チワワ

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チワワの基本情報

原産地:メキシコ
毛の長さ: 短毛/長毛
成犬の大きさ:1~3kg
無駄吠え:しやすい
運動量:活発
食事量:少なめ
寿命:10~18年
価格:10~20万円

チワワの原産地と歴史

チワワはメキシコが原産地とされていますが、実ははっきりしたことはわかっていません。世界中で人気の犬ですので、わからないということはないだろうと思うかもしれませんが、諸説ありながらどれも決定的な証拠がありません。

アステカ文明の王族時代に飼われていたテチチの末裔説

アステカ文明の儀式に生贄として使われていたテチチが、チワワの先祖ではないかという説があります。テチチは死者を黄泉の国に連れて行く案内係とされ、死者が出たときに一緒に埋葬されていたそうです。

テチチがチワワの祖先であるという説が有力ですが、残念ながらテチチからチワワにつながる証拠は見つかっていないため、仮説のひとつとされています。

中国で改良された犬説

中国では交配により小型犬を作る試みが流行した時期があり、そのときに作られた犬をスペインの貿易商が新大陸に持ち込んだという説もあります。さらにその中国から来た犬が、上記のテチチになったという説や、この中国犬とテチチを交配させたものがチワワになったという説があります。

アメリカで品種改良されチワワになる

チワワのベースとなる小型犬を、アメリカ人がメキシコのチワワ市から連れ帰ったことが、チワワの名前の由来です。このときすでに小型犬だったのですが、そこからさらにアメリカで小型化のための品種改良が行われ、現在のチワワの形に定着しました。

チワワはいつから日本にいるの?

戦後の日本にやってきたアメリカ進駐軍の兵士によって、ペットとして連れてきたチワワが日本に最初にやってきたチワワと言われています。その後、進駐軍が撤退するとともにチワワの数は一気に減りましたが、1970年代に日本でチワワのブームが始まりました。

この時代になるとペットを飼う余裕のある一般家庭が増えていきます。その結果、小さくて可愛らしいチワワの人気が高まり、2002年にテレビCMで起用されたことがきっかけで爆発的なチワワブームが始まりました。

チワワは日本で登録されている犬の中ではプードルの次に多く、2015年の段階では5万頭以上が登録されています。チワワは数年に一度のブームがやってくるため、そのたびにチワワの価格が高騰するというような現象も見られます。

チワワの特徴

チワワは世界で最も小さな犬で、真ん丸な頭はアップルヘッドとも呼ばれ、小さな体と大きな頭がチワワの特徴のひとつです。大きな頭は発達した脳によるもので、チワワはとても賢い犬としても知られています。さらにピンと立った耳もチワワを一層可愛くしてくれます。

胸周りがしっかりしているのもチワワの特徴のひとつです。これは発達した肺によるもので、小型犬ですが、長い時間走り続けることが可能です。ただし散歩は1日10分程度と短めで、家の中で走り回っているだけでも十分な運動になります。

チワワには短毛種と長毛種の2種類あり、短毛種をスムースコートチワワと呼び、長毛種をロングコートチワワと呼びます。スムースコートはお手入れが簡単でアメリカで人気があり、ロングコートはパピヨンやポメラニアンを交配して作られた犬種で、日本で人気があります。

ロングコートチワワはその毛並みからも暑さに弱く、夏には熱中症による脱水を起こし、命を落とすこともあります。反対にスムースコートチワワは寒さに弱いという特徴があります。それぞれのチワワに応じて、年間を通じて過ごしやすい環境を整えてあげる必要があります。

どちらも夏毛と冬毛があり、1年に2回換毛期があるため、その時期になると毛が抜けやすくなるため、ブラッシングが必要になります。

チワワはどんな性格?

チワワは無邪気で遊び好きな一面と、用心深く繊細な面が同居する、見た目の通りにデリケートなワンちゃんです。マイペースに生活を送るチワワが多く、大きくなれば一人ぼっちの留守番も問題なくこなすことができます。

チワワは勇敢な一面もあり、自分よりも大きな犬に平然と立ち向かうこともあります。飼い主以外の人にも吠えやすい傾向にあり、しっかりしつけを行っていないと、手に負えないくらいあちこちで無駄吠えをしてしまうこともあります。

しつけさえしっかりして主従関係を明確にすることができれば、飼い主に対してとても献身的です。ただし飼い主以外には興味がないため、飼い主家族の中でも大好きな1人にだけ愛情を注ぐという傾向があります。

大きな頭からわかるように、チワワはとても知的な面も持っています。チワワはドッグスポーツの分野でも活躍している犬種で、とても高い学習能力があり、簡単にしつけることができます。このため、初めて犬を飼うという人におすすめの犬種とされています。

チワワはどれくらいまで大きくなるの?

チワワは世界で最も小さな犬種ですので、大きくなっても一般的な犬種の子犬くらいの大きさにまでしか成長しません。チワワの大きさは1~3kgで、3kgまでなることはほとんどありません。キャリーバッグにいれて運ぶのも苦にならない大きさです。

とはいえチワワの大きさにはかなりの個体差があります。1kgと3kgでは3倍の違いがありますので、親子ほどの体格差になります。親の個体の大きさが子に遺伝するのは人間と同じですので、ブリーダーさんから購入するときは親犬のサイズを確認しておきましょう。

チワワの平均寿命

チワワの寿命は10~18歳と言われています。小型犬は寿命が長くなる傾向にあり、その中でも特に小さいチワワは寿命も一般的な犬よりも長めです。20年以上生きるチワワもいますが、10歳くらいから老化が始まると言われています。

寿命の幅が10~18歳と幅広いことからわかるように、チワワの寿命は個体によって大きく変わり、また住環境、生活環境も寿命に影響を与えます。チワワは体が小さいため温度変化に弱いという特徴もありますので、室内の温度管理をきちんと行うことで寿命を伸ばすことができます。

チワワを屋外で飼うという人はほとんどいないと思いますが、室内で飼うよりも屋外で飼うほうが寿命は短くなりますので、チワワを飼うときは室内飼いに徹するということも大切です。住環境のストレスを取り除いてあげることが長寿の秘訣です。

また病気などを早期発見することもチワワの寿命を伸ばすことに繋がります。毎日コミュニケーションをとって、ちょっとした体調の変化などを、早めに気づいてあげるようにしてください。定期診断を受けることも効果的ですので、飼い主がきちんと体調管理をしてあげましょう。

チワワの価格

チワワはその時々の人気によって価格帯が大きく変化しますが、現時点では平均的な価格は20万円前後が適正価格となっています。犬の価格としては特別高いということはなく、人気の犬種ということで、多くのブリーダーがいます。そのため、他の犬と変わらない値段で購入することができます。

少しでも安い価格で購入したい場合は、ペットショップではなくブリーダーから直接購入するという方法もあります。この場合は10万円台前半で譲り受けることもできます。ブリーダーの中でも品評会によく出ているような血統のいい犬の場合は30万円を超えることも珍しくありません。

反対にペットショップで売れ残ってしまったチワワや、血統があやしいようなチワワは10万円以下で販売していることがあります。売れ残ってしまったチワワは犬を飼い慣れている人でないとしつけなどが大変ですので、できるだけ避けるようにしてください。

また珍しい毛色のチワワや、メスのチワワ、ロングコートチワワなどの人気の高いタイプのチワワも価格が高くなる傾向にあります。人気の高いチワワほど価格が高くなりますが、人気の高く見た目もいいチワワは価格が高くてもすぐに売れてしまいます。

悩んでいる間に他の人に買われてしまうということもありますので、検討をするときは店員さんに商談中ということでキープしてもらえないか相談するようにしてください。

チワワを飼うときの注意点

それでは実際にチワワを飼うときに気をつけたいポイントについて説明します。すでに飼っている人も間違った飼い方をしていないか確認の意味も込めて頭に入れておきましょう。

室内の温度管理をしっかりと行う

まず知っておきたいのがチワワは暑さにも寒さにも弱いということです。夏場の日中に留守番をしてもらうにはクーラーが必須ですし、冬場も暖房をつけておく必要があります。ロングコートかスムースコートかで特性が違いますが、いずれにしても居住空間の温度管理は必要です。

夏場の暑さはチワワの命にも関わる問題ですので、必ず適温で過ごせるように温度調節をしておくようにしてください。エアコンのない環境でチワワを飼うことはおすすめできません。

防音のしっかりした家で飼う

チワワは無駄吠えの多い犬です。しっかりしつけを行っても、その性格からどうしても無駄吠えが増えてしまいます。マンションなどで飼ってもいいのですが、できるだけ防音がしっかりしたマンションで飼うようにしてください。そのうえできちんとしつけをして、必要以上に無駄吠えをさせないようにしましょう。

夏場の散歩は涼しい時間帯に行う

チワワは体が小さいため、地面スレスレを歩くことになります。人間は高い場所にいるので気づかないかもしれませんが、夏場のアスファルトの温度は50℃以上になることもあります。その上を歩くわけですからかなり危険な状態です。夏場の暑い季節は、朝の涼しい時間か、日が沈んでから散歩するようにしましょう。

チワワはなぜ無駄吠えをするのか

チワワを飼うときの注意点でも紹介しましたが、チワワは無駄吠えがとても多い犬です。この無駄吠えはチワワの性格によるものと、しつけをきちんとできているかということがとても大きな影響を与えます。

チワワは警戒心がとても高く、しかも怖がりですので、びっくりしたり怖いと感じたりしてしまうと、すぐに吠えてしまいます。吠えることで恐怖の対象を威嚇することがその目的で、相手を少しでも近づけないようにするために吠えてしまいます。

また縄張り意識も強いため、自分のテリトリーに入ってくる人に対してもすぐに吠えます。チワワが来客に吠えやすいのも、縄張りに勝手に入られていることに対する抵抗です。このため、番犬には向いているのですが、飼い主のしつけができていないと、いつまでたっても吠え続けてしまいます。

チワワの無駄吠えを減らすためには、主従関係を明確にして、飼い主が自分よりも上の立場にあるということを認識させる必要があります。「吠えたら叱る」「我慢できたら褒める」を根気強く続けて、吠えることがよくないことだということをしっかり覚えさせましょう。

また何かを要求するときにも吠えてしまうのですが、吠えたからと言ってそれに従うと「吠えればなんとかしてくれる」と学習してしまいますので、吠えて要求してきたときには応じないようにしてください。

チワワがかかりやすい病気

チワワはとても小さな犬ですので、そのことによりかかりやすい病気やケガの多い犬種です。チワワがかかりやすい病気を下記にまとめています。

膝蓋骨脱臼
僧房弁閉鎖不全症
水頭症
尿路結石症
低血糖症
気管虚脱
肛門嚢炎
角膜炎(表層性角膜炎、深層性角膜炎、潰瘍性角膜炎)
結膜炎

このほかにもまだチワワがかかりやすいとされている病気やケガがあります。犬がかかりやすい病気やケガはすべて該当するのではないかと思うほどですが、そのほとんどは、予防することで回避することも可能です。悪化させないためには早期発見もとても重要です。

例えば、体重が増えすぎないようにするために餌の量をしっかりとコントロールし、家の床を滑りにくいカーペットに変えることで、膝蓋骨脱臼を防ぐことができます。反対に水頭症は先天性のものが多いため、生後6ヶ月までは注意深く観察して上げる必要があります。

犬はいくら賢くても自分で体の異常を飼い主に伝えることができません。毎日のコミュニケーションのなかで、違和感を感じたときはきちんとその原因を探して、ケガや病気の早期発見を行うように心がけましょう。

まとめ

日本で絶大な人気を誇るチワワですが、その体の小ささから暑さや寒さに弱かったり、病気になりやすかったりという問題も抱えています。それでも平均寿命は他の犬よりも長めですので、育てるための環境をきちんと整えれば、長い時間をともに過ごすことができます。

チワワを飼うときは室内の温度が寒すぎたり、暑すぎたりしないように注意しましょう。特に夏場に留守番をさせるときには熱中症になってしまう可能性がありますので、必ずエアコンを入れて、水が不足しないようにしてあげてください。

体が小さいということもあって、とても臆病な犬ですので飼い主がきちんと安心させてあげることも大切です。ただし、主従関係を明確にしてしつけを行うことがベースになくてはいけません。とても賢くてしつけも簡単な犬ですので、甘やかすことなく育てましょう。

先天性の病気を抱えていることもあり、その他の病気にもかかりやすいため、ちょっとした変化も見逃さないようにしましょう。早めに異変に気づいてあげることで、病気やケガを悪化させずに済みます。栄養価の高い食事と適度な運動をしっかり行うことと、健康管理をしっかりしてあげてください。

とても愛らしいチワワは賢くて初めて飼う犬に最適です。正しいしつけと健康管理、そしてここで紹介した一緒に暮らすための注意点を意識して、チワワとの楽しい生活を送りましょう。