遊びながら覚えよう!賢く育つ犬のおもちゃの選び方

犬は遊ぶのが大好きな動物です。一人遊びや飼い主との遊びの時間は犬にとって重要な時間で、犬と一緒に暮らすのであれば、犬が積極的に遊ぶことができる環境を整えてあげる必要があります。その中でも、どんなおもちゃを与えてあげればいいかというのは、飼い主にとっても悩みどころかと思います。

ここでは犬を賢く育てるための、しつけもできるおもちゃの選び方や注意点を紹介します。

犬の知育玩具は意味があるのか

人間の子どもに知育をするというのは一般的になってきましたが、犬に知育するというと「そんなこと必要?」と思うかもしれません。何よりも知育をした成果が出たのかどうかがわかりにくいのが知育の難しいところです。

もっともこの成果が出たかどうかわからないというのは人間でも同じことで、知育をしたときとしないときの比較ができませんので、正直なところ犬の知育に関しては、懐疑的な人がいるのも事実です。

でもやっぱり人間も犬も、脳を活性化させることで損をするということはありません。目の前に起こっていることに対して、考えて行動することを繰り返すことで、賢い犬になっていく可能性がります。どうせ遊ぶのであれば、少しでも脳に刺激のあるほうが、考えて行動する犬に育ってくれる可能性が高まります。

飼い主の自己満足かもしれませんが、知育玩具で愛犬がいろいろなことを覚えていく姿を見ていると、自分の子どもを見ているかのような喜びが湧いてきます。知育玩具で遊ばせることは犬のためでもあり、飼い主のためでもあります。

あまり難しく考えすぎずに、ちょっと試してみよう。犬が喜んでくれるといいなというくらいの気持ちで知育玩具を与えてみましょう。愛犬の思わぬ行動を楽しむことができるはずです。その上で少し賢く育ってくれればいい。犬の知育玩具はそんな位置づけだと考えてください。

おもちゃはシチュエーションで使い分ける

犬のおもちゃは大きく分けて3種類あります。多くの飼い主がこの3種類を混同しているため、知育玩具って意味があるのかな?と疑問を持ってしまいます。ここではそれぞれのおもちゃをきちんと使い分け方法と、区別の方法を紹介します。

元気に遊び回るためのおもちゃ
食べ物を模したおもちゃ
知育玩具

上記がおもちゃの大きな分類です。音の出るボールやフリスビーのような、犬が興奮状態になって遊びまわるおもちゃが一般的な犬のおもちゃです。最近では自動でキャッチボールできるような飼い主の手間入らずのおもちゃもあるようです。

食べ物を模したおもちゃは、牛革などで作った骨を模したおもちゃなどで、噛むことを目的にしたおもちゃです。単純に噛むだけのものから、デンタルケアまで行うことができるものもあり、犬の噛みたいという欲求を満たすためのおもちゃです。

知育玩具は転がすとおやつが出てくるようなものが多く、餌の匂いはするけど簡単には取り出すことができないようになっています。いろいろと試行錯誤することに意味があり、犬が自分で考えることで脳に刺激を与えるおもちゃです。

どれが優れているということではなく、飼い主はこれらを使い分けすることが大切です。犬の運動不足を解消するには元気に遊び回るおもちゃが適していますし、遊びながら学ぶ時間と決めているときには知育玩具が向いています。家でお留守番するときは暇つぶしには食べ物を模したおもちゃが適しています。

それぞれに適材適所で使い分けることで、目的を明確にすることができます。そうすることで「この知育玩具に意味あるのかな?」と迷うこともなくなっていきます。飼い主の迷いは犬にも伝わりますので、効果があるということを信じて知育玩具を与えるようにしましょう。

知育玩具を選ぶときのポイント

犬の知育玩具はかなり種類が多く、どれを選んでいいのかわかりにくいという人も多いかと思います。ここでは犬のおもちゃの選び方について紹介します。

おもちゃを選ぶときは安全で安心なものを選ぶこと

しつけを兼ねたおもちゃや知育を兼ねたおもちゃ選びといっても、まず考えなくてはいけないことは、犬にとって安全で安心なおもちゃを選ぶということです。

犬は手でおもちゃを持ったりせずに、口にくわえておもちゃを運びます。犬が噛んだくらいで壊れてしまうようでは、おもちゃはすぐにダメになってしまいますし、硬すぎる場合は犬の歯の欠けなどの不安があります。

また、剥がれやすい塗装がされているようなものや、有害物質を含んでいるようなものは、どれだけ犬が喜んでも、おもちゃとして不適ですので、おもちゃ選びからは除外するようにしてください。

留守番中のおもちゃは壊れにくいものを選ぶ

買い物や仕事に出かけるときは犬に留守番をお願いすることになります。このとき、おとなしく待っているようにしつける必要がありますが、そのためには簡単には壊れないおもちゃを選ぶ必要があります。

布製のおもちゃの場合は、一人遊びをしている最中に壊れてしまう可能性があり、壊れてしまうと犬は別のものに興味を示して、飼い主が触れてほしくないもので遊び始めることもあります。

そうならないためにも、留守番などで一人遊びをさせるようなときは、知育玩具ではなく犬が噛み続けることを前提に作られたおもちゃを選ぶようにしましょう。

知育玩具の難易度は低いものから始める

知育玩具はとてもシンプルで簡単なものから、とても手の込んだ難易度の高いものまで揃っています。自分の愛犬が賢いと信じたい気持ちもわかりますが、いきなり難易度の高い知育玩具を与えてしまうと、どうにもならなくなって諦めてしまう可能性があります。

せっかく賢く育てようとしているのに、どうにもならなくなって諦めクセがついてしまうこともありますので、まずは「こんなことは簡単にできる」と思えるような簡単な知育玩具から始めましょう。簡単にクリアできるようになってから、ゆっくりと難易度を高めていきましょう。

知育玩具で遊ばせるときのポイント

知育玩具で遊ばせるときにはいくつかの注意点があります。普通のおもちゃとは違いますので、注意点をしっかり把握した上で遊ばせるようにしましょう。

必ず飼い主が見ているときに使う

ときどき知育玩具を留守番中の遊びに使わせる飼い主さんがいますが、これはできるだけ避けてください。学びの成果は褒められることによって効果がアップします。中に餌を入れて取り出すようなおもちゃの場合は、餌を取れたという喜びと、「よくできたね」という褒め言葉によって、犬は喜びを感じることができます。

見ていないときに遊ばせると、ただ餌を取り出して終わりということになります。それでも多少は考えて取り出すことの楽しさは感じてもらえるかもしれませんが、やはり褒めてあげるほうが、学習意欲が高まります。時には飼い主が遊び方を示してあげる必要もありますので、できるだけ犬と一緒に遊ぶときに使うようにしましょう。

壊されないように注意する

犬によってはなかなか思い通りにならなず、中の餌を取り出せないことで強引におもちゃを壊そうとすることもあります。犬がきちんと頭を使ってくれることが目的ですので、力任せで中の餌を取り出そうとさせないようにしましょう。

力任せでなんとかしようとする犬には、「こうすれば取れるよ」ということを何度も飼い主が見せてあげることも大切です。壊れてしまうと犬がケガをしてしまう可能性もありますので、知育玩具で遊ぶときは目を離さないようにしてください。

餌を取り出すおもちゃは匂いの強いものにする

犬の知育玩具の多くが正解すれば餌を食べられるというものですが、餌の匂いがあまりしないものですと、犬はあまり興味を示してくれないことがあります。できるだけ匂いがしっかりしていて、犬がどうしても食べたくなるような餌を用意しましょう。

いつも食べているドッグフードと違う、特別なものを用意しておくと犬のやる気がさらに高まります。このように飼い主も工夫をして、犬のやる気を引き出すようにしましょう。

賢い犬に育てるためのおすすめおもちゃ

それではここで賢い犬に育つためのおすすめおもちゃを紹介します。知育玩具だけでなく、知育玩具以外でもしつけに役立つものがありますので、そちらも含めて紹介します。

コング

中に餌を入れて取り出させるためのおもちゃの定番です。詰め込む餌の種類によって、取り出しやすさを調整することができるのがコングの特徴です。コングが初めて発売されたのは1976年ですので、すでに40年以上のロングセラー商品となっています。

コングを噛ませることで、デンタル効果や犬の噛みたい気持ちを満たすことができる商品です。餌を取り出せるまで長時間遊び続けるので、運動不足にも最適なおもちゃのひとつです。

噛むと音のでるボールやぬいぐるみ

餌を与えるだけは知育玩具ではありません。犬が興味をしめすように作られていれば、犬は自分で工夫して遊ぶようになります。そんな知育玩具のなかでも定番なのは噛むと音が出るボールやぬいぐるみです。

最初はびっくりするかもしれませんが、慣れるとどうすれば音がなるのかを考えながら遊ぶようになります。ただし、若い犬の場合は興奮しすぎてしまう可能性もありますので、きちんと遊べるようにちゃんと見てあげるようにしましょう。

フリースビー

犬のおもちゃの中でもフリスビーは、体を動かすためのおもちゃでありながらも、主従関係を覚えさせるために使えるおもちゃになります。

投げたものをただ持って返ってくるだけで、ただ遊んでいるだけのように見えますが、これはれっきとしたしつけのひとつになります。飼い主が「取ってきて」と犬に指示を出し、犬はその指示に従ってフリスビーを取ってくることになります。

これを繰り返すことで、犬は命令を受けて動くということを覚えていくのです。

フリスビー以外にもボールもしつけに使えるおもちゃの一つですので、フリスビーかボールのいずれかはおもちゃとして用意しておきましょう。

犬におもちゃを与えるときの注意点

知育玩具に限らず、犬におもちゃをあげるときに注意しておくべきことがあります。

おもちゃは必ず片付ける

人間でもなかなかできていないことが多いのですが、遊び終えたおもちゃを出しっぱなしにしないようにしてください。おもちゃは飼い主が与えてくれるものという意識をつけるためにも、出しっぱなしは厳禁です。

いつでも好きなときに玩具で遊べるとなると、犬は飼い主との関わりを持たずに楽しむことができてしまいます。犬との生活においては主従関係をはっきりさせる必要があります。おもちゃの管理はきちんと飼い主が行って、自由に遊ばせない環境を作るようにしてください。

おもちゃで遊ぶときは引き際が大切

犬をおもちゃで遊ばせるときは引き際が大切です。人間のしつけでもそうですが、公園などで子どもを遊ばせるときに、「帰りたくない」と駄々をこねる子どもに対して、納得させるまで遊ばせ続ける親もいますが、犬にこれをさせるとおもちゃに対しての興味が薄れていきます。

まだ遊びたいなと思っているくらいでおもちゃを取り上げることで、犬はいつまでもそのおもちゃに対して興味を示してくれます。犬がかわいそうだと思う人もいるかもしれませんが、おもちゃはどんどん買い与えればいいというものではありません。

ひとつのおもちゃで長く遊ぶということも大切ですので、そのためには飽きるまで遊ばせるのではなく、いいところで引き上げるようにしてください。

まとめ

犬の知育玩具には賛否あると思いますが、大切なのは飼い主の「賢い犬に育って欲しい」と思う気持ちです。効果があるのか、それとも意味がないのかということも大切ですが、与えておけば勝手に賢くなるものではありませんので注意してください。

また犬のおもちゃには適材適所があり、いつでも知育玩具を与えておけばいいというものではありません。体を動かして遊ばせたいときにはボールやフリスビーのようなものを使い、留守番をするときには食べ物を模した噛むおもちゃ、そして落ち着いて学ばせたいときに知育玩具を使うようにしましょう。

知育玩具に限らず、犬におもちゃを与えるときは安全性を最優先して選んでください。布製のおもちゃや、プラスチック製のおもちゃは力が加わると壊れてしまう可能性があります。壊れにくいおもちゃを選ぶことと、壊れても危険性が低いおもちゃを選びましょう。

知育玩具で遊ぶときはきちんと飼い主さんが見てあげるようにしてください。うまくできたときに褒めてあげることで犬の学習意欲が向上します。うまくできればおやつももらえて、しかも褒めてもらえるとなると、犬はやる気が高まりますので出来る限り一緒に遊ぶようにしましょう。

おもちゃは飼い主が与えてくれるものという意識付けも大切です。いつでも自由に遊べるのではなく、遊び終えたら出しっぱなしにせずにきちんとしまうようにしてください。飽きるまで遊ばせるのではなく、飽きる前におもちゃを取り上げることで、ひとつのおもちゃを長く使うこともできます。犬と飼い主の主従関係を保つためにも、しっかりと習慣づけるようにしてください。


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