ペルシャ

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ペルシャの基本情報

原産地:イラン
毛の長さ: 長毛
成猫の大きさ:3.1~6.3kg
鳴き声:小さい
運動量:少なめ
食事量:普通
寿命:15~18年
価格:20~30万円

ペルシャの原産地と名前の由来

ペルシャは起源が不明なニャンちゃんです。

・ペルシャ(イラン)の猫とターキッシュアンゴラが交配して生まれた
・トルコからヨーロッパに輸入
・イランやアフガニスタンの土着猫

起源がわからないというのは、その歴史が古いためでもあります。1620年には祖先となる猫がイタリアに持ち込まれたという文献があり、同じくらいの時期にフランスにも持ち込まれています。いずれにしても、原産地はイランやアフガニスタンだと考えられています。

名前の由来はペルシャから来た猫ということで「ペルシャ」と呼ばれています。猫の名前はこのように原産地の名前がつけられることがよくあります。ちなみにチンチラと呼ばれるニャンちゃんは、特定の毛色をしているペルシャのことを指しています。

ペルシャの歴史

初期のペルシャはターキッシュアンゴラによく似ていたのですが、そこから様々な交配が加えられて、現在のペルシャという姿になっています。

ペルシャがペットショーに登場するのは1871年のことです。ペットショーに登場したことで認知度が高まり、そこからさらに品種改良が進みました。イギリス王室で飼われていたという歴史もあり、高貴な猫として世界中で愛されています。

鼻が短くなるための交配を積極的に行っていたことがあり、そのようなペルシャをペキフェイスと呼んでいます。ただし身体的なトラブルを抱えやすいという特徴から、一般家庭ではペキフェイスよりも、通常のペルシャのほうが人気の高いニャンちゃんとなっています。

ペルシャは様々な猫種のベースとなっているニャンちゃんとしても知られています。ヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなどがそれに当たります。すでに紹介したチンチラはペルシャの一種となっていますが、チンチラもペルシャをベースに品種改良されたニャンちゃんです。

ペルシャの特徴

ペルシャの特徴は、なんといっても長くて柔らかいその被毛にあります。すべての猫の中でも最も美しい被毛を持つとされ「猫の王様」とも呼ばれています。ペルシャは多くのカラーが認められているニャンちゃんでもあります。

代表的なカラー
・ブラック
・ホワイト
・チョコレート
・レッド
・ブルー
・ライラック

あまり活発に動き回るニャンちゃんではありませんが、骨太でしっかりとした体つきもペルシャの特徴のひとつです。ボリューミーな長毛ということもあって、見た目はとてもずんぐりむっくりした愛らしいスタイルで人気の高いニャンちゃんとなっています。

ペキフェイスほどではありませんが、潰れた鼻と大きな目、そして小さな耳が特徴でもあります。まんまる体型と可愛らしい顔が合わさって、他の猫にはない高貴さと愛嬌をあわせ持つ不思議な雰囲気のあるニャンちゃんです。

長毛種ですので、抜け毛が多いニャンちゃんだということも覚えておきましょう。ペルシャと暮らすうえで、この抜け毛の多さに悩まされる人も多いようです。

ペルシャはどんな性格?

ペルシャはとても温厚な性格をしています。活発に動き回ることもほとんどなく、家の中でもゆっくりと歩きながら移動します。猫独特の機敏な動きを見せることがないため、猫とたくさんじゃれ合いたい飼い主さんにはあまり向いていません。

とはいえ、マイペースでわがままもほとんど言わないだけでなく、飼い主に対する愛情も深いため、初めてのニャンちゃんとしてはとてもおすすめです。

猫の王様と呼ばれるだけあって、すべての行動に風格がありますが、飼い主が構いすぎるとストレスを感じてしまうことがよくあります。程よい距離感を保つことが、ペルシャと一緒に暮らす上で、とても重要なポイントです。

ペルシャはどれくらいまで大きくなるの?

初めて飼う猫としておすすめのペルシャですが、これから飼う人にとって気になるのはどれくらいまで大きくなるのかだと思います。飼いやすいとはいえ、あまりに大きくなりすぎると狭い部屋ではお互いにストレスを感じしてしまうかもしれません。

オス:3.5~6.3kg
メス:3.1~5.0kg

この体重は猫の中では大きすぎるということも、小さすぎるということもありません。標準的なサイズですので、広い家でないと飼えないというようなことはありません。ただし、フサフサの被毛によって、体重よりは大きく見えてしまいますので注意してください。

また、ペルシャは運動量が少ないニャンちゃんですので、肥満になりやすいという特徴があります。体重管理はきちんとして、太り過ぎないように気をつけましょう。体重に幅がありますので、適正体重を動物病院の主治医に判断してもらい、その体重から大きく離れないようにしてください。

ペルシャの平均寿命

ペルシャは比較的長生きをする猫としてしられています。すべてをゆっくり行うため、ストレスが少ないからかもしれません。

ペルシャの平均寿命:15~18年

15年以上は生きるとされていますが、もちろん個体差があります。15歳までに寿命を迎えるニャンちゃんもいますし、20年以上生きているペルシャも珍しくありません。いかにストレスの少ない環境を飼い主が整えてあげることができるか。長生きにはこれがとても重要です。

また、長生きのためには食事にも気を使うようにしましょう。添加物がいっぱいのキャットフードでは、高齢になったときに体に様々なトラブルを抱える可能性があります。価格は高くても、無添加で品質の良いものを選んであげましょう。猫の王様ですから、王様にふさわしい食事を与えるようにしましょう。

ペルシャの価格

ペルシャは人気の高いニャンちゃんですが、ブリーダーが多い猫というわけではありません。そのため、子猫の価格はやや高めです。

ペルシャの価格:20~30万円

これはペットショップで購入するときの価格で、もう少し安く購入したい場合には、ブリーダーから直接購入するようにしましょう。ただし、ブリーダーにも種類があり、ショーに出るような血統のいいペルシャだけを揃えているブリーダーさんもいます。

そのような場合には、ペットショップの価格よりも高値になります。状態のいいペルシャであれば、30万円以上の価格になりますので、安く買いたいという場合は、どのようなブリーダーさんであるかを必ずチェックしてください。

元気に育つ子猫の選び方

猫との出会いは運命のようなものですので、直感で選ぶというのもひとつの方法です。それでも少しでも健康で元気に育つペルシャを選びたいという気持ちも、少しくらいはありますよね。20年近く一緒に暮らすことになるわけですから、健康であるに越したことはありません。

ここではそんな元気に育ちやすい、健康なペルシャの選び方について紹介します。

抱きかかえて重さを感じる

健康的なペルシャを選ぶにはまず、抱っこをしてみましょう。ペルシャは足が短いということもあり、本来はずっしりと重たいニャンちゃんです。抱っこをしてみてあまり重さを感じない場合は、あまり体が強くない可能性があります。

また、抱っこをされたときにあまり嫌がらないということも重要です。素直に抱っこさせてくれる子を選ぶようにしましょう。抱っこするときには被毛の柔らかさも確認してくださいね。フワフワで柔らかさを感じられたらOKです。

見た目は鼻ぺちゃで耳が小さいこと

ペルシャの見た目にこだわるなら、鼻が少し潰れているくらいがちょうどよく、耳も小さくて頭にちょこんと乗っているくらいが理想です。ただし、鼻が潰れすぎていると呼吸器系のトラブルを抱えてしまう可能性があります。息をするのが苦しそうでないことを確認しておきましょう。

目が澄んでいることチェック

ペルシャに限らず、ニャンちゃんをチェックするときに重要なのが目です。目に濁りがあったり、目やにが溜まっていたりする子はできるだけ避けるようにしてください。健康な猫の目は、とても澄みきってキラキラしています。いい目をしている子猫を選ぶようにしてください。

肛門周りがきれいなことをチェック

子猫はお腹を下しやすいため、少し体調が悪くなると下痢をしやすくなります。下痢をすると、どうしても肛門周りが汚れてしまいますので、体調の良し悪しを判断することができます。もちろん一時的に体調を崩しているだけということもありますので、店員さんやブリーダーさんに確認するようにしましょう。

ペルシャを飼うときの注意点

ペルシャはとても大人しいニャンちゃんで、初めての猫としても最適です。それでも一緒に暮らすときには、いくつかの気をつけたいポイントがあります。ここではそんなペルシャを飼うときの注意点について紹介します。

ブラッシングは1日2回

ペルシャを飼うとなって、おそらく一番困るのは抜け毛です。抜け毛対策と美しい被毛を保つために、1日2回のブラッシングを欠かさないようにしましょう。ブラッシングをするときには、コーミングも行うようにしてください。シャンプーも月に2回くらいは行いましょう。

強い口調で叱らない

ペルシャは臆病なニャンちゃんです。いたずらや悪さをすることはほとんどありませんが、ちょっとしたことでもついつい大声で叱ってしまうことありますよね。ペルシャにはこれは厳禁です。一度でも強い口調で叱ると、飼い主のことを怖がってしまいます。ニャンちゃんによっては近づいてこなくなることもありますので、怒鳴らないようにだけ気をつけてください。

夏場は室温管理をしっかりとする

ペルシャの猫だから夏の暑さに強そうですが、ダブルコートの被毛は日本の高温多湿には向いていません。このため、夏場は必ずエアコンを使って室温管理を行ってください。鼻ぺちゃで呼吸を上手にできないということもあり、体の熱を上手に逃がすことができません。

室温は28℃くらいを常に維持できるように心がけてください。湿度もあまり上がりすぎないようにドライ運転も組み合わせて、快適な住空間を整えるようにしましょう。

構いすぎない

ペルシャは飼い主といえども構われすぎるのが好きではありません。とてもマイペースで、自分のタイミングを大切にするニャンちゃんですので、基本的には好きなようにさせてあげるようにしましょう。激しい運動なども苦手ですので気をつけてください。

ペルシャがかかりやすい病気

ペルシャは長生きをするニャンちゃんですが、決して体が強いわけではありません。かかりやすい病気などもありますので、飼い主さんとしては早期発見のためにも、それらの病気をきちんと把握しておきましょう。

流涙症

鼻ぺちゃのニャンちゃんに多く見られる流涙症ですが、もちろんペルシャもそれに該当します。涙がいつも目の周りにあふれてしまう病気で、涙やけの原因となります。痒みを伴うこともあり、その場合は、目をこすって悪化させてしまうこともあります。

ペルシャの場合は、先天的に涙小管や鼻涙管が閉塞していますので、この場合は手術による治療を行います。

多発性嚢胞症(たはつせいのうほうしょう)

腎臓の内部に嚢胞ができてしまう病気で、ペルシャの持つ遺伝的な病気のひとつです。ゆっくりと進行するため、なかなか発見できないというのが特徴で、親猫が多発性嚢胞症にかかっている場合は、50%の確率で子猫も発症すると言われています。

残念ながら今は多発性嚢胞症の治療方法がありません。食事療法などで進行を遅らせるのが一般的な治療方法です。早期発見できれば、それだけ進行を遅らせることができますので、食欲がないなどの異変を感じたら、すぐに主治医に診てもらいましょう。

毛球症

毛づくろいで飲み込んでしまった被毛が、体内から排出されずに溜まってしまう病気です。ペルシャは抜け毛が多いニャンちゃんですから、毛球症になりやすい猫種です。食欲の低下や、吐き気が見られたら、主治医に相談してください。

治療は毛球除去剤で体内の毛玉を排出させます。毛球症を防ぐためにはこまめなブラッシングが必要です。1日2回のブラッシングをサボらないようにしてください。

まとめ

猫の王様とも呼ばれているペルシャは、世界中で愛好家のいるニャンちゃんです。とても高貴な雰囲気があり、動作も他の猫のように俊敏に動くのではなく、ゆっくりと歩きます。穏やかな性格で、初めてのニャンちゃんとして最適です。

ただし、激しい運動は苦手ですので、猫としっかり遊びたいという人には不向きです。お互いにいい距離を取れる関係を目指していきましょう。

ペルシャを飼う上で一番悩むことは抜け毛です。長毛種ということもあって、かなりの抜け毛が発生し、時には毛球症を引き起こす可能性もあります。1日2回のブラッシングを必ず行って、抜け毛が部屋に散らからないように気をつけましょう。

他にも流涙症や多発性嚢胞症などのかかりやすい病気があります。早期発見で進行を遅らせたり、悪化を防いだりすることができますので、異変に気づいたら様子を見るのではなく、まずは主治医に相談しましょう。健康にだけ気を使っておけばペルシャはとても長生きをするニャンちゃんです。

栄養価が高く、無添加で安心して食べられる食事を基本として、少しでも長く生きられるように飼い主が環境を整えてあげてください。