役割です。体に負担のかかりにくい環境をきちんと整えてあげましょう。治療が遅れることで回復にも時間がかかってしまいます。何か異変を感じたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

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