ダイエットに最適!犬や猫におすすめの低カロリー食材
ワンちゃんやニャンちゃんの飼い主さんに共通する悩みのひとつが、「太り過ぎ」ではないでしょうか。日本国内の飼い犬の半数以上が肥満で、飼い猫でも40%以上が肥満という調査結果があります。肥満とは言わないまでも、動物本来のスリムさを失っているペットが目立ちます。
でも、かわいいワンちゃんやニャンちゃんにおねだりされると、ついつい与えすぎてしまいますよね。空腹で鳴かれるとこちらまで悲しくなりますので、できることならたくさん食べさせたいところです。そういうときにおすすめしたいのが低カロリー食材を使ったダイエットです。
ここでは、犬や猫に適したおすすめの低カロリー食材や、上手に活用するための方法を詳しくご紹介していきます。たくさん食べても太らせないようにするために、ぜひ参考にしてください。
目次
犬や猫におすすめの低カロリー食材
それでは早速ワンちゃんやニャンちゃんのダイエットに最適な、低カロリー食材を5つご紹介します。犬と猫では食べてはいけないものが違いますが、この5つはいずれもワンちゃんやニャンちゃんが食べても安全なものばかりですので安心してください。
ささみ
ささみ100g
カロリー:105kcal
タンパク質:23g
脂質:0.8g
炭水化物:0g
ささみはボディビルダーの食事で使われているくらい、高タンパク質低カロリーの食材です。ダイエットさせるときに気をつけたいポイントのひとつがタンパク質の量を減らさないということですが、これなら十分な量のタンパク質を摂ることができます。
ただし、脂質がかなり少ないので「ささみだけ与えておけばいい」というわけにはいきません。他の食材と一緒に使って栄養バランスには気をつけましょう。また、安全を考えて、生ではなく茹でてから与えるようにしましょう。
豆腐
木綿豆腐100gの栄養成分
- カロリー:72kcal
- タンパク質:6.6g
- 脂質:4.2g
- 炭水化物:1.6g
豆腐は手軽に使えるダイエット食材のひとつです。植物性タンパク質ですがタンパク質も豊富で、なおかつミネラルも摂取できますので、とても魅力的な食材でもあります。ただし、大豆に対してアレルギー反応を示すワンちゃんやニャンちゃんもいますので、その点だけ注意してください。
アレルギー反応を示さないのであれば、スーパーやコンビニで手軽に買える豆腐は、ダイエット食としてとてもおすすめの食材です。ただし、ささみよりもさらに低カロリーですので、ダイエットとはいえ極端なカロリー不足にならないように注意してください。
おから
おから100gの栄養成分
- カロリー:111kcal
- タンパク質:6.1g
- 脂質:3.6g
- 炭水化物:13.8g(食物繊維:11.5g)
おからは豆腐を作るときの絞りカスですが、実は豆腐よりも栄養バランスに優れた優秀な食材です。豆腐との違いは炭水化物の多さですが、この炭水化物のほとんどが食物繊維ですので、糖質はかなり少なめです。しかも食物繊維が腸内環境を整えてくれます。
さらにおからは腹持ちがいいので、ダイエットにとても適しています。難点は入手性が良くないことと、こちらも大豆アレルギーがあることです。さらに食べさせすぎると消化不良や下痢の原因になることもあるので注意が必要です。
納豆
納豆100gの栄養成分
- カロリー:200kcal
- タンパク質:16.5g
- 脂質:10.0g
- 炭水化物:12.1g
意外かもしれませんが、ワンちゃんやニャンちゃんは納豆を好んで食べることがあります。栄養成分を見ると、他の食材よりもカロリーが高めですが、納豆は腸内環境を整えてくれるため、便秘の解消に効果があります。カルシウムも補えますし、血液をキレイにしてくれるので被毛の艶も取り戻せます。
こんな万能の食材ですが、やはりこれも大豆アレルギーは頭に入れておく必要があります。また、納豆に同封されているタレやカラシは与えないようにしましょう。食べ過ぎもよくありませんので、適量は中型犬や大型犬で1パックの半分、小型犬なら1/4くらいにしてください。
キャベツ
納豆100gの栄養成分
- カロリー:23kcal
- タンパク質:1.3g
- 脂質:0.2g
- 炭水化物:5.2g
キャベツはダイエットに適している食材ですが、最大の弱点は栄養がかなり少ないという点にあります。そういう意味では食材のかさ増しには適していますが、メインの食材には使えません。特にタンパク質が少ないため、健康的に痩せるにはタンパク質も与えたいとことです。
ただ、しっかりと痩せさせたいというときには、これほどまでにダイエットに適した食材はなかなかありません。食物繊維も豊富ですので腸内環境も整いますし、がん予防にも効果があると言われています。消化が苦手なワンちゃんやニャンちゃんもいますので、茹でてから与えましょう。
低カロリー食材の上手な与え方
ダイエットに適した食材が分かったところで、どのように活用すればいいのかをご紹介します。上記の食材をただ与えればいいというわけではないので、しっかり頭に入れておきましょう。
総合栄養食のペットフードに混ぜて使う
上記でご紹介した食材の基本的な使い方は、ドッグフードやキャットフードに混ぜて使うということです。ドライフードは総合栄養食ですので、栄養バランスにすぐれています。このため、ドライフードをしっかり与えておけば極度な栄養不足になることはありません。
このため、これまで与えていたドライフードの一部を低カロリーの食材で置き換えて使うようにしましょう。置き換える量としては重さベースで考えてください。ドッグフードを50g減らすなら、キャベツを50g増やすという形にすれば、以前と変わらない満腹感を得られます。
ドッグフードの多くは100gあたりのカロリーが300kcalを超えて400kcal近くまでありますので、上記のどの食材と置き換えても、摂取カロリーを減らすことができます。
ダイエットに適正なカロリーの考え方
ダイエットをするときには、消費カロリーよりも摂取カロリーを小さくするのが基本です。これは私たち人間もワンちゃんやニャンちゃんも同じです。ただし、極端にカロリーを減らすとやる気が起きなくなってしまい、倒れてしまうこともあります。
ダイエットをするときには、これまで与えていたカロリーの75%くらいのカロリーになるように計算して当たるようにしましょう。少しくらい多い分には構いません。むしろカロリー不足にならないようにだけ気をつけてください。
計算が面倒に感じるかもしれませんが、そういう考え方がワンちゃんやニャンちゃんを肥満にさせたのだということを思い出してください。無理のないダイエットで健康な体を取り戻させてあげたいなら、面倒でもカロリー計算をして適正なカロリーを与えるようにしましょう。
運動も組み合わせてダイエット効果を高める
摂取カロリーを減らすだけでもダイエット効果がありますが、より効果をあげたいのであれば消費カロリーを増やすようにもしましょう。散歩の時間を10分延ばしたり、家での遊んであげる時間を増やしたりするのでも構いません。とにかく体をたくさん動かすようにしましょう。
ただし、あまりにも肥満が進みすぎている場合には、歩くことも大変です。短時間の散歩を何回かに分けて行ってください。ニャンちゃんの場合は散歩というわけにはいきませんが、飼い主さんが遊んであげるだけでもカロリーを消耗しますので、こまめに遊んであげましょう。
まとめ
ワンちゃんやニャンちゃんのダイエットに最適な5つの食材をご紹介しました。大豆アレルギーに気をつけなくてはいけないという点はありますが、いずれも基本的には犬や猫が口にしても問題のないものばかりです。既存のペットフードの一部をこれらの食材に置き換えて摂取カロリーを減らしましょう。
ただし、摂取カロリーが少なすぎるのもよくありません。これまで与えていたカロリーの75%くらいになるようにきちんと計算をして、無理のないダイエットを心がけてくださいね。
ちなみに当店では絹ごし豆腐やササミジャーキーといった、ダイエットに適した食材も販売しています。いずれも安全性の高いものを選んでいますので、ワンちゃんやニャンちゃんのダイエットにぜひご活用ください。