トイプードルを飼うときの注意点、及びおすすめフード
目次
トイプードルの基本情報
原産地:ドイツ・フランス
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:2~4kg
無駄吠え:少ない
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:14~17年
価格:20~30万円
トイ・プードルの原産地と名前の由来
プードルは大きさによって分類され、トイ・プードルはその中でも体の高さが24~28cmで、体重が3kg前後の個体と分類されています。プードルの語源はドイツ語のPudelで、「水中でバチャバチャと音を立てる」を意味します。
このため、プードルは水辺での猟を得意としていたドイツの犬がその祖先と言われています。
プードルに人気が高まったのが16世紀のフランスで、その後フランスやイギリスで愛玩犬として小型化が進められ、小型のプードルが誕生します。品種改良が続き、18世紀の後半には、現在のトイ・プードルが誕生していました。
トイ・プードルの歴史
紀元前30年くらいに描かれたローマ皇帝の記念碑に、プードルによく似た犬が描かれています。このため、紀元前にはすでにプードルの先祖となる犬がいたのではないかと言われています。ただし、正式な記録が残っているわけではありませんので、事実かどうかはわかりません。
15世紀くらいのプードルは使役犬として飼われ、カモを狩る猟などに使われていました。16世紀にはフランスで人気が高まっていくのですが、この時代にはすでにプードルごとのサイズが違っていたとされています。
小さいプードルは愛玩犬としての人気が高まり、17世紀にはブリーディングにより、たくさんの「小さなプードル=トイ・プードル」が誕生しています。この頃には愛玩犬として人気があったものの、トイ・プードルでもまだ使役犬として働いている犬もいたようです。
トイ・プードルはとても鼻が利くため、トリュフ探しに使われていた犬もいます。賢さもあるため、サーカスなどでも活躍してきた歴史もあります。
日本でもとても人気の高いトイ・プードルですが、日本に初めて入ってきたのは1949年とされています。プードルそのものは江戸時代に、オランダ人が連れてきた犬が最初とされていますが、一般的に日本で飼われるようになったのは戦後からです。
そこから徐々に人気が広がり、いまでは日本国内で圧倒的な人気のワンちゃんになっています。
トイ・プードルの特徴
トイ・プードルは全長も全高もほとんど同じのスクエアサイズです。「トイ」と呼ばれるのは、高さが24~28cmの範囲のプードルです。クルクルとカールした被毛がトイ・プードルの特徴のひとつで、可愛らしさの象徴でもあります。
ただ、その可愛らしさからは想像できないくらいに、しっかりとした筋肉のあるワンちゃんです。猟犬としての歴史からわかるように、とてもすばしっこく、体のバネを効かせてどんどん走っていきます。
クルクルとした被毛は狩りをするときに、被毛が体を守る役割を果たしていると言われています。結果的にはそれが、ペットとしての人気につながっていますが、実は上手に狩りをするためだけに品種改良された結果でもあります。
被毛はブラックとブラウンが定番ですが、他にホワイトやシルバー、レッド、アプリコットなどの色があります。最近ではレッドカラーのトイ・プードルも人気があります。
トイ・プードルはどんな性格?
トイプードルの性格は、とにかく「賢い」という点に尽きます。とてもしつけをしやすく、初めて犬を飼う人でも、上手に育てることができます。社交的な面もあるため、家族だけでなく初めての人でもすぐに馴染んで遊んでもらおうとすることもあります。
ただし、少し神経質な一面もあるため、まったく知らない人の場合、きちんとしつけをしておかないと、吠えてしまう可能性もあります。
トイ・プードルの性格は毛色で変わってくると言われていますが、それよりも個体差のほうが大きいため、実際にはそれほど気にする必要はありません。
レッド・アプリコット:陽気で人になつきやすい
ブラック:控えめでクール
ブラウン:マイペース
ホワイト:賢く慎重
シルバー:シャイで甘えん坊
アプリコット:繊細で神経質
毛色と性格はある程度の関係はありますが、そういう傾向があるくらいに覚えておきましょう。毛色=性格と覚えてしまうと、色で子犬を選んでしまい「思った性格と違う」ということになったりします。色と性格が一致しないというのはよくあることです。
トイ・プードルはどれくらいまで大きくなるの?
JKC(ジャパンケネルクラブ)が定めたトイ・プードルの定義は、「体高が24~28cmであること」です。このときの体重は2~4kgです。トイ・プードルを選ぶ理由のひとつが、小さくて飼いやすいことですので、これくらいの大きさであれば理想ですよね。
ところが、トイ・プードルの場合は、高さは同じでも体重には大きな違いがでることもあります。トイ・プードルは筋肉が付きやすい犬ですので、活発に運動して、よく食べているワンちゃんほど体重が増える傾向にあります。
また、トイ・プードルで購入しても、高さが30cmを超えるまで成長することも珍しくありません。これは、そもそものプードルがそれほど小さな犬ではないためで、きちんとしたブリーディングをされていない場合は、思った以上に成長することもあります。
ペットショップによっては、親犬のサイズをきちんと明記しているショップもあります。大きさが気になる人は、そのようなショップで購入するか、親犬の情報を確認してから選ぶようにしましょう。
それでもトイ・プードルが大きくなることもあります。そんなときはがっかりせずに、それも個性だと考えて、愛情いっぱいで育ててあげましょう。ただし、ドッグフードのあげすぎで肥満にならないように注意してください。
トイ・プードルの平均寿命
トイ・プードルの寿命は14~17歳です。幅があるのは個体差と環境による差が大きいためですが、基本的には長生きするワンちゃんだと覚えておきましょう。犬は小型犬ほど寿命が長いという傾向がありますが、その小型犬の中でもトイ・プードルは特に寿命が長い部類に入ります。
とはいえ、育てる環境が良くないとトイ・プードルも長生きしてくれません。トイ・プードルを屋外で飼う人はほとんどいないとは思いますが、基本的に犬は屋外で飼うとストレスが大きくなり、寿命が短くなると言われています。
家族に犬アレルギーの人がいるといった特殊な事情でない限り、トイ・プードルは室内で飼うようにしてください。
また、小型犬は食事の量が多くありませんので、食べた食事の影響を強く受けます。質の悪いドッグフードを与えていると、すぐに体調を崩してしまいます。できるだけ、無添加で高品質なドッグフードを選んであげましょう。
質の高いドッグフードは価格が高いのですが、1ヶ月の食費で考えれば、それほどの出費にはなりません。それで愛犬の寿命が伸びるのであれば、断然そちらのほうがいいですよね。1日でも長く一緒にいたいのであれば、トイ・プードルの食事にはこだわりましょう。
トイ・プードルの価格
トイ・プードルは人気の犬ということで、相場は20~30万円とやや高めです。20万円以下となることもありますが、それでも15万円以下になるようなことはほとんどありません。状態のいいトイ・プードルを選ぼうと思うと、25万円くらいを予算に考えておきましょう。
少しでも安く購入したい場合は、ペットショップではなく、ブリーダーから直接購入するという方法もあります。トイ・プードルはブリーダーの数がとても多いため、インターネットで検索すると簡単にブリーダーを見つけることができます。
ただし、人気のブリーダーやショーに出るような血統のいいトイ・プードルの場合は、価格が100万円を超えるようなことも珍しくありません。どこまでこだわるかは人それぞれですが、そこまで血統にこだわらないのであれば、相場価格以下で購入できるブリーダーに依頼しましょう。
一般の飼い主も多い犬ですので、里親募集のサイトなどを利用すると、タイミングによっては無料での引き取りができることもあります。購入時の予算を抑えたい人は、そのようなサイトも活用して、トイ・プードルを選びましょう。
元気に育つ子犬の選び方
トイ・プードルは性格も体の強さも個体差が大きいワンちゃんです。健やかに育ってもらいたいと思うなら、元気に育ちやすい子犬を選びたいですよね。ここではそんなトイ・プードルの選び方について説明します。
目をチェック
トイ・プードルに限りませんが、子犬を選ぶときはまず目をチェックしましょう。犬は目に障害個抱えて生まれてくることがよくあります。目の中が白く濁っていないか確認するようにしましょう。目やにがたくさん溜まっている子犬も要注意です。できるだけ目がきれいに澄んでいるワンちゃんを選びましょう。
体をチェック
トイ・プードルは骨格がしっかりとして、筋肉質になるワンちゃんです。それは子犬の時でもある程度はわかります。持ち上げてみてあまりにも軽すぎる子犬ではなく、小さいのにずっしりと思い子犬を選びましょう。
トイ・プードルは小さいほうが高く売れるため、あえて餌を絞っているペットショップがあります。そのようなペットショップで育った場合は、健康に問題が出てくる可能性があります。肋骨がゴツゴツしているような場合は、そのようなペットショップでの購入は避けましょう。
肛門をチェック
体調が悪い子犬は下痢をするので、どうしてもお尻周りが汚れます。一時的ということもありますが、健康なワンちゃんを選びたいのであれば、肛門まわりがきれいな個体を選ぶようにしましょう。ペットショップできれいに拭き取ることもありますので、何回かに分けてチェックしてください。
最後は直感で選ぶ
いろいろとチェックするポイントがありますが、最終的には直感で選びましょう。毛並みだったり性格だったりは、細かく考えるよりも「この子がいい」という直感に従ったほうがいい場合もあります。子犬選びは恋愛と同じで、最後は直感です。自分が気に入った子犬を選びましょう。
トイ・プードルを飼うときの注意点
トイ・プードルはあまり抜け毛をしないワンちゃんです。このため部屋の掃除などは楽なのですが、毛が抜け替わらないため、月に1回のトリミングをしないと、モコモコしすぎて可愛らしさが失われてしまいます。人間と同じようにこまめにトリミングを行いましょう。
猟犬だったという歴史もあるため、健康を維持するには運動が欠かせない犬でもあります。散歩は1日2回、30分を目安に行いましょう。トイ・プードルは引っ張り癖のある犬が多いので、きちんと飼い主が主導権を握って散歩するようにしてください。
またトイ・プードルによっては夏場の暑さにとても弱いこともあります。室内の温度が上がりすぎないように、エアコンで調整するようにしましょう。寒さには比較的強いので、極端に寒くしなければ、冬はそれほど気にしなくてもかまいません。
夏場の散歩は、朝と夕方の涼しい時間帯に行ってください。体が小さいため路面近くを歩きます。夏場のアスファルトは温度が50℃以上になることもありますので、日中の散歩は避けるようにしましょう。
トイ・プードルがかかりやすい病気
トイ・プードルは健康的で活発なワンちゃんですが、遺伝的にかかりやすい病気があります。早めに気づいてあげることで、重症にならずに回復できることもあります。飼い主さんはどのような病気に気をつけるべきか覚えておきましょう。
白内障・緑内障
遺伝的にトイ・プードルは目の病気を抱えやすいワンちゃんです。ただし、犬は目があまり見えなくても普通に過ごすことができます。そのためなかなか目の病気に気づかずに、わかったときには重症になっていることがあります。トイ・プードルの目は毎日チェックするくらいの気持ちで、確認しておきましょう。
膝蓋骨脱臼
脱臼は小型犬がかかりやすい病気で、トイ・プードルでもよく見られます。後ろ足を引きずって歩いていたら、少し足を触ってみましょう。痛がるようでしたら膝蓋骨脱臼の可能性があります。早期発見であれば薬での治療が可能ですが、手術が必要になることもあります。
予防としてはフローリングの床を避けて、できるだけカーペットを敷くなどして、家の中で滑ってしまわないように注意しましょう。
外耳炎
トイ・プードルはたれ耳の犬ですので、外耳炎になりやすいという特徴もあります。しきりに耳を掻くようでしたら、外耳炎の可能性があります。こまめに耳掃除をしてあげたり、耳のチェックをしたりして、外耳炎にならないようにしてあげましょう。
推奨したいフード
ワンちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。
当店最高級の犬用ドライフード/全年齢犬用プレートスリー
当店であつかているドライフードの中で最高級のフードです。プレートワン、プレートツーにさらにプラスの栄養素としてグルコサミンとコンドロイチンを含んでいます。
グルコサミンとコンドロイチンの効果
- 体内の水分量のコントロール
- 細胞を出入りする物質の調節
- 骨の形成を助ける
- 傷をすみやかに治す
- 細菌の感染を防ぐ
- 関節組織の円滑化
- 血中脂質の改善
- 血液凝固の抑制
- 血管新生の調節
- 目の透明度を維持する
グルコサミンとコンドロイチンには上記のような効果があると一般的に言われています。
レトルト/ササミブロック
ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。
レトルト/チキンオカラベジ
高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。
「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。
まとめ
トイ・プードルはとても人気の高いワンちゃんで、飼いやすい犬でもあります。健康で活発、しかも賢いため、初めて犬を飼う人に最適なワンちゃんです。ただし、個体によってはトイ・プードルのサイズを超えて成長することもあります。
あまり大きくなってほしくない場合は、親犬のサイズをきちんと確認した上で子犬を選ぶようにしましょう。また、健康な子犬を選ぶために、目や肛門まわり、体つきなどを確認することも忘れないようにしましょう。
また、基本的には健康で長生きするワンちゃんですが、かかりやすい病気などもあります。毎日しっかりコミュニケーションを取って、体の異変などには早めに気づいてあげるようにしてください。
活発で元気いっぱいなトイ・プードル。一緒に暮らすことで日々の生活がとても明るくなります。どの犬を飼おうか迷っている人は、ぜひトイ・プードルも選択肢のひとつとして考えておいてください。
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