ビション・フリーゼ

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ビション・フリーゼの基本情報

原産地:フランス
毛の長さ: 長毛
成犬の大きさ:3~6kg
無駄吠え:少ない
運動量:多い
食事量:よく食べる
寿命:12~15年
価格:15~25万円

ビション・フリーゼの原産地と名前の由来

ビション・フリーゼの原産地はフランスです。そもそもは地中海沿岸で大型犬と、マルチーズなどの白い小型犬を交配して作られたもので、地中海からイタリア、フランスと渡り、フランスで現在のような小型化が進みました。その結果フランス王室で愛されることになります。

ビション・フリーゼの名前は、マルチーズを意味する「ビジョン」と巻き毛を意味する「フリーゼ」が由来です。巻き毛のマルチーズがビジョン・フリーゼというわけです。ちなみにビジョンの本来の意味は「飾る」です。このため、ビション・フリーゼをそのまま訳すと「巻き毛で飾られた愛くるしい犬」になります。

ビション・フリーゼの歴史

ビション・フリーゼはフランス王室で愛されたことで、世界的に注目されることになりましたが、そのことがビション・フリーゼを絶滅の危機に追い込むことになります。まず最初の危機はフランス革命でした。王室の犬ということで、たくさんのビション・フリーゼが殺されました。

そしてもうひとつが、ヨーロッパが戦場となった第一次世界大戦です。ビション・フリーゼはすでに王室から保護される対象ではなくなった結果、その純血を守ろうという人がいなくなった時代です。庶民は犬の血統なんて気にする余裕がありませんでしたので、ビション・フリーゼは次々と他の犬と交配されることになります。

それを嘆いたフランス人が、血統を守るための繁殖を始めることになります。そこで付けられた名前がビション・フリーゼです。そして1934年にフランスケネルクラブに犬種として認定されました。

世界的な人気を取り戻したのは、ビション・フリーゼがアメリカに渡ってからです。長毛の巻き毛を活かしたカットにより、とても注目を浴びたビション・フリーゼ。その明るい性格もあって、あっという間にアメリカで人気の高いワンちゃんの座を獲得しました。

ビション・フリーゼの特徴

ビション・フリーゼの最大の特徴と言えば、真っ白でカールした毛並みですよね。日本では白い犬が好まれますので、この白さが人気の秘密でもあります。そんな被毛はダブルコートですので、季節の変わり目には、抜け毛が多くなってしまします。

見た目があまりにも可愛らしいので、おとなしい犬と思われがちですが、実はものすごく活発なワンちゃんでもあります。サーカスなどで活躍するビション・フリーゼもいるくらいですので、とても運動神経がよくて、賢いという特徴があります。

運動が好きなワンちゃんですので、思いのほか筋肉質でもあります。その筋肉を維持するためには、通常の小型犬よりも長い散歩が必要になるケースもありますので、飼うときにはそのことを覚悟しておきましょう。

ビション・フリーゼはどんな性格?

アメリカで人気になったことからも分かりますように、ビション・フリーゼはとても陽気な犬です。人間の子どもや他の犬とも遊ぶのが大好きです。このため、多頭飼いにも適していますし、小さなお子さんのいる家庭でも問題なく飼うことができます。

サーカスや大道芸などに使われることが多かったビション・フリーゼは、とても従順な性格をしています。飼い主の言うことをきちんと聞いてくれますので、しつけもそれほど難しくありません。マイペースな一面もありますので、少しくらいならほったらかしても、自分で遊んでくれます。

ただし、ほったらかしにできるのも、近くに飼い主さんがいるからこそです。お留守番などではストレスを感じてしまうことがあります。このため、1人暮らしで仕事のために、日中に家を空けなくてはいけないことの多い人にはあまり向いていません。

ビション・フリーゼはどれくらいまで大きくなるの?

ビション・フリーゼは大型犬との交配で作られたこともあって、大きさにはかなりのバラツキがあります。小さいもので3kg、大きくなると6kgを超えることもあります。同じ犬で倍くらいサイズが違うことがあります。

そうなると難しいのが、適正体重がどこにあるかということですよね。標準体重だと思っていたら、実は肥満だったというようなこともありますので、獣医さんに適正体重を確認して、そこから大きく外れないように気をつけてください。

ビション・フリーゼは食欲も旺盛なワンちゃんです。好きなだけ食べさせてしまうと、簡単に太ってしまいますので、食事量と運動量にだけは気をつけましょう。肥満になると様々な病気にかかりやすくなります。肥満は飼い主さんの責任だと思って、太らせないようにしてください。

ビション・フリーゼの平均寿命

ビション・フリーゼは比較的病気にかかりにくい犬です。このため、他の小型犬よりはやや長生きをすると言われています。12~15歳まで生きると言われていますが、20歳くらいまで生きることもあります。

長生きの秘訣は何といっても「適切な運動」と「安全な食事」にあります。年齢に見合った運動を毎日続けていれば、人間と同じようにビション・フリーゼも体が強くなります。免疫力も高まりますので、病気にかかりにくくなります。

さらに無添加無着色のフードにこだわることで、しっかりとした体を作ることができます。ペットショップなどで売られている、低価格のドッグフードは、品質を安定させるために、様々な添加物が加えられ、原材料もコストを下げるために、安全性までは考慮されていません。

そのようなフードと比べると、どうしても高くなってしまいます。それでも1日でも長く健康的に生きてもらいたいのであれば、安全をお金で買うのだと思って、無添加無着色で安全性の高いフードを与えましょう。

ビション・フリーゼの価格

ペットショップでビション・フリーゼが売られていると、その価格が適正なのかどうか気になりますよね。ペットは値段で選ぶものではないと頭では分かっていても、予算が無限にあるわけではありません。できるだけ平均的な価格で買いたいところです。

ビション・フリーゼの価格は15~25万円が相場で、20万円くらいで売られているケースがほとんどです。では20万円よりも安かったり、高かったりするのはどこに違いがあるのでしょう?

まず値段に影響するのが血統です。ショーなどで活躍しているビション・フリーゼの子どもは、かなり値段が上がり、30万円を超えることもあります。反対に病気などのトラブルを抱えているケースや、純白にならないようなケースでは10万円台で売られています。

少しでも安く購入したいのであれば、ペットショップで買うのではなく、ブリーダーさんから直接飼うのがおすすめです。ブリーダーさんの中でも血統にこだわる場合は、相場よりも高くなりますが、一般的なブリーダーなら相場よりも安値で売ってくれます。

一度に複数の子犬を見ることもできますので、近くにビション・フリーゼのブリーダーさんがいる場合は、そちらで購入検討してみましょう。

元気に育つ子犬の選び方

基本的には元気で活発に育ってくれるビション・フリーゼですが、それでも中には病気を抱えているケースなどもあります。子犬の選び方として直感で選ぶというのもいいのですが、ここでご紹介する最低限のチェック項目だけは頭に入れておきましょう。

目をチェックする

これはビション・フリーゼに限ったことではありませんが、まずは目の周りに目やになどがついていないかチェックしてください。目やにが多い場合は、目のトラブルを抱えている可能性があります。さらに白濁しているのも避けるようにしましょう。

黒くて輝いている目が理想です。力強い目をしている子犬も元気に育つ傾向にありますのでおすすめです。しっかり目を見て、健康状態を確認してください。

肛門をチェックする

内臓系にトラブルがある場合には下痢をしやすくて、その結果として肛門周りが汚れてしまいます。一時的に体調を崩しているだけかもしれませんので、数回に分けてチェックするのが理想です。肛門周りが汚れている場合には、すぐに購入しようとせずに数日置いてから最チェックしてください。

抱きかかえてみる

子犬選びをするときには、必ず抱っこをしてください。チェックするのは2点あります。ひとつは筋肉のつき具合です。ビション・フリーゼは子犬でも筋肉がありますので、抱っこしてずっしりと感じれば健康であると判断できます。

もう1点は、抱っこされて嫌がらないということです。基本的に人間に懐きやすい犬種ですので、抱っこを嫌がるのは問題があります。臆病すぎると飼うのが大変ですので、抱っこされても落ち着いている子犬を選びましょう。

ビション・フリーゼを飼うときの注意点

それでは実際にビション・フリーゼを飼うときには、どのような点に注意すればいいのか見ていきましょう。

夏場はエアコンで温度と湿度の管理をする

ビション・フリーゼは被毛が多く、さらに湿度のそれほど高くないフランス生まれのワンちゃんですので、日本の暑い夏は得意ではありません。暑さはまだ我慢できても、湿度に苦しむケースが多いため、夏場は常にエアコンや除湿機を稼働させておきましょう。

ただし、エアコンで温度を下げるのは本格的な夏になるまで待ちましょう。快適すぎる空間に慣れてしまうと、夏場に散歩などができなくなってしまいます。とはいえ難しいことはありません。飼い主さんが暑いと思えばエアコンを入れるようにすればOKです。夏までは除湿機だけを使うようにしましょう。

夏場の散歩は朝早くと日が沈んでから

夏場は散歩も気をつけましょう。ビション・フリーゼは体が小さいので、どうしてもアスファルトに近くなります。アスファルトは50℃近くにまでなることがあり、そうなると犬でももちろん耐えることができません。散歩は朝の早い時間帯か、日が沈んで路面温度が落ち着いてからにしましょう。

また、散歩時には必ず水を持っておきましょう。水不足で脱水状態になることもありますので、ある程度歩いたところで水を与えるようにしてください。

ブラッシングは最低でも2日に1回

ふわふわの被毛がビション・フリーゼの魅力ですが、お手入れを怠ると被毛がぺしゃんこになって、かわいさが半減してしまいます。そうならないように、2日に1回はブラッシングをして、被毛に空気を絡めてあげましょう。

定期的にトリミングをしてあげることも重要です。人気のパウダー・パフスタイルも、月に1回のトリミングをしなければいけません。見た目のかわいさを維持するにはお金がかかりますので、そのことも頭に入れておきましょう。

ビション・フリーゼがかかりやすい病気

遺伝性の病気にはかかりにくいビション・フリーゼですが、病気に全くかからないというわけではありません。病気は早期発見早期治療が基本ですので、飼い主さんが異変に早く気づいてあげることが大切です。

ここではかかりやすい病気について、その特徴や症状などをご紹介しますので、しっかり頭に入れておきましょう。

尿石症(尿路結石)

尿石症は尿路結石ともいい、尿路に結石ができてしまう病気です。食べ物や飲み物から過剰に摂取したミネラルが原因です。尿石症になると、トイレに行く回数が増えます。おしっこをするときに痛そうにしたり、いつもと違う格好でしたりする場合には、発症している可能性があります。

まずはかかりつけの病院で、検査をしてもらいましょう。放置しておくと悪化して取り返しのつかない状態になりますので、できるだけ早めに行くようにしましょう。

外耳炎

外耳炎はビション・フリーゼのような垂れ耳の犬がかかりやすい病気です。耳の中で菌やダニが繁殖することで起こります。耳が痒くなりますので、犬は耳をかいてしまいます。その結果、炎症を起こしてしまい、外耳炎になります。

耳の匂いがおかしかったり、耳を床や壁にこすりつけようとしていたら、外耳炎の可能性があります。薬で治すことができますので、主治医にチェックしてもらい、最適な方法で治療を受けましょう。

まとめ

フランス生まれの陽気なワンちゃん、ビション・フリーゼについてご紹介してきました。人間になつきやすく、とても賢い犬ですので、初めて犬と一緒に暮らすという人にとてもおすすめのワンちゃんです。

体のサイズは個体差が大きいのですが、大きくても6kgくらいです。食欲旺盛ですので食べ過ぎには注意してください。とはいえ、運動も大好きですので、食べた分はしっかり運動して消費させるという方法もあります。

比較的体の強いビション・フリーゼですが、日本の暑い夏の湿度にはあまり適していないという欠点があります。夏場はエアコンや除湿機を活用して、快適な空間で飼育するようにしましょう。散歩も路面温度が低い時間に済ませてください。

病気にかかりにくいとはいえ、絶対に病気にならないわけではありません。おかしいなと感じたら、できるだけ早く病院に連れていき、悪化する前に治療しましょう。普段から体に異変がないかチェックしながら一緒に遊び、早期発見につなげるように心がけましょう。