健康長寿の源~サカナのお話~

サカナにはカラダにとてもやさしい、また元気をつける栄養素がたくさん含まれています。よって、バランスよい食事をとるためには、積極的にサカナを取り入れることが近道となります。ペットも私たちもサカナをたくさん食べて長生きしてもらいましょう。

ここではサカナをペットフードとして与えるメリットとデメリットについてご紹介します。またサカナの種類によって期待できる効果が違いますので、数あるサカナの中から特におすすめしたい種類を5つピックアップし、ご紹介していきます。

魚をペットフードとして与えるメリット

最近は魚を使ったペットフードが増えてきましたが、肉から作られたペットフードと比べるとどのようなメリットがあるのでしょう?

  • 低カロリー高たんぱく
  • アレルギー反応が出にくい

他にもいろいろとメリットがありますが、どの魚にも共通しているメリットはこの2点にあります。魚は良質なたんぱく質を多く含んでいますが、それでいてカロリーが肉ほど高くないため、太りにくいという特徴があります。

さらにワンちゃんによく見られるアレルギー反応の多くが肉によるものですが、魚でアレルギー反応が出るケースはそれほど多くありません。さらに無添加無着色のものを選べば、アレルギーで悩まされているペットでもお腹いっぱい食べることができます。

消化もよく、さらに老化防止効果を期待できる魚も多いため、老犬や老猫の食事としても最適です。タウリンやオメガ3脂肪酸なども含まれていますので、ペットの体のことを思うのであれば、できるだけ早く肉主体から魚主体のフードに切り替えてあげたいところです。

魚をペットフードとして与えるデメリット

魚のペットフードはとても優れていますが、もちろんメリットだけでなくデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか、しっかり理解した上でペットの食事に活用しましょう。

  • 生で与えると寄生虫のリスクがある
  • 小さな魚は小骨を取ってあげなくてはいけない
  • 嗜好性にバラツキが出る
  • 腹持ちがよくない

魚はとても栄養価の高い食材ですが、それが主流にならないのはこれだけのデメリットがあるためです。手作り食の場合は、加熱する必要がありますし、さらには小骨を取り除くなどしてあげて、食べやすいように手をかけなくてはいけません。

その割に、ワンちゃんやニャンちゃんがそれほど美味しそうに食べてくれないというケースもあります。魚は香りがあまりしないため、嗜好性にばらつきが多く、好んで食べてくれる子もいれば、全然食いついてくれないという子もいます。

さらに魚は消化が良い反面、お腹にたまりにくいというデメリットがあります。このため、ワンちゃんやニャンちゃんがいつもお腹を空かせている状態になります。そこで厳しく対応できればいいのですが、かわいそうになっておやつを与えると、せっかくのダイエット効果が台無しです。

ただし、それらの問題をクリアしたペットフードも発売されていますので、無理に手作りで与えようとせずに、上手に市販品を活用することをおすすめします。

健康長寿の源その1~アジ~

アジは日本国内ではとても入手性がよく、さらに価格もそれほど高くありませんので、庶民の財布に優しい食材のひとつです。もちろん私たち人間だけでなく、ワンちゃんやニャンちゃんの成長にもとても役立つおすすめの食材です。

アジの効果

「DHA」「EPA」という言葉を聞いたことがありますか?それぞれ栄養素の名前なのですが、DHAは脳の機能を高めて神経組織を活性化し、老化を防止してくれます。血中の善玉コレステロールを増やす働きもあります。

EPAは血栓を溶かして、血流をスムーズにしてくれます。血管障害や動脈硬化の予防に有効です。これらのDHAやEPAを豊富に含む食材が青魚です。青魚は血行をよくし、アレルギー症状を改善してくれます。できることなら毎日の食事に積極的に取り入れたい食材です。

その青魚の中でも最も試してみていただきたい魚こそがアジです。アジにはグルタミン酸等の旨味成分がたっぷり含まれています。そのため、魚が苦手でもアジだけは喜んで食べるという犬も珍しくありません。

アジはDHAやEPAの他に、たんぱく質やビタミンB群、カルシウムやカリウム等のミネラル類が多く含んでいます。成長期に役立てたい食材です。このためアジはドライフードの原料として使われることが多い食材です。しっぽから頭までアジ全体を練りこんでありますので、DHA、EPAが豊富に含まれています。

アジを与えるときの注意点

アジをそのまま与える場合は、できるだけ加熱をして、なおかつ小骨が残らないように取り除いてあげてから与えるようにしましょう。特に老犬や老猫、子犬や子猫は飲み込む力があまりありません。喉に刺さってしまう可能性がありますので注意してください。

健康長寿の源その2~カツオ~

春の初ガツオ、秋の戻りガツオと日本の四季を彩ってくれるカツオは、ワンちゃんやニャンちゃんの健康増進に役立つ栄養素も豊富な食材のひとつです。

カツオの効果

春獲りのものはカツオに次ぐほどの多くのたんぱく質を含んでいます。たんぱく質は体そのものを作るために欠かせない栄養素ですので、成長期には特にしっかりと摂取をこころがけることをおすすめします。

また、カツオはビタミンB群も多く、ナイアシン含有量はサカナの中でトップ。このナイアシンとは血液循環を促し、代謝を高める働きがあります。ビタミンB6はたんぱく質の合成に不可欠。ビタミンB12は貧血を完全する効果があります。また、カルシウムの吸収を促進するビタミンDも豊富です。

さらには、運動した後の疲労回復、また体内の糖質エネルギーの変換を促進する働きもありますので、ダイエット中のペットにも適した食材です。糖尿病対策にも有効なので、ぜひ日々の生活に取り入れていてください。

カツオを与えるときの注意点

カツオを与えるときに、もっとも手っ取り早いのが鰹節です。お味噌汁のダシを取るときなどに使いますので、多くの家で常備していると思います。栄養補給という意味では、週に2~3回くらいドライフードに鰹節をかけてあげるくらいで十分です。

疲労回復に適した食材ですので、缶詰などは運動量が多かった日や、ダイエット中のワンちゃんやニャンちゃんに利用しましょう。

健康長寿の源その3~タラ~

寒い時期になるとタラの鍋などを食べたくなりますよね。そんなタラは、私たち人間だけでなく、ワンちゃんやニャンちゃんにも適した食材です。肥満防止や血行促進効果などが期待でき、抗酸化作用もあるため、老化を抑えることもできる素晴らしい食材です。

タラの効果

タラは主成分のたんぱく質をはじめ、サカナにしてはビタミンやミネラル類も実は少なめです。でも、脂肪が非常に少なく低カロリーですので、糖尿病などでカロリー制限しているときには、タラが最適の食材になります。このためタラはダイエット食としてもおすすめです。

身がやわらかく消化・吸収しやすいので、犬の胃腸が弱っているときにも便利に使えます。また、抗酸化物質のグルタチオンが含まれているので、ガンやアレルギーのペットにも適しています。日本犬に適した食材でもありますので、柴犬や秋田犬などを飼っている方は、ときどき与えてみてください。

タラを与えるときの注意点

私たち人間がタラを食べるときには、何らかの味付けをしますよね。タラは淡白な味ですので、味付けなしですと物足りなさを感じます。でもペットに与えるときは、味付けせずに与えるようにしましょう。味付けによって塩分過多になったり、体調を崩したりする可能性があるので注意してください。

健康長寿の源その4~マグロ~

マグロは動物性たんぱく質が多く含まれている食材です。私たち日本人にとっても馴染みのある魚ですので、入手性にも優れています。トロは高級ですが、赤身となると比較的安値で売られていますので、うまく活用したい部位でもあります。

マグロの効果

マグロの種類や部位によって栄養成分は異なりますが、どこも共通しているのは良質なたんぱく質が含まれていることです。その中でも赤身が他の部位と比べて低カロリーで、またセレンという抗酸化物質が発ガンを抑制し、老化防止にも役立ちます。丈夫なカラダ作りのためにも、毎日の食事に取り入れたいものです。

そして、トロの部分には、DHAやEPA、ビタミンD,Eなどが豊富に含まれています。DHAは脳の機能を高め、動脈硬化を予防・改善する効果もあります。EPAは血液をサラサラにして、血栓を溶かしてくれます。

マグロを与えるときの注意点

マグロは栄養価も高い魚ですが、積極的に与えたほうがいいと言うほどの食材ではありません。基本的には、ペットが好んで食べるような場合に与えるようにしましょう。生でも大丈夫だとされていますが、念のため加熱して与えるようにしましょう。

健康長寿の源その5~サーモン~

最後にご紹介するのはサーモン(鮭)です。ペットに鮭なんて与えていいの?そう思うかもしれませんが、鮭にはとても重要な栄養素が含まれています。ペットフードでの取り扱いが少ないだけで、決してNGというわけではありません。

サーモンの効果

サーモンは赤身のように思われておりますが、実はサーモンは白身魚です。赤くなっている理由は、アスタキサンチンという色素の影響なのですが、このアスタキサンチンが、ガンを抑制する働きがあると言われています。

アスタキサンチンはアスリートなどのコンディショニングでも注目されている栄養素で、抗酸化作用がとても強いという特徴があります。老化の原因のひとつである体内のサビ。それを発生させない効果が期待できます。

さらに、サーモンには良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンB、D、E群も多く含んでおります。B群は成長を促進し、疲労回復にも効果を発揮します。Dはカルシウムの吸収を助け、丈夫な骨や歯を作ってくれます。Eは血行をよくし、老化防止効果があります。

また、血液をサラサラにするEPA、脳細胞を活性化するDHAも豊富です(EPAやDHAや当店で取り扱っているドライフードの原材料に含まれているアジにも多く含まれています)。

サーモンを与えるときの注意点

注意してもらいたいのは、私たちが食べている塩鮭は与えないということです。塩鮭は私たち人間でも塩分オーバーになると言われている食材です。体の小さなワンちゃんやニャンちゃんが食べると塩分過多になりますので、サーモンそのものを与えるときは塩で味付けされていない物を選びましょう。

推奨したいフード

フードとしての魚の重要性は理解できたけど、結局のところどのフードを選んでいいのか分からない。そういう人もいると思いますので、ここでは当店で取り扱っている魚を使ったおすすめフードをご紹介します。

いずれも安全性が高いフードですので、安心して利用できます。ワンちゃんとニャンちゃんの嗜好や目的に合わせて、最適なフードを与えるようにしましょう。

ドライフード

当店で扱っているドライフードは、消化のよさがポイントとなっています。アジという内臓にやさしい原料を使用しており、そのアジの原料自体がきめ細かいものだからです。また、原料をかためた粒もきめ細かくなっており、未消化が起こりづらくなるよう生産過程においても研究、工夫されています。

もちろん総合栄養食としても優れています。無添加無着色のフードですので、健康に気を使っている飼い主さんにも満足していただけるはずです。

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缶詰/カツオレバーベジ

レバーをベースにした缶詰です。ビタミンAと鉄分がとても豊富で、カツオがたくさん含まれているのでカツオの風味を愛するニャンちゃんには特におすすめです。また、たんぱく源も多く含まれており、丈夫なカラダをつくってくれます。

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おやつ/シュレッダータラ

フードではなくおやつになってしまいますが、シュレッダータラもおすすめです。タラの素材をそのまま活かしており、とてもおいしく仕上がっているため、ワンちゃんもニャンちゃんも大喜びするおやつです。おやつでもしっかり栄養を摂らせたいペットに最適です。

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おやつ/マグロシェーブ

こちらもフードではなくおやつですが、マグロを薄く加工した食品で、何かを上手に出来たときなどのご褒美に最適です。DHAやEPAなどの栄養を手軽にとれるだけではなく、しつけの道具としても活用できます。

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