ロシアンブルーを飼うときの注意点、及びおすすめフード

ロシアンブルーの基本情報

原産地:ロシア
毛の長さ: 短毛
成猫の大きさ:3~5kg
鳴き声:控えめ
運動量:若いうちは活発
食事量:やや多め
寿命:10~13年
価格:13~18万円

ロシアンブルーの原産地と名前の由来

ロシアンブルーの原産地はその名前からも分かるように、ロシアが原産といわれていますが、実は本当の起源については様々な説があります。その中でも有力な説が、ロシア北部にあるアルハンジェル島で自然発生した猫というものです。

ロシアンブルーと名づけられたのは、ロシアの皇帝が飼っていたからという理由が有力ですが、飼われ始めた当初は、アルハンジェルキャットやフォーリンブルーなど、様々な名前がつけられていました。アメリカでは20世紀初頭までマルティーズキャットと呼ばれていました。

ロシアンブルーのブルーは、青みを帯びた、輝くような灰色の毛並みからきたものですロシアの青い猫。これがロシアンブルーの名前の由来です。

ロシアンブルーの歴史

ロシアンブルーは第2次世界対戦の頃に一度絶滅しかけた歴史を持っています。戦争中は食料も少なく、とても猫を飼う余裕もなくなってしまったため、ロシアンブルーの純血種はほとんど存在しない状態にまでなっています。

戦後には数少ないロシアンブルーを繁殖させるために、シャムとの交配が行われましたが、その結果として、スマートさが特徴のロシアンブルーがぽっちゃりしてしまいました。そのため別のロシアンブルーとの交配を進めて、ロシアンブルーらしさを取り戻しています。

この交配はアメリカやイギリスで行われたため、そもそものロシアンブルーはロシアとしても、現在のロシアンブルーはイギリスが原産とされることもあります。

ロシアンブルーの特徴

ロシアンブルーの特徴は、やはりその美しい被毛にあります。まるで高級絨毯のような柔らかで密集した被毛がとても美しい猫ちゃんです。最近ではグレー以外にもブラックやホワイトのロシアンブルーがいるようですが、正式にはロシアンブルーとして認可はされていません。

ロシアンブルーのもう1つの特徴が、エメラルドグリーンの目です。ラウンド型のつり上がった目は、吸い込まれそうなくらいの美しい色をしています。子どものうちは、ややぼんやりとした青色の目をしていますが、成長とともにエメラルドグリーンへと変化していきます。

筋肉が発達していることも、ロシアンブルーの特徴です。見た目はちょっとずんぐりしているのですが、それは被毛によるもので、実際には筋肉質で子どもの頃には活発に駆け回る猫ちゃんでもあります。

ロシアンブルーはどんな性格?

ロシアンブルーは基本的におとなしくて、飼い主に従順な猫ちゃんです。別名「ボイスレスキャット」と呼ばれることもあるくらい、ほとんど鳴きません。鳴くときも本当に小さな鳴き声ですので、集合住宅などでの飼育に向いています。

ツンデレな猫という印象が強いロシアンブルーですが、これは警戒心が強く、人見知りしやすいという特徴からくるものです。実際にはとても飼い主に従順で、飼い主に興味を持ってもらおうと、献身的に接してくれます。

警戒心が高まりすぎると、ロシアンブルーは凶暴化してしまうことがあります。ただし、通常の飼い方をしていて凶暴化することはほとんどありません。日々の生活の中で過度のストレスを与えてしまったときなどに凶暴化することもあるのだと覚えておきましょう。

臆病な猫ですので、知らない人が家にやってくるとすぐに隠れてしまいます。飼い主には喜んで触らせますが、知らない人にはなかなか触れさせてくれません。ロシアンブルーと一緒に暮らすときは、来客時にストレスを与えないように気をつけましょう。

ロシアンブルーはどれくらいまで大きくなるの?

ロシアンブルーの体重は3~5kgで、中型の猫ちゃんです。メスよりもオスのほうが小さく、それぞれの平均体重は下記のようになります。

オス:4.3kg
メス:3.5kg

体重が5kg以上になるとやや肥満気味とされます。食欲が強い猫ちゃんですので、適度な運動をさせていないと、簡単に肥満になってしまいます。個体としての大きさによって体重が変わりますが、できるだけ5kgを超えないように食事量や運動量をコントロールしましょう。

ロシアンブルーの平均寿命

ロシアンブルーの平均寿命は10~13歳で、あまり長生きする猫ちゃんではありません。ただし、アメリカでは平均寿命が15~20歳とされ、25歳まで生きるようなロシアンブルーもいるということですので、環境によっては、他の猫と同じくらい長生きすることもあります。

猫の寿命は、どのような環境で育つかによって大きく変わります。自由に外に出入りできるように飼われている猫ちゃんより、室内飼いに徹している猫ちゃんのほうが長生きすると言われています。少しでも長く生きてもらいたい場合は、室内飼いを心がけましょう。

また食事の内容によっても猫の寿命は変わります。キャットフードにはとても安い値段のものから、食材にこだわった高級なものまであります。値段はともかく、できるだけ添加物の少ない体にいいキャットフードを選んであげましょう。

人間の食べるものは猫にとってはあまり適した食べ物ではありません。欲しがっても、健康のためには猫用の食事だけを与えるようにしましょう。

ロシアンブルーの価格

ロシアンブルーの価格は13~18万円が一般的で、平均的には15万円前後です。ただし、この相場価格を大幅に上回る価格で売られているロシアンブルーもいます。それらの多くが品評会に出るような血統のいいロシアンブルーです。ショーに出したりするのでなければ、10万円台をひとつの目安として探すようにしましょう。

ロシアンブルーを買うときに悩ましいのが、ペットショップにあまり置いてないということです。ロシアンブルーのブリーダーが比較的少なく、少し大きめのペットショップに行かなければ、出会える可能性は低いかもしれません。

探すのも大変ですから、気に入ったロシアンブルーに出会ったなら、すぐに購入することをおすすめします。悩んでいる間に他の人が買ってしまう可能性もありますので、気をつけてください。

ペットショップで探すのが難しい場合は、直接ブリーダーから購入するという方法もあります。血統のいい猫でないかぎり、ブリーダーからの購入のほうが安く買え、しかも飼い方のアドバイスなども受けることができます。

元気に育つ子猫の選び方

ロシアンブルーは比較的健康な子猫が多いのですが、その中でもより健康で元気に育ちやすい子猫には共通した特徴があります。ここでは、元気に育つ子猫の選び方について説明しますので、子猫選びの参考にしてください。

目の周りをチェック

ロシアンブルーに限りませんが、子猫を選ぶときはまず目をチェックしましょう。猫は先天的に目の悪いケースがよくあります。目が白く濁っている場合は、目に障害を持っている可能性があります。目ヤニなどが溜まっている子猫も要注意です。子猫を選ぶときは、きれいな目をしている個体を選びましょう。

活発に遊んでいること

ロシアンブルーの子猫は遊び好きで、活発に動き回っています。ペットショップやブリーダーの家でも、できるだけ元気のいい子猫を選ぶようにしましょう。起きているのにほとんど動き回らない子猫は、体のどこかが不調になっているかもしれません。元気が良すぎるくらいがちょうどだと考えて、活発な子猫を選んでください。

肛門周りをチェック

子猫をチェックするときに必ず見ておきたいのが肛門周りです。ペットショップではいつもキレイにしているため、なかなかチェックしづらいのですが、肛門周りが汚れている猫は、病気を抱えて下痢をしている可能性があります。そのような個体はできるだけ避けて、肛門周りがきれいになっている子猫を選ぶようにしてください。

直感も大切

いろいろなチェックポイントがありますが、一番重要なのは直感です。この子猫で間違いないと思ったら、その感覚を大切にしてください。多少の病気を抱えたとしても、成長とともに強く育つこともあります。飼い方しだいでいくらでも強さは変わります。よほど虚弱な子猫でなければ、あとは直感で選んでください。

ロシアンブルーを飼うときの注意点

ロシアンブルーはその性格や特徴から、飼うときに注意しなければいけないポイントがいくつかあります。ここではそのポイントについて紹介します。

夏場は室温管理をしっかり行う

ロシアンブルーは寒い場所が原産の猫で、被毛の密度がとても高いため、寒さには強いのですが、暑さに弱いという特徴があります。夏場にお留守番をさせるときなどは、必ずクーラーを付けて、28℃くらいの気温を保つようにしてください。

スポットクーラーや冷却マットなども活用して、猫が暑さに負けてしまわないように注意しましょう。お留守番のときにはお水も忘れないようにしてください。

ストレスを与えないようにする

とても臆病な猫ですので、小さなことにストレスを感じてしまいます。来客があるときには、自由に隠れられるようにしてあげましょう。また子どもとの相性もあまり良くありません。一緒に暮らすには、できるだけ静かで落ち着ける環境を整えてあげましょう。

運動できる環境を整える

ロシアンブルーは活発に動き回る猫ですが、運動できる環境がなければ徐々に運動量が減ってしまいます。そうなると、あっという間に肥満になりますので、きちんと動き回ることができる環境づくりは必須です。キャットタワーや家具に段差をつけるなどして、運動しやすい環境を整えてください。

また、飼い主が遊ぶことも運動になります。ボールやおもちゃなどで毎日遊んであげましょう。ただし、フローリングの場合は床が滑りやすくとても危険です。遊ぶスペースだけでもフロアカーペットを敷くようにしましょう。

こまめにブラッシングをする

ロシアンブルーの美しい被毛を維持するために毎日のブラッシングは必須です。基本的には抜け毛の少ない猫と言われていますが、それでも猫ですので季節の変わり目にはしっかり毛が抜けていきます。抜け毛を飲み込んでしまうこともありますので、必ず毎日ブラッシングをしてあげましょう。

お風呂が苦手でなければ、シャンプーしてあげることも抜け毛対策になりますが、必要以上にストレスを与える結果にもなりますので、嫌がるようであればブラッシングだけにしておきましょう。

ロシアンブルーがかかりやすい病気

ロシアンブルーは病気になりにくい猫です。それでも病気になりにくいのは遺伝的な病気だけで、生活習慣などで病気になることがあります。ここではロシアンブルーのかかりやすい病気と、その症状を紹介しますので、早期発見に役立ててください。

尿路結石症

尿結石になるのはなにも人間だけではありません。猫でも膀胱や尿道に石や砂が溜まってしまうことがあります。ビタミン不足やストレス、飲み水が足りていないなどがその原因ですが、ストレスを感じやすいロシアンブルーが比較的かかりやすい病気のひとつです。

頻繁にトイレに行くようになったり、トイレで痛がったりしたら尿結石の可能性があります。重症になると命に関わりますので、早めに病院に連れていきましょう。

糖尿病

ロシアンブルーがかかりやすい病気のひとつが糖尿病です。糖尿病になると体に必要なインスリンの分泌に異常が発生します。水をたくさん飲むようになったり、餌をたくさん食べているにも関わらず体重が減ったりするときは、糖尿病の可能性があります。

糖尿病もストレスが原因でなることもありますので、できるだけストレスを与えないようにしてください。また肥満にならないようにしっかり運動させることも重要です。

糖尿病も治療が必要な病気ですので、症状が見られたらすぐに病院に連れて行くようにしましょう。

推奨したいフード

猫ちゃんの健康のためにどのようなものを与えればいいのか分かっても、具体的にどのフードを選んでいいのか悩んでしまう人もいるかと思います。そういう飼い主さんのために、ここでは当店で取り扱っている、おすすめのフードをいくつかご紹介します。

猫用ドライフード/仔猫〜成猫用プレートキャットワン

猫がすくすくと育つには、安全性の高いキャットフードを与えてあげることが大切です。おかずやおやつでどんなにいいものを与えても、普段の食事が良くなければ、あまり効果はありません。プレートキャットワンはこれから体づくりをしていく猫に最適なペットフードで、もちろん合成保存料も着色料も無添加です。

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レトルト/ササミブロック

ヒューマングレードで作られたフードです。私達人間でも普通に食べることができます。ボクサーやランナーも愛用している、脂質の少ない部位を多く使ったササミです。脂質を抑えることでダイエット効果を期待できます。鶏肉のササミをそのままブロック状にしておりますので大きくて食べられない時は、少し具を割いて与えてあげてください。

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レトルト/チキンオカラベジ

高品質で厳選された国産鶏肉を使っており、良質なたんぱく質を多く含んでおります。また、にんじん・グリーンピースといったビタミン豊富な野菜がたっくさん入ったレトルトが、チキンオカラベジです。

「食べやすさ」を追求し、そぼろ状に調理しています。このため、食欲がなかったり、歯が丈夫でなかったりするワンちゃんニャンちゃんでも、これ1つで心配いらずです。

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まとめ

被毛の美しさから人気が高まっているロシアンブルーですが、日本ではまだブリーダーが少なく、ペットショップなどではなかなか見つけることができない猫ちゃんです。ペットショップで見つけたら、健康状態をチェックしてすぐに購入するようにしましょう。

少しでも安く買いたい場合は、ブリーダーから直接購入するという方法もあります。ただし、ショーに出るような血統のいい子猫は、価格が相場の倍以上することもありますので注意してください。
ロシアンブルーは飼い主に従順な猫ちゃんですが、とても臆病な性格をしています。来客や子どものような騒がしい環境ではストレスを感じてしまいますので、できるだけ静かな環境を整えてあげましょう。

また暑さに弱い猫ちゃんですので、夏場はしっかりと室内の温度管理をするようにしましょう。寒さには強いのですが、日本の暑さには耐えられない可能性もあります。室温は28℃くらいを保って、エアコンの常時稼働させておきましょう。

一方で病気には強い猫でもあります。それでも糖尿病や尿路結石症など、比較的かかりやすい病気があり、肥満にもなりやすい猫ちゃんですので、日頃から体調管理をきちんと行うようにして、愛猫の健康を維持するようにしましょう。


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