成犬期・成猫期の食事について

犬や猫などのペットの食事。成長期や老年期の情報はたくさんあるのに、なぜか成犬期や成猫期の情報はあまり見かけません。総合栄養食を与えておけば大丈夫というのがその理由として挙げられますが、より健康的に育ってもらいたいなら食事も少し工夫をしたいとことです。

ここでは、そんな成犬期や成猫期にどのような食事をすべきなのか、詳しく説明していきます。今の食事で本当にいいのか、疑問を感じている人はぜひ最後まで目を通してくださいね。

成犬期・成猫期とは

そもそも成犬期や成猫期というのはどのようなタイミングのことをいうのでしょう?以外と知られていないその時期について把握することから始めましょう。

成犬期はいつからいつまで?

成犬期は犬種によって違います。明確な年齢分けはありませんが、一般的にはその大きさによって区分けされます。

小型犬:10か月~12歳
大型犬:2歳~7歳

成犬の期間は小型犬ほど長くなります。犬は小さいほど寿命が長くなりますので、小型犬はそれだけゆっくりと歳をとっていきます。ただ、成犬になるまでの期間は大型犬よりも短めです。大型犬は寿命が短いだけでなく、成犬期が小型犬のように長くはありません。

成猫期はいつからいつまで?

猫の場合の成猫期は約5~6年間あります。人間でいえば20~40歳にあたる時期で、一般的には下記の期間が成猫期とされています。

成猫期:1歳~6歳

この期間は体が大きくなることもほとんどありませんが、年齢ごとに少しずつ変化があります。例えば、2歳くらいになると歯がしっかりしてきますので、歯周病などのリスクが高まります。3歳くらいになると尿結石なども発症しやすくなるなど、年齢ごとに様々な病気に対する対策が必要になってきます。

成犬期・成猫期に必要なケア

成犬期や成猫期はそれほど気を使わなくても、勝手に成長してくれるものですが、この時期に健康を意識するかどうかで、シニア期を元気に過ごすことができるかどうかが決まります。人間でも若いうちに運動していないと、歳をとってから不自由になるのと同じです。

それではどのようなケアをすればいいのか、成犬期や成猫期に合わせたケアのポイントについて、具体的に説明していきます。

毎日行いたい口内ケア

日常の健康管理として特に重視すべき点としては、病原体対策となる口内ケアです。これは毎日行いたいケアのひとつです。歯間にブラシを入れて、酸素を送ることが重要です。歯磨きに野菜の絞り汁や乳酸菌を使えば、口内の殺菌もできます。

ワンちゃんもニャンちゃんも歯が生えそろうと、歯周病リスクが高まります。口内ケアを行わないと歯石や歯垢が蓄積して、そこが細菌の住処になってしまいます。放置しておくと炎症を起こし、歯肉炎や歯槽膿漏などの原因にもなりますので、きちんと歯磨きなどのケアを行いましょう。

シャンプーで体臭予防

基本的に猫はきれい好きですので、猫の場合はシャンプーは必要ありません。ただし、犬の場合は皮膚病リスクを回避するためにもシャンプーは必須です。シャンプーの頻度は肌の状態にもよりますが、理想は月に1~2回行ってください。それくらいのペースで行えば体臭も気にならないはずです。

ところが、月に1~2回くらいのペースでのシャンプーでも、体臭が消えないことがあります。そこでさらにシャンプーをする飼い主さんもいますが、これはNGです。シャンプーをしすぎるとむしろ皮膚にダメージを与えてしまう可能性があります。

きちんとシャンプーをしているのに、臭いが消えないのは別のところに原因が考えられます。シャンプー後にきちんと乾かしていない場合など、それが原因で臭いが発生することもあります。なぜ臭いが発生するか原因を突き詰めてください。自分で見つけられない場合は、動物病院などでチェックしてもらいましょう。

健康診断は年1回

私たちは1年に1回健康診断を受けていますよね。ワンちゃんやニャンちゃんも健康を維持するためには、少なくても年1回は必ず動物病院で健康診断を受けさせたいところです。病気の早期発見にもつながりますし、さらに生活習慣の見直しをするきっかけにもなります。

犬や猫は言葉で体の不調を伝えることができません。飼い主さんも毎日見ていると、体の変化などにはなかなか気づきにくいものです。さらに猫の場合は、体の不調を悟られないようにする習性があるため、病気が発覚したときにはすでに重症ということがよくあります。

超音波検査などを行うと2~3万円くらいかかりますが、遺伝的に心臓や内臓にトラブルを抱えやすい猫種や犬種の場合は、お金をかけてでも検査しておきたいところです。簡単なチェックだけなら1万円前後で可能ですので、誕生日やワクチン接種などの覚えやすいタイミングで毎年行ってください。

成犬期と成猫期に必要な運動量

成犬期や成猫期にはしっかりとした運動も必要です。必要なだけの運動ができていないと筋力が低下しますし、肥満の原因にもなります。犬の場合は散歩が可能ですが、猫の場合は室内飼いに徹している飼い主さんも多く、そうなると運動不足になりがちです。

とはいえ、一概に「1日◯分の運動が必要」と言い切れないのが、ワンちゃんやニャンちゃんの運動の難しさでもあります。犬だけでもその体のサイズによって、必要な運動量が変わってきます。ただ、少なくとも1日30分は散歩させるようにしましょう。1度にたくさん歩けない場合は、2~3回に分けて運動させましょう。

猫の場合は散歩ができませんので、運動させるのもなかなか大変です。

長毛種:10~15分
短毛種:20~30分

1日の合計運動量として、これくらいの時間を目安にしましょう。ポイントは横の動きよりも上下の動きを入れてあげることです。できればキャットタワーを設置してあげて、飼い主さんが遊んであげられないときも、自分で遊べる環境と作ってあげましょう。

成犬期・成猫期における食事の考え方

それでは実際に成犬期や成猫期に、どのようなポイントに注意して食事を与えればいいのかご紹介します。

好き嫌いをなくす

「うちの子は○○しか食べないんです」という飼い主さんの声をよく聞きます。特に昼間、留守がちの方は犬の好物ばかりを食べさせる傾向があるようです。好き嫌いは若く健康なうちになくしておきたいものです。

具合が悪くなった時、体に負担の少ない食事を受け付けなくなる可能性もあります。そんなときに好き嫌いがあると大変です。犬がどんなに甘えた声で鳴いても、心を鬼にして「食べないなら捨てる」という態度で接してください。

「実際に作ってみたけれど、野菜は食べないので抜きました」というケースもありますが、好むものしか食べさせないのは大問題です。

「肉が好きだから肉を与える」のではなく、「バランスのよい食事を好きな肉風味にアレンジする」など、香り付けをするだけでも十分です。そのひと工夫だけでも、愛犬・愛猫の反応は随分とかわるはずです。

成犬期や成猫期に好き嫌いを克服し、何でも食べさせましょう。そうすれば歳をとってから食事制限が必要な病気にかかっても乗り越えられます。また、年をとってから体力をつけようと思っても無理なものです。若いうちに運動をして体を鍛えておきましょう。

食事の回数は1日1~2回でおやつは不要

食事の回数については、成犬の場合は1日1~2回。できるだけ時間をきめておいたほうがベターです。また食事をきちんととっていれば間食は不要です。それでもおやつをあげるとすれば、野菜スティックなどのカロリーが低いものがおすすめです。

猫の場合は1日2回の食事が理想です。1回だけですと空腹な時間が長くなり、1回の食事で急いで食べてしまいます。その結果、吐いてしまうこともありますので、できれば2回に分けてゆっくり食べさせるようにしましょう。

ただし、猫は気分屋さんですので、毎日決まった時間に食事をしてくれるとは限りません。食べたいときに食べられるように、セットしてあげるという方法でも構いません。この場合、ドライフードが適していますが、ドライフードは水分がありませんので水も一緒に用意しておきましょう。

体重管理をしっかりと行う

成犬期や成猫期に入ると、基本的には体重の増減はほとんどないのが理想です。このため、この時期に入ると気をつけたいのは食べ過ぎや運動不足による肥満です。ワンちゃんやニャンちゃんに与えるといくらでも食べてくれるため、面白がってフードを与えすぎることがあります。

また、犬の場合は家族の誰かが勝手におやつを与えてしまうこともあります。食べさせすぎてもしっかり運動していればいいのですが、シニア期が近づくにつれて運動量はゆっくりと減っていきます。

毎日見ていると太っていく状態を見た目だけで判断するのが難しくなります。できるだけこまめに体重測定を行なって、肥満化するのを防ぐようにしましょう。季節によって多少の変動はありますが、増えたときには散歩の時間を伸ばすか、フードの量を減らすなどして対処しましょう。

成犬期・成猫期に必要な栄養成分

それでは、成犬期や成猫期にどのような栄養成分が必要になるのか、犬と猫それぞれに分けて見ていきましょう。

成犬期に必要な栄養成分

成犬期はタンパク質、脂質、カルシウムなどの栄養素をベースに、様々な栄養成分が体づくりに役立ちます。基本的には総合栄養食となるドライフードを与えておけば、成長に必要な栄養成分は過不足なく摂取できますが、気をつけたいポイントがいくつかあります。

・脂質と糖質(炭水化物)はできるだけ少なめにする
・オメガ3脂肪酸で病気予防を行う
・安全性の高いフードを選ぶ

犬は脂質や糖質(炭水化物)の消化があまり得意ではありません。基本はたんぱく質中心として、脂質や糖質は補う程度というバランスで与えるようにしましょう。たんぱく質源はお肉でもいいのですが、様々な病気予防に効果があると言われているオメガ3脂肪酸が多く含まれている、魚ベースのフードがおすすめです。

また、ドッグフードには低価格の商品がいくつもありますが、そのようなフードは安全性に問題があるため、できるだけ無添加無着色のフードを選びましょう。毎日口にするものですので、少し金額が高くても、食べ物の安全性だけはこだわるようにしてください。

成猫期に必要な栄養成分

成猫期の食事で基本となるのは「タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル」の4種類です。もっとも、これらの栄養成分は成猫期に限ったものではありません。成長期にも老年期にも必要となりますので、それ以外に積極的に摂取したい栄養成分をご紹介します。

・DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸
・タウリン
・食物繊維

オメガ3脂肪酸は健康な皮膚と被毛の状態を維持するのに効果的な栄養素です。魚などに多く含まれている栄養素ですので、魚をベースにしたキャットフードを活用することで摂取できます。

タウリンは出産時にとても重要な栄養成分です。タウリンが体内に不足している状態で妊娠すると、子猫が虚弱になってしまうことがあります。また心臓疾患の原因にもなりますので、積極的に摂取するようにしましょう。

猫はきれい好きでいつも自分の被毛を舐めています。その結果、体の中に被毛が溜まってしまうことがよくあります。これにより便秘になることがよくありますので、体に吸収されない食物繊維を食事と一緒に与えるようにしましょう。

推奨したいフード

成犬期には成犬期に適したフードを与えるということが、いかに重要なのか理解してもらえたかと思います。とはいえ、具体的にどのようなフードを与えればいいのか分からないという人も多いかと思います。

ここではそんな飼い主さんのために、当店で取り扱っている、成犬期や成猫期に適したフードをご紹介します。ワンちゃんやニャンちゃん、それぞれに好みがあると思いますので、まずは何種類か購入して、食いつきのいいものを選ぶようにしましょう。

おかずレトルト/チキンオカラベジ

おかずレトルトのベジシリーズはいずれも野菜たっぷりで、いずれも成犬期のフードに最適なのですが、その中でもおすすめしたいのがチキンオカラベジです。にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜に加えて、食物繊維豊富なおからも含まれています。

また、食べやすさも考えて、そぼろ状にしていますので食感がすぐれています。このため食欲が落ちているペットでも喜んで食べてくれます。

商品はこちら

長生きお試しセット

■【長生きお試しセット】育ち盛りパック(犬用)
■【長生きお試しセット】育ち盛りパック(猫用)

・今のうちからしっかり栄養をとっておきたい
・食べないわけではないのになかなか太らない
・痩せ細ってしまった

そんな成犬・成猫にお勧めしたい栄養価の高いフードのセットです。ドライフード以外に、栄養価の高いオールチキンミール、鉄分・ミネラルが豊富なチキンレバーブロック、カルシウムが豊富なテールブロック、豊富な野菜とレバーがぎっしりなカツオレバーベジ、嗜好性の高いリゾットのチキンミルクリゾット、高蛋白質・低カロリーなササミチーズなどをセットにしました。

これらを3,900円のお買い得セットでご提供です。

【長生きお試しセット】育ち盛りパック(犬用)はこちら
【長生きお試しセット】育ち盛りパック(猫用)はこちら

サプリメント/パーフェクトノニ150DX

150種類の栄養素を含有した「パーフェクトノニ150DX」は、栄養摂取がうまくいっていない時の必須アイテムです。食が細くなると特に必要エネルギーが満たされていないために、冬の寒さに弱くなります。活力もなくなり、少しの散歩ですぐに座り込みへばってしまいます。

そんな時は、パーフェクトノニを食事と併用することをおすすめします。サプリメントですのですぐに効果は現れないかもしれませんが、継続して与えることで、活力が戻ってくるはずです。

商品はこちら


わんにゃんオススメ

犬

プロスタッフがお応えします
健康のための日常的なケアについてのアドバイス

お食事健康相談窓口

犬