猫の健康を守ろう!猫に嫌がられないお手入れ方法

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猫は自分で自分の体のお手入れをすることもありますが、基本的には飼い主がきちんとお手入れしてあげなければ、飼い猫としての最適な状態を維持することができません。またお手入れをすることによって病気やケガを防ぐこともできますので、定期的なお手入れは必須です。

ここでは猫の健康のために、飼い主がしてあげることのできるお手入れ方法について、紹介しますので、お手入れが苦手という飼い主さんはぜひ参考にしてください。

猫が自分でできるお手入れ

猫には動物としての本能があり、飼い主が何もしなくても生きていくためのお手入れはかかさずに行います。まずは猫が自分で行っているお手入れについて、その実態を把握することから始めましょう。

毛づくろい

飼い猫も野良猫も暇さえあれば毛づくろいをしています。毛づくろいはグルーミングとも呼ばれ、なぜ猫が毛づくろいを行うのかはわかっていません。ただし、毛づくろいによる効果はいくつかすでに分かっています。その代表的なものをリストアップしてみましょう。

・体温調整をしている
・ゴミを取り除いている
・匂いを消している
・リラックスしている

猫は暑さが苦手ですが、夏だからといって被毛を取り除くわけにはいきません。犬のように舌を出して、体を冷やそうとするのですが、犬ほどに舌が大きくないため上手に体を冷やすこともできません。そこで猫はグルーミングすることで体を冷やしていると言われています。

グルーミングすることで唾液が被毛や皮膚につき、その唾液が蒸発する気化熱を利用して猫は体温調整をしていると言われています。

被毛に付いたゴミやフケなどを取り除いて、衛生状態を良くするのも毛づくろいの役割のひとつです。特にフケは皮膚炎につながることもありますので、健康維持のためにも猫は自分の体をいつもきれいに保とうとしています。

また匂い消しは自然界で暮らしていた頃からの名残で、自分の匂いを残さないことで、天敵に見つけられないようにします。ドキドキしたときなどに気持ちを落ち着かせるために毛づくろいをする猫もいます。このように毛づくろいは猫にとって様々な効果があるお手入れの一つなのです。

爪とぎ

猫を飼っている人のほとんどが爪とぎに悩まされているのではないでしょうか。家のあちこちをボロボロにする爪とぎは、猫にとってはなくてはならないお手入れのひとつです。古くなった爪の外側の層を取り除いたり、マーキングのために爪とぎを行ったりします。

また木に登るときや、他の猫と争うときの武器としていつでもいい状態をキープするためにも爪とぎを行います。飼い主にかまってもらえないときなどは、お手入れというよりストレス解消のために爪とぎをする猫もいます。

水が嫌いな猫をシャンプーさせる方法

猫は水が嫌いでなかなかシャンプーを受け入れてくれません。そもそも猫にシャンプーが必要なのかというと、シャンプーをしなくても猫としてはまったく困らないというのが実情です。それでもノミを落としたいというようなときにはシャンプーは必須です。

ここでは水嫌いな猫をシャンプーするための方法を紹介しますので、どうしてもシャンプーが必要なときの参考にしてください。

シャワーの用意をする

まずは猫を浴室に連れて行く前にシャワーを出しておきましょう。猫を入れてからシャワーを出すと猫が驚いてしまいます。ただでさえ水が嫌いなのにさらにいきなり水が出てきたら、恐怖以外の何ものでもありません。水温は38℃くらいに調整して先に出すようにしてください。

まずは濡らすだけ

猫は耳や顔を濡らされるのを嫌いますので、まずは体の後ろ側から濡らしてあげましょう。ノミがいる場合は頭に逃げてしまう可能性がありますので、最初に首周りを濡らしておくとよいでしょう。濡らすときはシャワーではなく手で掬って濡らしてあげれば猫は驚かずに我慢してくれます。顔や耳が濡れるのを嫌がったら無理に濡らす必要はありません。

足と胴体を交互に洗う

シャンプーは人間用ではなく猫用を利用しましょう。足と尻尾を触られるのが嫌いな猫が多いため、足や尻尾だけを集中的に洗うのではなく、胴体と交互に洗ってあげることで、猫のストレスが溜まりにくくなります。

シャンプーはきちんと洗い流す

シャンプーが被毛に残っていると、猫がそれを舐めてしまう可能性があります。自分でシャンプーをするときよりも、さらに気を使って体にシャンプーが残らないように流してあげましょう。少し嫌がるかもしれませんが、きちんと洗い流してください。

ドライヤーを嫌がったらタオルで乾かす

水と同じくドライヤーを嫌がる猫も少なくありません。もしドライヤーで乾かすのを嫌がったら、必ずタオルで水分を取り除いてあげましょう。吸水性の高いタオルを使うと短時間で乾かすことができます。

冬場はシャンプー後の部屋が冷えないようにすることも大切です。子猫や老猫は冷えてしまうと体力を奪われてしまいます。暖かい部屋で体を冷やさないように注意しましょう。

猫が嫌がらない爪切り方法

放し飼いをしている猫は外を自由に歩き回るため、爪は自然と適切な長さに調整されます。ところが室内飼いの猫の場合は、爪が短くなる行動がないため、家の柱などをつかって爪とぎを行います。その結果、家の柱がボロボロになった家もあるかと思います。

そうならないためにも、飼い主が定期的に猫の爪を切ってあげる必要があります。ところが猫は爪を切られるのがあまり好きではありません。爪切りを失敗されて痛い思いをしたことのある猫はなおさら爪切りを嫌います。

猫の爪には神経が通っているため、深く切ってしまうと神経を傷つけられ、場合によっては血を流すようなことがあります。そんな痛い思いをした猫が爪切りを嫌がるのは当然ですよね。ですので、猫が嫌がらない爪切りの基本は「切りすぎない」ことです。

爪の先端の透明になっている場所だけを、ギロチンタイプの爪切りで、素早くカットしてあげましょう。何度もカットするのではなく、ひとつの爪でワンカットです。すべての爪を一度にカットする必要はなく、1日に1本でもかまいません。

爪を指から出すために無理に猫の手をギュッと押す飼い主さんもいますが、猫は手を強く押されるのが好きではありませんので、軽く押すようにしてください。コツを掴めば、軽く押しただけでも爪が出てきます。爪切りはいかにして猫のストレスを減らすかを意識して行いましょう。

歯磨きで歯周病予防をしよう

猫は人間と違って虫歯になることはありません。このため猫に歯磨きは必要ないと考えている飼い主さんもいるようですが、歯磨きをする理由は何も虫歯予防だけではありません。猫も人間と同じように歯周病になりますので、その予防のためにも歯磨きは必要です。

まずは歯を触られるのに慣れさせる

いきなり歯ブラシを口の中に入れようとすると、猫がびっくりしてしまいますので、まずは飼い主さんが自分の指で、猫の歯を触ることから始めましょう。まずは口周りを触ることから始め、次に手前の歯、そして奥の歯と徐々に全体を触らせてもらえるようにしてください。

そこまでできたら、ガーゼで歯を磨いてみましょう。強引に磨くのではなく優しくこする感覚で歯をきれいにしてあげましょう。

歯ブラシを使うときは手早く行う

口の中に異物が入ってくることに慣れても、長い時間歯磨きをしていると猫にはストレスになります。かと言って、力を込めてガシガシ磨くのも避けたいところ。できるだけ力を入れずに歯と歯茎のあいだに溜まっている歯垢を取り除いてあげましょう。

歯磨きは歯を磨くのではなく、歯垢を取り除くために行います。一生懸命歯を磨いてもそれほど意味はありません。歯磨きがきちんとできているか不安な場合は、獣医さんにチェックしてもらうようにしましょう。

結膜炎にさせないための目やに取り

猫は目やにが出やすい動物で、健康な状態の猫でも目やには出ます。ところが猫の体に異変が起きたときにも目やにが出ます。白くて粘り気のある目やにが出ているときは、結膜炎や感染症の疑いがあります。

このように目やにによっては病気のサインだったりしますので、できることなら普段から目やに取りを定期的に行って、目やにのサインを見逃さないようにしたいところです。でも目やにの取り方がわからないという飼い主さんもいると思いますので、ここでは猫の目ヤニのとり方を説明します。

猫の目ヤニを取る方法はそれほど難しくありません。ぬるま湯で濡らしたガーゼや猫用のウェットティッシュでさっと拭き取ってあげましょう。ポイントはグルーミングなどをして気持ちよくなっているタイミングに行うことです。

「目やにを取ってやるぞ」と気合が入りすぎていると猫が怖がってしまいます。できるだけリラックスした状態で取るようにしましょう。また人間用のウェットティッシュはアルコールが入っていますので、絶対に使わないようにしてください。

耳掃除で外耳炎対策

基本的に猫の耳はきれいなのですが、猫によっては耳垢がたまりやすかったり、ノミやダニが潜んでいたりするということもあります。スコティッシュフォールドやアメリカンカールのように耳に細菌が溜まりやすい猫もいますので、この場合は定期的なチェックが必要です。

耳掃除の基本は耳の入口付近の見えている範囲だけでかまいません。綿棒などを使うと猫が突然動いてしまったときに、耳の中を傷つけてしまう可能性もあります。指に巻き付けたティッシュペーパーに市販品の耳掃除用のクリーナーをつけて拭き取るようにしてください。耳の奥が気になる場合は獣医さんに診てもらうようにしてください。

ブラッシングで健康的な被毛を維持しよう

ブラッシングも猫の健康を守るために重要なお手入れのひとつです。すでに紹介しましたように、猫は自分で毛づくろいを行います。そのためブラッシングをする必要なんてないと思うかもしれませんが、自分で毛づくろいを行ったときは毛をそのまま飲み込んでしまうことがあります。

飲みこんだ毛が消化器官に詰まってしまう毛球症になる猫もいますので、できるだけ飼い主がブラッシングを行ってあげて、抜け毛対策をしてあげるようにしたいところです。また、ノミやダニを取り除くのにもブラッシングはとても有効です。

ブラッシングのポイントは、無理にブラシを通そうとしないことです。ゆっくりとブラシを動かして引っかかりがある場合は手でほぐしてあげるようにしましょう。1回のブラッシングは3分くらいが限度ですので、あまり長い時間ブラッシングしないことも大切です。

毛の流れに逆らわずに優しくブラッシングをしてあげれば、猫にとってもストレスが少なくなるため、ブラッシングされるのを嫌がらないようになります。ブラッシングをしながらも、体に異変がないかチェックすることも忘れないようにしましょう。

逃げられないお尻のお手入れ方法

猫は自分の肛門は自分できれいにするのですが、歳をとってくるとめんどくさがったりする猫もいますし、長毛種の場合は自分できれいに拭き取れなかったりする猫もいます。そういう猫は飼い主がきちんとお手入れしてあげる必要があります。

お手入れはそれほど難しくなく、湿ったガーゼやコットンを使って、肛門の内側から外側に向かあって拭き取ってあげるだけでOKです。あまり時間をかけないということがポイントです。尻尾を持ち上げて、さっと拭き取ると、猫も不快感なくお手入れを終えることができます。

長毛種の場合は、肛門周りの毛をカットしてしまいましょう。自分でできそうにもない場合は、トリマーさんに依頼して、お尻の毛が汚れないようにカットしてもらいましょう。

基本的に猫はお尻のお手入れをされるのがとても苦手で、猫によっては暴れてしまうこともあります。できるだけ猫がリラックスした状態のときに、時間をかけずに手早くお手入れしてあげましょう。

まとめ

猫はきれい好きですので、お手入れなんてしなくても大丈夫と思っている飼い主さんも多いかもしれませんが、お手入れをすることでより健康的に毎日を過ごすことができます。猫が自分で行うお手入れと、飼い主さんが行うお手入れを合わることでより良い状態を保つことが可能です。

室内飼いにすることで、本来自然に短くなっている爪を飼い主がカットしてあげれば、猫が室内の柱を傷つけることも減りますし、何よりも思わぬケガを防ぐこともできます。ブラッシングをしてあげることで、グルーミングによる毛玉症を防ぐことも出来ます。

このように定期的に猫のお手入れをしてあげることで、猫の病気を防げるのであれば、飼い主として猫のお手入れは必須だということが分かってもらえたかと思います。

もちろんお手入れをすることで、猫とのコミュニケーションを取ることになるため、お互いの信頼関係がさらに高まっていくことにも繋がります。ただしやり方を間違えると、猫はどんどんとストレスをため、不信感が高まっていきますので気をつけましょう。

猫にストレスをかけないようにしつつ、手早くお手入れを行うこと。これがすべてのお手入れに共通するポイントですので、しっかりと頭に入れておいてください。