子猫が家にやってくる前に知っておきたい子猫の育て方

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猫を飼い始める場合のほとんどが子猫の状態からになります。生まれたばかりの野良猫を拾ってくることもあるかと思いますが、いずれにしても子猫を育てるための基本的な知識を身に着けておく必要があります。知っているか知っていないかでは心の余裕も変わってきますよね。

ここでは子猫と一緒に暮らし始める前に、知っておきたい子猫の育て方について紹介します。これから猫と一緒に生活を始めようと考えている人はぜひ参考にしてください。

初めてでも慌てない!子猫の育て方の基礎知識

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初めての猫との生活。それも子猫から育てるとなると、あれもこれも初めてのことばかりですぐに慌ててしまいますよね。誰だって最初は不安です。でもその不安を猫と一緒に乗り越えていくからこそお互いの距離が縮まるというもの。

とはいえ気持ちだけでは乗り越えられない壁がありますので、子猫を育てるうえで知っておきたい基礎知識についてここで紹介します。

まずは自分の心構えから整えましょう

子猫を育てるということはそこからあなたは母猫の代わり、あなたの性別に関わらず、あなたは子猫のお母さんになるわけです。

どんなことがあっても子猫を守りぬくこと、そして厳しく育てることを誓うところから始めましょう。もうその子猫はあなたの子ども同然です。

まずは子猫が離乳食を始めるまでの、ミルクづくりや排泄のお手伝い。覚えるべきことはたくさんではありませんが、1つひとつが大切なことですので、面倒に感じることも強い気持ちで乗り切ってください。

生後1ヶ月半くらいまではミルクで育てよう

猫は1ヶ月くらいすると乳歯が生えてきます。そうなると離乳食のトレーニングを始めますが、離乳食に完全に以降できるまではミルクで育てます。

猫にミルクというと牛乳を飲ませようとする人がいますが、これはNGですので気をつけてください。市販の牛乳は人間が飲むもので、猫が飲むと栄養が足りなくて栄養失調になることもあります。子猫には猫用ミルクをあげてください。

猫用ミルクには粉末タイプと液状タイプがありますが、どちらが優れているということはありません。液状タイプのほうが濃度の調整が不要な分、便利ですが少し割高になる程度の違いです。

子猫を保護して、すぐにミルクが手に入らないというようなときは乳児用のミルクを2倍くらいに薄めてあげましょう。

赤ちゃん猫は自分で排泄ができません

赤ちゃん猫は自分で排泄することが出来ないので、お母さんが手伝って上げる必要があります。お母さん猫は子猫のお尻を舐めますが、人間がお母さん代わりをするときは、ぬるま湯で温めて、軽く絞ったガーゼで軽くトントンしてあげましょう。

排尿は授乳前がいいでしょう。おなかがいっぱいの状態よりも、お腹に余裕があるほうがたくさんのミルクを飲むことが出来ます。うんちも排尿も同じ方法で促してあげれば、すぐに出てくれますが、最初の数日は下痢になったり便秘になったりすることもあります。

2~3日様子を見て変わらないようであれば、獣医さんに相談しましょう。

子猫は抱っこしても大丈夫?

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子猫は小さくて壊れやすそうですので、抱っこするのが不安かもしれませんが、抱っこは小さいうちに習慣づけることが大切です。猫は大きくなってからでは抱っこをなかなかさせてくれません。まだ小さいうちに抱っこされることを覚えた猫は、大きくなっても抱っこさせてくれます。

子猫の抱っこは、力を入れないことがポイントになります。人間の赤ちゃんもそうですが、抱っこをするときに「落とさないように気をつけよう」と神経質になればなるほど、その緊張感が伝わってしまいます。

子猫を抱っこするときはリラックスして、優しく抱っこしてあげましょう。体全体で包み込むように支えてあげれば安定感もあり、猫も安心して抱っこをさせてくれます。

注意点としては、手だけや足だけを持ったりしないことです。まだ関節がしっかりしていないので、脱臼してしまうことがありますので、しっかり体全体を持つようにしてください。安全のためにも立って抱っこをするのではなく、座った状態で抱っこをしてあげてください。

そうやって、抱っこされることで安心感を与えてあげれば、猫が成長してからも嫌がることなく抱っこをさせてくれるようになります。

初めてでもわかる簡単な子猫のミルクの与え方

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産まれたばかりの子猫をもらったり拾ってきたりした場合、子猫にミルクをあげなくてはいけません。でもこれまでミルクをあげたことのない人にしてみれば、どんなミルクをあげるべきなのか悩みますよね。

初めてのミルクでも困らないように、ここでは子猫にミルクをあげるときの基礎知識と、簡単なミルクの与え方について紹介します。

牛乳ではなく猫用のミルクをあげましょう

捨て猫を拾ってきた人がしてしまいがちなNG行為のひとつが、猫に牛乳を与えてしまうことです。牛乳は牛の赤ちゃんが飲むのに適した飲み物で、猫が飲むには適していません。猫によっては下痢を起こすこともあります。

それよりももっと大きな問題は、牛乳では子猫の成長に必要なエネルギーが不足してしまいます。猫の乳は子猫の成長のために、とても濃厚で栄養価が高くなっています。

子猫にミルクをあげるときは、栄養面でも子猫の体調面でも子猫用のミルクを選ぶようにしてください。価格は決して安くありませんが、猫の成長を考えるなら必要な出費ですので、躊躇せずに子猫用のミルクを与えてあげましょう。

ミルクの頻度は成長に合わせてあげよう

子猫用のミルクの重要性を理解してもらえたかと思いますが、次に重要なのはミルクの頻度です。猫は生後3週間くらいから離乳食に移行しますので、それまではミルクを与え続けます。

生後2週間までは2~3時間に1回、夜中は1回もしくは2回で1日に6~8回、ミルクをあげるようにしましょう。生後2週間経過したら1度に飲む量が増えてきますので、飲む間隔を開けるようにして、1日5~6回の授乳に切り替えてください。

簡単なミルクの与え方

ミルクは哺乳瓶であげるようにしましょう。猫用の哺乳瓶がペットショップなどで売られています。子猫の口の近くに哺乳瓶の先を持っていき、口に軽くトントンしてあげると子猫は自分でミルクを飲み始めます。

授乳量は1回に10~20ccです。温度は人肌くらいがよいとされていますので、湯煎などして温度を少し上げるようにしてください。猫舌というくらいですから、猫は熱さに弱いため、やけどしないように必ず一度自分の手の甲にたらして、温度の確認をしてください。

子猫がミルクを飲まないときは、うんちが出ていなくておなかがパンパンなことがあります。あまり飲んでないなと感じたときは、うんちを促してあげ、おなかを軽くしてからミルクをあげるようにしましょう。

いつから?何を食べるの?子猫の離乳食の始め方

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子猫をミルクから育てた場合、ある程度大きくなってきたら離乳食を始める必要があります。でも離乳食と言われても何をあげていいのか、そもそもいつから始めるべきなのかも分かりませんよね。ここでは子猫の離乳食で失敗しないための基礎知識と、離乳食の始め方について紹介します。

離乳食のタイミングは乳歯が生えてきたとき

離乳食を始めるのは子猫に乳歯が生えてくる頃になります。生後3週間くらいがひとつの目安だと考えてください。離乳食は生後3週間から初めて生後6~8週間まで続けます。

その期間は離乳食とミルクを併用することになりますが、猫によってはわりと早い時期からカリカリのようなドライフードを好んで食べてくれる猫もいれば、なかなか固形物になれない猫もいます。

すべての猫が同じわけではありませんので、なかなか離乳食を食べてくれなくても慌てる必要はありません。ゆっくりと確実に成長してくれていますので、子猫が離乳食を食べてくれるまで粘り強く待ちましょう。

離乳食はドライフードをふやかしたものでOK

子猫専用の離乳食も売られていますが、やや割高感がありますのでなかなか手を出せないという人もいるのではないでしょうか。離乳食は何も専用の離乳食を使わなくても、ドライフードをふやかすことで離乳食とすることができます。

最初はドライフードとミルクの組み合わせが、子猫も戸惑わずに離乳食に移行しやすくなります。食いつきが悪い場合は、ふやかしたドライフードを小さく潰して食べやすくしてあげるなど工夫をしてみてください。

最初は離乳食を食べ物だと理解してくれない可能性がありますので、そのときは口先まで持っていってあげたり、口の周りにちょんちょんっとつけてあげたりすると、舐めることから食べ物だと認識してくれるようになります。

離乳食のときは毎日トイレチェックしましょう

子猫はずっとミルクで育っていますので、いきなり離乳食を食べさせようとしても、内臓がまだ離乳食をきちんと消化できずに下痢などをしてしまうことがあります。この場合は離乳食の量がまだ多すぎるので、ミルク多め離乳食少なめから始めるようにしましょう。

トイレチェックを行って、下痢をしなくなってきたら離乳食を少しずつ増やすようにしてください。

子猫がなりやすい病気とその対処法

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子猫は免疫力が低いので成猫と比べて病気をしやすい傾向があります。このため、子猫のうちはできるだけ早期に病気に気づいてあげて対処することが重要になります。いつもと様子が違わないかなど、こまめにチェックしてあげてください。

最初に注意したい子ネコ衰弱症候群

子猫がやってきて最初に注意したいのが子ネコ衰弱症候群です。生まれて数日で死んでしまうことがあります。原因は様々ですが、元気だった子猫でもいきなり容態が悪化してしまうことがあります。体温を低く感じたり、成長が遅いと感じたりした場合は、できるだけそばにいてあげて、容態が悪化したらすぐに病院に連れて行くようにしてください。

子猫は感染症に弱いので注意しよう

子猫は母猫の母乳を飲むことで免疫力を高めているのですが、母乳をもらうまえに母猫と分かれてしまった子猫は免疫力が低い状態のまま育つことになります。このため子猫は感染症に弱くなってしまうのです。

  • 猫伝染性気管炎ウイルス感染症
  • 猫伝染性腹膜炎
  • 猫カリシウイルス感染症
  • 猫伝染性腸炎

他にもいくつもの感染症の危険があります。くしゃみや鼻水、嘔吐や下痢なの症状が続くようでしたら動物病院できちんと診てもらうようにしましょう。

投薬が必要になる寄生虫

子猫は母乳で育ちますが、その母乳が原因でお腹の中に寄生虫が入ってしまうことがあります。成猫の場合はお腹の中に寄生虫がいても特に症状が出ないこともあるのですが、子猫は体力も弱いため、下痢や嘔吐などの症状が発生することもあります。

基本的には投薬で治療するのですが、子猫の場合は1回で駆除できないケースもありますので注意してください。

ワクチンは必ず摂取しておく

ペットショップで猫を選ぶ場合は、お店の方からワクチンの説明がありますが、野良猫を拾ってきた場合は、ワクチンの知識がないままに育ててしまう可能性があります。子猫を拾ってきた場合や、友人から譲り受けるような場合、まずは獣医さんに診てもらうことから始めましょう。

病気をしていないか、体は弱っていないかなどをチェックしてもらい、その後に摂取が必要なワクチンについて相談しましょう。ワクチンは打つべきタイミングというのがありますので、できるだけ早め、できれば家にやってきた次の日には獣医さんに相談するようにしてください。

まとめ

子猫は何かと手がかかるのですが、最初の段階でしっかり面倒を見てあげなければ、急に衰弱したりして慌てることになります。まずは基本的な育て方をしっかりと頭に入れて、万全の準備で猫を迎えてあげましょう。

ミルクのあげ方や排泄方法など、戸惑いながらのお世話になると思います。でも最初からすべて上手くできる人なんていません。子猫の成長と一緒に自分も成長していくくらいの気持ちで向き合ってあげれば、必要以上に緊張せずに子猫との時間を楽しむことが出来ます。

最初はミルクで育て、乳歯が生え始めたら離乳食の始まりです。猫によって離乳食の好みが変わってきますので、食べてくれるまではいろいろな離乳食を試してみましょう。市販品の離乳食や、カリカリにミルクを浸しただけのものなど、子猫が気に入る離乳食でゆっくり離乳を促してあげましょう。

子猫のうちは病気になりやすいということも頭に入れておきましょう。子猫は免疫力が低く、野良猫の子猫などは、高い確率で病気を抱えている可能性があります。猫が家に来たら、まずは動物病院で検査をしてもらい、子猫の健康状態に問題がないか調べてもらいましょう。

またワクチンの相談もして、猫がこれから病気にかかりにくくしてあげてください。もちろん日毎から猫を観察して体調面での変化に早めに気づいてあげることも大切です。とにかく手がかかりますが、この時期が一番猫と触れ合える時期でもありますので、大切な時間だと思って子猫と向き合ってあげましょう。