アメリカンバーミーズを飼うときの注意点、及びおすすめフード

アメリカンバーミーズの基本情報

原産地:ミャンマー
毛の長さ: 短毛
成猫の大きさ:3.0~6.0kg
鳴き声:控えめ
運動量:やや多め
食事量:やや旺盛
寿命:13~15年
価格:13~20万円

アメリカンバーミーズの原産地と名前の由来

アメリカンバーミーズの原産地はミャンマーです。ミャンマーからアメリカに連れてこられた一匹の猫とシャム猫を交配させて作られたのがアメリカンバーミーズと呼ばれるニャンちゃんになります。

アメリカンバーミーズという名前は、アメリカンバーミーズ葉巻の色によく似ていることに由来します。アメリカンバーミーズの人気の秘密も、この葉巻色で美しいサテンのような被毛にあります。偶然生まれたこの被毛を再現することからアメリカンバーミーズの繁殖は始まりました。

アメリカンバーミーズの歴史

アメリカンバーミーズの元になるメス猫がアメリカに連れて来られたのが、1930年代と言われています。そしてアメリカの猫登録団体CFAが1936年に猫種として認めています。ところが、このことによって、無理な異種交配が頻繁に行われてしまいます。その結果、1947年に一度CFAはアメリカンバーミーズの登録を停止させました。

アメリカンバーミーズの登録をするには、3代にわたって純血であることが条件に加えられたため、これまで商業目的でアメリカンバーミーズの飼育してきた業者がいなくなりました。一方で熱心なブリーダーたちの手によって、アメリカンバーミーズの数はゆっくりと増え、1957年にCFAの登録が再開されています。

日本ではまだ入手が難しいニャンちゃんですが、アメリカのショーではとても人気の高く、いずれ日本でもペットショップなどで見かけることもあるかもしれません。もちろん日本でも熱心なブリーダーさんがいますので、まったく入手できないわけではありません。

ちなみに、アメリカンバーミーズにはアメリカンバーミーズとヨーロピアンアメリカンバーミーズの2種類があり、それぞれに体つきの特徴などが違います。ここではアメリカンバーミーズについて、その特徴や魅力をご紹介します。

アメリカンバーミーズの特徴

アメリカンバーミーズ最大の特徴といえば美しい被毛にあります。被毛のカラーはブラウン、ブルー、シャンペン、プラチナなどが認められています。いずれもとても密集して生えていますので、手触りがよく、サテンやシルクのような柔らかさを持っています。

アメリカンバーミーズの特徴としては目が金色(ゴールドアイ)だということも挙げられます。丸くて少し離れた両目は、ときどきちょっと間の抜けた表情になりますが、それがまた可愛らしさを増す要因になっています。

両耳も左右で離れていて、やや前に傾いているという特徴もあります。マズルは短めで、頭部全体が丸いというのもアメリカンバーミーズの特徴のひとつです

アメリカンバーミーズはどんな性格?

アメリカンバーミーズは「慈悲深い猫」と呼ばれるほど賢くて穏やかなニャンちゃんです。ほとんど鳴くこともなく、さらに鳴き声も小さいので、マンションやアパートのような集合住宅での飼育にも適しています。

適応能力に優れているため、飼い主だけでなく人間になつきやすい性格をしているのもバーミーズの特徴のひとつです。このため、入手が難しいことを除けば、初めて猫を飼う人にもおすすめしたい猫種でもあります。

ただし、人と一緒にいることが大好きですので、お留守番が苦手です。1人暮らしで飼う場合は、仕事に出かけている間、毎日ストレスが溜まってしまうかもしれません。できるだけ早く帰ってきて、少しでも長く一緒の時間を過ごせるようにしましょう。

アメリカンバーミーズはどれくらいまで大きくなるの?

猫を飼うときに気になるのが、どれくらいまで大きくなるのかということですよね。あまりに大きくなりすぎると、狭い部屋で飼うのは窮屈ですし、猫にとってもストレスになるのではないかと不安になりますよね。アメリカンバーミーズはどれくらいの大きさにまで育つのでしょう?

オス:4.0~6.0kg
メス:3.0~4.5㎏

一般的な猫の体重とほとんど違いはなく、特別に大きかったり小さかったりするということはありません。基本的にはオスよりもメスのほうが小さいため、部屋が狭い場合にはオスよりもメスのほうが適しています。

ただし、個体によっては6kgを超えることもあります。それが体つきの大きさによるものなのか、肥満によるものなのかは飼い主さんがきちんと判断してあげましょう。アメリカンバーミーズは食欲旺盛なニャンちゃんですので、何も考えずにフードを与えるとあっという間に太ってしまいます。

適正体重なのかどうか分からないというときは、主治医に相談してベストな体重に近づけるように食事制限などをしてください。

アメリカンバーミーズの平均寿命

アメリカンバーミーズの平均寿命は13~15年と言われています。これも一般的な猫とほとんど変わりません。ただし、寿命というのは育て方によって大きく変わります。いい食事をして、しっかり運動をしていれば、寿命は延びていきます。

特に食事はとても重要です。ペットショップなどで格安で売られているキャットフードを与えている飼い主さんもいると思いますが、そのようなフードには添加物がたくさん入っていることが多いため、あまりおすすめできません。

できるだけ無添加無着色のキャットフードを選んで、与えるようにしましょう。無添加無着色のキャットフードは価格が高めですが、それで寿命が1日でも延びるなら意味のあるお金の使い方ですよね。長生きのために食事にはこだわってください。

また、アメリカンバーミーズは活発に運動することが好きなニャンちゃんです。家の外に出してしまうと寿命が短くなる傾向にありますので、できるだけ室内でしっかり運動できる環境を整えてあげましょう。キャットタワーなどを設置するだけで、運動不足は解消します。

キャットタワーを設置できないような場合は、家具に段差をつけて、階段のように昇降できるようにしてあげましょう。

アメリカンバーミーズの価格

アメリカンバーミーズの価格は13~20万円です。価格もそれほど高くはありませんが、一番の問題は販売しているペットショップがほとんどないということです。ペットショップなら手軽に見ることができますが、アメリカンバーミーズの場合はブリーダーさんを直接訪問しなくてはいけません。

初めて猫を飼うという人には、やはりハードルがやや高めですよね。でもブリーダーさんはアメリカンバーミーズのスペシャリストですので、実際にはとても頼りになる存在です。購入後も相談に乗ってくれることもありますので、思い切ってブリーダーさんに連絡してみましょう。

ただし、ブリーダーによってはショーに出すことを目的に飼育している人もいます。その場合は、相場よりもかなり高い値段になることがあります。ショーに出すつもりがないのであれば、できるだけ普通のブリーダーを探したほうが、低価格での購入が期待できます。

元気に育つ子猫の選び方

子猫を選ぶとき、運命的な出会いや直感を信じて選ぶ人も多いようですが、そうすると体の弱い個体を選んでしまうこともあります。一目惚れという感覚も重要ですが、元気に育つニャンちゃんを選びたいのであれば、ある程度は知識をつけておきましょう。

抱っこして体つきを確認する

アメリカンバーミーズは見た目以上に筋肉質のニャンちゃんです。これは子猫の頃でも見られる特徴ですので、まずは抱っこさせてもらいましょう。ずっしりと重く感じて、筋肉もしっかりついているようなら元気に育つ可能性があります。

被毛が柔らかくて美しいこと

アメリカンバーミーズは被毛に健康状態が現れるニャンちゃんです。子猫を選ぶときは被毛の状態のいい個体を選びましょう。実際に触れてみたり、近くで毛並みをチェックしたりして、美しい状態であることを確認しましょう。

他のアメリカンバーミーズと比べて、被毛の密集度などが低く、手触りも良くない子猫は、体になんらかの異常を抱えている可能性があります。できるだけそのような子猫を選ばないようにしてください。

目やにがないかチェックする

どんな猫でも子猫を選ぶときには、必ず目とその周りをチェックしてください。まず目が白濁していないことを確認しましょう。きれいに澄んだ目をしていれば問題ありません。また、目の周りに目やにがついていると要注意です。目の病気にかかっている可能性がありますので、目だけではなく目の周りもチェックして、健康体であることを確認しましょう。

肛門周りをチェックする

こちらもアメリカンバーミーズに限ったことではないのですが、内蔵などにトラブルを抱えていないことを確認するために、肛門周りをチェックしてください。体調が良くないニャンちゃんは下痢気味になりますので、どうしても肛門周りが汚れてしまいます。

子猫を選ぶときには必ず肛門周りがきれいであることを確認して、特に気になるような問題がなければ購入してください。

アメリカンバーミーズを飼うときの注意点

それでは実際にアメリカンバーミーズを飼育するときに、気をつけたいポイントについていくつかご紹介します。

食事を与えすぎない

アメリカンバーミーズは食欲旺盛な猫です。もちろん運動も好きですので、通常はそのバランスが程よく取れています。ところが年齢とともに運動量が減っても、食欲はそのままということがよくあります。年齢に合わせて食事量のコントロールをしてください。

きちんと体重管理を行って、体重が増えすぎているようでしたら低カロリー食に切り替えるなどして、早めに対応してください。

留守番の時間はできるだけ短めにする

性格のところでも紹介しましたが、アメリカンバーミーズは寂しいのが得意ではありません。飼い主さんがお出かけするのに勘づくと、そわそわしだすほど置いてけぼりをくらうのが好きではありません。お留守番を絶対にさせないというのは無理ですが、短時間でさっと帰ってくるようにしましょう。

出張などで長期間家を開けるときには、親しい友人に預けるか、ペットホテルなどを利用して寂しい思いをしなくてすむようにケアしてあげてください。他のペットとも仲良く出来るので、頻繁に家を空ける人は多頭飼いがおすすめです。

アメリカンバーミーズがかかりやすい病気

アメリカンバーミーズはシャム猫の血が入っていますので、シャム猫と同じように遺伝性の疾患が発生しやすいニャンちゃんです。病気は早期発見早期治療で回復させたり、進行を遅らせたりできます。どのような病気にかかりやすいのか、どのような症状が見られるのか、予め知識として知っておきましょう。

眼病

アメリカンバーミーズは、緑内障や流涙症などの目の病気にかかりやすいという特徴があります。緑内障は症状が悪化すると、失明する可能性があります。目が飛び出して見えたり、頭を撫でられるのを嫌がったりしたら、目をチェックしてみましょう。嘔吐も緑内障の症状のひとつです。

基本的には投薬での治療となりますので、目が気になったらまずは動物病院でチェックしてもらいましょう。

猫伝染性腹膜炎

猫伝染性腹膜炎もアメリカンバーミーズによく見られる病気のひとつです。猫伝染性腹膜炎は猫伝染性腹膜炎ウイルスによって引き起こされる病気で、食欲不振や体重減少、腹部の膨らみなどの症状が見られます。

猫伝染性腹膜炎を治すための薬は開発されていませんので、基本的には悪化を防ぐための対症療法を行い、少しでも進行を遅らせるしかできることはありません。まずは、主治医に相談して、最適な治療方法を検討してもらいましょう。

推奨したいフード

猫ちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。

猫用ドライフード/仔猫〜成猫用プレートキャットワン

猫がすくすくと育つには、安全性の高いキャットフードを与えてあげることが大切です。おかずやおやつでどんなにいいものを与えても、普段の食事が良くなければ、あまり効果はありません。プレートキャットワンはこれから体づくりをしていく猫に最適なペットフードで、もちろん合成保存料も着色料も無添加です。

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レトルト/ササミブロック

ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。

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レトルト/チキンオカラベジ

高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。

「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。

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まとめ

アメリカで人気の高いアメリカンバーミーズについて、その特徴や魅力についてご紹介してきましたが、参考になったでしょうか?日本ではまだまだ入手性が高くないニャンちゃんですが、それでもブリーダーが一生懸命繁殖をしています。

アメリカンバーミーズを飼いたいなと思ったら、まずブリーダーさんに連絡をして、購入相談をしてみましょう。そのときチェックするのは体つきと被毛、そして目と肛門周りなどです。直感を信じて選ぶのもいいのですが、最低限のチェックポイントだけでも抑えておきましょう。

人懐っこくて賢いニャンちゃんですので、初めて猫を飼うという人にもおすすめですが、寂しがり屋の猫なので、仕事などで家を空けることの多い人にはあまり向いていません。どうしても飼いたい場合は、寂しい思いをさせないために多頭飼いをおすすめします。

また、シャム猫の血を引いていますので、どうしても遺伝性の病気にかかりやすいという特徴があります。できるだけ早めに異変に気づいてあげるようにしましょう。そのためには、毎日のコミュニケーションをしっかり行って、いつもと違うなと感じたらすぐに主治医に相談してください。


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