ミニチュア・ダックスフンドを飼うときの注意点、及びおすすめフード
目次
ミニチュア・ダックスフンドの基本情報
原産地:ドイツ
毛の長さ: 長毛・短毛
成犬の大きさ:4~5kg
無駄吠え:多い
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:14~17年
価格:15~25万円
ミニチュア・ダックスフンドの原産地と名前の由来
ミニチュア・ダックスフンドは、ダックスフンドのサイズのひとつです。スタンダードなダックスフンドの体重が9~12kgまで成長するのに対して、ミニチュア・ダックスフンドは生後15ヶ月で5kgくらいまでしか成長しません。
原産地はドイツで、アナグマ狩りのために飼われていたワンちゃんです。ダックスはアナグマを意味し、フントは犬ですので、「アナグマ犬」ということになります。短い手足はそのアナグマを狩るために、アナグマの巣穴に入りやすいように品種改良された結果です。
原産はドイツですが、ミニチュア・ダックスフンドの起源は古く、古代エジプト時代とも言われています。
ミニチュア・ダックスフンドの歴史
正確な歴史として、ダックスフンドはスイスのジュラ山岳地方のジュラ・ハウンドと、ドイツやオーストリアのピンシェルとの交雑によって、ダックスフンドの原型が作られました。その後、シュナウザーやテリアとの交配を経て、現在のダックスフンドの姿になっています。
ダックスフンドはアナグマ狩りや狩猟を目的に繁殖した犬です。ところが、スタンダードなダックスフンドは小さな穴などには入れないため、品種改良によりもっと小さな穴に入ることができるようにと作られたのがミニチュア・ダックスフンドです。
ミニチュア・ダックスフンドはとても小さいサイズですので、アナウサギやネズミなどを捕獲することが出来ます。
世の中の小型犬の多くが、見た目の可愛さのために小型化された歴史を持っていますが、ミニチュア・ダックスフンドは狩りという実用性を重視した結果、小型化が進んだという珍しいケースです。ちなみにミニチュア・ダックスフンドよりもさらに小さな、カニンヘンと呼ばれるサイズのダックスフンドもいます。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴
ミニチュア・ダックスフンドの特徴といえば、小型で胴長短足というイメージが定着しているかと思います。狩猟犬ですので、体型からは想像できないくらいの体力があります。また狩猟犬特有の大きな吠え声の名残で、ミニチュア・ダックスフンドは無駄吠えの多い犬として知られています。
被毛は、スムースヘアード、ロングヘアード、ワイヤーヘアードの3種類があります。スムースヘアードは手入れの簡単な短毛で、ロングヘアードはその名の通り長毛です。ワイヤーヘアードは、太く硬い毛で体全体が包まれています。
被毛の色のバリエーションがとても豊富なことも、ミニチュア・ダックスフンドの特徴のひとつです。よく見かける色だけでもブラック&タン、チョコ&タンの2色のワンちゃんや、ゴールドやレッド、ピュアクリームなどの単色のワンちゃんなどがあります。
まだ新しい色のミニチュア・ダックスフンドが増えていますので、好みの被毛選びだけでも、ミニチュア・ダックスフンドを選ぶときた楽しくなります。
ミニチュア・ダックスフンドはどんな性格?
ミニチュア・ダックスフンドは被毛の種類によって、性格の違いがあると言われています。共通している性格と、それぞれ被毛ごとの性格について説明します。
共通している性格
ミニチュア・ダックスフンドは狩猟犬ですので、とても好奇心旺盛で勇敢さも持ち合わせています。狩猟遊びが大好きで、すぐに地面に穴を開けたがるという少し困った一面もあります。ただし、人間に対してはとても友好的ですので、初めての犬としても適しているワンちゃんです。
他の犬に対しても友好的で、初めての犬に出会うとすぐに匂いを嗅ぎにいきます。物怖じしませんので、相手が大型犬でも気にせずに近づいていきます。
ただし、ミニチュア・ダックスフンドは、個性にとても幅のあるワンちゃんでもあります。活発な子もいれば、とてもシャイな性格の子もいます。ミニチュア・ダックスフンドを飼うときは、それぞれの性格を見極めながら選びましょう。
スムースヘアード
スムースヘアードのミニチュア・ダックスフンドは、とても明るくて陽気な性格をしています。飼い主に忠実で、どんな飼い主ともうまくコミュニケーションをとることができます。
ロングヘアード
ロングヘアードのミニチュア・ダックスフンドはとても温厚で甘えん坊です。めったなことでは怒ったりしないのですが、神経質な一面もあるため初めて会う人には注意が必要です。
ワイヤーヘアード
ワイヤーヘアードのミニチュア・ダックスフンドは、家族にはとても友好的ですが、知らない人に対しては攻撃的になることがあります。とても気が強いところがありますが、普段は陽気で遊びが大好きなワンちゃんです。
ミニチュア・ダックスフンドはどれくらいまで大きくなるの?
ミニチュア・ダックスフンドはダックスフンドのサイズを示したものですので、大きさには明確な規定があります。日本で犬種の認定をしているJKCでは、ミニチュア・ダックスフンドの定義を下記のように定めています。
生後15カ月を経過した時点で測定し胸囲30~35cm。
以前は体重での分類をしていましたが、現在は胸囲だけでダックスフンドの分類を行っています。ちなみに胸囲30cm以下がカニンヘンで、35cmを超えるものはスタンダードと呼ばれています。
以前の分類では、体重が5kg以下のものという規定がありました。このため、ミニチュア・ダックスフンドの重さとしては4kg台がひとつの目安になります。生後15ヶ月まではどの分類になるのかわかりませんので、ひとつの参考値くらいに考えておきましょう。
ミニチュア・ダックスフンドの平均寿命
ミニチュア・ダックスフンドの寿命は14~17歳くらいと言われています。小型犬ですので、一般的なワンちゃんよりも長生きする傾向にあります。しかも狩猟犬ですので、体がとても強いため、他のワンちゃんよりも病気にかかりにくいという特徴もあります。
ただし、寿命は飼い方の環境次第で大きく変化します。ミニチュア・ダックスフンドの場合は、ほとんどのケースで室内飼いをしているかと思いますが、屋外で育てるとストレスが大きくなって、寿命が短くなると言われています。
また肥満にならないようにするために、適度な運動も必要ですし、安全性の高いドッグフードを与えるということも寿命に影響を与えます。そのようなドッグフードは価格が高いのですが、1日でも長く愛犬との時間を過ごしたいのであれば、ドッグフードの質にはこだわりましょう。
ミニチュア・ダックスフンドの価格
ミニチュア・ダックスフンドの価格は15~25万円が相場です。個体によって多少の違いがありますが、基本的には20万円くらいが平均値です。特別高いということも、安いということもありません。ミニチュア・ダックスフンドは人気のワンちゃんですので価格が安定しています。
少しでも安くミニチュア・ダックスフンドを手に入れたいという場合は、ペットショップではなくブリーダーから直接購入をしましょう。この場合は15万円以下でも購入できることもあります。ただし、人気の高いブリーダーですと相場以上の価格になることもあります。
品評会に出るような血統のミニチュア・ダックスフンドは、30万円を超える価格になることもあります。様々なタイプのブリーダーがいますので、ひとつに絞らずにいくつかのブリーダーに相談してみましょう。その中から相性のいいブリーダーから購入することをおすすめします。
元気に育つ子犬の選び方
ミニチュア・ダックスフンドに限らず、一緒に暮らすとなるとできるだけ健康なワンちゃんがいいですよね。ミニチュア・ダックスフンドを飼うと決めたら、次は元気に育ちそうな個体を探すことが大切です。一目惚れで選ぶのもいいですが、ここでは健康体であることをチェックするときのポイントについて説明します。
体をチェック
まずチェックすべきポイントは目です。目ヤニが溜まっていたり、目が濁っていたりするワンちゃんは避けるようにしましょう。健康体のミニチュア・ダックスフンドの子犬は、目がとてもきれいです。目ヤニや濁りは体の不調の現れですので、注意してチェックしましょう。
肛門周りが汚れていないかも確認しましょう。肛門周りが汚れている場合は、お腹にトラブルを抱えている可能性があります。また抱っこしたときに、体つきがしっかりとしていることも重要です。その他にどこかに違和感があるようなワンちゃんは避けてください。
性格をチェック
ペットショップでは、店員さんがなんとかして売りたいため、性格についても適当なことを言うことがあります。「大人しくて、あまり吠えないですよ」など飼いやすい条件をいいますが、ほとんどあてになりませんので、自分できちんと見極めましょう。
できるだけ好奇心旺盛なワンちゃんを選んでください。いたずらっ子に育つ可能性がありますが、ミニチュア・ダックスフンドはそういう犬です。きちんと躾をすれば、ある程度は抑えることができますので、大人しめのワンちゃんよりも活発な子を選びましょう。
ミニチュア・ダックスフンドを飼うときの注意点
それでは実際にミニチュア・ダックスフンドと一緒に暮らすことになった後に、気をつけたいポイントについて紹介します。
体に負担のかからない環境づくりをする
ミニチュア・ダックスフンドはその体型から、ヘルニアになりやすいワンちゃんです。ジャンプしたり、高いところから飛び降りたりしないようにしましょう。滑りやすい床もミニチュア・ダックスフンドの体にはとても危険です。
室内はできるだけ段差を少なくして、床にはフロアーカーペットなどを敷いておきましょう。
運動と食事のバランスをとる
ミニチュア・ダックスフンドは体重管理が必要なワンちゃんです。とても胴長ですので、肥満になると腰への負担が大きくなります。腰への負担が大きくなるとヘルニアになってしまいます。とはいえ、きちんとした栄養価の高い食事も必要です。
ミニチュア・ダックスフンドはしっかり食べて、しっかり運動を心がけましょう。そのうえで体重が増えすぎないように食事の量と運動の量のバランスをとりましょう。
ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気
ミニチュア・ダックスフンドがヘルニアになりやすいことはすでに紹介しました。その他にも注意したい病気があります。早期発見で大事にならずに済む病気もありますので、一緒に暮らすときは、かかりやすい病気を頭に入れておきましょう。
目の病気
ミニチュア・ダックスフンドは進行性網膜萎縮症や角膜ジストロフィーといった、目の病気にかかりやすい傾向にあります。進行性網膜萎縮症は先天性で発症し、いずれも失明の可能性もあります。失明しても生活はできますが、暗いところで上手に歩けなくなるなどの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。
外耳炎
ミニチュア・ダックスフンドは大きな耳がトレードマークです。その大きな垂れ耳のせいで、耳の中が蒸れやすいという特徴があります。日頃から耳のお手入れを心がけましょう。耳をかこうとしたり、頭をしきりに振ったりしたら、耳の中が腫れていないか確認しましょう。
皮膚病
皮膚病はミニチュア・ダックスフンドの中でも、ロングヘアードのワンちゃんによく見られる病気です。マラセチア性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎、そして膿皮症などが、よく発症する皮膚病です。日頃からブラッシングをしっかり行い、シャンプーなどできれいな状態を維持するようにしましょう。
推奨したいフード
ワンちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。
当店最高級の犬用ドライフード/全年齢犬用プレートスリー
当店であつかているドライフードの中で最高級のフードです。プレートワン、プレートツーにさらにプラスの栄養素としてグルコサミンとコンドロイチンを含んでいます。
グルコサミンとコンドロイチンの効果
- 体内の水分量のコントロール
- 細胞を出入りする物質の調節
- 骨の形成を助ける
- 傷をすみやかに治す
- 細菌の感染を防ぐ
- 関節組織の円滑化
- 血中脂質の改善
- 血液凝固の抑制
- 血管新生の調節
- 目の透明度を維持する
グルコサミンとコンドロイチンには上記のような効果があると一般的に言われています。
レトルト/ササミブロック
ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。
レトルト/チキンオカラベジ
高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。
「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。
まとめ
日本で絶大な人気を誇るミニチュア・ダックスフンドですが、狩猟犬として品種改良されたワンちゃんですので、好奇心旺盛で無駄吠えも多いという特徴があります。マンションのような集合住宅には向いていませんが、人に慣れやすく飼いやすいワンちゃんでもあります。
被毛の種類によって多少の性格の違いがありますが、それ以上にそれぞれの個体差が大きいのもミニチュア・ダックスフンドの性格の特徴です。基本的には活発で積極的な個体が多いのですが、とてもシャイな性格のワンちゃんもいます。
人間のようにそれぞれに違いがあるというところが、ミニチュア・ダックスフンドの魅力でもあります。
胴長短足の体型のせいで、ヘルニアになりやすいという点に注意しなくてはいけません。飼育環境ではできるだけ段差を少なくして、飛んだり跳ねたりしないように育てましょう。走り回っても滑らないように、フローリングは避けてください。
食事管理をしっかりと行い、体重が増えすぎないように注意することも必要です。体重の増加はそのままヘルニアに繋がりますので、太り過ぎず痩せすぎずの体重を維持してあげましょう。
個体としては狩猟犬らしくとてもしっかりした犬です。環境づくりきちんと行えば、一般的な犬よりも長生きしやすいワンちゃんです。毎日のストレスを少しでも取り除いて、1日でも長く一緒にいられるようにしてあげましょう。
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