ヨークシャー・テリア

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ヨークシャー・テリアの基本情報

原産地:イギリス
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:2~3kg
無駄吠え:少ない
運動量:活発
食事量:よく食べる
寿命:13~16年
価格:15~25万円

ヨークシャー・テリアの原産地と名前の由来

ヨークシャー・テリアを飼っている人の間では知らない人はいないかと思いますが、ヨークシャー・テリアは1862年に「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」という長い名前が付けられていました。名前が長すぎて不便だということで、1870年代から「ヨークシャー・テリア」と呼ばれるようになりました。

ヨークシャーの名前からもわかりますように、イギリスのヨークシャー地方で飼われていた犬で、ネズミを捕らえるために作られたワンちゃんでもあります。当時のヨークシャー・テリアはとても大きな犬でした。

その品種改良の家庭はよく分かっておらず、交配の過程でマルチーズやマンチェスター・テリアの血が入っているとも言われています。

ヨークシャー・テリアの歴史

ヨークシャー・テリアが小型化していったのは、1800年代の中頃に、上流階級の人たちの間で人気が出てからです。1861年にはイギリスのドッグショーに初めて登場しています。「動く宝石」と呼ばれる理由となった、美しい被毛も多くの人たちを惹きつけました。

1880年代にはまだ、ヨークシャー・テリアのサイズにばらつきがありましたが、1900年代になると、ヨークシャー・テリアの小型化に拍車がかかり、小型犬、長毛犬というイメージが定着していきます。

この過程でイギリスとアメリカの愛犬家たちが、力を合わせてさまざまな挑戦を行ったと言われています。その結果としていまでは、チワワに次ぐ小さな犬として、世界中で愛される犬へとなっています。

ヨークシャー・テリアの特徴

ヨークシャー・テリアの最大の特徴はその被毛にあります。まっすぐに絹糸状に伸びた被毛は、ダーク・スチール・ブルーと呼ばれる、ヨークシャー・テリア特有の色になることもありますし、ゴールドやシルバーといった気品のある色へと成長することもあります。

毛色は7回変わるといわれ、どの色も素晴らしく美しいため「動く宝石」と評されることもあります。被毛は床まで届くほどの長いフルコートですが、ショーに出すことのない一般の家庭では、常に短めのサマーカットにしていることもあります。

被毛が長いからこそ自由なヘアスタイルを楽しむことができる。これもヨークシャー・テリアが上流階級の婦人に人気となった理由のひとつです。

被毛の美しさばかりが注目されますが、その立ち姿の美しさもヨークシャー・テリアの特徴のひとつです。まっすぐに立ったときの気品は、他の犬にはない独特の美しさを感じることが出来ます。

ヨークシャー・テリアはどんな性格?

ヨークシャー・テリアは、その美しい姿とは反対に、自己主張がとても強く、頑固で良く吠えて、強気な性格をしています。そのうえ甘えん坊で寂しがり屋の上、警戒心も強いので、長時間の留守番や見知らぬところに預けられることが苦手という一面もあります。このため、元気がなくなりストレスで体調を崩してしまう繊細さもあります。

ただし、基本的には顔見知りをすることもなく、とても社交的な部分が全面的に出てきます。ついついはしゃぎすぎて、トラブルを起こすことがありますので注意しましょう。

大きくなってから困らないように、飼い主さんは過保護して甘やかさないようにしてください。しっかりとヨークシャー・テリアをコントロールできるように、小さな頃から信頼関係を築くことが大切です。

正しいしつけによって、飼い主さんがリーダーであり、同時にワンちゃんを守っていく存在であることを認識させましょう。賢い犬でもあるため、しつけをするときには、ただ言葉で伝えていくだけでなく、アイコンタクトを取り入れて教えていくようにしましょう。

遊ぶことが大好きですので、小さな子どもがいる場合は、お互いの遊び相手に困ることはありません。家族としてきちんとした秩序を守れる犬ですので、小さなお子さんがいる家庭でも簡単に飼うことができます。

ヨークシャー・テリアはどれくらいまで大きくなるの?

ヨークシャー・テリアはチワワの次に小さな犬です。成犬でも3kgを超えることがありません。ただし、犬種としての歴史がそれほど長く、多くの犬種をかけ合わせた結果、ときどき血統が不安定になることもあります。このような場合は体重が7kg近くまで増えることもあります。

反対に2kgにも満たないくらいに小さくなることもあります。2~3kgというのが標準的な体重ですので、もち大きすぎたり小さすぎたりするようなときには、一度動物病院で獣医さんにチェックしてもらいましょう。

個体差が大きいため、適正体重を知るためには、獣医さんに診てもらう必要があります。ワンちゃんの健康管理をするためにも、ヨークシャー・テリアの平均ではなく、愛犬に合ったベストな体重を教えてもらい、その値を基準にして太り過ぎないように管理しましょう。

ヨークシャー・テリアの平均寿命

小型犬ほど長生きする傾向にあり、ヨークシャー・テリアも他の小型犬同様に長生きしやすいワンちゃんです。平均寿命は13~16歳で、多くのヨークシャー・テリアが15歳くらいまで生きます。もちろん個体差がありますが、それよりも大きいのは生活環境です。

ストレスの少ない環境で育つと、16年以上生きることも珍しくありません。反対に屋外で飼うなどしてストレスのある環境においてしまうと、平均寿命に達する前に死んでしまうこともあります。

ストレスの少ない生活とともに心がけたいのは、体にいいドッグフードを食べるということです。ヨークシャー・テリアは小型犬ですので、餌の量はそれほど多くありません。だからこそ1食1食の食事の質が重要になります。

ヨークシャー・テリアの寿命を伸ばすためには、少しでも体にいいものを与えるようにしましょう。添加物の入っていない餌は価格が高めですが、それで健康な体を維持できるなら安いものです。愛犬に与える餌だけは徹底してこだわりましょう。

ヨークシャー・テリアの価格

ヨークシャー・テリアの子犬の価格は15~25万円です。特別に高いということもなく、ワンちゃんの価格としては標準的です。売れ残ったヨークシャー・テリアであれば5万円前後で売られていることもあります。

ヨークシャー・テリアを安く購入したい場合は、ブリーダーから購入するようにしましょう。ブリーダーでもショーに出るようなヨークシャー・テリアを扱っている場合は、50万円以上することもありますが、一般的なヨークシャー・テリアであれば10万円前後で購入することも出来ます。

一般的にはオスよりもメスのほうが価格は高く設定されています。メスは大人しい性格のワンちゃんが多いことと、将来的に子どもを生むことができるためです。一時的なペットとして飼うのではなく、代々血を繋いでいきたい場合は、値段が高めでもメスを選ぶようにしましょう。

血統がしっかりしているヨークシャー・テリアも値段が高くなります。これはヨークシャー・テリアに限ったことではありませんが、親犬がどのような犬なのか、その祖先はどの犬なのかということがわかる、いわゆる血統書つきの犬になると価格が高くなります。

元気に育つ子犬の選び方

ヨークシャー・テリアを選ぶときは、直感で選ぶのもいいのですが、できれば健康状態のいい個体を選びたいところです。ここではペットショップやブリーダーから犬を購入するときの、子犬のチェックポイントについて説明します。

目と耳と口をチェック

まずは目と耳と口をチェックしましょう。ぱっと見で気になる点がなければ問題ありません。目ヤニがひどかったり、充血していたり、目に力がないような場合は、健康状態が悪い可能性があります。

耳垢がひどい場合や、口臭がきついというときも、体になんらかのトラブルを抱えている可能性があります。よく観察して、特に気になる点がない子犬を選ぶようにしましょう。

歩き方をチェック

小型犬は関節に問題を抱えていることがあります。ペットショップでもブリーダーのところでも、歩いている姿を確認するようにしましょう。足を引きずっているように歩いていたり、スキップのように歩いていたりする場合は、足に問題がありますので、避けるようにしましょう。

被毛と肌の状態をチェック

ヨークシャー・テリアは被毛の美しさに特徴のあるワンちゃんです。被毛が美しい状態にあるか確認しましょう。被毛が邪魔で見えないかもしれませんが、毛が部分的に抜けて、肌にトラブルを抱えているようでしたら、その子犬の購入は見合わせるようにしてください。

ヨークシャー・テリアを飼うときの注意点

それでは実際にヨークシャー・テリアを飼うときに注意すべき点について紹介します。

散歩は短めでOK

ヨークシャー・テリアは基本的に散歩をしなくても、家の中でしっかり遊べているなら運動不足になることはありません。そのため、毎日の朝晩の散歩を必ずしなくてはいけないということはありません。

とはいえ遊びは大好きですので、週に2,3日は外に連れ出して遊んであげましょう。散歩というよりは太陽を浴びるくらいの感覚で連れ出してください。

ブラッシングが毎日行うこと

散歩は毎日でなくても大丈夫ですが、ブラッシングは毎日してあげましょう。ヨークシャー・テリアの美しさは被毛にあります。被毛はそのままほったらかしでは、最高の状態を保つことが出来ません。きちんとブラッシングをして艶のある状態を保つようにしましょう。

フローリングは避ける

ヨークシャー・テリアは体が小さいため、脱臼をしやすいという特徴があります。家の中ではしゃぎすぎて、フローリングで滑って脱臼ということが起こります。床がフローリングの場合は、できるだけカーペットやマットを敷いて、床の滑りを亡くすようにしましょう。

室温の管理をしっかりする

ヨークシャー・テリアは暑さにも寒さにも弱い犬です。長毛ですから寒さには強いと思われがちですが、どちらにも弱いので室温は年間を通して一定になるように注意してください。また、夏場に散歩するときは日中を避けて、朝の涼しい時間に行いましょう。

ヨークシャー・テリアがかかりやすい病気

ヨークシャー・テリアのような、小さな犬と暮らすときに気になるのは病気です。ここではヨークシャー・テリアがかかりやすい病気について紹介します。病気は早期発見することで回復も早まりますので、かかりやすい病気は気にしてチェックしておきましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は小型犬の多くが悩まされる病気のひとつです。初期状態で発見できて治療をすれば回復しますが、放置しておくと歩行困難になることもあります。スキップのようにして歩いたり、足を浮かせて歩いていたりしたら病院で診てもらいましょう。

気管虚脱

気管が圧迫されて呼吸困難になる病気です。これも小さな犬がかかりやすい病気で、呼吸音が「ゼーゼー」としたものになったり、乾いた咳をするようになったりしたら、病院に連れていきましょう。先天性のものもありますが、肥満でも発症しますので、体重管理をしっかり行ってください。

水頭症

こちらも同じく小型犬によくみられる病気です。突然攻撃的になったり、ぼーっとして目に力が入らなかったりするようであれば、水頭症を疑ってください。ヨークシャー・テリアは先天的になりやすい病気で、早期発見が必要な病気ですので、疑わしいときは病院に連れていき、定期検診も受けるようにしてください。

まとめ

ヨークシャー・テリアはイギリス生まれの、被毛が美しいワンちゃんです。ねずみ退治のために繁殖した犬ですが、「動く宝石」と呼ばれる美しい被毛から、イギリスの上流階級の間で人気が出たことで小型化が進み、チワワの次に小さい犬に品種改良されています。

その美しさからは想像できないほどの自己主張の強さと、頑固な性格を持ったワンちゃんです。警戒心も強いため番犬に向いている犬ですが、社交的な一面も持っています。飼い主とのいい関係を築くことが重要ですので、甘やかさずにしっかりとしつけを行う必要があります。

ヨークシャー・テリアに限らず、小型犬は脱臼しやすい傾向にあるため、できるだけフローリングの床を避けて、滑りにくい床にしましょう。脱臼が癖になると歩けなくなってしまうこともあります。カーペットやタイルを敷いて、ヨークシャー・テリアの足を守るようにしてください。

その他にもここで紹介したかかりやすい病気は、早期発見で改善する可能性が高い病気ですので、成長期はとくに異変がないかをチェックして、おかしいなと感じたときはすぐに病院でチェックしてもらうようにしましょう。

ヨークシャー・テリアは、被毛の美しさと、好奇心旺盛で動き回る姿が可愛らしいワンちゃんです。しっかり健康管理を行って、いつまでも健康な体を維持してあげましょう。ワンちゃんの健康は飼い主次第です。ストレスのない環境を整えて、1日でも長く一緒にいられるようにしましょう。