ビタミン摂取で皮膚トラブルを回避!犬や猫に野菜を食べさせよう

現代の犬や猫は雑食ですが、そもそもは肉食動物だったため、野菜を与えなくても問題ありません。しかも栄養面だけを考えればドライフードを適量与えておけば、栄養不足になることはありません。でも、野菜をうまく活用することで健康維持をサポートすることができます。

皮膚トラブルを解消したり、肥満を防いだりすることもできます。ただし、どんな野菜でも問題ないというわけではなく、与え方にも注意が必要です。ここでは犬や猫にどのように野菜を与えればいいのか、そのポイントをご紹介します。

犬や猫に野菜を与えるメリット

そもそも「犬や猫に野菜を与えても大丈夫なのか」という心配があるかもしれませんが、これに対する回答としては「大丈夫な野菜と危険な野菜がある」になります。どのような野菜が危険なのかは後ほどお伝えしますが、それらを避けておけば野菜を与えても問題ありません。

でも、食べなくても問題ないのなら、わざわざ手間とお金をかけて野菜を与えなくてもいいのでは?と思いますよね。もちろん、野菜を食べさせることに意味はあります。野菜には様々な栄養成分があり、下記のようにワンちゃんやニャンちゃんの健康にプラスに作用するためです。

  • 便秘の解消
  • ダイエット
  • 腸内環境を整えてくれる
  • 皮膚や被毛の状態を整える

人間が野菜を食べるときに期待できる効果に似ていますよね。犬や猫も人間と同じ哺乳類ですから似ていて当然です。それぞれの効果についてもう少し詳しく見ていきましょう。

便秘の解消

野菜には多くの食物繊維が含まれています。犬や猫はこの食物繊維を消化するのが苦手です。だから野菜を与えてはいけないという考えの人もいますが、消化されなかった水溶性の食物繊維は腸内で便の中に溶け込み、便を柔らかくしてくれます。

不溶性の食物繊維は腸の動きを活発にしてくれる効果があります。便が柔らかくなり、腸の動きがよくなれば、便は腸内をスムーズに流れていきます。このため、便秘気味のワンちゃんやニャンちゃんに野菜を与えると便秘が解消するというわけです。

ダイエット

消化されない食物繊維は便秘を解消するだけでなく、ワンちゃんやニャンちゃんに満腹感を与えてくれます。犬や猫は空腹感があるからごはんを欲しがります。でも食物繊維の含まれたフードを与えると、食物繊維が胃や腸の中で膨らむため、少量でも満腹感を得られます。

ドライフードでダイエットをするときに、与える量を減らしてしまうと、ワンちゃんやニャンちゃんは空腹感からストレスを感じてしまいますが、食物繊維を含んだ野菜を一緒に与えてあげれば、無理なくダイエットを進めることができます。

腸内環境を整えてくれる

食物繊維にはまだまだ効果があります。腸内には善玉菌と悪玉菌がいて、善玉菌が優勢な状態が健康を維持しやすくなるという話を聞いたことがあるかと思います。その善玉菌の餌となるのが食物繊維なのです。このため、食物繊維を食べることで腸内は善玉菌が優勢な環境になります。

腸内環境が整うと、下痢を解消やアレルギーを軽減するなどの効果のほか、ストレスも小さくなるという研究結果が発表されています。腸内環境は性格にも影響を与えることが分かっており、そんな腸内環境を整えるためにも野菜の食物線はとても役に立ちます。

皮膚や被毛の状態を整える

野菜を食べる効果は食物繊維だけではありません。猫はビタミンAを体内で作ることができませんので食べ物から摂取する必要があり、犬はビタミンAを体内で作れるものの不足しがちな栄養素でもあります。野菜を与えればビタミンA不足になるのを防げます。

ビタミンAは皮膚のターンオーバーを促す効果を期待でき、さらには野菜に多く含まれるビタミンCは皮膚や被毛の状態を整えてくれます。総合栄養食のドライフードでももちろん、これらが含まれていますが、それでも皮膚や被毛の状態が悪いという場合には、ビタミンが不足している可能性があります。

野菜を食べることで、しっかりとビタミンを摂取できますので、被毛や皮膚のトラブルを解消することが期待できます。

犬や猫におすすめしたい6種類の野菜

  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • キャベツ
  • にんじん
  • ブロッコリー
  • 大根

栄養面や食物繊維の多さから、ワンちゃんやニャンちゃんにおすすめしたい野菜がこの6種類です。それぞれの野菜についての特徴を簡単にご紹介します。

かぼちゃ

かぼちゃは栄養価のとても優れた野菜で、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンCだけでなく、血圧を維持してくれるカリウムも多く含まれています。ただしカロリーが高いという難点がありますので、トッピングに少量使いましょう。消化のために加熱して与えてください。

さつまいも

さつまいもはビタミンCとビタミンBを含み、そしてご存知のように食物繊維が豊富な野菜です。満腹感を得やすく、ダイエット効果も期待できます。犬や猫は丸飲みしてしまう可能性がありますので、加熱して柔らかくし、小さくカットして与えましょう。

キャベツ

キャベツは食物繊維が多く含まれ、ビタミンCも豊富な野菜です。水分も多いため、生で与えるとかさ増しになり、ダイエット効果が期待できます。加熱すると栄養素を吸収しやすくなりますが、ビタミンCが茹で汁に逃げてしまいますので、茹で汁も一緒に飲ませましょう。

にんじん

にんじんはビタミンAに変換されるβカロチンが多く含まれているため、積極的に与えたい野菜のひとつです。しかもカロリーが低いためダイエットにも効果的です。ただし生のにんじんはビタミンCを壊してしまいますので、かならず加熱して与えましょう。加熱することでβカロチンの吸収もよくなります。

ブロッコリー

ブロッコリーもかなり栄養価の高い野菜で、様々な種類のビタミンだけでなく、カリウムも多く含んでいます。もちろん食物繊維が多いのは言うまでもありません。こちらも生では与えずに、加熱して消化しやすい状態にしてから与えましょう。

大根

犬や猫に大根?と思うかもしれませんが、大根はほとんどが水分ですので、夏場などの水分補給に適した野菜です。食物繊維だけでなく消化酵素も多く含まれているため、食べたものの消化を促す効果も期待できます。大根は大根おろしにするなどして、生の状態で与えましょう。

犬や猫が食べてはいけない野菜

野菜は健康維持のためにもとても役立ちますが、どんな野菜でも与えていいわけではありません。ここでは犬や猫に与えてはいけない野菜についてご紹介します。

犬が食べてはいけない野菜

  • ネギ類(たまねぎ、ネギ、ニラ、らっきょう、ニンニク)
  • ナス科(ナス、ししとう、パプリカ、ピーマン)
  • アボガド
  • 銀杏

犬が食べてはいけない野菜がこちらになります。ネギ類とナス科の野菜は基本的にNGだと考えてください。ただしトマトはナス科の野菜ですが、熟したトマトだけは、毒素が少ないので食べても問題ありません。じゃがいももナス科ですが、芽を取り除いて茹でて与えればOKです。

犬の場合は加熱すればOKで、生ではNGとなる野菜がたくさんあります。イモ類や豆類、ほうれん草などの青物、キノコ類などがこれに当たります。一方で専門家によっては「茹でた野菜は与えてはいけない」としています。ただし、大量に与えなければそれほど心配する必要はないというのが当店の見解です。

生野菜で食べられるものが理想ですが、それでは食べられる野菜が限定されてしまいます。生で与えることができないけどワンちゃんの健康管理に役立つ野菜なら、茹でて適量を与えるようにしましょう。

猫が食べてはいけない野菜

  • ネギ類(たまねぎ、ネギ、ニラ、らっきょう、ニンニク)
  • ナス科(ナス、ししとう、パプリカ、ピーマン)
  • アボガド
  • 銀杏
  • アスパラガス

猫が食べてはいけない野菜も犬とほぼ同じです。ネギ類やナス科の野菜は避けておきましょう。それに加えて、アスパラガスも猫がNGとなる野菜です。アスパラガスに含まれるアルカロイドが猫にとっては毒になってしまいますので、与えないようにしましょう。

こちらも犬と同様に基本的には茹でて与えるほうが安全です。消化をしやすいように柔らかくした状態で与えるようにしましょう。ただ、トマトやきゅうり、キャベツは生で与えても問題ありません。

犬や猫に野菜を与えるときの注意点

犬や猫に野菜を与えることで、健康な体を維持できることが分かってもらえたかと思いますが、そうなると過剰に野菜を与える飼い主さんがいます。「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いますが、野菜も与え過ぎはいけません。

ワンちゃんもニャンちゃんも、主食はあくまでも肉や魚などの動物性タンパク質です。きちんとタンパク質を摂ったうえで、そこにプラスするという形で野菜を使いましょう。与え方はとても簡単です。大根以外は茹でて小さくカットしたうえで、ドライフードに混ぜてあげるだけです。

注意したいのは味付けをしないということです。人間用に調理した野菜を与える人もいますが、人間の味に合うように調理された野菜は塩分濃度がかなり高めで、ワンちゃんやニャンちゃんにとっては体に悪い食べ物になっています。

犬や猫は嗅覚が優れていますので、味付けしなくても美味しく食べてくれます。ただ、それぞれに好みがありますので、野菜を残すこともあります。そういう場合は「嫌いなんだな」と思って無理に食べさせないようにしましょう。野菜を食べなくても栄養不足にはなりませんから。

野菜を使った当店のおすすめ商品

野菜がワンちゃんやニャンちゃんの健康に役立つと分かっていても、わざわざ調理をするのも面倒という飼い主さんもいますよね。頻繁に与えるわけではないですし、だったら野菜の入ったフードを買いたいという人も多いかと思います。

そこで、ここでは当店で取り扱っている3つのおかずをご紹介します。

  • チキンオカラベジ
  • ビーフベジ
  • ラムトーフベジ

いずれも合成保存料・着色料を一切使用していません。安全かつ食いつきの良さを追求して作られたフードです。それぞれの特徴について見ていきましょう。

チキンオカラベジ

当店で取り扱っているおかずの中でも高い人気を誇るチキンオカラベジ。鶏胸肉をベースにしているのでとてもヘルシーで、さらにはおから、にんじん、かぼちゃ、トマトピューレが配合されていますので、腸内環境を整えつつも皮膚トラブルなどの改善も期待できます。

内容量:90g
鶏肉(ムネ肉)、おから(乾燥)、にんじん、かぼちゃ、トマトピューレ、水

ビーフベジ

脂肪分を抑えた牛肉に馬肉をミックスさせ、そこににんじん、かぼちゃ、きゃべつ、トマトピューレを混ぜています。栄養価の高いかぼちゃやβカロチンを含んだにんじん、食物繊維が多いきゃべつなど、美味しさも追求しながらバランスよく野菜を配合しています。

内容量:90g
原材料:牛肉(カナダ産)、馬肉(アルゼンチン産)、にんじん、かぼちゃ、きゃべつ、トマトピューレ、こんにゃく粉、水

ラムトーフベジ

アレルギー対策にもおすすめのラムと凍り豆腐をベースに、にんじん、きゃべつ、さつまいも、トマトピューレと様々な野菜を混ぜて作った栄養満点のおかずです。粉末昆布を使うことで嗜好性を高めていますので、食欲の落ちているワンちゃんやニャンちゃんでもしっかり食べてくれる1品です。

内容量:90g
原材料:羊肉(ニュージーランド産)、凍り豆腐、にんじん、きゃべつ、さつまいも、トマトピューレ、粉末昆布、こんにゃく粉、水

まとめ

繰り返しになりますが、ワンちゃんやニャンちゃんに野菜は必須の食材ではありません。でも与えることで健康をサポートすることができます。体調不良を改善できるという効果もありますので、「必要ないから与えない」ではなく、「必要に応じて活用する」が理想です。

健康で元気な犬や猫に無理に与える必要はありませんが、ちょっと調子が悪そうだなと思ったら、当店で取り扱っている野菜の入ったおかずをドライフードにトッピングしてみましょう。体のことですのですぐに変化は見られませんが、継続すれば健康を取り戻してくれます。

もちろん、自作フードもおすすめですが、与えすぎにだけ注意してくださいね。ワンちゃんやニャンちゃんの食事の基本は動物性たんぱく質です。それだけは忘れないでください。


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