犬のお手入れが健康につながる!犬のお手入れ基礎知識

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犬のお手入れは何も犬の見た目をきれいにするだけではなく、犬の健康を維持するためにもきちんと行う必要があります。毎日のお手入れをすることで、犬の変化に早く気づくことができますし、お手入れの結果が犬の健康にもつながります。

ここではそんな犬の健康を守るためのお手入れ方法について、その基礎知識や覚えておくべきポイントを紹介します。

ブラッシングは難しくない!ブラッシングのコツを覚えよう

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簡単なようで意外と難しい犬のブラッシングですが、実際に得意不得意が分かれやすいお手入れのひとつになります。苦手意識があると、どうしてもブラッシングが億劫になりがちですが、ブラッシングは犬の健康を維持するためにも、きちんと行いたいところですよね。

ここではそんなブラッシングを、簡単にできるようになるためのコツを紹介しますので、ブラッシングが苦手だなと思う人は、ぜひ参考にしてください。

ブラシはソフトとハード2種類用意する

ブラッシングが苦手な人は、ソフトタイプかハードタイプのブラシ1本だけしか持っていないのではないでしょうか。ブラシにはソフトタイプとハードタイプの2種類があり、それぞれに役割があります。ブラッシングを1本で行おうとするから無理が出ます。まずはブラシを2種類用意してください。

通常のブラッシングは、ソフトタイプのブラシを使って、優しくブラッシングをしてあげましょう。ソフトタイプのブラシを使って、引っ掛かりが多いなというときがハードタイプのブラシの出番になります。

注意したいのはハードタイプのブラシで、力強くブラッシングをしないことです。ブラッシングはあくまでも優しく行い、強引に犬の毛を引っ張るようなことのないように気をつけてください。

犬がブラッシングを嫌がるときの対処法

犬がブラッシングを嫌がるのは、以前にブラッシングで痛い思いをしたから、もしくは尻尾や足などを触られるのが嫌いなのかのどちらかになります。いずれの場合も、いきなりブラッシングをしようとせずに、手で体を撫でてあげるなどして、犬が喜んでいるスキにブラッシングをしてあげましょう。

大好きなおもちゃを渡して、遊んでいるときに行うのもありです。ブラッシング後におやつをあげるなどして、ブラッシングをすればいいことがあるのだと覚えてもらうことで、犬も喜んでブラッシングを受けてくれるようになります。

ブラッシングは散歩の後に行う

ブラッシングの目的は毛についた汚れを取り除くことです。抜け毛だけを取り除くのではなく、小さな汚れも取り除くのもブラッシングの役割ですので、散歩をした後にブラッシングしてあげましょう。ノミやダニの早期発見に繋がりますし、葉っぱなどの汚れも取り除くことが出来ます。

ときどき公園などでブラッシングをしている人がいますが、公共の場でのブラッシングは他の人の迷惑にもなります。ブラッシングして取れた毛が風に飛ばされて、近所の家の洗濯物などについてしまうこともあります。ブラッシングは必ず家に帰ってから行いましょう。

伸びすぎ危険!犬の爪切りを上手にする方法

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しっかり外で遊んでいる犬は爪は自然と削れていきますが、部屋飼いをしていてあまり散歩に出られない犬は爪が伸びすぎて、その爪で自分の肌を傷つけてしまうなど、危険な状態になることがあります。そんなときは飼い主が爪切りをしてあげる必要があります。

でも爪切りはあまり得意じゃないという飼い主も多いはず。そんな飼い主のためにここでは犬の爪切りを上手に行うためのコツを紹介します。

爪を切る目安は爪が地面に触れるようになったら

まず、どのタイミングで爪を切ればいいのか、わからないという人もいるかと思います。犬の爪は地面に爪が届いたら切るタイミングだと覚えておきましょう。室内でも室外でも爪が地面に触れていないかときどきチェックしてあげましょう。

犬の種類にもよりますが、2〜4週間に1度くらいのペースでカットしてあげましょう。気をつけたいのは前足と後ろ足で伸びる早さが違うということです。一般的に後ろ足の伸びが遅くなりますので、前足と後ろ足の両方をチェックするようにしてください。

短く切りすぎないように注意する

爪切りが苦手な人、こわいと思っている人は過去に、犬の爪を短く切りすぎて痛がられた経験があるからではないでしょうか。犬の爪には神経や血管が通っていますから切りすぎると犬が痛がって暴れてしまうこともあります。

爪が白い場合は、血管が薄っすらと見えるのでいいのですが、黒い爪の場合はどこまで切っていいのかわかりにくいですよね。黒い爪は切り口が白っぽくなるときはまだ短くカットしても大丈夫です。分からない場合は少しだけカットして、爪切りをこまめにしてあげれば問題ありません。

どうしても不安な人は、一度トリマーに依頼して爪切りをしてもらい、そのときの長さを写真に撮っておくと次回カットするときの参考にしましょう。

爪切りで血が出てしまったら

もし深く切りすぎて爪から血が出た場合は止血してあげましょう。できれば家にクイックストップのような止血剤を用意しておくことが理想です。クイックストップを綿布につけて、出血した場所を数秒押さえてあげれば血は止まります。

止血剤がない場合は小麦粉でも代用することができます。小麦粉を水で溶いたものを爪の先に塗り、指で押さえてあげましょう。

深爪になった犬は、着地のたびに痛がることもありますので、そのときは無理に散歩させる必要はありません。散歩に行きたがるまで痛みが引くのを待ってあげましょう。

毎日の歯磨きで歯周病予防をしよう!

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人間は毎日歯磨きを行いますが、歯磨きをしない犬は珍しくありません。その結果、多くの犬が歯周病になっています。犬は自分で歯磨きはできませんので、犬の歯を守るのは飼い主の役割になります。ところがこの歯磨きは犬が大きくなってからでは、犬が嫌がってしまうお手入れのひとつになります。

ここでは犬が嫌がらないように歯磨きを行うためのポイントを紹介しますので、歯磨きができなくて困っている飼い主は、ぜひ参考にしてください。

指・ガーゼ・ブラシの順番で慣れさせる

犬は自分の口の中に触れられることを嫌います。それが飼い主であっても不快さが勝り、簡単には歯磨きをさせてくれません。このため、いきなりブラシを使っての歯磨きをするのではなく、段階的に口の中を触られることに慣らしていく必要があります。

まずは口の中に指を入れることから始めましょう。この段階では歯磨きを意識させる必要はなく、ブラッシングをしている途中に、口を閉じた状態のままでもいいので、口の周りや歯を触るようにしてください。うまく触らせてくれたら褒めてあげることも忘れないでください。

何度か口の周りや歯を触らせてもらえるようになったら、次のステップはガーゼを使っての歯の汚れの拭き取りです。破けにくい不織布ガーゼを使って、犬の歯の汚れを軽くこすって落としてみましょう。軽く触れるくらいの力加減で、無理に落とそうとしないのがポイントです。

ガーゼでの歯磨きに慣れてくれれば、あとは歯ブラシを利用して、歯をきれいにするだけです。いきなりブラシを動かさずに、最初は歯にブラシを当てるだけで十分です。歯ブラシに慣れたら、前歯からゆっくりと奥歯にかけて磨きましょう。奥歯まで磨かせてくれるようになったら、歯の裏側の歯磨きにも挑戦してください。

歯磨きをするときの健康チェックポイント

犬の歯を磨くときは下記のポイントをチェックしてください。

  • 歯石がきちんととれいているか
  • 口臭は臭くないか
  • 歯ぐきが腫れていないか
  • 口の中に異変はないか

これまで歯磨きをしていない場合は、歯にはかなりの歯石がこびりついているはずです。そうなると動物病院で歯石を取ってもらうことになります。歯のケアは、歯に歯石のない状態から始める必要がありますので、まずは歯石をすべて取り除いてもらいましょう。

犬の口が臭いときは、口の中に問題があるか、胃の中に問題があるかのどちらかです。歯磨きをしていない場合は、口の中の匂いを臭いと感じることがほとんどですが、毎日歯磨きをしているのに、匂いが気になる場合は、胃腸炎などの病気になっている可能性があります。胃に問題がありそうな場合は、できるだけ早めに獣医さんに相談するようにしてください。

歯の付け根が赤くなっている場合は、歯周病の可能性が高く、早期の対応をしなければ、歯が抜け落ちるなどの問題につながりますので、早めに治療を開始してください。歯ぐきにある腫れは腫瘍の可能性もあります。腫瘍には悪性のものと良性のものがありますが、素人では判断することができませんので、こちらも早めに獣医に相談するようにしてください。

このような口の中の異変にいち早く気づけるかどうかで、犬を病気などから守ってあげることが出来ます。歯磨きをまったくしていないと気づくことができない病気もありますので、犬とのコミュニケーションの一環と考えて、犬にはしっかり歯磨きを覚えてもらうようにしましょう。

シャンプーでスキントラブル対策をしよう

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犬のシャンプーで悩んでいる人、意外と多いのではないでしょうか。シャンプーの頻度やシャンプー方法などを見よう見まねでやっているため、本当にこの方法であっているのか疑問に感じながらシャンプーしていませんか?

ここでは犬のシャンプー方法やシャンプーを行う理由について紹介します。自分のシャンプー方法が間違っていないかチェックしてみましょう。

シャンプーは肌を洗うために行う

人間のシャンプーでも間違っている人が多いのですが、シャンプーは毛を洗うのではなく地肌を洗うために行います。皮膚を清潔な状態に保ち、皮膚の病気にならないようにするためにシャンプーを行うのです。

その結果として艶のある毛並みになることはあっても、シャンプーそのもので行うのはあくまでも肌を洗うためにしているのだと覚えておきましょう。

シャンプーは人間のものと分けるようにしてください。犬の角質は人間の1/3しかありません。刺激に弱く、人間よりも皮膚トラブルになりやすいという特徴があります。刺激の少ない犬用のシャンプーで洗ってあげるようにしましょう。

シャンプーの頻度は月に1〜2回

日本人は毎日お風呂に入って体を洗いますが、犬はそれほど頻繁に洗う必要はありません。むしろ洗いすぎにより、皮脂が取れてしまうことで、皮膚病になってしまうこともあります。もちろん泥んこになって遊んだあとはシャンプーをしてあげるべきですが、毎日のように泥んこになるようでしたら、シャンプーではなく水洗いをしてあげましょう。

シャンプーをするときの注意点

まずシャワーの温度ですが、37〜38度くらいに設定しましょう。熱すぎることもなく冷たすぎることもない、少し温く感じるくらいの温度が最適です。犬は急激な体温調節が得意ではありませんので、人間以上に温度はシビアに調整してあげるようにしましょう。

とはいえあまり神経質になりすぎても、シャンプー作業を面倒に感じるようになるのもNGです。シャワーを37度設定にして、犬が嫌がらなければそれで問題ありません。

シャンプーが目に入らないようにすることと、シャンプーに残らないようにしっかりすすぐことも重要です。低刺激のシャンプーでも目に入ると痛みを感じます。この痛みが犬をシャンプー嫌いにさせますので注意してください。

すすぎも徹底して行わないと、残ったシャンプーが肌トラブルを招くこともあります。しっかりすすいだあとは水分をしっかり吸い取り、ドライヤーなどで乾かしてあげてください。いつまでも冷えていると体温が低下してしまいます。ドライヤーの温度は熱風ではなくこちらもやや温いくらいの温度で乾かしてください。

まとめ

しっかりお手入れされた犬は他の飼い主さんから見ても羨ましいものですが、お手入れは何も見た目を良くするだけのものではありません。ブラッシングをすればノミやダニの早期発見にもなりますし。爪を整えてあげることで、ケガをしにくくなります。

そのようなひとつひとつのお手入れが犬との信頼関係を築くことにもつながりますので、犬と触れ合う大切な時間だと考えて、丁寧にお手入れしてあげましょう。

お手入れも小さいうちから習慣づけていれば、犬が嫌がることもありません。とはいえ、成犬だからと諦める必要もありません。犬のことを考えていれば、嫌がっても歯磨きやシャンプーは必須ですので、なんとかして慣れてもらう必要があります。

ここでは紹介したお手入れのコツを実際に試してみてください。これまでの自己流ではなく、多くの飼い主の経験によるお手入れ方法ですので、きっとこれまでとは違う反応をしてくれるでしょう。

大事なのは犬のためを思ってお手入れしてあげることです。大好きな犬に健康的に長く生きてもらうためのお手入れだと思えば、時間をかけて丁寧なお手入れができるはずです。犬の方からお手入れしてもらいたいとアピールしてくるくらいを目指して、犬のお手入れを楽しみながら継続していきましょう。