猫の妊娠から出産までをしっかりサポートしよう!

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猫を飼っている人の中には避妊手術をせずに、猫に子どもをうませてあげる人もいますよね。特に純血種の猫の場合は、子猫の貰い手も多いため、お見合い結婚をさせることもしばしば。とはいえ初めての妊娠や出産はわからないことだらけ。

ここではそんな初めての妊娠や出産をサポートする飼い主さんのために、妊娠や出産の注意点などを紹介します。

猫の発情期はいつ?

猫は人間と違い発情期があります。猫の発情期は2~4月と6~8月で、エサに困りにくい暖かい時期に出産をするために、春から夏に発情期がやってきます。気温の低い東北などでは発情期の始まりが遅く、暖かい南側では早めに始まるという傾向があります。

飼い猫の場合、メス猫は生まれて5ヶ月位から発情期が始まることもあります。まだ大丈夫だと思っていても、すでに子どもを身ごもることができる状態になっていますので、猫と一緒に暮らし始めた最初の春から気をつけるようにしてください。

また室内飼いで育てられている猫は、1年中気温の変化が少なく、夜も明るいという生活をしているため、野良猫と同じ発情期にならずに、1年中発情していることもありますので、発情期以外にも妊娠しますので多頭飼いの場合は気を付けましょう。

発情期は発情前期・発情期・発情後期と分けられます。発情前期は1~5日続き、飼い主に甘えてきたり、おしっこの回数が増えたりします。食欲も少し控えめになりますので、いつもと違うなと感じたら発情前期に入ったのだと察してあげましょう。

発情期に入り交尾を行えば4日程度で発情期は終わりますが、交尾を行わなければ2週間くらい続くこともあります。鳴き声が変わったり、周りのものに匂いをつけて回りまわったりします。オス猫を受け入れるのはこの時期です。

避妊手術をしていてもこのような行動をする猫もいますが、それほど気にする必要はありません。

発情期に排卵された卵子の受精能力がなくなると、発情期が終わります。そして発情後期に入り、60~100日はオス猫を受け入れようとはしなくなります。この期間に体を正常な状態に戻すことになります。

猫の妊娠を調べる方法

猫は人間のように言葉を話せませんので「妊娠したかもしれない」なんてことは言ってくれません。それでも猫自身も本能的に子どもを身ごもったことを理解していますので、行動や体つきの変化から妊娠を見抜くことができます。

まず猫は交尾をすると90%近い確率で妊娠しますので、交尾を確認した場合は妊娠している前提で接してあげるようにしましょう。体に変化が出てくるのは妊娠20日くらいしてからです。

妊娠20日くらいしてから、食欲が落ちて、乳首が赤く膨らんでいたら妊娠しているサインです。ただし、発情期も同じような兆候が見られますので、まだ妊娠が確定したわけではありません。

妊娠30日経過すると、お腹も大きくなりますのでこの時点で動物病院に連れていきましょう。エコー検査や触診でお腹の中の子どもの状態を確認してもらい、安全に出産をするためのアドバイスなどを受けてください。

これは妊娠かなと感じたら、30日になる前でももちろん病院で診てもらうことは可能です。できるだけ早くに調べてもらうほうがよいので、妊娠の兆候に気づいたらすぐに動物病院で調べてもらいましょう。

猫の妊娠期間は約2ヶ月

猫の妊娠期間はおおよそ2ヶ月で、妊娠から60日前後でいつでも出産できる状態になります。妊娠に早めに気づいてあげないと、あっという間に出産期を迎えますので、発情期が終わったら猫の行動に変化がないか気にするようにしましょう。

お見合い結婚の場合は妊娠に予想しやすいのですが、避妊手術をしていない外に遊びに出るメス猫の場合は、いつ交尾をしたかわからないうえ、妊娠の兆候が出るのが交尾から20日後くらいですので、その時点で気づいても、あと40日もすれば出産ということになります。

妊娠してから30日位で食事の量はほぼ倍になります。この時点で気づいてあげられないと、子どもにまで栄養が行き渡らないので注意してください。いつもよりもご飯を勢いよく食べたり、足りないアピールをしてきたりしたら妊娠していないか確認してみましょう。

妊娠直前になると、猫は落ち着きがなくなっていきます。巣作りのために狭い場所に何度も出入りするようになりますが、猫の自由にさせてあげてください。少し攻撃的になる猫もいますので、あまり刺激をしないように注意しましょう。

妊娠をしている猫のケア方法

妊娠している猫に対して飼い主はどんなことをしてあげるべきなのでしょう。いつもと同じようにと言われても、飼い主も落ち着きませんよね。ですので飼い主としても妊娠中の猫にできることはしてあげて、出産のサポートを行いましょう。

母猫用のキャットフードを食べさせる

妊娠中は子猫たちのぶんも栄養が必要になります。妊娠初期は食欲が落ちますが、安定してくると、普段の1.5倍くらいの栄養が必要ですので、通常のキャットフードではなく、栄養価の高い母猫用のキャットフードを与えましょう。

いつも食べているキャットフードのほうが食いつきがいい場合は、いつもよりも多めの量を与えて、栄養が不足しないように注意してください。

妊娠後期は餌の回数を増やす

妊娠後期になると、お腹の子どもが胃を圧迫するため、一度にたくさんのキャットフードを食べられなくなることがあります。それでも栄養は必要ですので、食べる量が少なくなったと感じたら、1日何度かに分けてキャットフードを与えるようにしましょう。

適度な運動は必要ですが高い場所には要注意

妊娠しているときもある程度の運動は必要ですが、キャットタワーのような高いところに上がれる遊び場は撤去しておきましょう。お腹に子どもがいますので猫は自分で行けると思ってもバランスを崩して落ちてしまうことがあります。家の中では、高いところに移動できないように環境を整えてください。

抱っこをするときは圧迫しないこと

妊娠している猫を抱っこすることはできるだけ避けたいところですが、どうしても抱っこしなくてはいけないときは、やさしくそっと包み込むように抱きかかえてあげてください。お腹が圧迫させないように細心の注意を払いましょう。

子どもがいる家庭では、ついつい乱暴に抱っこしてしまうことがあります。妊娠中は猫にかまわないように、しっかり話をしておいてください。

子猫の引き取り手を探しておきましょう

生まれてきた子猫をすべて自分で育てるという場合は必要ありませんが、猫は一度の出産で5~8匹の猫を産みます。8匹以上の出産になることもありますので、すべて自分で育てるのは大変です。もちろん、育てる覚悟があるならそれでかまいません。

さすがに全て育てるのは難しいかもと思う人は、生まれる前から子猫の引き取り手を探しておきましょう。純血種であればすぐに見つかるのですが、雑種の場合は貰い手がかなり少なくなります。猫に出産させるということは、子猫をどうするのかという問題も前もって決めておく必要があるのです。

最近はインターネット上に里親募集のサイトなどがあり、貰い手を探すこともできるのですが、まだ生まれていない状態ですと、貰い手を募ることも難しいため、まずは身の回りの人に相談してみましょう。

決して押し付けるような形にならないように注意してください。猫を飼ってみたかったけど、躊躇している。そんな人の背中をそっと押してあげるような感じで、貰い手を探してください。強引になってはいけませんが、簡単に諦めてもいけません。粘り強く飼い主を探してください。

里親に渡すのは離乳食を食べ始めた以降になります。それまでは責任を持って飼い主がきちんと面倒を見る必要があります。1ヶ月くらいは猶予がありますので、出産前までに飼い主が見つからなかった場合は、里親サイトなどを活用して貰い手を探しましょう。

すでに猫を飼っている人でも、そのつながりで猫を飼いたがっている人を知っているということもありますので、相談してみるといいかもしれません。

出産中に飼い主としてすべきこと

実際に出産を始めると、人間がしてあげられることはほとんどありません。近くにいてほしそうなら近くにいてあげて、静かにしてほしそうなら少し遠くから見守るようにしましょう。

出産のために準備するもの

出産中はすることはありませんが、出産前に準備すべきことはあります。

・産箱
・タオルや清潔な布
・消毒したハサミ
・木綿糸

猫が落ち着いて出産できる場所は飼い主が用意してあげましょう。そうしないとソファの裏側のような見えにくい場所で出産してしまう可能性があります。そうなると飼い主が手助けしてあげることがまったくできなくなります。

暗くて落ち着ける場所に大きめのダンボールを横にして置いてあげましょう。中には毛布やタオルなどを敷き詰めて、環境を整えてあげましょう。猫があまり気に入らないようであれば場所を変えてあげましょう。

出産時の対応

猫の出産で人間の出産のようにお腹や背中をさするのは厳禁です。

母猫が子猫のへその緒を切らなかったときは、飼い主のサポートが必要になりますので。事前に獣医さんにやり方を教えてもらっておきましょう。

子猫の胎盤を食べてしまう母猫もいますが、これは栄養補給のための行動ですので、止める必要はありません。胎盤の数と子猫の数が合わない場合、胎盤が母猫の子宮に残っていることがありますので、この場合は病院で診てもらうようにしましょう。

飼い主はいざという時のためだけにいると考えてください。あくまでも母猫の助手のようなものですので、あまり出しゃばらずに基本はすべて母猫に任せてしまいましょう。

もし自分だけで不安な場合は、いつでも獣医さんに電話できる状態にしておきましょう。何かトラブルが発生したときにはすぐに電話して、アドバイスをしてもらいましょう。また、どんなことがあっても飼い主は冷静でいるようにしてください。飼い主まで興奮状態になると、獣医さんも的確なアドバイスをすることが難しくなります。

できれば2人以上で出産に立ち会うと、何かあったときの対応が早く出来ますので、家族みんなで見守るか、友人などに一緒にいてもらうようにしましょう。

不用意な妊娠を防ぐために避妊手術も考えよう

なんとかなると高をくくって、飼い猫に避妊手術をさせない飼い主がいますが、生まれてくる子猫をすべて自分で育てる覚悟がないのであれば、必ず飼い猫には避妊手術を受けさせてください。飼えなくなったことで捨てられる猫がたくさんいます。

日本で1年間に殺処分される猫の数は約6万匹以上だそうです。信じられないかもしれませんが、これだけの猫が殺されているのです。もちろんすべてが飼い猫の子どもというわけではありませんが、捨てた子猫が野良猫になって子どもを産むと考えれば同じことです。

残念ながらこれが現実です。なんとかなるという判断の先に起こっていることをまず理解してください。子猫は本当に可愛いですし、毎年でも出産してもらいたいという思いはわかりますが、そんなにも猫を育て続けられますか?

きっと誰かがもらってくれる。そんな考え方の結果として貰い手が見つからない猫がたくさんいます。避妊手術をしてしまうと、子猫を産むことができなくなってしまうので、飼い主にしてもつらい判断だと思います。

それでも不用意な妊娠は誰も幸せになりませんので、生まれてきた子猫を育てるだけの余裕がない場合は、避妊手術を受けさせるようにしてください。それが猫を飼う人の義務だと考えてください。

まとめ

飼い猫の出産は、猫だけでなく飼い主にとってもとても重大なイベントです。新しい生命がそこに産まれるのですから、万全の準備で出産を迎えるようにしてあげましょう。まずすべきことは、妊娠に気づいてあげることです。

発情期に交尾をすると90%以上の確率で猫は妊娠しますので、発情期が過ぎたあとは気にして見てあげるようにしましょう。特に家の外に自由に出入りできるようにしているメス猫は、交尾をして戻ってくる可能性がとても高くなります。

妊娠の可能性が高いと判断したら、まずは動物病院に連れていき、お医者さんにチェックしてもらいましょう。出産に関するアドバイスももらえますので、健康状態も含めて必ず病院で確認してもらいましょう。

妊娠がわかったら、まずすべきことは部屋の環境づくりです。猫が高いところに行けないように、導線となるものはすべて取り除いてください。同時に生まれてきた子猫の貰い手も確保するようにしましょう。生まれる前から探しておかないと、出産後は慌ただしくて貰い手探しどころではなくなってしまいます。

出産時は母猫にすべて委ねるしかありません。産箱を用意してあげて、出産しやすい環境を整えたら、あとは待つだけです。ただし、何かのときに備えて一緒にいるようにしてあげましょう。初めての出産の場合、母猫もかなり不安になりますので一緒にいてあげることで猫も落ち着いて出産することができます。

何かあったときはすぐに獣医さんに電話で相談できる環境も整えておきましょう。出産で異変を感じたときに頼りになるのは獣医さんです。電話をしなくて済むのが1番ですが、何が起こるかわかりませんので、備えあれば憂いなしです。

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