ラグドールを飼うときの注意点、及びおすすめフード

ラグドールの基本情報

原産地:アメリカ
毛の長さ: 長毛
成猫の大きさ:4~8kg
鳴き声:控えめ
運動量:控えめ
食事量:多め
寿命:14~16年
価格:16~25万円

ラグドールの原産地と名前の由来

日本でとても人気のあるラグドールが誕生したのは、アメリカ・カリフォルニア州です。ペルシャとバーマンを親に持つ猫と、バーミーズを交配させてラグドールを誕生させたとされています。

一方で、ペルシャタイプとバーマンタイプ、そしてバーミーズタイプの交配によって偶然生まれた猫だとも言われています。タイプというのは、見た目がそれに近いというだけで、純血種というわけではありません。

分かりやすく言えば「ペルシャのような野良猫」や「バーマンのような野良猫」ということになります。このため、ラグドールの本当の出生は不明とされています。

ラグドールという名前は英語で書くと「Ragdoll」で、「ぬいぐるみ」という意味があります。抱きかかえると脱力をして、ぬいぐるみのように大人しくなることから、この名前がつけられました。

ラグドールの歴史

ラグドールが誕生したのが1960年代と言われています比較的歴史の浅い猫で、ラグドールという品種を作り出した女性がIRCAという団体を立ち上げ、IRCAに登録したブリーダーにだけ、ラグドールという名前を使わせないようにしました。

1975年に「もっと世界中の人たちにラグドールを知ってもらいたい」という思いから、IRCAを抜けた1人の女性が、世界に広める活動を始めたことから、ラグドールの世界的な人気が高まっていきました。

ラグドールの特徴

「世界一体重の重い猫」と言われるように、ラグドールはとにかく大きく育ちます。以前は体重が10kgまで増えるラグドールもいて、大型に分類されている時期もありました。いまはそこまで大きくなるラグドールは珍しく、中型の猫として分類されています。

シルクのようになめらかな長毛もラグドールの特徴のひとつです。ベースはホワイトですが、成長するに連れて、手足や顔に他の色が出てきます。毛色は「カラーポイント」「ミテッド」「バイカラー」の3種類が多く、このほかにストライプの入った「リンクス」などもあります。

そしてなによりも、ラグドールの名前となった、抱っこすると脱力するという特徴があります。猫の中ではとても珍しく、本当のぬいぐるみではないかと錯覚するほど、腕の中に落ち着いてくれます。膝の上でも大人しくリラックスしてくれます。

ただし、個体差もありますので、すべてのラグドールが抱っこや膝の上に乗ることが好きというわけではありません。ラグドールの性格によっては、それらを嫌がる猫もいますので注意しましょう。

ラグドールはどんな性格?

ラグドールはとてもおとなしい、穏やかな猫としても知られています。鳴き声もほとんどありませんので、マンションなどの集合住宅での飼育でも気を使うことがほとんどありません。鳴くのはお腹が空いたときか、遊んで欲しいときくらいで、それも小さな声しか出しません。

遊ぶことはとても好きなのですが、狩りをするという猫らしさはほとんど持っていません。運動を積極的には行わず、のんびりマイペースに毎日を過ごしています。

マイペースではあるものの、帰巣本能がとても強く、例えば引っ越しをして環境が変わってしまうと、しばらくは落ち着きがなくなることがよくあります。他の人にラグドールを譲った後なども、新しい環境になれるまで、かなりの時間がかかります。

そういうときはゲージから無理に動かそうとせずに、慣れ親しんだおもちゃやタオルなどを与えて、新しい環境でも以前のようにくつろいでくれるのを待つようにしましょう。

またおおらかな性格から、他の猫や赤ちゃんとも上手にやっていくことができます。多頭飼いをしたいと考えている人や、小さな子どもがいる家庭に適しています。猫は好きだけど、猫に振り回されたくない人に適した猫ちゃんです。

ラグドールはどれくらいまで大きくなるの?

ラグドールを飼うときに気になるのはやはり大きさです。世界一体重が重い猫で、体重が10kgにもなると思うと、飼うのに慎重になってしまいますよね。以前は確かに体重が10kgを超えることが普通にありましたが、いまはで育ってもほとんどが8kg以下に収まります。

オス:5~8kg
メス:4~6kg

それでも十分に大きいですし、今でも10kg近くまで成長することもあります。一般的にオスのラグドールが大きくなりやすく、メスの2倍くらいにまで成長することもあります。あまり大きく成長してもらいたくない場合は、メスのラグドールを選びましょう。

また、ラグドールはあまり運動をしない猫ですが、食欲がかなり旺盛です。その結果、肥満になりやすい猫ですので、餌のあげすぎには注意しましょう。適正体重がわかりにくい猫ですので、肥満かなと思う場合は、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

ラグドールの平均寿命

犬は一般的に大型犬ほど寿命が短くなりますが、大きく育つ猫のラグドールは何歳くらいまで生きるのでしょう?1日でも長く一緒にいたいという思いはあるものの、飼い主としては、やはりその寿命が気になるとことではないでしょうか。

ラグドールの寿命は14~16歳と言われています。一般的な猫の寿命が15~16歳ですので、普通の猫とそれほど寿命は変わりません。大きくても短命でないことがわかって、少し安心した飼い主さんもいるかもしれません。

とはいえ、寿命は環境によって大きく変わります。外に自由に出かけることのできる猫ほど寿命は短くなる傾向にあります。長生きさせるためには室内飼いを徹底させましょう。また、食べ物もできるだけ無添加で安全なものを選ぶようにしてください。

病気なども早期発見が重要ですので、毎日しっかりコミュニケーションをとって、体に異変がないかのチェックを行いましょう。

ラグドールの価格

ペットショップで販売されているラグドールの価格相場は、16~25万円くらいです。人気の猫ですが、ブリーダーの数が少ないため、希少価値もあってラグドールの価格は、他の猫と比べてやや高めに設定されています。

ペットショップよりも、ブリーダーから直接購入するほうが安く購入できます。ただし、ブリーダーの数が少ないこともあり、ブリーダーを探すのも大変です。またブリーダーの中でも血統を大切にして、ショーに出るような猫を育てている場合には、30万円を超えるようなこともあります。

他の猫と違ってブリーダーからの購入が、必ずしも安価での入手に繋がるとはかぎりませんので、気をつけましょう。

元気に育つ子猫の選び方

ペットショップで選ぶにしても、ブリーダーから購入するにしても、できるだけ健康に育つ子猫を選びたいところですよね。ここではラグドールの子猫を選ぶときにチェックしておきたい項目について紹介します。これからラグドールを選ぶ人はぜひ参考にしてください。

目の周りをチェック

最初にチェックすべ場所は目です。青い目が特徴のラグドールですが、目に白濁がないことを確認しましょう。そして、目ヤニなどの汚れがないことも重要です。猫は先天的に目に障害を持って生まれることがあります。目のトラブルを起こさせないためにも、目のチェックは必ず行いましょう。

抱っこしてみる

ラグドールを飼いたいと考えている人は、抱っこしたときの脱力感に魅力を感じているのではないでしょうか。ラグドールを選ぶときは必ず抱っこさせてもらいましょう。抱っこしてみて嫌がる子猫は成長しても抱っこをさせてくれない可能性があります。嫌がらずに大人しくなる子猫を選びましょう。

被毛のチェック

抱っこをするときには被毛のチェックも同時に行いましょう。ラグドールの被毛はとても滑らかで、指通りがいいという特徴があります。もちろん子猫でもそれは変わりません。被毛をなでてみてざらつきを感じるようでしたら、健康面で問題があるかもしれません。

体つきを確認

ラグドールはとても大きく成長する猫です。このため、子猫でも骨格や筋肉がしっかりしています。抱っこしたときに、足や体全体の体つきを確認しましょう。抱っこをしてみてずっしりと重みを感じる子猫を選ぶようにしてください。

肛門周りを確認

ラグドールに限ったことではないのですが、子猫の健康状態を確認するときは、肛門周りのチェックを行いましょう。肛門周りが汚れている猫は、なんらかの病気を抱えている可能性があります。ペットショップなどではすぐにきれいにするので、なかなか確認できませんが、何度も訪れて問題がないか確認をしましょう。

子猫選びの最後は直感

いろいろなポイントを紹介してきましたが、どの子猫を選ぶかを決定するのは直感です。この子猫がいいと思えば、多少の欠点は目をつむりましょう。吟味して選んでも病気になることだってありますので、それよりも自分との相性を重視して選びましょう。

ラグドールを飼うときの注意点

ラグドールは一緒に暮らしやすい猫ですが、飼うときに気をつけておきたいポイントがいくつかあります。ここではそんな飼うときの注意点について説明します。

肥満化させないようにする

ただでさえ大きくなるラグドールです。大きくなることが当たり前だと思って、好きなだけ餌を与え続けた結果、本来の大きさをはるかに上回る体重にまで育ってしまうことがあります。肥満なのか成長なのかの見極めがとてもむずかしい猫ですが、餌の与えすぎには注意しましょう。

基本的には高タンパク質で高カロリーなキャットフードが理想ですが、運動をあまりしない猫ですので、常に適量を心がけるようにしてください。

高い場所に上らせないようにする

ラグドールは運動が得意ではありません。猫は俊敏に動くものと思っている飼い主さんが多いようですが、どちらかというとラグドールはどんくさい猫です。高いところに上がったはいいけど、自力で降りられなくなるようなことがよくあります。

体重が重たいため、高いところから落ちてしまうと大ケガに繋がることもあります。キャットタワーはできるだけ低いものを選び、家の中の高いところに侵入できないように工夫しましょう。

換毛期はしっかりブラッシングをする

ラグドールはそれほど抜け毛の多い猫ではありませんが、換毛期になると毛が抜け替わります。長毛種ということもあり、家のあちこちに抜け毛が目立ちます。換毛期にはこまめなブラッシングを行って、自然に落ちる毛の量を減らしましょう。ラグドールがかかりやすい病気の毛玉病を防ぐことにもつながります。

ラグドールがかかりやすい病気

飼うときの注意点でも紹介しましたが、ラグドールは毛玉病のようにかかりやすい病気がいくつかあります。病気を治すには早期発見が欠かせませんので、かかりやすい病気をいつも意識して、体の異変に早めに気づいてあげましょう。ラグドールがかかりやすい病気は下記になります。

毛玉病

毛づくろいをしたときの毛を飲み込んでしまうことがあります。通常はこの毛玉を便と一緒に排出するのですが、飲みこんだ量が多い場合は、体内に毛玉が残ったままになることがあります。便秘や嘔吐に繋がることもありますので、ブラッシングをこまめに行って、抜け毛を飲み込まないようにしましょう。

肥大性心筋症

老年になると発生することの多い病気が肥大性心筋症です。心臓の左心室の壁が厚くなり、心臓に血栓ができてしまうことで、動脈が詰まってしまう病気です。呼吸が荒くなったり、自分で立ち上がれなくなったりしたら、肥大性心筋症を疑ってください。予防のために定期検診を受けるようにしましょう。

尿結石

腎臓や膀胱、尿道などに石や砂ができてしまう病気です。血尿などの症状が見られ、何度もトイレにいくけどおしっこがあまり出ないようなときは、尿結石の可能性があります。おかしいと感じたら、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。

推奨したいフード

猫ちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。

猫用ドライフード/仔猫〜成猫用プレートキャットワン

猫がすくすくと育つには、安全性の高いキャットフードを与えてあげることが大切です。おかずやおやつでどんなにいいものを与えても、普段の食事が良くなければ、あまり効果はありません。プレートキャットワンはこれから体づくりをしていく猫に最適なペットフードで、もちろん合成保存料も着色料も無添加です。

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レトルト/ササミブロック

ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。

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レトルト/チキンオカラベジ

高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。

「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。

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まとめ

とにかく大きく育ち、しかもおとなしくて飼いやすいことで人気の高いラグドール。その歴史はまだまだ浅いのですが、抱っこしたときの脱力感は他の猫にないもので、どうしてもラグドールを飼いたいという人が増えている猫ちゃんです。

以前は体重が10kgを超えるようなラグドールも珍しくなかったのですが、最近は大きさも少し落ち着いて、10kgを超えることはあまりありません。それでもオスのラグドールは一般的な猫と比べて倍の重さにまで成長しますので、大きいことには変わりありません。

鳴き声も少なく、子どもにも慣れやすい猫ですので、初めて猫を飼う人にとてもおすすめですが、大きくなりすぎると困るという人は、メスのラグドールを選びましょう。

その体の大きさから、高いところがあまり得意でない猫です。運動も好んでしませんので、他の猫のように高い場所に行けるようにするのではなく、高いところに行けないように部屋づくりを行ってください。運動は苦手ですが、遊ぶことは大好きです。できるだけ時間をつくって、ラグドールと一緒に遊ぶようにしましょう。

また、環境の変化が苦手という特徴もありますので、できるだけ同じ環境で育てることを心がけてください。そうすることでストレスを減らすことができ、ラグドールの長生きにもつながります。


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