ベンガル

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ベンガルの基本情報

原産地:アメリカ
毛の長さ: 短毛
成猫の大きさ:3~8kg
鳴き声:大きめ
運動量:多め
食事量:食欲旺盛
寿命:12~15年
価格:10~40万円

ベンガルの原産地と名前の由来

ベンガルは、アジアン・レパード・キャット(ベンガルヤマネコ)とイエネコの交配によって誕生した猫種です。交配が行われたのは1970年代のカリフォルニア大学ということですので、原産地はアメリカとされています。

その名前からベンガルトラを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はアジアン・レパード・キャットの正式名称であるP.b.bengalensisから、ベンガルと命名されています。まれに長毛種の猫が生まれることがありますが、こちらは「カシミア」という別の名前が付けられています。

ベンガルの歴史

ベンガルが飼い猫となった歴史的背景には2つの流れがあります。ひとつはすでに紹介したカリフォルニア大学での研究によるものです。猫の白血病を研究するために、アジアン・レパード・キャットと様々な猫との交配を行い、このときにベンガルネコの基礎が作られたとされています

一方で、アジアン・レパード・キャットを保護するための活動も行われていました。自然界で暮らすアジアン・レパード・キャットは産業の発展により、絶滅の危機を迎えます。これをなんとかしようと、イエネコとの交配という方法が考えられました。

ただし、イエネコとの交配はとても難しいため、アジアン・レパード・キャットの交配を行っていたカリフォルニア大学に協力を依頼して、9匹のアジアン・レパード・キャットとイエネコの交配種を譲り受けて、そこからさらに交配を続けることで、現在のベンガルが誕生しました。

1985年に初めてキャットショーに出陳され、そこから一気にベンガルの人気が高まりました。他の猫にはない野性味あふれる顔つきや、美しさに魅了され、そこからさらに交配が進められたことで、遺伝的にも安定します。日本ではまだ見られることはあまりありませんが、世界的にも人気の高いニャンちゃんでもあります。

ベンガルの特徴

ベンガルの特徴は、何と言ってもその美しい被毛の柄です。ヒョウやジャガーを思わせるその模様は、野生動物と一緒に暮らしているような気分にさせてくれます。被毛はただ美しいだけでなく、その柔らかさは他の猫にはないもので、いつまでも撫でていたくなる魅力があります。

被毛にはヒョウのようなロゼットと、トラのようなグリッターの2種類があります。ロゼット柄を持つ猫はベンガルだけですので、ロゼットのベンガルのほうが人気ですが、金色に輝く毛並みのグリッターも不人気ということではなく、あえてグリッターを選ぶ飼い主さんもいます。

小さな頭と大きな耳もベンガルの特徴のひとつです。ヤマネコのアジアン・レパード・キャットを先祖に持つということもあって、とても力強い筋肉を持っています。身体能力としては、野性味を残しているため、ときどき飼い主が驚くような動きを見せることもあります。

ベンガルはどんな性格?

ベンガルはとても野性味あふれる外観ですので、とても獰猛なイメージがありますが、実は穏やかでのんびりした性格をしています。見た目は野生の血を残していますが、性格は穏やかなイエネコのものを引き継いでいるため、とても温厚で飼いやすいという特徴があります。

温厚ではあるものの、とても元気で甘えん坊です。飼い主との遊びの時間をとても大切にしますし、他の猫や小さな子どもにもすぐに馴染みます。このため、初めて飼う猫としても最適ですが、多頭飼いの2匹目としてもおすすめです。

野生の血がまだ残っているせいか、好奇心も旺盛です。新しいおもちゃを与えると、興味津々で遊んでくれます。猫との時間を大切にしたい飼い主さんに向いているニャンちゃんです。

ベンガルはどれくらいまで大きくなるの?

ベンガルは、子猫の写真などがインターネットで掲載されることが多いため、とても小柄な猫だと思われていますが、成猫はやや大型な猫に分類されます。

オス:5~8kg
メス:3~5kg

一般的にはメスよりもオスのほうが、ひと回り大きくなります。あまり大きくなりすぎて困るという人は、メスを選ぶようにしましょう。ただし、メスでもオス並の大きさにまで成長することがあります。必ず小さく育つとは限りませんので、注意してください。

また、ベンガルはとても食欲旺盛なニャンちゃんですので、肥満にさせないように気をつけてください。スラッとした野性味あふれる姿がベンガルの魅力です。デブっとした動きの悪いベンガルでは魅力が半減ですし、何よりも健康面での問題が発生しやすいため、体重管理はしっかりと行いましょう。

ベンガルの平均寿命

どんなに可愛い愛猫でもいずれお別れのときがきます。少しでも長く生きてもらいたいものの、平均的にどれくらいまで生きるのかは事前に知っておきたいですよね。ベンガルの寿命は12~15年と言われ、平均としては14歳くらいまで生きます。

もちろんこれは平均値ですので、実際にはもっと長生きするベンガルもたくさんいます。ただし、長生きしてもらうためには、飼い主がきちんと環境を整えてあげる必要があります。ベンガルはストレスにあまり強くありませんので、ストレスを感じにくい環境を与えましょう。

まず大事なことは室内飼いに徹するということです。猫を飼っている人の多くが、室外に自由に出られるようにしているのですが、これは猫の寿命を縮めると言われています。外の世界は猫にとってはストレスがたくさんあります。いろいろな物を見せてあげたいという気持ちもあるかもしれませんが、寿命を伸ばしたいのであれば、屋外には出ないように注意して飼ってください。

また、食事も気を使ってあげたいところです。とても安値で購入できるキャットフードがありますが、これらは添加物も多く、安全性がそれほどたかくありません。健康な体を保ってもらうためには、質のいい餌にこだわりましょう。少し値段は高いのですが、無添加で栄誉価の高いキャットフードを選びましょう。

ベンガルの価格

ベンガルの価格は10万~40万円とかなりの幅があります。これはグリッターとロゼットでの価格差もありますが、キャットショーなどに出るベンガルは、かなりの高値で販売されるためです。グリッターで15万円前後、ロゼットで25万円くらいが平均的な相場です。

ペットショップで購入するよりも安価に手に入れたい場合は、ブリーダーから直接購入するようにしましょう。ショーに出るような血統のいいベンガルでないかぎり、ペットショップよりも安値で購入することができます。

ただし、ブリーダーさんの中でも血統にこだわっている場合は、50万円を超える価格のベンガルを販売していることもあります。ブリーダーを訪問する前に、どのようなタイプのブリーダーなのかを把握した上で、購入検討の相談をするようにしましょう。

ベンガルは被毛の美しさによって、値段のバラつきがとても多いニャンちゃんです。2つとして同じ柄のベンガルはいませんので、気に入った場合は、あまり価格を気にせずに購入することをおすすめします。購入を先送りしていると、あっという間に他の人に買われてしまいますので、気をつけましょう。

元気に育つ子猫の選び方

ベンガルの子猫を選ぶ方法は、何と言っても一目惚れしたかどうかなのですが、それだけでは病気がちな弱い子猫を選んでしまう可能性もあります。直感も大切ですが、ここでは元気に育つベンガルの選び方について紹介します。

被毛のコントラストがはっきりしている

ベンガルの特徴でもある被毛の美しさは、子猫の段階からはっきりとわかります。健康的なベンガルは被毛のコウントラスト(明暗)がはっきりしています。子猫でもワイルドさが残っていますので、まずは被毛の見た目を確認しましょう。

また、被毛の柔らかさも重要です。必ず抱っこして被毛の確認を行いましょう。柔らかさがなかったり、ハゲている箇所があったりする場合は要注意です。何らかの病気を抱えている可能性がありますので、できれば避けるようにしましょう。

体つきがしっかりしている

被毛を確認するときには、子猫の体つきもチェックしておきましょう。ベンガルはとても筋肉質で力強いニャンちゃんです。子猫でもその特徴は現れていますので、体つきができるだけがっしりとした子を選びましょう。

足などを触って嫌がるようですと、足にトラブルを抱えている可能性があります。その場合は、歩行がおかしくないかなども確認してください。

目に透明感があり輝いている

ベンガルに限らず、ネコをチェックするときには、目を確認しましょう。病気がちなニャンちゃんは目に力がないだけでなく、白く濁っていることもあります。ベンガルは白内障にかかりやすいニャンちゃんですので、必ず目のチェックを忘れないようにしましょう。

また目の周りが目ヤニなどで汚れていたり、充血したりしている場合も要注意です。目のトラブルを回避するために、透明感があり、きれいな目をしているニャンちゃんを選んでください。

ベンガルを飼うときの注意点

ベンガルはおっとりした性格のニャンちゃんが多いのですが、野生の血がまだ濃く残っていますので、飼育をするときにはいくつかの注意点があります。ここではそんなベンガルを飼うときの注意点について説明します。

動き回れる環境を作る

ベンガルは性格に似合わず、運動が大好きであちこちに上ったり下りたりしながら、部屋中を動き回ります。キャットタワーなどを設置して、運動をしやすい環境を整えてあげましょう。家具を上手にレイアウトすることで、階段のように自由に行ったり来たりできるようにするのも効果的です。

肥満を防ぐためにも運動できる環境は重要です。部屋もできるだけ広い場所で飼い、運動不足にならないように注意しましょう。

ストレスが溜まらないようにする

ベンガルはストレスを溜めやすい猫と言われています。すでに紹介したように、運動できる環境を整えるだけでなく、飼い主がしっかりと遊んであげるようにしましょう。そういう意味では仕事で忙しいという人にはあまり向いていないニャンちゃんかもしれません。

知らない人が頻繁に出入りすることや、部屋の模様替えなどもストレスの原因になります。環境をあまり変えないことと、きちんと向き合ってあげるように心がけましょう。

フードは種類を変える

飽きっぽい性格のベンガルは、毎日同じキャットフードだと飽きてしまって、食いつきが悪くなります。人間の食事ほどレパートリーを増やす必要はありませんが、飽きない程度には複数のフードを用意して、ローテーションで気分を変えるようにしてあげましょう。

ベンガルがかかりやすい病気

ベンガルは比較的病気に強い猫です。それでもかかりやすい病気が幾つかありますので、飼い主は早期発見をするためにも、ひと通り覚えておきましょう。その病気の症状に早く気づいて、病院に連れて行くことで、病期の進行を遅らせたり、完治を早めたりできます。ここでは、ベンガルがかかりやすい病気について紹介しますので、参考にしてください。

角膜炎

遺伝的な原因ではなく、活発に動き回るからかベンガルは比較的角膜炎にかかりやすいニャンちゃんです。走り回って何かに目をぶつけたり、ウイルスに感染したりすることで角膜炎が発生します。瞬きが増えたり、目を掻くことが多くなったりしたら、目をチェックしてください。

症状が軽ければ、目薬や内服薬で直すことができますが、重度の場合は外科手術が必要です。目が気になっているようでしたら、早めに病院に連れていきましょう。

皮膚疾患

ベンガルに限った病気ではありませんが、猫は外的要因により皮膚病にかかりやすい動物です。皮膚疾患の原因を見つけるのは簡単ではありませんが、その症状はすぐにわかります。体の一部をずっと掻いたり、発疹や脱毛が見られたりしたら病院で診てもらいましょう。

早期であれば、塗り薬や内服薬ですぐに治すことができます。ブラッシングや、手で撫でてあげるときに、皮膚に問題がないかチェックしてあげましょう。

まとめ

ベンガルはまだ歴史が浅く、野生動物としての血が濃く残っているニャンちゃんです。ところが、性格はとても大人しく、人間になつきやすい猫でもあります。初めての猫としても、2匹目の猫としても最適な猫種で、日本でも人気が高まりつつあります。

猫としては大型に成長し、特にオスはメスよりもひと回り大きくなります。運動も頻繁に行いますので、一人暮らしの1Kアパートのような狭い空間で飼うのにはあまり適していません。しっかりと遊び回れる空間を用意してあげましょう。

体は強い猫ですが、ストレスにはあまり強くありません。遊べる空間をつくるだけでなく、飼い主がきちんと遊んであげるようにしましょう。日本猫のような気まぐれな感じではなく、甘え上手なニャンちゃんですので、できるだけ時間をかけて遊んであげましょう。

飽きっぽい性格ということもありますので、食事には気をつけてあげましょう。毎日同じものを与えるのではなく、定期的に違うものに変えたり、ローテーションしたりするなどの工夫をして、食欲を維持してあげましょう。おもちゃなども時々新しいものに変えてあげてくださいね。

日本ではまだ珍しい猫ですので、他の人とはちょっと違うニャンちゃんを飼いたいという人は、ぜひベンガルも候補に入れておきましょう。