メインクーンを飼うときの注意点、及びおすすめフード

メインクーンの基本情報

原産地:アメリカ
毛の長さ: 長毛・短毛
成猫の大きさ:3.6~8.2kg
鳴き声:控えめ
運動量:多め
食事量:食欲旺盛
寿命:11~14年
価格:15~20万円

メインクーンの原産地と名前の由来

メインクーンはアメリカのニューイングランド地方にあるメイン州が原産とされています。このためメイン州では、州猫として認定されています。アメリカでは絶大な人気を誇るニャンちゃんで、アメリカで最も古い猫とも言われています。

体の模様と習性がアライグマ(ラクーン)に似していることから、メイン州のラクーンで、メインクーンと命名されています。

メインクーンの起源には諸説あります。ヴァイキングで飼われていた猫が逃げ出して、アメリカの土着の猫と交配したことによって誕生したという説や、カナダ地方の野生猫がルーツであるという説などがありますが、実際にどの説が正しいかはわかっていません。

メインクーンの歴史

メインクーンの人気が高まったのは1800年代の後半で、キャットショーを中心にとても人気の高いニャンちゃんでした。ところが、20世紀に入ると海外から入ってきた他の長毛種に人気を奪われていきます。それでもその後に人気を取り戻し、現在では世界中で愛される猫になっています。

起源の諸説に中には、マリーアントワネットの飼い猫だったという逸話もありますが、真実は誰も分かりません。ただし、マリーアントワネットの飼い猫だったかどうかは別として、ヨーロッパから連れてこられた猫という考え方が一般的です。

猫種として認定されたのは1985年で、その歴史は意外と短いニャンちゃんです。実は他の長毛種に人気を奪われたときに、絶滅したのではと言われたほど、頭数が減ってしまいました。愛好家によって、その数が増えてきましたが、そのような歴史によりメインクーンの認定が遅れてしまいました。

メインクーンの特徴

メインクーンの最大の特徴はその大きな体です。大きく育つ場合は、10kgを超えるほどの大きさになることもあります。ただし、成長するのにとても時間がかかる猫で、成猫のサイズになるまでに2年近くかかります。体重が落ち着くのは3~4歳くらいと言われています。

メインクーンのギネス記録は123cmで、とにかく大きくなる猫として知られています。

不揃いの長毛がメインクーンの特徴で、胸元のふさふさした被毛も合わせて、ワイルドさを感じさせます。毛が長いのは寒さの厳しい北アメリカで育ったからで、冷たい雪にも耐えられるように、その被毛は耐水性を兼ね備えています。

メインクーンはどんな性格?

メインクーンは「穏やかな巨人」と呼ばれるほど、とてもおとなしい性格をしています。見た目はワイルドなのに、実は人懐っこいというギャップにハマってしまう人も多いようです。ただし、飼い主とも一定の距離を保ちたがる習性も持っています。

とても賢いニャンちゃんで、まるで犬のように飼い主の言うことをきちんと聞きます。知的な猫ですので、初めて猫を飼うという人でも、性格に手を焼くということはあまりありません。自分で棚の扉を開けたり、水道の蛇口を開けたりすることもあります。

ただし、猫は猫ですので、ある程度の気まぐれは許容してあげましょう。

飼い主と遊ぶことも大好きである反面、のんびりと日向ぼっこするのも大好きです。静と動の幅がとても広いため、見ていて飽きることがありません。

メインクーンはどれくらいまで大きくなるの?

大きく育つことがメインクーンの特徴で、10kgを超える重さにまで成長することも珍しくありません。それでも平均としては下記のような大きさになるとされています。

オス:5.6~8.2kg
メス:3.6~5.4kg

一般的にはメスよりもオスのほうが大きくなります。倍近い差がありますので、あまり大きくなりすぎても困るという人は、メス猫を選ぶようにしましょう。それでも一般的なニャンちゃんよりも格段に大きくなることもありますので注意してください。

普通の猫は1年で成猫の大きさになりますが、メインクーンは成猫のサイズになるのに2年かかり、体重は4歳くらいまで増え続けます。

生まれたばかりのメインクーンはそれほど大きくなく、他の子猫とあまり変わらない大きさです。ところが、生後4ヶ月を過ぎたあたりから、一気に成長が始まります。メインクーンを飼うときには、この成長期をきちんと見極めて、栄養価の高い食事を与える必要があります。

成長期の食事量は成猫の2倍の量が必要です。他のニャンちゃんよりも体重も重めですので、食べる餌の量も多くなります。とはいえ、キャットフードを与えすぎると肥満になってしまいますので、適量を心がけて、太らないように気をつけましょう。

メインクーンの平均寿命

猫の平均寿命は15歳と言われていますので、メインクーンの平均寿命である11~14歳というのは、やや短めです。とはいえ、それはあくまでも平均寿命であって、15歳以上になるメインクーンも少なくありません。

寿命を少しでも伸ばしたい場合は、しっかりとした運動と安全な食事が欠かせません。メインクーンはとても大きなニャンちゃんですので、運動をさせようとなると大きな室内空間が必要です。キャットタワーなども大きくて頑丈なものが必要です。

部屋があまり広くない場合は、家具を上手に配置して、猫が上下運動しやすい環境を整えてあげましょう。また、日向ぼっこできるスペースも重要です。しっかり運動して、しっかり眠ることこそニャンちゃんが長生きするためのポイントです。

食事はできるだけ無添加で栄養価の高いものを選びましょう。キャットフードの中には、コストダウンのために、添加物を大量に入れたり、粗悪な素材で作ったりすることがよくあります。無添加のキャットフードは価格が高めですが、それで寿命が伸びるなら決して高い買い物ではありません。

また、猫が家の外に自由に歩き回れるようにすると、寿命が短くなる傾向にあります。外の世界を自由に歩き回ってほしいと思うかもしれませんが、少しでも長く一緒に暮らしたいのであれば、室内飼いを徹底しましょう。

メインクーンの価格

メインクーンは世界中で人気のあるニャンちゃんですので、ブリーダーも多く、価格は安定しています。ペットショップでも比較的よく見かける猫種ではないでしょうか。ペットショップでメインクーンの子猫を購入する場合の価格は下記のようになります。

メインクーンの価格:15~20万円

他のニャンちゃんと較べても、それほど高いということはありません。むしろ猫種の中では安い部類に入るかもしれません。ただし、血統がいい場合などシューに出るようなメインクーンはかなりの高値になります。30万円を超える価格設定をされていることもよくあります。

メインクーンを少しでも安く購入したい場合は、ペットショップではなくブリーダーから直接購入しましょう。メインクーンはブリーダーの数も多いため、インターネットで検索すれば、すぐにメインクーンのブリーダーを見つけることができます。

ただし、ブリーダーでも血統のいいメインクーンしか扱っていないこともありますので、価格相場をしっかりと頭に入れておき、納得できる価格で販売しているブリーダーを見つけましょう。

元気に育つ子猫の選び方

メインクーンを実際に飼うとなると、できるだけ健康なニャンちゃんを選びたいですよね。猫の多くが遺伝的な病気のリスクがあります。子猫のうちは元気でも歳をとって病気にかかるニャンちゃんもいます。それでも飼う前から病気になりやすいとわかっている子猫よりも、よりたくましく育つニャンちゃんを選びましょう。

ここではそんな元気に育つメインクーンの子猫の選び方を紹介します。

目をチェック

メインクーンに限らず猫をチェックするときは、まずは目からです。健康なニャンちゃんはとても澄んだ目をしています。反対に目に病気を抱えていたり、体調が悪かったりする猫の目は白く淀んでいたりします。また、目やにや充血が気になる子猫はできるだけ避けましょう。

体つきをチェック

メインクーンはとても大きく成長するニャンちゃんです。子猫のサイズは他の猫とそれほど変わりませんが、体つきが大きくて、骨や筋肉がしっかりしているのがメインクーンの特徴でもあります。選ぶときにはかならず抱っこをして、体つきを確認しましょう。

被毛をチェック

メインクーンはとてもシルキーな被毛に覆われています。これは子猫でも同様で、なでたり抱っこしたりすると、その柔らかさを感じられます。もし被毛がゴワゴワしていたり、1ヶ所だけ集中して抜け毛をしていたりするようであれば、体にトラブルを抱えている可能性があります。

最後は直感

上記のチェックを行ってもまだ悩むことがあるかもしれません。そういうときは直感です。ニャンちゃんとの出会いは恋愛みたいなもので、この子がいいと思ったらそれは運命の出会いです。運命の出会いなら、多少のトラブルがあっても簡単に乗り越えられるはずです。

選ぶときのポイントはひと通り頭に入れておき、そのうえで連れて帰りたいと感じたニャンちゃんを選ぶようにしましょう。

メインクーンを飼うときの注意点

メインクーンは大型のニャンちゃんですので、メインクーン特有の飼い方というものがあります。ここではそんなメインクーンがのびのびと暮らすことができる、環境づくりのための注意点を紹介します。

できるだけ広いスペースで飼う

大きなニャンちゃんですので、例えばワンルームのアパートのような狭い空間で飼うのはあまりおすすめしません。どれだけ工夫しても運動不足になって、体が弱ったり、肥満になったりしますので、できるだけ広い家で飼うようにしてください。

ブラッシングは毎日する

シルキーな長い被毛がメインクーンの特徴です。ブラッシングをきちんとしないと、すぐに丸まって毛玉が出来てしまいます。美しさを保つためにもブラッシングは毎日行いましょう。他のニャンちゃんと違って、水をあまり嫌がりませんので月に2回くらいのペースでシャンプーもしてあげましょう。

夏場の室温管理をしっかりする

メインクーンは冬の寒さには強いのですが、日本の夏のような湿気の高い暑さにはあまり強くありません。エアコンは常時除湿モードで28℃くらいに設定しておきましょう。特にお留守番させるときは、停電も考慮して、水を多めに用意することと、涼しい日陰エリアに冷却マットなどを敷いておきましょう。

メインクーンがかかりやすい病気

メインクーンは大型で体も強いニャンちゃんですが、遺伝的にかかりやすい病気というのがいくつかあります。病気は早期発見早期治療が基本です。できるだけ早くに異変に気づいてあげて、適切な対処を行いましょう。

肥大性心筋症

オスのメインクーンがかかりやすい病気で、心筋が肥大化してしまう病気です。心筋が肥大化すると、1回の拍動で送ることができる血液の量が減ってしまいます。肥大性心筋症にかかると、心不全や手足の麻痺が発症するため、動くのを嫌がったり、後ろ足を痛がったりします。

呼吸困難になることも多く、早期発見が回復のためには必須です。定期的に健康診断を受けて、肥大性心筋症になっていないかの確認をしておきましょう。

脊髄性筋萎縮症

人間もニャンちゃんも神経は脊椎を通って脳につながっています。この脊髄の神経が消失したり、弱まったりする病気が脊髄性筋萎縮症です。生後3~4ヶ月で発症し、後ろ足の力が弱くなります。ジャンプすることが出来なかったり、歩くときに後ろ足が震えたりしたら要注意です。

有効な治療方法は見つかっていませんが、異変を感じたらすぐに動物病院で相談するようにしましょう。

多発性のう胞腎

腎臓に嚢胞ができる先天性の腎疾患です。嚢胞ができると腎臓の機能が大幅に低下します。脊髄性筋萎縮症と同じく、現在の医学では治すことができない病気です。それでも食事療法等で、進行を遅らせることができますので、子猫のうちに遺伝子検査を受けておきましょう。

推奨したいフード

猫ちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。

猫用ドライフード/仔猫〜成猫用プレートキャットワン

猫がすくすくと育つには、安全性の高いキャットフードを与えてあげることが大切です。おかずやおやつでどんなにいいものを与えても、普段の食事が良くなければ、あまり効果はありません。プレートキャットワンはこれから体づくりをしていく猫に最適なペットフードで、もちろん合成保存料も着色料も無添加です。

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レトルト/ササミブロック

ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。

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レトルト/チキンオカラベジ

高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。

「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。

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まとめ

米を中心に世界中で高い人気を誇るメインクーンは、体重が10kgを超えることもある、巨大なニャンちゃんとして知られています。大きく育ちすぎることから、住居の小さい日本ではそれほど高い人気ではありませんが、それでもメインクーンの可愛さに魅了される人がたくさんいます。

性格はとてもおとなしく、なおかつ賢いニャンちゃんですので、初めて飼うのに最適な猫種でもあります。あまり大きくならないで欲しいという場合には、ひと回り小さなメス猫を選ぶようにしましょう。

メインクーンは遺伝的に難病にかかりやすいという特徴がありますが、遺伝病の場合は遺伝子検査によって、その可能性をあらかじめ知っておくことができます。不安な人は、飼い始めるときに遺伝子検査を行っておきましょう。そのうえで食事療法を活用して発症の可能性を下げてあげましょう。

寒さには強いメインクーンですが、日本の暑さにはあまり強くないため、夏場はきちんとエアコンで室温管理と湿度管理をしてあげましょう。室温が30℃を超えないように設定することと、お留守番時には停電の可能性も考えて、涼しい場所を確保しておきましょう。

とても甘えん坊で、少しでも長く一緒にいられるように、食事管理をしっかりと行い、運動不足にならないように環境を整えてあげることも飼い主の役割です。暮らしやすい環境を整えて、愛猫が健康で長生きできるようにサポートしてあげましょう。


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