ミニチュア・シュナウザー

Pocket

ミニチュア・シュナウザーの基本情報

原産地:ドイツ
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:4~8kg
無駄吠え:少ない
運動量:多い
食事量:よく食べる
寿命:12~15年
価格:15~30万円

ミニチュア・シュナウザーの原産地と名前の由来

ミニチュア・シュナウザーは、日本ではテリア種に属するためイギリス原産だと思われがちですが、実はドイツが原産地です。そもそもテリアの血は混じっていないのにテリア種に属しているのですが、元になった犬はスタンダード・シュナウザーです。

ドイツのスタンダード・シュナウザーの中でも小型のものを選び、プードルやアーフェンピンシャーなどと交配することで小型に定着させたのがミニチュア・シュナウザーです。小さなシュナウザーということでミニチュア・シュナウザーの名前が付けられました。

ちなみに、シュナウザーの「シュナウツ」は「あごひげ」という意味があります。あご周りの被毛がまるであごひげのように見えることから、シュナウザーと呼ばれています。

ミニチュア・シュナウザーの歴史

ミニチュア・シュナウザーの元となった、スタンダード・シュナウザーは14世紀に牧羊犬や番犬としてドイツで飼われていました。小型化が進んだのは、牧場や農場を荒らすネズミを退治させるためと言われています。ネズミが好む狭い倉庫の間に入れるようにするために小さな体が必要でした。

ミニチュア・シュナウザーが、犬種として認められたのは1899年ですが、当時はまだ大きさにばらつきがあるような状態でした。そこから改良がさらに進められ、現在のような小さくてかわいいスタイルが定着するようになりました。

ミニチュア・シュナウザーを作ったのはドイツですが、本格的に繁殖させたのはアメリカです。サイズを安定化させたのもアメリカです。このため、いまでもアメリカでは強い人気を誇るワンちゃんです。

日本に入ってきたのは1950年代と言われています。ペットとして定着するのはもう少し先で、1970年代になります。一般の家庭でも愛玩犬が飼われるようになり、その可愛らしい姿と好奇心旺盛な性格から、多くの日本人に親しまれるワンちゃんとなっています。

ミニチュア・シュナウザーの特徴

ミニチュア・シュナウザーの特徴は、その名前にあるようにあごひげのように見える被毛です。顔の被毛が長いのは、倉庫などの狭い場所で顔を守るためだと言われています。ネズミなどから反撃を受けても、長い被毛があるのでケガをすることもあまりありません。

もうひとつの特徴が、四角くて頑丈な体つきです。スタンダード・シュナウザーは牧羊犬でしたので、とても運動が得意なワンちゃんです。ミニチュア・シュナウザーも運動が得意だという特徴を引き継いでいますので、とても筋肉が発達しています。

被毛は二層になっていて、アンダーコートは密集して生えていて、トップコートはワイヤーのような硬さを持っています。とても伸びやすいという特徴があり、毎日のブラッシングだけでなく、トリミングも必要です。

基本的にはナチュラルと呼ばれる垂れ耳ですが、クロップと呼ばれる立ち耳にするために、生後半年で断耳手術を受けることもあります。同じく尻尾も手術によって短くされることもありますが、本来は長い尻尾が特徴のワンちゃんです。

ミニチュア・シュナウザーはどんな性格?

ミニチュア・シュナウザーはその見た目から「おじいちゃん」のように見えるワンちゃんですが、おじいちゃん同様に頑固な性格を持っています。こうと決めたらてこでも動かない。そんな強い意志を持っています。

それでは飼いにくいのかというと、そうでもありません。とても甘えん坊で、スキあらば飼い主に抱っこしてもらおうと甘えてきます。警戒心が強い一面もありますが、飼い主でなくても、敵でないと判断されると、あっという間に遊び相手にされてしまいます。

ネズミを狩るために開発されたワンちゃんですので、怖いもの知らずで、どんどんと知らないものにも向かっていく一面もあります。好奇心旺盛なのはスタンダード・シュナウザーから引き継いだ性格で、基本的には他の犬とも仲良くできます。

ただし、警戒心を持ちやすいワンちゃんですので、最初は様子見になることもよくあります。警戒心と好奇心を併せ持っているため、個体によっては警戒心が強くなったり、好奇心が強くなったりして、個性が出やすいのもミニチュア・シュナウザーの特徴です。

ミニチュア・シュナウザーはどれくらいまで大きくなるの?

ミニチュア・シュナウザーは小さくなるように改良されたワンちゃんです。それでもスタンダード・シュナウザーの血も流れていますので、時々大きめに育つこともあります。

オス:5.4~8.2kg
メス:4.5~6.8kg

一般的にはメスよりもオスのほうが大きくなります。ただし、親が大きい場合はメスでも大きくなることもあります。大きさは遺伝の影響を強く受けますので、小さく育てたい場合には、親のサイズも教えてもらうようにしましょう。

肥満のミニチュア・シュナウザーをあまり見かけないのは、ミニチュア・シュナウザーの運動量が多いためです。運動をしないミニチュア・シュナウザーは肥満になりやすいので、動物病院で適正体重を確認して、それ以上は太らないように気をつけてください。

ミニチュア・シュナウザーの平均寿命

犬は小さいほど寿命が長くなる傾向があります。このため小型犬になるミニチュア・シュナウザーは比較的長生きしやすいワンちゃんです。

寿命:12~15歳

他のワンちゃんよりも長生きしますが、それでも環境が悪いと本来の寿命を全うせずに死んでしまうこともあります。長生きさせるためのポイントは次の2つです。

・安全な食事を選ぶ
・病気は早期発見早期治療を基本とする

長生きの秘訣は安全な食事です。ペットフードの中にはたくさんの添加物が入っています。もちろん安全性は認められたものですが、人間の食べ物には使用禁止となっているものも、ドッグフードに使われていることもあります。

愛犬を長生きさせるためにも、やや価格が高くても無添加のドッグフードがおすすめです。

また後ほど説明しますが、ミニチュア・シュナウザーは遺伝的にかかりやすい病気があります。病気に早く気づいてあげて、すぐに治療を開始することが重要です。もしかして病気かなと思ったら、先送りせずにすぐに動物病院の獣医さんに相談してください。

ミニチュア・シュナウザーの価格

ミニチュア・シュナウザーの価格は、ペットショップで購入するときは15~30万円くらいで、特別高いということはありません。人気のワンちゃんですので、ブリーダーも多くて安定して市場に供給されるため、価格も安定しています。

価格に幅かあるのは、見た目の良さや被毛の色の違いがあるためです。子犬の段階で判断するのはなかなか難しいのですが、全体のバランスがいい子犬ほど高値で売られ、人気の高いブラックも高値になる傾向があります。

この他にも売れ残りになってくると、ミニチュア・シュナウザーでもかなりの安値にまでなることもあります。ただし、安くなるのを待っていると他の人が購入する可能性もありますので、気に入ったらできるだけ早めに購入しましょう。

また、少しでも安く購入したい場合は、ペットショップではなくブリーダーから直接購入するようにしましょう。ショーに出すようなブリーダーの場合は、30万円でも買えないことがありますが、普通のブリーダーの場合は、ペットショップの価格よりも安く購入することができます。

元気に育つ子犬の選び方

犬は10年以上の時間を一緒に過ごすことになります。少しでも長く一緒に暮らすには、できるだけ健康体のワンちゃんを選びたいところです。子犬の段階ですべての病気の可能性を排除することはできませんが、ある程度は判断できます。

ここでは元気に育ちやすい子犬の選び方について紹介します。

目に輝きがある

ミニチュア・シュナウザーをチェックするときに、まずチェックしてほしいのが目です。目が濁っていたり、色素が薄かったりするようでしたら要注意です。健康なワンちゃんの目は色素が濃くて、とても力強さを感じます。目が輝いているように見えるのが理想です。

目やにが多い場合や、充血がひどいというのも避けましょう。最初は違いがわからないかもしれませんので、まずは何匹か比べてみるようにしましょう。

歩き方がしっかりしている

子犬は歩き方が不安定になりがちですが、その中でも股関節や足に問題を抱えているワンちゃんは、明らかにバランスの悪い歩き方をします。足を引きずっていたり、びっこを引くような仕草を見せたりするワンちゃんはケガをしている可能性があります。

体つきがしっかりして重たい

ミニチュア・シュナウザーを選ぶときには、必ず抱っこさせてもらいましょう。ミニチュア・シュナウザーは筋肉がしっかりと発達するワンちゃんです。それは子犬でもはっきりと見られますので、抱っこして、体つきや骨の強さを感じ取りましょう。

あまりにも軽すぎる子は体が弱い化の性があります。もちろんこれも比較をしなければわかりませんので、できるだけ多くのミニチュア・シュナウザーを抱っこして、重さの感覚を覚えてから選び始めるようにしましょう。

ミニチュア・シュナウザーを飼うときの注意点

一緒に暮らすミニチュア・シュナウザーが決まったら、今度は飼うときの環境づくりなどの注意点を頭に入れておきましょう。知っているだけで防ぐことができる病気やケガがありますので、安全に育てるためのポイントをひとつひとつ確認しておきましょう。

定期的なトリミングが必要

ミニチュア・シュナウザーは被毛の伸びるスピードが早く、しかもあまり抜け毛をしませんので、定期的なトリミングが必要です。お尻周りなどは清潔感を保つためにも、短い状態にしておく必要があります。基本的には月に1回のトリミングをしてもらいましょう。

最近は人間のカットように、様々なデザインでトリミングできるようになっています。せっかくですから単純に短くするだけでなく、個性を出すためのトリミングをしてもらいましょう。

散歩は1日2回30分ずつ

ミニチュア・シュナウザーは運動好きなワンちゃんです。散歩は朝晩の1日2回を基本として、ときどきドッグランなどで思いっきり走らせてあげましょう。ただし、夏の暑さにはとても弱いワンちゃんですので、夏場は早朝と日が沈んでからの散歩にしてください。

夏場でも室温は23~25℃

夏場の暑さに弱いミニチュア・シュナウザー。日本の湿度と気温の高い夏にはとても不向きなワンちゃんです。それでもきちんと室温の管理をしておけば問題はありません。23~25℃の涼しい環境を保ってあげるようにしてください。夏場にお留守番をさせるときには、水が足りないようにならないよう気をつけてください。

ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気

ミニチュア・シュナウザーはとても体が強いワンちゃんですが、遺伝的にかかりやすい病気というものがいくつかあります。病気は早めに気づいてあげて、早期治療をすることで回復させることも出来ます。ここで紹介する病気の症状が見られたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

若年性白内障

白内障は一般的には歳をとってからかかるのですが、ミニチュア・シュナウザーは5歳にならないうちから白内障になることがあります。白内障になると目が白く濁り、よく物にぶつかったりするため、比較的気づきやすい病気でもあります。

視力を戻すには手術が必要で、一般的には進行を遅らせるための点眼薬を使います。進行が進みすぎて生活をするのに困るようなケースで手術を行いますが、どの動物病院でもできるわけではありませんので、獣医と相談して治療方法を決めてください。

尿路結石症

尿道や腎臓に石が出来てしまう病気です。ミニチュア・シュナウザーは遺伝的に尿路結石症にかかりやすいとされています。痛みが伴うため尿が出なくなることもあります。あまり尿が出ていない場合や、痛がっているように感じたときには病院でチェックしてもらいましょう。

普段から十分な水分摂取をさせることで回避できる可能性が上がります。水不足にしないことと、トイレを我慢させすぎないように気をつけてください。

腎炎

免疫作用の以上により腎臓に炎症が発生することがあります。食欲の低下や尿量の減少、脱水や痙攣などの症状も見られます。急性と慢性がありますが、ミニチュア・シュナウザーは遺伝的に急性の腎炎になる可能性が高く、症状が見られたときにはすぐに病院に連れていきましょう。

まとめ

おじいちゃんのようなヒゲが特徴のミニチュア・シュナウザーは、日本でもとても人気の高い、ドイツ生まれのワンちゃんです。ネズミの駆除のためにスタンダード・シュナウザーを小型化させて作られたのがミニチュア・シュナウザーです。

牧羊犬の流れを引いているため、とても体が強く運動が好きで好奇心も強いのですが、警戒心か強い一面も持ち合わせています。飼い主にはいつも甘えてくるため、しつけが甘くなる傾向が強いワンちゃんでもあります。しつけだけはしっかり行いましょう。

目に病気を抱えていることが多いため、子犬を選ぶときには目に輝きのある個体を選びましょう。それでも成長の過程で白内障などを発症する可能性があります。目は毎日チェックするくらいの気持ちで見ておきましょう。

動き回るワンちゃんですが、日本の暑さに弱いという弱点もあります。基本的には室内飼いをして、室温が上がりすぎないように温度管理をしてあげましょう。夏場は散歩の時間も早朝と日が沈んでから、アスファルトが熱くない時間に行いましょう。

遺伝的にかかりやすい病気もいくつかありますが、いずれも早期発見早期治療が基本です。毎日遊びながらコミュニケーションを取って、おかしいなと思うことがあれば、すぐに獣医さんに相談するようにして、愛犬の健康を維持してあげましょう。