チーズで愛犬・愛猫の腸内環境を整えよう!食欲アップで夏バテにも最適

飼い主さんがチーズを食べていると、ワンちゃんやニャンちゃんが欲しそうな顔をして近づいてきますよね。犬も猫もチーズを好んで食べることが多く、飼い主さんとしては喜んで食べてくれるならと、ついつい与え過ぎたりします。でも、そもそも犬や猫にチーズは適しているのでしょうか?

もしかしたら危険な食べ物を与えているかもしれない。そう不安になっている飼い主さんも多いかと思いますので、ここではチーズと犬、チーズと猫の関係についてご紹介しています。

犬や猫にチーズを与えても大丈夫?

まず重要なポイントである「犬や猫にチーズを与えても大丈夫?」という疑問ですが、犬や猫にチーズを与えても問題はありません。与え方に注意が必要ではありますが、ほとんどのワンちゃんやニャンちゃんはチーズを食べることができます。

しかも食べることができるだけでなく、いくつものメリットがあり、むしろ積極的に与えたいというようなケースもあります。もちろん与え過ぎはNGですが、それはチーズに限ったことではありません。ほぼすべての食材は適量与えることで、正しい効果を得られます。

それではチーズにはどのような効果が期待できるのでしょう。そして、どれくらい与えるのがワンちゃんやニャンちゃんにとって理想なのでしょう。次章以降で正しいチーズの活用方法や、その効果についてご紹介しています。

チーズの栄養価

それではまず、チーズの栄養価について見ていきましょう。プロセスチーズ100gあたりの栄養成分は下記のようになります。

エネルギー:339kcal
たんぱく質:22.7g
脂質:26g
炭水化物:1.3g
ナトリウム:1100mg
カリウム:60mg
カルシウム:630mg
マグネシウム:19mg
リン:7300mg
鉄:0.3mg
亜鉛:3.2mg
銅:0.08mg
ビタミンA:260μg
ビタミンE:1.1mg
ビタミンK:2μg
ビタミンB1:0.03mg
ビタミンB2:0.38mg
ビタミンB12:3.2μg
葉酸:27μg
食物繊維:0g

まず注目したいのがカロリーの高さです。100gあたりのカロリーが339kcalもあります。子牛が育つための牛乳が原材料ですので、カロリーが高いのは当然かも知れませんが、この点を把握せずに与えてしまうと、簡単に肥満になるので注意してください。

たんぱく質と脂質の高さもチーズの特徴のひとつです。たんぱく質は筋肉を作るのに必要な栄養素で、脂質は肌の調子を維持するのに役立ちます。反対に炭水化物が少ないので、使い方次第ではダイエット効果も期待できます。

注目すべきはカルシウムとビタミンA、ビタミンB12が多く含まれるという点です。カルシウムは骨の原料になり、ビタミンAは皮膚や粘膜を正常化し、視力の低下を防ぎます。ビタミンB12は神経の機能を正常に保ってくれます。

チーズに期待できる3つの効果

  • カルシウムにより骨が丈夫になる
  • 乳酸菌によって腸内環境を改善できる
  • 香りが強いので食欲が向上する

愛犬や愛猫にチーズを与えることで期待できる効果がこの3点です。それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

カルシウムにより骨が丈夫になる

カルシウムと聞くと小魚をイメージする人が多いかもしれませんが、チーズにも多くのカルシウムが含まれています。カルシウムは筋肉の収縮や弛緩に利用される栄養素ですが、使わないときには骨に貯蔵されます。このため、カルシウムが不足すると骨がどんどん脆くなっていきます。

そうならないためにチーズは効果的な食材のひとつです。ただし、カルシウムの過剰摂取も他の病気を誘発してしまいますので、適量で与えることを意識しましょう。

乳酸菌によって腸内環境を改善できる

チーズには1gあたり1000万個の乳酸菌が含まれています。この乳酸菌は善玉菌ですので、腸内での善玉菌と悪玉菌のバランスが善玉菌優位になり腸内環境が整います。腸内環境が整うと活力が湧いてきますし、病気にもかかりにくくなるという研究結果があります。

プロセスチーズの場合には、加熱しているので乳酸菌がすべて死滅していますが、この死滅した乳酸菌も食物繊維に近い役割があり、腸内で善玉菌のエサになります。これによってやはり善玉菌が優位になりますので、プロセスチーズでもきちんと腸内環境が整います。

香りが強いので食欲が向上する

ワンちゃんやニャンちゃんがチーズを好んで食べるのは、香りが強いためです。この強い香りが食欲を刺激しますので、夏バテなどで元気がないときにも、チーズを少し振りかけてあげるだけで、しっかりと食べてくれることもあります。

また、強い香りを活かして、薬を飲ますのに使うこともできます。ワンちゃんもニャンちゃんも苦い薬が苦手ですが、これをチーズで包んで与えると、嫌がらずに薬を飲んでくれます。療養中だけどなかなか薬を飲んでくれなくて困っている飼い主さんは、ぜひ試してみてください。

犬や猫にチーズを与えるときの注意点

  • 高カロリーなので与えすぎに気をつける
  • 塩分が気になる場合にはペット用のチーズを与える
  • 生乳アレルギーの場合は様子を見て与える

とても栄養価が高いチーズですが、与えるときにはこの3点に注意する必要があります。とても重要なことですので、それぞれの注意点について詳しく説明します。

高カロリーなので与えすぎに気をつける

まず気をつけなくてはいけないのが、高カロリーであるという点です。ワンちゃんやニャンちゃんにドライフードを与えているなら、すでに十分なカロリーを摂取しているはずですので、必要以上に与えると、どんどん太ってしまいます。

このため、与えるときには薄く削ったものをトッピングで与えるか、たまにおやつで与えるというのが理想です。頻繁に与えたり、大量に与えたりするのだけ避けておけば、肥満を回避できます。与えるときは「少しだけ」を心がけてください。

塩分が気になる場合にはペット用のチーズを与える

栄養成分を見てもらえると分かりますが、市販品のプロセスチーズには味付けのために塩(ナトリウム)が使われています。100gも食べるわけではないので、気にするほどではないという考え方もありますが、できれば犬用や猫用のチーズを与えましょう。

人間用を与えるときは、できるだけ栄養成分を確認して、塩分がそれほど多くないものを選んでください。クリームチーズやモッツアレラチーズがおすすめです。また、夏場などで意図的に塩分を与えたいときには、人間用のチーズを適量与えてもかまいません。

生乳アレルギーの場合は様子を見て与える

チーズは牛乳から作られていますので、ワンちゃんやニャンちゃんによっては、アレルギー反応が出る可能性があります。アレルギーにならないまでも、下痢をすることもあります。これまでチーズを与えたことがないという場合には、少量のチーズを与えることから始めましょう。

食べさせた後に、皮膚に炎症が起きていないことと、便が緩くなっていないことをチェックしてください。それで問題がなければ、普段の食事やおやつに上手に活用してください。不安だという場合には、他のアレルギーも含めて動物病院で調べてもらうことをおすすめします。

チーズを使った当店のおすすめ商品

チーズの与え方や効果は分かったけど、自分で安全なチーズを選ぶのが難しいという飼い主さんもいますよね。そういう人のために、ここでは当店で販売している、おすすめの商品を2つご紹介します。

・チーズチキン
・スパイスアップ チーズ

チーズチキンはドライフードに混ぜて与えることができるおかずで、スパイスアップ チーズは粉末状になったトッピングです。それぞれの商品の概要を見ていきましょう。

チキンチーズ

低カロリーな鶏肉のミンチをベースに、嗜好性の高いチーズとかぼちゃを配合したおかずです。鶏肉がメインですが、チーズもしっかりと入っていますので、鼻のいいワンちゃんやニャンちゃんが少し興奮状態になるくらい食いついてくれます。

内容量:90g
原材料:鶏ササミ、鶏むね肉、かぼちゃ、プロセスチーズ、こんにゃく粉、水

スパイスアップ チーズ

スパイスアップ チーズは北海道のナチュラルチーズを100%使用して作られた、チーズパウダーです。粉状になっていますので、普段使っているドライフードにふりかけるだけで、ワンちゃんやニャンちゃんの食いつきが良くなります。食欲を少し高めたいときなどに活用しましょう。

内容量:50g
原材料:プロセスチーズ(北海道ナチュラルチーズ100%使用、乳化剤)

まとめ

チーズは高たんぱく質かつカルシウムも多く含まれていますので、ワンちゃんやニャンちゃんの頑丈な体を作るのに最適な食材のひとつです。腸内環境を改善して健康を維持できる食材でもありますので、健康促進のためにもおすすめの食材です。

気をつけるのは、与えすぎないということ。基本的にはドライフードで栄養は十分足りているはずですので、あくまでも補助的な役割として与えてください。香りが強く嗜好性の高い食材でもありますので、ほんの少し与えるだけでも食欲が増しますので、適量を意識して活用しましょう。


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