柴犬

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日本犬の中でも最も人気の高いのが柴犬です。飼い主に従順でとても飼いやすいだけでなく、表情がとても豊かです。ここではそんな柴犬の基礎知識や、その特徴について紹介します。

柴犬の基本情報

原産地:日本
毛の長さ: 短毛
成犬の大きさ:9~11kg
無駄吠え:少ない
運動量:活発
食事量:普通
寿命:12~15年
価格:8~20万円

柴犬の原産地と名前の由来

柴犬は日本原産の日本犬です。縄文時代に人間と一緒に暮らしていた縄文犬が柴犬の祖先とされていますが、昭和初期までは全国各地に地域ごとの特色のある柴犬が飼われていました。その中でも長野県の信州柴、山陰の山陰柴、そして岐阜県の美濃柴は昭和11年に天然記念物に指定されています。

柴犬を保存しようという運動により、信州の川上犬と山陰の山陰柴を交配して作られた柴犬が、現代の柴犬の始まりとされています。

名前の由来は様々あるのですが、日本の古い言葉で、小さいものを意味する「柴」から名付けられたという説と、毛の色が枯れた柴に似ているという説、そして芝藪を潜って狩りの手伝いをするという3つの説が有力です。

柴犬は2種類の顔がある

犬に詳しい人はよく知っている話なのですが、柴犬には2種類の顔があります。タヌキ顔とキツネ顔と呼ばれるもので、両者は同じ柴犬ですが、明らかに顔つきが違います。

これは、柴犬が天然記念物に指定されてから、柴犬の保存をしようと活動している団体が2つあるためで、それぞれに理想とする柴犬の顔が違うために、2種類の柴犬が存在します。昭和初期から活動をしている日本犬保存会の柴犬はタヌキ顔で、昭和34年に設立している天然記念物柴犬保存会の柴犬がキツネ顔となっています。

見分け方としては鼻が短い犬がタヌキ顔で、鼻が長くてスマートな犬がキツネ顔です。現在の主流は日本犬保存会の認定しているタヌキ顔の柴犬ですが、キツネ顔だからダメというわけではありません。選ぶときは好みに応じて選びましょう。

柴犬の血統書はそれぞれの団体が出しているため、2つの血統書があるという複雑な状態になっているのですが、ドッグショーなどに出すわけでなければ、あまり気にする必要はありません。

柴犬の特徴

柴犬は小型犬に属していますが、大きくなると中型犬サイズにまで成長することがあります。ピンとたった耳と厚い被毛、そしてクルッと巻いた尻尾が柴犬の外見上の特徴です。体高と体長のバランスもよいため、見た目の美しさが海外でも評価されています。

柴犬というとこげ茶色の犬をイメージするかもしれませんが、実は4種類の体色にわけることができます。

・赤毛
・黒毛
・白毛
・胡麻

普段よく見かけるのが赤毛で、全体の80%が赤毛の柴犬です。黒毛と白毛は最近人気が出てきている毛色で、あまり見かけないのが胡麻です。胡麻は赤毛と黒毛、そして白毛がブレンドされている柴犬で、成長すると単色になることもあります。

柴犬はどんな性格?

柴犬は主人に従順で忠実、献身的な性格をしています。この性格の由来は、かつての祖先であった猟犬の血が影響していると言われています。しかし柴犬の忠実さは、飼い主さんとの主従関係があってこそ成立するものです。

小さい頃のしつけが出来ていないと、自分をリーダーと認識してしまい、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいます。飼い主さんは小さいころから甘やかしたり、ご機嫌取りをしたりせず、誰がリーダ―なのかをしっかり伝えていきましょう。

子犬の頃は、飼い主さん意外の人間や、他の犬とのふれあいも必要です、少しでも社会性を養える環境に置く事で、落ち着きのある優れたワンちゃんに成長するでしょう。

柴犬はどれくらいまで大きくなるの?

柴犬は室内飼いをすべきか、室外飼いをすべきか悩ましいサイズにまで成長します。大きくなりすぎると室内で飼うには無理が出てしまいますが、やっぱりワンちゃんとは少しでも長く一緒にいたい。そう考える人にとって柴犬がどれくらまで大きくなるかというのは重要な問題です。

雄:8kg~11kg
雌:6.8kg~9kg

一般的には雄よりも雌のほうが一回り小さくなる傾向があります。室内で飼うことを前提にしている場合は、あまり大きくなりすぎない雌がおすすめです。室外飼いをする場合は、好みでどちらを選んでも問題ありません。

餌はあげればあげるだけ食べてしまいますので、最近は肥満状態の柴犬が増えています。自分で散歩することもできないような柴犬もいますが、そうなってしまうと犬も飼い主も大変です。餌は適量にして、スマートな体を維持させるようにしてください。

柴犬の平均寿命

柴犬の平均的な寿命は犬の中でも長く、12~15歳まで生きるとされています。小型犬は長命というのが一般的な考え方ですので、小型犬の柴犬は平均よりも長生きしやすい犬種です。少しでも長く一緒に暮らしたいという人におすすめのです。

柴犬の寿命を少しでも伸ばしたい場合は、室内飼いを基本としましょう。柴犬を室内で飼うか、室外で飼うかということは、さまざまな意見があるのですが、寿命という視点で考えたときは、ストレスの多い室外よりも、安全で守られている室内で飼うようにしてください。

ちなみに世界で一番長生きした犬が、26年9ヶ月も生きた日本の柴犬です。環境をしっかりと整えてあげることで、通常の倍近い年齢まで生きることができるのも柴犬の特徴のひとつです。

ワンちゃんも歳を重ねていくと病気をしやすくなりますが、できるだけ病気にならないように健康的に育て、そして病気などになったときは早期の対応をしてあげることで、寿命を伸ばすことができます。飼い主次第で犬の寿命は大きく変わるのだと考えて、日頃から注意深く観察してあげましょう。

柴犬の価格

柴犬を買うときは、ペットショップかブリーダーからになります。保健所で引き取るという方法もないわけではありませんが、血統書があるわけではありませんので、柴犬に見えても雑種として扱われます。このため、柴犬はペットショップかブリーダーからというのが一般的です。

柴犬の価格:8~20万円

柴犬で最も多い赤毛は他の毛色の柴犬よりも1万円程度安くなります。またドックショーなどに出る血統の柴犬の場合は、20万円以上することも珍しくありません。高いと思うかもしれませんが、動物を買うのですから、10万円台はかかって当然だと考えてください。

ペットショップなどで売れ残りになってしまった柴犬は、相場以下の価格で売り出されていることがありますが、大きくなりすぎた柴犬は、育てるのがとても大変です。安いからという理由だけで、育ちすぎた柴犬を購入しないようにしましょう。

実際にかかる費用は犬本体の価格だけではなく、登録費やワクチン代が約1万円かかります。その他にゲージや餌の購入などを考えると、犬の価格プラス4万円程度は考えておくようにしましょう。一度揃えてしまえば、その後に必要な費用はそれほどかかりませんので安心してください。

柴犬と豆柴の違い

室内で飼いたいから柴犬ではなく、豆柴を選びたいという人が増えています。実は豆柴という品種の犬は存在しません。豆柴はあくまでも小さな柴犬ですので、暮らし始めたときは小さくても、成長とともに普通の柴犬に育ってしまうこともあります。

交配のノウハウがあり、サイズ保証までしているブリーダーさんもいますが、ペットショップなどでは豆柴として売られているのは、生まれたときのサイズが小さいだけというようなこともあります。きちんと豆柴として生まれてきた場合は、普通の柴犬と同じような寿命になるのですが、ただ小さいだけの柴犬は体が弱い個体が多いため、病弱である可能性もあります。

豆柴の体重は4~6kgが一般的で、さらに小さいサイズの小豆柴という犬も最近人気があります。室内で飼うには普通の柴犬はやはり大きすぎるため、飼いやすいサイズの柴犬として豆柴や小豆柴を選ぶ人が増えています。

日本犬保存会、天然記念物柴犬保存会、JKCなどは豆柴を固有種として認めていませんが、日本社会福祉愛犬協会という団体が豆柴犬を認定しています。今後どうなるかはまだわかりませんが、都会では室外で犬を飼うことが難しくなっているという事情もあり、豆柴の人気はこれからも高まっていくことが予想されます。

柴犬を飼うときの注意点

それでは実際に柴犬を飼うときの注意点についてまとめてみました。これから柴犬を飼おうという人は、ぜひチェックしておいてください。

柴犬を室内飼いするときの注意点

柴犬は長く室外で飼われることを前提にして育てられてきましたので、どちらが向いているかというと室外飼いです。とはいえ、最近では鳴き声が近所迷惑になるなど、室外で飼いにくい環境になりつつあります。

そのため、柴犬を室内で飼う人が増えているのですが、注意したいポイントがいくつかあります。まず気を付けたいのが運動不足です。詳細は後述しますが、猟犬だった柴犬ですから自由に走り回れなくなる室内飼いは運動不足に繋がります。必ず散歩をするようにしましょう。

トイレトレーニングを子犬のうちにしっかりしておくことも大切です。散歩中にトイレをさせる飼い主さんがたくさんいますが、散歩中のトイレはマナー違反です。散歩をしないとトイレをしなくなるなど困った状態になりやすいため、子犬のうちに必ずトイレを覚えさせましょう。

柴犬の散歩のポイント

柴犬は活動的で、しかも俊敏、持久力も優れていて、小型犬に分類されるとはいえ、中型犬なみの体力を持っています。そのため、散歩でしっかりと運動させる事が重要です。運動不足になるとストレスが溜まりやすく、無駄吠えなどにも繋がります。

1日2回くらい、30分程度のお散歩に行けるといいと思います。散歩コースは、毎日の変化に富んだポイントを数多く用意しておいて、常に主人と一緒にどこまでも行動している気分を味わわせてあげるといいでしょう。

本来、暑さ寒さに強く屋外で飼うことに向いている柴犬ですが、近年の住宅事情からおうちで飼うケースも多いかと思います。室内で飼う場合は特に運動不足になりやすいので、時々はドッグランなどで思い切り走らせてあげてくださいね。

抜け毛の時期はこまめなお手入れをする

柴犬は季節の変わり目に大量の下毛が抜け落ちます。抜け毛の季節には、毛の生え変わりを促すためにも、スリッカーブラシなどを使って、毛を抜いてあげるようにしましょう。また普段から、こまめにブラシをしてあげて、抜け毛や汚れを取り除いてあげましょう。

柴犬は肌が弱いという特徴がありますので、できるだけ清潔な状態を保ってあげるのが飼い主の役割です。普段はブラシをして1ヶ月に1度くらいはシャンプーをして、肌の良い状態をキープさせるようにしてください。

柴犬がかかりやすい病気

柴犬は、もともときれい好きな犬で、比較的病気に強い犬です。しかし意外に皮膚は弱く、アトピー性皮膚炎や急性湿性皮膚炎になりやすいという特徴があります。特に室内で飼われるようになってからは、日光に当たる機会が減ってしまったため、皮膚が弱くなっている柴犬が増えています。

脱毛などの症状が見られたときは皮膚トラブルを抱えている可能性がありますので、できるだけ早くに動物病院に連れて行くようにしましょう。

また、最近良く見られるのが肥満の柴犬です。室内飼いになって運動不足になっているところに、いつでも餌を与えてしまうという環境になったことで、柴犬はとても太りやすくなっています。肥満そのものは病気ではありませんが、肥満から糖尿病や心臓病につながることもあります。

どれだけかわいくても、ワンちゃんのことを思うなら餌やおやつのあげすぎには注意してください。柴犬はそのスリムな体型を維持するのは飼い主の役割です。ブクブク太って、自分で歩くこともできないような柴犬が実際に増えていますので、体重の管理はしっかり行いましょう。

まとめ

柴犬はとても人気の高い犬種です。縄文時代から日本人とともに暮らしてきたパートナーで、とても従順な性格をしています。主従関係を重視するワンちゃんですので、きちんとしたしつけをしていないと、成長したときに、自分を主として飼い主よりも上の立場だと思い込むこともあるため、しつけが重要な犬種のひとつです。

柴犬の中でも、室内飼いしやすい豆柴や小豆柴と呼ばれる小型の柴犬が注目されていますが、きちんとしたブリーダーから購入しないと、普通の大きさの柴犬に育ってしまうことがよくあります。豆柴を買うときは、どこから買うかをしっかり検討した上で購入してください。

最近は室内で柴犬を飼う人が増えていますが、室外飼いをする前提として育てられてきた犬ですので、室内で飼うときは運動不足に注意してください。室内飼いをしたことで、自分で歩けなくなるほど太ってしまう柴犬も珍しくありません。

肥満は心臓病や糖尿病に繋がり、柴犬の寿命を短くしてしまいます。餌やおやつをあげすぎないように気を付けて、毎日2回しっかりと散歩をするようにしてください。

きちんと世話をすれば柴犬は20年以上生きることもあります。病気になったときの早期発見や、病気になりにくい健康的な生活が柴犬の寿命を長くします。少しでも長く一緒に暮らしたいと願うのであれば、毎日のコミュニケーションを大切にして、ワンちゃんが健全に暮らすことができる環境を整えてあげるようにしてください。

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