犬猫にだって起こる貧血

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人間ですと女性が貧血になりやすいのですが、実は犬や猫でも同じように貧血になることがあります。貧血になったことのある人なら分かると思いますが、まったく動けなくなるなど、体がかなり深刻な状態になります。ただ、他の人からはその大変なことが分かりにくいですよね。

このため、ペットの貧血は飼い主さんも見逃しやすく、気がついたときには重症になっているというケースも珍しくありません。ここでは少しでも早く貧血に気づいてあげられるように、その症状について予防方法なども含めてご紹介します。

知っているようで知らない貧血の基本

私たち人間だけでなく、ワンちゃんやニャンちゃんも体内に血液が流れています。この血液は赤血球のヘモグロビンを使って、体内の細胞に酸素を送っていきます。ところが、何らかの理由で血液中の赤血球やヘモグロビンが減少すると、体内の細胞が酸素欠乏状態になってしまいます。

この状態を「貧血」と呼びます。

貧血と聞くと、血が足りないというイメージがあるかもしれませんが、不足しているのは血そのものではなく、赤血球やヘモグロビンです。

一般的な貧血の原因として、下記のようなものが挙げられます。

成犬・成猫は、成長過程で体重が一気に増加し筋肉や血液量も増えます。血を作るためには鉄分が必要で、このような成長時期に食事をおろそかにしたりダイエットを行ったりすると、たちまち体内の鉄が不足してしまいます。

また、野菜ばかりの偏った食事になる場合や、ワンちゃんニャンちゃんの好みの偏った食事ばかりになってしまうことで、血液を作るのに必要な鉄やタンパク質、ビタミン類などの栄養素が不足してしまいます。その結果、貧血になってしまうというわけです。

ただし、このような貧血は食生活を変えるだけで改善されるのですが、実はもっと深刻な状態になったことで貧血になるケースもあります。犬や猫が貧血になる原因というのは、食事バランスが崩れること以外にもあります。どのような原因で貧血になってしまうのか、次章で詳しくご紹介します。

犬や猫が貧血になる原因

ワンちゃんやニャンちゃんが貧血になる最大の原因は、偏った食事にあります。食事さえしっかりしておけば、ほとんどの貧血を防ぐことができますが、実は食事をしっかり与えていても貧血になることがあります。

  • 自己免疫性溶血性貧血
  • 出血による貧血
  • 中毒による貧血
  • 寄生虫による貧血
  • 非再生性貧血
  • 再生不良性貧血

ワンちゃんやニャンちゃんが貧血になる理由は、バランスの悪い食事以外にもこんなにあります。それぞれどのような理由で発生するのか、簡単に見ていきましょう。

自己免疫性溶血性貧血

体を守るはずの白血球などの免疫細胞が、赤血球を攻撃することで起こる貧血です。免疫機構の誤作動によるものですが、その原因を特定するのも治療行為も難しく、人間の場合は指定難病になっています。

貧血が重度の場合には輸血が必要になり、治療を続けても治らない場合には手術による治療を行うこともあります。

出血による貧血

出血による貧血は分かりやすいですよね。単純に血液が不足して起こります。とはいえ、なぜ出血しているのかという理由によっては大事になります。ケガによる出血なら血を止めるだけでいいのですが、胃潰瘍などの内臓のトラブルなども考えられます。

ダニなどが血を吸うことによって、貧血になることもあります。猫の場合は室内飼いに徹して、犬の場合は散歩後にブラッシングをするなど、ダニ対策をしっかり行ってください。

中毒による貧血

これはワンちゃんやニャンちゃんの飼い主さんならよく知っているかと思います。代表的なものとしては玉ねぎ中毒があります。玉ねぎは犬にも猫にも与えていけないとされていますが、その理由が貧血を起こしてしまうということにあります。

犬や猫は玉ねぎを食べると、血液中のヘモグロビンを酸化させてしまいます。これを防ぐには玉ねぎや長ネギ、にんにくなどの、中毒を引き起こす食材を絶対に与えないないことです。

寄生虫による貧血

ダニに吸血されることで貧血になるとご紹介しましたが、ダニは他にも貧血を引き起こす可能性があります。ダニの吸血によって、ダニに寄生しているバベシアに感染することがあります。バベシアは赤血球に寄生するため、感染してしまうと赤血球が壊されて貧血を引き起こします。

関西よりも西側地域で見られる症状でしたが、最近では東日本でも症例が増えています。

非再生性貧血

リンパ腫や白血病などが原因で、赤血球が作られなくなることによって生じる貧血です。他にも腎不全や内臓疾患により、骨髄が機能不全となって赤血球が作られなくなることで起こります。基本的にはそれらの原因に対しての治療が必要です。

再生不良性貧血

骨髄にある細胞が何らかの理由によって傷つけられることで起こる病気が再生不良性貧血です。こちらも人間の場合は指定難病になっています。この病気にかかると白血球、赤血球、血小板のすべてが減少します。赤血球が不足すると酸素を送れなくなりますので、貧血になってしまいます。

こんな症状が出たら貧血の可能性あり

貧血は発見がとても難しい病気のひとつです。特に猫の場合は普段からダラダラしていることが多く、貧血で動けなくなっているのと、やる気がなくて動いていないのを見分けるのは困難です。でも、まったく症状が出ないわけではありません。次のような症状が見られたら、貧血を疑ってください。

  • 散歩を嫌がる
  • ぐったりして疲れているように見える
  • 食事を食べない
  • 呼吸が苦しそうになる
  • 口の中が青白くなっている

見られる症状も人間の貧血に似ています。細胞に酸素が送られていない状態、もしくは酸素供給がまったく間に合っていない状態ですので、動きたくても動けなくなります。分かりやすいのは散歩を嫌がったときなどです。

ただし、貧血はいきなり起こるわけではありません。ゆっくりと時間をかけて進行しますので、散歩の時間が短くなったり、散歩中に「もう歩けない」となってその場に座り込んだりする過程を経て、散歩そのものを嫌がるようになります。

酸素が足りていませんので、一生懸命に酸素を取り入れようとして苦しそうな呼吸をすることもあります。食事をすると体内で酸素が必要になるため、本能的に食事をしなくなるなどの症状も見られます。

また、見た目で分かりやすいのが口内です。口の中の色が薄いピンク色や青白い色になっていたら、貧血の可能性がかなり高いと考えてください。

貧血かもと思ったときにすべきこと

なかなか症状に気づきにくい貧血ですが、上記のように何らかの症状は必ず出ています。このため「ちょっとおかしいかも」と思ったくらいでも、早め早めに対処しておく必要があります。まずすべきことは、動物病院で診察してもらうことです。

動物病院では、まず貧血であるかどうかのチェックを行います。貧血と診断されると、血液検査やレントゲン検査、超音波検査などで貧血の原因を探ります。貧血は原因を発見して、その原因を排除するという治療方法が取られます。

そもそも貧血というのが、なんらかのトラブルが発生したときに出る症状のひとつです。貧血を治すというのは、そのトラブルを解消するということです。薬などで一時的に貧血を解消できても、いずれまた貧血になりますので、根本の部分を治療しなくてはいけません。

「貧血みたいだから食事を改善させよう」と安易に食事療法を取り入れると、その原因の病気がそのまま進行してしまうこともあります。食事の改善はとても重要なことですが、自分で勝手に判断せずに、必ず動物病院で原因究明をしてもらい、その原因に合わせた治療を行いましょう。

食事で貧血予防をしよう

貧血は突然起こるものではなく、徐々に症状が進行してきて起こります。よって大切な事は日々の食事管理の徹底です。貧血気味であるワンちゃんやニャンちゃん・・・というよりも、成犬・成猫が丈夫なカラダをつくるために、摂ってほしいお勧めの食事をここで紹介いたします。

貧血改善に必要な栄養成分

貧血に最適な栄養成分は「鉄・ビタミンB12・葉酸」の3つです。ヘモグロビンを作るために必要な栄養成分が鉄で、赤血球の合成に必要な栄養成分がビタミンB12と葉酸です。これらの栄養成分をしっかり摂っておけば、食事が原因の貧血を防ぐことができます。

反対にこの3つの栄養成分が不足していると、貧血が起こります。基本的には総合栄養食であるドライフードを与えておけば、栄養成分が足りなくなるというのは考えられませんが、出血をして体内に血が不足している場合などは、これらの栄養成分を意識して与えるようにしてください。

貧血改善におすすめの食材

それでは具体的にどのような食材を使えば、貧血を改善させることができるのか見ていきましょう。

■レバー
レバーは「鉄・ビタミンB12・葉酸」の3点セットをすべて多く含んでいる食材です。私たちも貧血になったときはレバーを多く食べますよね。ワンちゃんやニャンちゃんでも同じことで、レバーを食べると貧血の症状を和らげることができます。

このため、貧血になりやすいワンちゃんやニャンちゃんには、予防のひとつとして普段からレバーを与えるようにしましょう。カロリーが高いため毎日食べさせる必要はありませんが、ときどきドライフードに混ぜてあげましょう。

■マグロのさしみ
愛犬・愛猫に生魚をあげるのに抵抗感を抱く人が多いようですが、人間が生で食べているのですから犬猫が食べても大丈夫です。さしみの中でもマグロは、たんぱく質の含有量が魚肉で最も多く、老化も防ぐセレンという栄養も含まれています。

もちろん鉄分も多く、モリブデンも貧血予防に効果があります。こちらも栄養価が高いため、与え過ぎには注意してください。

■貝類
アサリやシジミはタウリンが多く、肝機能強化や血中コレステロール値の低下に有効です。さらに貧血予防に効果のある鉄やビタミンB12はレバーと同じくらい含まれています。このため、シジミは貝類の中でも一番貧血予防効果が期待できます。

与えるときにはきちんと砂を吐かせてから与えましょう。肝機能をサポートする効果も期待できますが、シジミは煮るとタウリンなどの栄養成分が煮汁に流れ出ますので、煮汁は捨てずにスープとして与えるようにしてください。

推奨したいフード

毎日の食事によってワンちゃんやニャンちゃんの貧血を予防できるというのは理解できても、毎日手作りのフードというのは大変ですよね。できれば市販品のペットフードを上手に活用したいという飼い主さんも多いかと思います。

そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている貧血対策となるおすすめフードをご紹介します。基本のフードには栄養バランスの優れたドライフードを選び、貧血気味かなと感じるサインが出ているときに、ドライフードにプラスして与えてください。

缶詰/チキンレバーブロック

レバーは鉄分やビタミンAが豊富に含まれていることは有名であると思いますが、そのビタミンAを多く含むお肉の順番は鶏肉>豚肉>牛肉となります。よってこのチキンレバーブロックは、免疫力を高め、貧血が気になる場合に最もおすすめできるおかずです。

私たち人間でも、貧血気味のときにはレバーを食べますよね。それと同じことだと考えてください。チキンレバーブロックは国産雛鳥のレバーを使用していますので、人間が食べられるくらい安全性が高く、安心して鉄分補給ができるフードです。

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缶詰/カツオレバーベジ

チキンレバーブロックと同じく、レバー製品のご紹介になりますが、こちらもビタミンAと鉄分が豊富でなおすすめフードです。カツオがたくさん含まれているため、お魚好きのニャンちゃんに最適な商品です。

ビタミンAや鉄分だけでなく、たんぱく源も多く含まれています。このため成長期に与えることで、丈夫なカラダづくりを支えてくれます。こちらも国産雛鳥のレバーを使用していますので、安全性がとても高く、安心して利用できます。

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レトルト/ビーフベジ

ビーフベジは鉄分と亜鉛が豊富に含まれているフードです。貧血だけでなく、疲労回復、虚弱体質、キズの治りにくさなどの改善効果が期待できます。国産牛肉を使うことで、高い安全性と食いつきの良さを実現しています。

国産牛肉も嬉しいのですが、実はたくさんの野菜を一度に摂ることができる、バランスのいいフードというのもおすすめしたい理由です。貧血対策ばかり考えていると、他の栄養が不足しがちですが、これなら栄養バランスをとりながらも、貧血予防が可能です。

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