犬や猫を飼えなくなったときに飼い主がすべきこと

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飼い主さんが重度の犬アレルギーや猫アレルギーになってしまったときや、海外への転勤などでどうしても飼い続けることができなくなったとき。飼い主さんが真っ先にすべきことが里親探しですよね。ここではそんな、どうしても飼うことができなくなったときに、どのような手順で里親を探せばいいのかをご紹介します。

里親を探すのはとても難しい

はじめに伝えておきますが、ワンちゃんやニャンちゃんは家族と同じです。飼育が大変になったから飼うのをやめるというのは、飼い主さんとして絶対にしてはいけないことです。どんな状況であっても、なんとかして飼い続ける方法を考えなくてはいけませんし、それができないなら最初から飼うべきではありません。

子犬や子猫なら引き取ってくれる人は見つかるかもしれません。でも成犬や成猫になってくると飼い主以外にはなつかないケースも多く、里親を探すのは簡単ではありません。結局、新しい飼い主が見つからないということもあります。

そうなるとどうなるのか。

ワンちゃんやニャンちゃんは、殺処分されてしまいます。残酷な話ですがそれが現実であり、手放そうとしている飼い主さんが忘れてはいけないことでもあります。だから里親探しは全力で取り組まなくてはいけません。「誰かが飼ってくれる」なんて気持ちでいると、あっという間に時間だけが過ぎていきます。

厳しいことを書きましたが、どんなことがあっても里親を見つけるのが、飼い主さんの役割だということをまずは認識してください。そして、里親探しの過程で周りの人から避難の声を受けることもあります。耐えなくてはいけないこともたくさんあります。

でも、絶対に諦めないでください。どんなに困難に感じても、自分で飼えなくなったなら責任を持って里親を見つけてください。

犬を飼えなくなったときにどうすればいいのか

どうしてもワンちゃんやニャンちゃんを飼うことができなくなったとき、飼い主さんがすべきことを順番にご紹介していきます。

  1. 親族や友人に里親になってもらえないか相談する
  2. 里親募集サイトで里親を探す
  3. 動物愛護団体で相談をする

「保健所はダメなの?」と思うかもしれませんが、保健所はできることなら利用しないのが理想です。なぜ保健所がダメなのかについては次章で詳しく説明します。ここでは、保健所以外の方法でどうやって引き取ってもらうのかについて詳しく説明します。

親族や友人に里親になってもらえないか相談する

まずは身近な人に相談することから始めましょう。残念ながらコツはなく、誠意を持ってお願いするしかありません。お願いするときには、直接会って依頼してください。メールやLINEでは切実さが伝わりません。会って、なぜ飼えなくなったのか、そして、なぜその人にお願いしているのかを丁寧に説明してください。

避けたいのはFacebookのようなSNSで「飼ってくれる人いますか?」と書くことです。SNSにはいろいろな人がいて、飼えなくなったことを頭ごなしに怒る人もいます。多くの人にお願いできるから手っ取り早いと思うかもしれませんが、SNSに「家族を引き取ってください」なんて書きませんよね。

どれだけ手間がかかっても、1人ずつお願いしていくしかありません。もちろん、同時に何人にもお願いするのは問題ありません。ただ、お願いするのは犬や猫を飼う環境にある人だけにしましょう。賃貸物件に住んでいる人や、1人暮らしで家をあけることが多い人は、そもそも飼うことができませんので、無理なお願いはしないでください。

里親募集サイトで里親を探す

身近な人にお願いしてもダメだった場合には、インターネット上の里親募集サイトを使ってみましょう。それらのサイトを利用するときのポイントは、利用者の多いサイトを選ぶということです。代表的な里親探しサイトとしては次のようなものがあります。

ペットのおうちhttps://www.pet-home.jp
いつでも里親募集中https://www.satoya-boshu.net
ハグーhttps://hug-u.pet
ジモティーhttps://jmty.jp/all/pet

このような里親募集サイトを利用するときには、あれこれと細かい条件をつけないことが重要です。新しい飼い主がしっかりとした人であることを希望する気持ちは分かりますが、最初から条件が多すぎると引き受ける側も悩んでしまいます。

血統書付きのワンちゃんやニャンちゃんなら、条件を厳しくして里親が見つかるかもしれませんが、雑種の場合には「そんなにも条件が厳しいならやめておく」となってしまいます。

里親になりたいという人の中には、虐待目的で引き取るという人もいますので、慎重になるのは当然のことです。誰でもいいから引き取ってというのも無責任ですが、ある程度はハードルを下げないと、いつまで経っても引き取ってくれる人は見つかりませんので注意してください。

動物愛護団体で相談をする

どの地域でも動物愛護団体というものがあり、そこで飼えなくなった犬や猫をどうすればいいのかの相談に乗ってもらえます。本当にどうしようもないケースであれば、里親探しに協力してもらえることもあります。動物愛護団体を利用する場合には、助けてもらうというスタンスでお願いしましょう。

あくまでも里親探しの主体は自分であり、自分が責任を持って探すという意志が伝わらないと、協力を断られることもあります。また、親身になってくれる動物愛護団体ばかりではありません。ひたすら非難するだけの担当者もいますので、協力してもらえないと感じたら、他の動物愛護団体に依頼してください。

保健所に相談するのをおすすめしない理由

どうしても里親が見つからなかった場合には、保健所に相談するという方法もあります。神奈川県は殺処分ゼロ(横浜、川崎、横須賀を除く)を続けていますので、相談すれば里親探しに協力してもらえるはずです。

でも他の地域の場合、保健所に引き取ってもらう場合には最終的に殺処分が待っています。実際に引き取られたワンちゃんやニャンちゃんの4割以上(2017年実績)が、殺処分されています。

以前は9割以上が殺処分されていたことを考えると、ずいぶんと改善されました。それでも保健所に委ねるというのは、飼い主さんが「殺してもかまわない」と言っているのと変わりません。

本当にそれでいいですか?
本当に里親探しをやりつくしましたか?
一緒に暮らす方法はまったく見つかりませんか?

失われた命は戻ってくることはありません。保健所に相談する前に、何度も家族と話し合ってください。仕事の都合で飼えなくなったなら、転職するという選択肢もありますし、飼い主さんが犬アレルギーや猫アレルギーになっても、工夫次第で飼い続けることが可能です。保健所は本当に最後の選択肢です。安易に頼らないようにしてください。

高齢なら老犬ホーム・老猫ホームに預ける

もし、ワンちゃんやニャンちゃんが高齢なら、老犬ホームや老猫ホームに預けるという方法もあります。これは私たち人間の老人ホームと同じような施設で、食事や日常生活の世話などをお願いできます。数ヶ月の預かりのみの施設もありますが、終身まで預かってもらえるプランを用意している老犬ホームや老猫ホームも増えています。

預かってもらっている間に、定期的に写真を送ってくれるサービスなどもあり、もちろん面会することもできます。

お金はかかりますが、ペットの扱いに慣れた人がきちんと世話してもらえますので、安心して任せることができます。施設によっては、それほど高齢でなくても飼えなくなった理由に応じて預かってもらえることもあります。

ある程度、金銭的に余裕がある人に限られてしまいますが、里親を見つける以外にもこのような選択肢があるということを覚えておきましょう。

捨て犬・捨て猫は絶対にしない

里親を見つけられず、老犬ホームや老猫ホームに預けることもできない。保健所に連れて行って殺処分されるのも受け入れられないとなると、「誰か優しい人が拾ってくれるかもしれない」と期待して、犬や猫を捨てる人がいます。

これは絶対にしないでください。誰かが拾ってくれる可能性はゼロではありませんが、保健所に引き取られるケースがほとんどです。それは自分で保健所に連れて行くのと変わらないですよね。むしろ、ワンちゃんやニャンちゃんには「捨てられた」という悲しい記憶が残ります。

捨てた犬や猫の飼い主が見つかるケースは、限りなくゼロに近いと考えてください。野良猫や野良犬になってしまい、運が良ければ野良猫は生きていけるかもしれませんが、野良犬になって生きていくのは不可能です。

ペットを捨てるのは、自分の子どもを捨てるのと同じことです。その先に殺処分が待っていると考えると、それよりもひどい行為とも言えます。犬や猫の命が、私たち人間の命よりも軽いなんてことはありません。どんなことがあっても、犬や猫を捨てるようなことのないようにしてください。

まとめ

犬や猫を飼ったなら、最期の日まで責任を持って育てる。これがあるべき姿ですので、このように里親を探す方法というのは書くべきことではないのかもしれません。ただ、間違った方法を選んで殺されてしまうワンちゃんやニャンちゃんを少しでも減らしたいという想いから、里親の探し方をご紹介しました。

まずは、親族や友人にお願いする。その次のステップとして里親の探しサイトを活用してください。それでも見つからない場合には、動物愛護団体に協力してもらいましょう。保健所に連れて行くのは、殺処分に同意したのと同じことですので避けるようにしましょう。

金銭的な余裕があるなら、老犬ホームや老猫ホームという選択肢もあります。それだけのお金を出すのであれば、身の回りで預かってくれるという人もいるかもしれません。大事なのは、できる限りのことをするということです。

里親探しは、誰かが何とかしてくれるということはありません。ビラを何千枚も配って里親を見つけたという人もいます。とにかく諦めずに継続することと、一緒に暮らす方法が本当にないのかも視点を変えて考えたり、周りの人に相談したりしてみましょう。

絶対に命を守る。その気持ちだけは忘れないように、粘り強く里親を見つけてください。


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