シー・ズーを飼うときの注意点、及びおすすめフード

シー・ズーの基本情報

原産地:チベット、中国
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:4~7kg
無駄吠え:少ない
運動量:活発
食事量:少なめ
寿命:10~16年
価格:10~20万円

シー・ズーの原産地と名前の由来

チベットの寺院には聖なる犬として飼われているラサアプソと、チベタン・スパニエルという2種類の犬がいます。チベタン・スパニエルは中国の皇帝に献上され、その後ペキニーズとして品種改良されました。そのペキニーズとラサアプソを交配してできたのがシー・ズーです。

8世紀ごろにチベットから中国の皇帝に献上されたペキニーズ(チベタン・スパニエル)と、16世紀ごろに同じく献上されたラサアプソが交配され、シー・ズーが誕生したという歴史があります。ちなみにペキニーズは「北京の犬」という意味があります。

シー・ズーの名前の由来は、中国で「獅子狗(シー・ズー・クウ)」と呼ばれていたことにあります。獅子のような見た目をもった犬ということで、ペキニーズやラサアプソと同じように神聖な犬として崇められていた犬種のひとつです。

シー・ズーの悲劇と歴史

シー・ズーは中国王朝内で育てられ、西太后にも愛された犬として知られています。現在も残る北京の故宮では1000匹近いシー・ズーが育てられていたという話もあります。ところが当時の清王朝はイギリスやフランスなどの諸外国との争いに巻き込まれ、その戦争中に王宮で飼われていたシー・ズーの一部が略奪されたました。

略奪されたシー・ズーはイギリスに持ち帰られ、イギリス王室で飼われはじめます。ただし、この段階ではまだシー・ズー、ラサアプソ、ペキニーズという区別はされず、すべて同じ種類の犬として扱われました。

イギリスに渡ったシー・ズーは良かったのですが、1911年の辛亥革命では多くのシー・ズーが、殺されてしまいました。それでもなんとか生き残ったシー・ズーですが、今度は1950年代に中国が共産主義の道を歩み始めたときに、犬を飼うことは退廃の象徴としてシー・ズーを含む、ほとんどの犬が殺されてしまいました。

清王朝で愛され過ぎたことが、新しい時代での悲劇を生んだわけですが、それでもイギリスに持ち帰られたシー・ズーなどの中国犬は、イギリス王室だけでなく庶民の間でも大切に育てられました。1920年台にはシー・ズー、ラサアプソ、ペキニーズの分類を行い、1935年にシーズークラブが設立。そこから犬種として認められ現在に至ります。

シー・ズーの特徴

シー・ズ―の特徴に、艶やかな長い被毛があります。日本でよく見られるシー・ズーの毛色は、ゴールド&ホワイトとブラック&ホワイトですが、成長するにつれ、毛色は変化していくので、そちらもお世話をしていくうえで楽しみの一つです。

この美しい被毛は本来のシー・ズ―の魅力ですが、手入れはとても大変です。毎日のブラッシングはもちろんのこと、普段は毛先を傷めないようにラッピングをして保護したり、月に1回~2カ月に1回はトリミングをしたりする必要があります。

まん丸な目と鼻ぺちゃの顔、そして垂れ下がった耳がとても愛らしく、その見た目こそが多くの愛犬家に好まれる理由のひとつです。

シー・ズーはどんな性格?

シー・ズーは喜怒哀楽の表現が絶妙で、見ていて飽きることのないその豊かな表情は人間の表情そのもの。犬であることを忘れてしまいそうになります。とはいえ犬種の中ではとても自尊心が強く、いきなり頑固になる面もあります。

飼い主に対しては従順でとても人懐っこい性格をしていますが、自分の知らない人に対してはよそよそしくなることもあり、ときには吠えてしまうようなこともあります。初めての人に会わせるときは、いきなり吠えて驚かせないように注意してください。

すでに紹介したように、シー・ズーは中国やイギリスの王室で育てられた歴史があり、とても高貴な気質を受け継いでいます。このためツンデレな一面もあり、何事にも動じないマイペースな性格をしています。

とても愛情が深く気遣いもできる犬で、子どもとも上手に接することができるため、家族で飼うには最適な犬種のひとつです。

シー・ズーはどれくらいまで大きくなるの?

犬を飼うときに気になるのが、その犬がどれくらいのサイズにまで成長するかということですよね。思ってたよりも大きくなって困ったということのないように、飼う前にシー・ズーがどれくらいまで大きくなるのかについて知っておきましょう。

シー・ズーの成犬は4~8kgで、雄も雌も大きさがそれほど変わりません。小型犬に分類されますが、その中でもさらに小さいのがシー・ズーの特徴です。ただしとても個体差があり、4kgと8kgのシー・ズーではその大きさがまったく違います。

骨格によって体重が変わりますので、あまり平均体重を気にしても意味はありません。毎日触れ合うことで、体重が増えすぎていないか、痩せ過ぎていないかの確認をするようにしましょう。一般的にはあばら骨あたりを触って、骨をうっすらと感じられるくらいが適正な体重と言われています。

シー・ズーの平均寿命

シー・ズーは10~16歳まで生きるとされています。平均寿命としては14~15歳くらいですので、比較的長く生きる犬です。ただし寿命もサイズと同様に個体差が多く、20歳まで生きることができるシー・ズーもいれば、10歳くらいで寿命を迎えるシー・ズーもいます。

個体差があるものの、日頃の生活の違いも寿命に大きく影響します。留守番が多くなったり、飼い主と遊ぶ時間が短すぎる場合にはストレスを感じてしまいます。シー・ズーを長生きさせるには、ストレスを軽減させることが大切ですので、こまめにコミュニケーションを取るようにしましょう。

また長毛種で、生まれが寒冷地のチベットということもあり、暑さにはとても弱い犬です。必ず室内で飼い、夏場などの日中の暑い時間の散歩は避けて、涼しい時間に散歩をするようにして、室内ではエアコンを使って温度調整をしてあげましょう。

病気などを早めに気づいてあげることも長生きの基本です。異変に気づいたらできるだけ早く、動物病院の先生に相談するようにしましょう。シー・ズーがかかりやすい病気は後ほど紹介しますので、しっかりと頭に入れておきましょう。

シー・ズーの価格

シー・ズーを買うのはペットショップ、もしくはブリーダーから直接買うことになります。特別に優れた子犬でなければ、ブリーダーから直接購入したほうが安く買うことができますが、人気の高いブリーダーから購入するときは相場よりも高値になることもあります。

シー・ズーの価格:10~20万円

シー・ズーの価格は10~20万円の範囲が相場で、子犬の価格としては特別高いということはなく、標準的な値段になっています。入手性も悪くないため、多くのペットショップで取り扱っているため、性格や見た目を比較して選ぶことができます。

シー・ズーの値段は性別や、毛色などで決まります。一般的には雄よりも飼いやすい雌のほうが人気もあるため値段は高めになっています。また血統の良い子犬や、流行りの毛色をしている子犬も値段が上がります。

犬の価格に加えて、ワクチン代や登録料金もかかります。さらにゲージや食器、ドッグフードなど最初に揃えておくものが必要ですので、ペットショップで表示されている価格プラス4万円くらいを用意しておきましょう。

シー・ズーの子犬の選び方

シー・ズーを飼うと決めたら、どの子犬を選ぶのかについて考えなくてはいけません。直感で選ぶという人がほとんどですが、これから一緒に暮らす家族ですので、できれば慎重に選びたいところです。ここではそんなシー・ズーの子犬の選び方を解説します。

即決しないこと

ペットショップでシー・ズーに一目惚れしてしまい、即決でその子犬を買ってしまうというケースが多いのですが、できれば一度冷静になって他のペットショップなどでもシー・ズーを見て回るようにしましょう。

シー・ズーはどの個体も愛嬌があるため、どの子犬を見ても運命を感じてしまいます。でも本当に選ぶべきシー・ズーは他にいるかもしれないと自分に言い聞かせて、他のシー・ズーも見て回りましょう。

元気が良くて人懐っこい子を選ぶ

シー・ズーは基本的には人懐っこい犬種ですが、個体によっては人間に対して怯えてしまう犬もいます。そのような個体は神経質でなかなか飼い主に慣れてくれない可能性があります。

手のかかるほうが愛情も深くなるという考え方もありますが、初めて犬を飼うのであれば手のかからない性格の犬を選ぶことをおすすめします。シー・ズーを選ぶときは元気が良くて人懐っこい子を選びましょう。

雄と雌の違いを把握して選ぶ

シー・ズーはおっとりとした性格の犬種ですが、雄と雌とでは少し性格が違います。雄のシー・ズーは活発に動き回り、飼い主に甘える傾向があり、メスのシー・ズーはさらにおっとりでマイペースになる傾向があります。シー・ズーを選ぶときは、雄と雌の違いを意識してみましょう。そうすることで、それぞれの個体についての特徴を把握しやすくなります。

シー・ズーを飼うときの注意点

シー・ズーを飼うときには、健康に育てるためにいくつか注意してあげなくてはいけないポイントがあります。ここではシー・ズーを飼うときの注意点を紹介します。

1日30分ほどの散歩を行う

シー・ズーは長毛種ですので、見た目で太っているかどうかの判断がつきにくいのですが、基本的には太りやすい犬です。毎日30分くらいの散歩は悪天候でもないかぎり必ず行うようにして、太らないように管理してあげましょう。天気が悪くて外に出られない日は室内で遊んであげるようにしましょう。

ブラッシングは毎日行う

シー・ズーはとても抜け毛が少ない犬ですが、毛が長いため絡まりやすく、しかも汚れやすいという特徴があります。ブラッシングは毎日行うようにしましょう。暑さに弱いということもありますので、夏場は短めにカットして暑さ対策も忘れずにしてください。

眼球のチェックはこまめに行う

大きくてクリクリした目が特徴のシー・ズーですが、目が大きいことで傷つきやすいという点も注意しなくてはいけません。他の犬と遊んでいるときに眼球が傷ついてしまうこともあります。眼球は毎日チェックして、異変があった場合はすぐに主治医に相談しましょう。

飛行機で移動させない

短吻種で、なおかつ長毛種のシー・ズーは夏場の暑さにとても弱い犬です。このため航空会社によっては搭乗させてくれないことがあります。搭乗させてくれる航空会社もありますが、シー・ズーにとってはとても危険なことですので、どうしても避けられない理由がないかぎり飛行機で移動はさせないようにしてください。

シー・ズーがかかりやすい病気

シー・ズーは個体としては決して弱くはないのですが、その体の特徴から注意しなくてはいけない病気がいくつかあります。

皮膚病

かかりやすい病気としてシー・ズーでまず気をつけたいのが皮膚病です。乾燥したチベットでの生活に適した体は、日本の高温多湿な環境にはとても不向きで、長毛で覆われた皮膚には菌が繁殖しやすいという特徴があります。この菌が皮膚炎の原因になるため、春から秋にかけては毛を短くカットするなどの対応が必要です。

気管虚脱

短吻種の犬は呼吸器系が弱いという特徴があり、シー・ズーも他の短吻種同様に呼吸器系が弱く、気管虚脱という呼吸ができなくなる病気になることがあります。遊んだり散歩をしたりした後には呼吸に乱れがないか観察するようにしてください。

熱中症

すでに紹介しましたように、温度調整が苦手な犬で夏の暑さに弱いため、水分補給やエアコンなどでの室温管理をしっかりと行って熱中症対策もしなくてはいけません。背が低いため、より高温のアスファルトに近い場所を歩くため、夏場の日中の散歩は避けてください。

白内障

白内障もシー・ズーがかかりやすい病気のひとつです。ただし白内障を見抜くことは素人ではまずできませんので、眼球の見た目ではなく周りの音や動くものに過敏になっていると感じたら、できるだけ早く病院に連れて行くようにしましょう。

外耳炎

たれ耳の犬に共通して発症しやすい病気が外耳炎です。たれ耳の犬の耳は通気性が悪く、菌やカビが増えやすい環境で、その結果として炎症を起こしてしまいます。目に見えている範囲内でかまいませんので、こまめに耳掃除をしてあげてください。

推奨したいフード

ワンちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。

当店最高級の犬用ドライフード/全年齢犬用プレートスリー

当店であつかているドライフードの中で最高級のフードです。プレートワン、プレートツーにさらにプラスの栄養素としてグルコサミンとコンドロイチンを含んでいます。

グルコサミンとコンドロイチンの効果

  1. 体内の水分量のコントロール
  2. 細胞を出入りする物質の調節
  3. 骨の形成を助ける
  4. 傷をすみやかに治す
  5. 細菌の感染を防ぐ
  6. 関節組織の円滑化
  7. 血中脂質の改善
  8. 血液凝固の抑制
  9. 血管新生の調節
  10. 目の透明度を維持する

グルコサミンとコンドロイチンには上記のような効果があると一般的に言われています。

商品はこちら

レトルト/ササミブロック

ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。

商品はこちら

レトルト/チキンオカラベジ

高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。

「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。

商品はこちら

まとめ

皇族や王族に愛された犬であるシー・ズーはとてもマイペースで甘えん坊ですが、どことなく高貴なところも感じさせる不思議な犬です。ぺしゃんこな鼻と大きな目、垂れ下がった耳はとても愛嬌があり、人気の高い犬種のひとつです。

無駄吠えも少なく、人間の子どもとも上手に付き合えるうえに、他の犬との相性もいいため多頭飼いにも向いています。雄と雌で多少の性格の差があり、雌のほうが人気は高く価格もやや高めですが、どちらも飼いやすいため、初めて犬を飼うという人におすすめです。

個体として弱いわけではありませんが、その体の特徴からかかりやすい病気がいくつもあります。早期発見が病気の悪化を防ぎますので、飼い主さんはちょっとした変化を逃さないようにしてあげましょう。

小型犬ですのでシー・ズーによっては20歳近くまで生きるということもります。できるだけストレスのない生活環境を整えてあげて、少しでも長く一緒の時間を共有しましょう。賢く気遣いもできる犬ですが、甘えん坊ですので、できるだけたくさん遊んであげてください。


わんにゃんオススメ

犬

プロスタッフがお応えします
健康のための日常的なケアについてのアドバイス

お食事健康相談窓口

犬

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL