スコティッシュフォールド

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スコティッシュフォールドの基本情報

原産地:スコットランド
毛の長さ: 短毛・長毛
成猫の大きさ:2.5~6kg
鳴き声:控えめ
運動量:控えめ
食事量:普通
寿命:10~13年
価格:12~20万円

スコティッシュフォールドの原産地と名前の由来

スコティッシュフォールドはその名にあるように、スコットランド生まれの猫です。スコットランドの農場で生まれた耳折れ猫スージーの産んだ子どもが、親と同じように耳折れだったことから、耳折れは遺伝するということに気づき、繁殖されていきました。

スージーの子孫がアメリカに渡り、アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアと交配され品種改良がなされた結果、現在の姿に定着しています。

名前の「フォールド」は英語で「折りたたまれた」を意味します。ロップイヤーラビット(lop-eared rabbit)にちなんで、ラップと呼ばれていた時期もありますが、現在はスコティッシュフォールドの名前で定着しています。

スコティッシュフォールドの歴史

耳折れ猫のスージーが誕生したのが1960年頃ですので、スコティッシュフォールドの歴史はそれほど長くはありません。

奇形や骨格障害であるという理由から、現在でも公認団体によっては、猫種として認めていません。スコティッシュフォールドは当初、イギリスで品種改良が進みましたが、この骨格の異常や聴覚の異常が発見されたため、イギリスでの繁殖が中止されてしまいます。

このため、スコティッシュフォールドはイギリスを離れ、アメリカで品種改良のための研究が進められました。その結果、交配方法によっては遺伝的疾患を最小限に抑えながらも、スコティッシュフォールドらしい垂れ耳を残せることがわかりました。

現在でも遺伝的疾患を防ぐために、アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアと交配されることがあります。

スコティッシュフォールドの特徴

スコティッシュフォールドの特徴といえば、やはり垂れ耳です。前方に折れ曲がった耳は遺伝によるものですが、垂れ方は個体によって違います。ほとんど立っている耳を持つ個体もいれば、完全に折れ曲がっている個体もいます。

生まれたばかりのスコティッシュフォールドの耳は垂れていませんが、生後2~3週間で垂れ耳になります。子猫の3割くらいが垂れ耳になり、垂れ耳でも特に耳の小さな個体に人気があります。

スコティッシュフォールドの人気が高い理由は、垂れ耳だけではなく、その丸々とした顔と体型にもあります。大きな目もスコティッシュフォールドの特徴のひとつで、短い足も含めて、外見のすべてが可愛らしい猫です。

被毛は短毛種と長毛種のどちらもあり、長毛種はロングヘアフォールドと呼ばれることもあります。長毛種は短毛種よりも遺伝的に弱いため、多くのスコティッシュフォールドは短毛ですが、希少価値として長毛種の個体も高い人気があります。

スコティッシュフォールドはどんな性格?

スコティッシュフォールドは、とてもおっとりとした性格をしています。感情を出すこともほとんどなく、鳴き声がとても小さいため、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい猫ちゃんです。猫同士のケンカもほとんどしませんので、多頭飼いにも向いています。

人懐っこくて甘えん坊というのも、スコティッシュフォールドの性格のひとつです。人見知りをしないため、家にやってきてすぐに家族に馴染みます。このため、猫を飼ったことのない人でも安心して飼うことができ、小さな子どものいる家庭にも最適です。

猫にしては珍しく、メスよりもオスのほうが甘えん坊になる傾向があります。かまってもらえないとストレスを溜めてしまいますので、留守番が苦手な猫ちゃんでもあります。そういう点では一人暮らしには向いていない猫ちゃんです。

スコティッシュフォールドは、あまり動きたがらないという一面もあります。大人しく静かにしていることが多く、他の猫のように激しく遊びまわったりすることはありません。もちろん個体差はありますが、基本的にはおとなしくしていますので、この点でも集合住宅向きの猫ちゃんと言えます。

スコティッシュフォールドはどれくらいまで大きくなるの?

スコティッシュフォールドは集合住宅向きの猫ではあるものの、大きくなりすぎると集合住宅で飼うのが難しくなりますよね。それではスコティッシュフォールドの成猫はどれくらいまで大きくなるのでしょう。

オス:3~6kg
メス:2.5~5kg

メスよりもオスのほうが大きくなるのは他の猫と同じで、特別大きくなるということはなく、一般的な猫と同じくらいの体重です。見た目がまるっとしているため、重そうに見えますが、実はそれほど重いわけではありません

とはいえ、あまり運動をしない猫ちゃんですので、食事の量には気をつけましょう。食べている姿が可愛らしいからといって、際限なく食事やおやつを与えていると、本当の肥満猫になってしまいますので気をつけてください。

スコティッシュフォールドの平均寿命

大好きな猫ちゃんとは、1日でも長く一緒に過ごしたいですよね。特にスコティッシュフォールドは飼い主が大好きな甘えん坊ですので、いなくなってしまう日のことなんて考えられないと思います。

そんなスコティッシュフォールドの寿命は10~13年くらいです。日本の猫の平均が15~16歳まで生きることを考えると、やや短命な猫種です。スコティッシュフォールドは体がそれほど強くない猫で、病気がちだということが影響しています。

ただし、寿命は飼い方しだいで長くすることができます。室内飼を徹底して、体にいい食べ物と適度な運動を習慣づけてあげましょう。病気などの異変にも早めに気づいてあげることで、スコティッシュフォールドの寿命を延ばすことは可能です。

スコティッシュフォールドの価格

スコティッシュフォールドの価格は12~20万円くらいが相場です。最近はスコティッシュフォールドの人気が高いこともあり、価格はやや高めになっています。スコティッシュフォールドに限らず、価格は人気に比例するため、ブームがやってくると価格が上がります。

一般的なペットショップであれば、10万円台の前半で買うこともでき、売れ残ってしまった場合などは、価格がさらに下がることもあります。反対に血統のいいスコティッシュフォールドの場合は、30万~40万円することもあります。

少しでも安く購入したい場合は、ブリーダーから直接購入しましょう。ただし、品評会などに出しているブリーダーの販売する子猫は、相場よりも高くなりますので、10万円を大幅に上回っている場合は、別のブリーダーから購入しましょう。

元気に育つ子猫の選び方

スコティッシュフォールドの子猫を迎え入れることを決めたら、実際に子猫の状態を確認した上で選ぶことになります。スコティッシュフォールドは個体差がとても大きな猫ちゃんです。しかも体にトラブルを抱えやすい猫ちゃんでもあります。

垂れ耳を確認

スコティッシュフォールドらしい個体を希望する場合は、しっかりと垂れ耳になっている猫ちゃんを選びましょう。耳は小さいほうが可愛らしいので、小耳で垂れているのが理想です。

性別を確認

一般的に甘えん坊なスコティッシュフォールドはオスで、メスは淡白なところもあります。どちらがいいかは好みにもよりますが、ずっとかまっていたい人にはオスがおすすめで、猫らしいクールさを求める場合はメスがおすすめです。

体つきを確認

スコティッシュフォールドは体に問題を抱えている可能性があります。抱っこしてみて、体つきがしっかりしている猫ちゃんを選びましょう。このときに毛並みもゴワゴワしていないか確認しましょう。足を引きずって歩いていないことも確認してください。

肛門周りを確認

健康かどうかの確認は、うんちの状態を確認するのが一番いいのですが、ペットショップなどではすぐに掃除してしまいますので、なかなか確認することができません。そのため肛門周りのチェックを行いましょう。肛門周りが汚れている場合は、病気を抱えている可能性があります。

最終的には直感で

ある程度までは、注意深く選ぶ慎重に選ぶべきですが、体つきや肛門周りの状態に問題がないようであれば、あとは直感で決めてしまいましょう。顔つきが可愛らしいというような見た目の雰囲気、ビビッときたというような運命的な感覚でもかまいません。

家族として迎える猫ちゃんですので、いちばん大切なのは家族との相性です。この子なら大丈夫と感じたスコティッシュフォールドなら、どんなことがあっても一緒に暮らしていけるはずです。最後は直感を信じましょう。

スコティッシュフォールドを飼うときの注意点

スコティッシュフォールドは体の弱い猫ですので、一緒に暮らすにはいくつかの注意点を意識する必要があります。ここではスコティッシュフォールドを飼うときの注意点について紹介しますので、これから飼うという人は参考にしてください。

耳掃除をこまめに行う

スコティッシュフォールドは垂れ耳ですので、どうしても耳垢がたまりやすい傾向にあります。耳垢がたまらないように、こまめな耳掃除を心がけてください。ただし、耳はとても敏感な場所ですから、簡単には触らせてくれません。

子猫のうちからスキンシップも兼ねて、耳を触っても嫌がらないように訓練しましょう。どうしても自分でできない場合は、獣医さんにお願いするという方法もあります。

体重管理を行う

見た目がまん丸ということもあって、肥満状態に気づきにくいのがスコティッシュフォールドです。肥満にならないために、体重管理をしっかりと行いましょう。体重管理だけでなく、ときどき体を触って、脂肪が付いていないかの確認もしてください。

保険に加入しておく

スコティッシュフォールドは病気がちな猫ちゃんですので、医療費が思った以上にかさむことがあります。異変を感じたのに、お金がないから病院に行くのを先送りするというわけにはいきません。お金がないからこそ保険に加入しておきましょう。

スコティッシュフォールドがかかりやすい病気

何度も繰り返していますが、スコティッシュフォールドは体の弱い猫ちゃんです。とはいえ、飼い主が早めに体の異変に気づくことで、病気になっても早期回復できることもあります。ここではスコティッシュフォールドがかかりやすい病気とその対策について紹介しますので、スコティッシュフォールドと暮らす人はチェックしておきましょう。

遺伝性骨形成異常症(骨瘤)

生後3ヶ月~2年くらいまでに発症しやすい病気で、骨や軟骨の形成に以上が発生します。骨が変形したり、軟骨が瘤になったりすることもあります。軽度のものですとそれほど痛みが伴いませんが、重度なものでは鎮痛剤が必要になるほどの強い痛みがあります。

折れ耳のスコティッシュフォールド同士で交配すると、高い確率で発症する病気です。子猫を選ぶときに信頼できるショップか、ブリーダーから購入することで発症を抑えることができます。発症したときはすぐに動物病院に連れていきましょう。

鎮痛剤は1回で5千~1万円かかり、放射線治療の場合は5万円、手術で取り除く場合は、20万円ちかくかかります。

内臓疾患

同じく、垂れ耳同士の交配をすることで発症しやすいのが内臓疾患です。内臓疾患はブリーダーでも見抜くことが難しい病気で、内蔵が奇形になってしまうこともあります。腎不全、心臓病、尿結石などがよくみられる疾患で、成長期に発症します。

猫は自分で体の不調を口にすることができません。成長期には体調に異変がないか、毎日チェックしてあげましょう。

耳の病気

垂れ耳ですので、耳の中の通気性が悪いのもスコティッシュフォールドの特徴です。このため、外耳炎や耳ダニ感染症などにかかる可能性があります。こまめな耳掃除である程度は防ぐことができますが、耳を痒がるような仕草をしたときには、動物病院で診てもらいましょう。

まとめ

垂れ耳がとても可愛らしいスコティッシュフォールドですが、垂れ耳が奇形などの疾患を招くとして猫種として認めていない団体もあります。ただし様々な研究の結果、以前よりは病気になりにくいスコティッシュフォールドが繁殖されています。

それでも体が弱いことには変わりませんが、甘えん坊で大人しい性格から、日本ではとても人気の高く、多くの家庭で飼われています。鳴き声も静かで、走り回ることもありませんので、集合住宅での飼育や、初めての猫ちゃんの飼育に向いています。

スコティッシュフォールドを飼うときに、気をつけたいのが健康管理です。成長期には骨や内蔵に異常が発生しやすく、できるだけ早くに飼い主が気づいてあげる必要があります。また、耳の中の通気性が悪いため、こまめな耳掃除をしなくてはいけません。

普段は大人しくて手がかからない猫ちゃんですが、それらは体の弱さからくるものでもありますので、日常からしっかりコミュニケーションを取って、異変を感じたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。動物病院に行く回数も多めですので、保険加入がおすすめです。

ストレスに弱い猫ちゃんでもありますので、できるだけ飼い主との一緒にいられる時間を作りましょう。ストレスは長生きの敵ですので、少しでも長く一緒の時間を過ごすために、ストレスの少ない環境を整えてあげましょう。